SOSタイタニック / ケネス・モア
SOSタイタニック
/ロイ・ベーカー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(7)
解説・ストーリー
1912年の処女航海中、氷山との衝突によって沈没した英国の豪華客船タイタニック号。このあまりにも有名な悲劇を冷徹なタッチで映画化した英映画の傑作である。刻々と迫ってくる沈没の瞬間、それを知る由もなく船旅を楽しむ人々のスケッチが、モノクロ映像ならではの説得力で重層的に描かれている。特に、氷山との衝突の原因になった濃霧の描写が秀逸で、当時の特撮技術のレベルを考えれば称賛に値する。
1912年の処女航海中、氷山との衝突によって沈没した英国の豪華客船タイタニック号。このあまりにも有名な悲劇を冷徹なタッチで映画化した英映画の傑作である。刻々と迫ってくる沈没の瞬間、それを知る由もなく船旅を楽しむ人々のスケッチが、モノクロ映像ならではの説得力で重層的に描かれている。特に、氷山との衝突の原因になった濃霧の描写が秀逸で、当時の特撮技術のレベルを考えれば称賛に値する。
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「SOSタイタニック」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1912年の処女航海中、氷山との衝突によって沈没した英国の豪華客船タイタニック号。このあまりにも有名な悲劇を冷徹なタッチで映画化した英映画の傑作である。刻々と迫ってくる沈没の瞬間、それを知る由もなく船旅を楽しむ人々のスケッチが、モノクロ映像ならではの説得力で重層的に描かれている。特に、氷山との衝突の原因になった濃霧の描写が秀逸で、当時の特撮技術のレベルを考えれば称賛に値する。
「SOSタイタニック」 の作品情報
「SOSタイタニック」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
SOSタイタニックの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCDR1011 |
2002年10月01日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
0枚
|
0人
|
0人
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SOSタイタニックの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCDR1011 |
2002年10月01日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:7件
派手さはないが 真実味を持って胸に迫る
監督:ロイ・ウォード・ベーカー(1958年・英・124分・モノクロ)
原作:ウォルター・ロード著『忘れえぬ夜』
“浮沈船”と呼ばれた豪華客船「タイタニック号」は、処女航海中の1912年4月14日深夜に北大西洋上で氷山に接触し、未明には沈没した。
犠牲者数は、乗員・乗客合せて1513人という20世紀最大の海難事故である。
あまりに衝撃的な事故でもあり、「タイタニック号」を扱った映画は何本もあるが、本作は原作者が20年以上をかけて各方面に徹底取材した貴重な資料、証言を基に製作された。
映画化の話が出てからは、事故の生存者にも会って証言を得るなど、史実に忠実なノンフィクションである。
この船には、設計者トーマス・アンドルーズをはじめ実業家、上流階級の紳士淑女たち、欧州各国からの移民、船員等々2207人が乗船しており、華やかで賑やかな事故当夜の船内の様子が映し出されていた。
ジェームズ・キャメロン版タイタニックでのラブストーリーや人間ドラマの類は廃され、氷山に接触してからの悲劇への足取りが、二等航海士ハーバート・ライトラーを中心に描かれる。
スミス船長が設計者のアンドルーズに、氷山に衝突してから沈没するまでの時間を訊ねると、アンドルーズの答えは2時間40分だった。
スミス船長は、直ぐに乗客たちを避難させるための救命ボートを下ろし、救命胴衣着用を指示するが、それらの数は全員を助けるには不十分だと分かっていた。
女・子供を優先して避難させよという指示だったが、自らの運命を悟っても尚、冷静に気高く対応する男性諸氏を見て、侍のような気骨を感じた。
半面、女性のふりをして救命ボートに乗り組む者や、女性でも夫と共に残ることを選択する夫人もいて、そこに繰り広げられる人間模様に、もしも自分なら?と考えてしまう。
この悲しい事故を教訓として、乗員・乗客全員分の救命ボートと救命胴衣設置の義務付け、客室の階級の廃止など、各種の対策が練られたようだ。
また、メイキング映像や特典映像で原作者のことや製作秘話などが語られていて非常に興味深かった。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
オリジナルの迫力
ジェームズ・キャメロン監督が元ネタにしたと思われるタイタニック映画である。映像的には本作品から強い影響を受けたに違いない。むしろ、本作品がオリジナルで、キャメロン版はリメイクと言っても過言ではないだろう。再鑑賞してみて、あらためてそう思った。
ストーリーは、レオナルド・デカプリオとケイト・ウィンスレットを抜きにしたカンジ。(笑) クラシック映画とは思えないほどハードな印象だ。ドキュメンタリー・タッチなため、誰が誰やら分からないって感想もある。(笑)
原作は、ウォルター・ロードのノンフィクション『忘れえぬ夜』。膨大な資料からタイタニックの沈没を追った作品で、当時はベストセラーだったらしい。筑摩文庫から『タイタニック号の最後』という翻訳本が出版されているので、おそらくそれだろうとあたりをつけている。アマゾンでお取り寄せしなければ……。(笑)
この本を脚色したのが、エリック・アンブラー。もともとはミステリー作家。ハヤカワ・ミステリーから出た『武器の道』でゴールドタガー賞を受賞している。キャロル・リードと知り合ってから脚本を書くようになったらしい。映画『トプカピ』の原作も彼だ。
本作品でも精緻に沈没の様子を描いている。特に避難初期のノンビリした情景が、少しずつ緊迫感が増して、やがてパニックになる流れは見事だった。
その脚本を映像化したのは、ロイ・ウォード・ベイカー。映像センスのよい方で、随所に目をみはるカットがある。
実を言うと私は、彼が晩年に撮った『ドラゴンvs.7人の吸血鬼』という妙ちきりんな作品のファンである。(笑) ハマーフィルムが業績回復を目論んで製作した1本。明らかに『燃えよドラゴン』人気にあやかった亜流だし駄作だが、妙に記憶に残っている。忘れえぬ作品なのだ。こちらも今一度観たい作品である。
主人公の二等航海士ライトラーを演じるのは、ケネス・モア。リチャード・アッテンボロー監督のミュージカル『素晴らしき戦争』や『空軍大戦略』が思い浮かぶ。茫洋とした雰囲気と知性を感じさせる役者さんで、お世辞にも二枚目とは言い難い。けれど、不思議と制服姿がイタについている。(笑)
主人公と言っても、あまり出番はない。おいしい役には違いないが、クライマックスで多少活躍する程度。ヒーロー、ヒロインが登場しない作品なので、仕方ないところだろう。
古い作品なので、見知った役者がいない。辛うじて、オナー・ブラックマンの名前が読める程度。彼女は007シリーズにボンドガールとして出演するが、どの場面で登場するのか分からなかった。(笑)
後ろめたそうに救命ボートに乗る資本家、
ラウンジで時計を眺めながら最後の時を待つ設計者、
最後まで演奏を続けた楽団、
気っ風のいい成金の婦人、
命を船と伴にした船長……。
キャメロン版の印象的な登場人物は、本作品でも見ることが出来る。史実に基づけば、そういうことになるのだろうが、演出がほとんど同じなのには笑ってしまった。
本作品を観ると、キャメロン版『タイタニック』が陳腐に思える。もともとエンディングには大きな不満を持っている作品だから、評価は厳しくなる。それを差し引いても、本作品の迫力の前には平伏すしかないだろう。
超オススメ!
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特典映像の内容が濃厚だったので
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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メイキング映像や解説が濃厚で、どう考えてもこのまま返却するには惜しくなり、覚え書きとして書き写しました。
■タイタニック号の事故とこの映画について
1912年4月14日午後11時40分
北大西洋ニューファーランド沖合、北緯41度46分西経50度14分。処女航海に出ていた世界最大の豪華客船タイタニック号は氷山に衝突、船底を引き裂かれ2時間40分後に沈没、2208名の乗船者のうち1513人が帰らぬ人となった。
今世紀最大の海難事故として記録されているタイタニックの悲劇。「SOSタイタニック」は可能な限り忠実に映像化した傑作である。
■徹底したリアリズム
30年に渡り集めた多くの資料からタイタニック沈没の模様を克明に書き綴られたウォルター・ロードの原作「忘れえぬ夜」。船を題材としたドラマを得意とするロイ・ベーカー監督はフィクションを廃し、原作を元にドキュメンタリー・タッチを駆使1958年度ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞した。徹底したリアリズムで、事実の引き起こすドラマティックな興味と感動を最大限に盛り上げている。
■事故を正確に再現する試み
できうる限り忠実に事件を再現する事に細心の注意を払って製作された。当時生産中止になっていたタイタニックに備えられていた4気筒エンジンと同型のエンジンをスクラップ工場から探し出したり、タイタニックに救命ボートを納品した造船所を見つけ、装備されていたボートと同型の物を買い取りもしている。更に刻々と沈んでいく船の傾斜を正確に再現するため、ロンドンのパインウッド撮影所には30のセットが造られ船全体のオープンセットでは12000メートルもの足場が組まれた。
また、沈没場面のために老朽船を買い取って沈ませた事は言うまでもない。
こうした努力は巧妙なスクリーンプロセスと相まって1958年の製作とは思えないほどの迫力をもって描き出されている。
■巨船タイタニック号
タイタニック号はホワイト・スター・ライン社の豪華客船として姉妹船オリンピック号と共に建造され、1911年5月進水式を行い翌年4月に完成した。3つの推進プロペラ、出力5万馬力、6万6千トンの総排水量は当時の建造船としては水準をはるかに超えた巨船であった。ことに耐水構造は画期的な防水区画を初めて採用、造船技術の枠を集めて製造された「不沈船」であった。
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主よ、御許に近づかん
投稿日:2016/08/28
レビュアー:趣味は洋画
今世紀最大の海難事故とされる、イギリスの豪華客船タイタニック号の遭難を、セミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた秀作。
1912年4月、二等航海士のハーバート(ケネス・モア)は、処女航海に出ようとする世界最大の客船タイタニック号に乗り込んだ。
サザンプトン港を出発したタイタニックには、2207人の乗客乗員が乗っていたが、運命の4月14日夜、目の前に突然現れた巨大な氷山を避けきれず、衝突した船は致命傷を負ってしまう。
乗客の中には、船の設計者であるトーマス・アンドルーズ(マイケル・グッドリーフ)がいたが、タイタニック号の船腹が氷山の角で30フィートも裂かれていることが判明、トーマスは船の生命があと1時間半であることを船長に告げる...
そもそもタイタニック(又はタイタニック遭難)を題材にした映画は、遭難直後の1912年から既に製作されており、英・米のみならず、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリアと多数の国が製作に関わってきた歴史がある。
遭難事故そのものを描いた作品以外のものや、テレビ版も含めると、相当数に上る。
本作は53年「タイタニックの最後」(ジーン・ネグレスコ監督)に並ぶ秀作である。
どちらもモノクロ映像で、沈没の恐怖に対するリアリズムに説得力がある。
特に本作は、イギリス映画独特の格調が感じられる。
その意味では97年「タイタニック」(ジェームズ・キャメロン監督)の娯楽性が前面に出た作風よりは、個人的にどうしても本作が贔屓目に秀作と映る。
氷山との衝突の原因となった濃霧の描写。
船のオーケストラが暗闇に奏でる、‘主よ、御許に近づかん’のメロディー。
船首から海中に没し始める客船の哀しき雄姿。
いずれも忘れ難いシーンばかりだ。
また、出演シーンは短いながら、この映画には「007」に縁のある俳優(女優)が出ている。
64年「007/ゴールドフィンガー」(ガイ・ハミルトン監督)で、ブロンドのプシー・ギャロアを演じたオナー・ブラクマン。
ノンクレジットながら、甲板手役でショーン・コネリー、船員役でデズモンド・レウェリンといった具合。
諸説ある中、本作では、2207名の乗客乗員中、生存者705名、死亡者1502名となっている。
大惨事から100余年が経過しているが、映画は歴史を振り返らせてくれる。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
派手さはないが 真実味を持って胸に迫る
投稿日
2020/07/10
レビュアー
kazupon
監督:ロイ・ウォード・ベーカー(1958年・英・124分・モノクロ)
原作:ウォルター・ロード著『忘れえぬ夜』
“浮沈船”と呼ばれた豪華客船「タイタニック号」は、処女航海中の1912年4月14日深夜に北大西洋上で氷山に接触し、未明には沈没した。
犠牲者数は、乗員・乗客合せて1513人という20世紀最大の海難事故である。
あまりに衝撃的な事故でもあり、「タイタニック号」を扱った映画は何本もあるが、本作は原作者が20年以上をかけて各方面に徹底取材した貴重な資料、証言を基に製作された。
映画化の話が出てからは、事故の生存者にも会って証言を得るなど、史実に忠実なノンフィクションである。
この船には、設計者トーマス・アンドルーズをはじめ実業家、上流階級の紳士淑女たち、欧州各国からの移民、船員等々2207人が乗船しており、華やかで賑やかな事故当夜の船内の様子が映し出されていた。
ジェームズ・キャメロン版タイタニックでのラブストーリーや人間ドラマの類は廃され、氷山に接触してからの悲劇への足取りが、二等航海士ハーバート・ライトラーを中心に描かれる。
スミス船長が設計者のアンドルーズに、氷山に衝突してから沈没するまでの時間を訊ねると、アンドルーズの答えは2時間40分だった。
スミス船長は、直ぐに乗客たちを避難させるための救命ボートを下ろし、救命胴衣着用を指示するが、それらの数は全員を助けるには不十分だと分かっていた。
女・子供を優先して避難させよという指示だったが、自らの運命を悟っても尚、冷静に気高く対応する男性諸氏を見て、侍のような気骨を感じた。
半面、女性のふりをして救命ボートに乗り組む者や、女性でも夫と共に残ることを選択する夫人もいて、そこに繰り広げられる人間模様に、もしも自分なら?と考えてしまう。
この悲しい事故を教訓として、乗員・乗客全員分の救命ボートと救命胴衣設置の義務付け、客室の階級の廃止など、各種の対策が練られたようだ。
また、メイキング映像や特典映像で原作者のことや製作秘話などが語られていて非常に興味深かった。
オリジナルの迫力
投稿日
2014/06/12
レビュアー
みなさん(退会)
ジェームズ・キャメロン監督が元ネタにしたと思われるタイタニック映画である。映像的には本作品から強い影響を受けたに違いない。むしろ、本作品がオリジナルで、キャメロン版はリメイクと言っても過言ではないだろう。再鑑賞してみて、あらためてそう思った。
ストーリーは、レオナルド・デカプリオとケイト・ウィンスレットを抜きにしたカンジ。(笑) クラシック映画とは思えないほどハードな印象だ。ドキュメンタリー・タッチなため、誰が誰やら分からないって感想もある。(笑)
原作は、ウォルター・ロードのノンフィクション『忘れえぬ夜』。膨大な資料からタイタニックの沈没を追った作品で、当時はベストセラーだったらしい。筑摩文庫から『タイタニック号の最後』という翻訳本が出版されているので、おそらくそれだろうとあたりをつけている。アマゾンでお取り寄せしなければ……。(笑)
この本を脚色したのが、エリック・アンブラー。もともとはミステリー作家。ハヤカワ・ミステリーから出た『武器の道』でゴールドタガー賞を受賞している。キャロル・リードと知り合ってから脚本を書くようになったらしい。映画『トプカピ』の原作も彼だ。
本作品でも精緻に沈没の様子を描いている。特に避難初期のノンビリした情景が、少しずつ緊迫感が増して、やがてパニックになる流れは見事だった。
その脚本を映像化したのは、ロイ・ウォード・ベイカー。映像センスのよい方で、随所に目をみはるカットがある。
実を言うと私は、彼が晩年に撮った『ドラゴンvs.7人の吸血鬼』という妙ちきりんな作品のファンである。(笑) ハマーフィルムが業績回復を目論んで製作した1本。明らかに『燃えよドラゴン』人気にあやかった亜流だし駄作だが、妙に記憶に残っている。忘れえぬ作品なのだ。こちらも今一度観たい作品である。
主人公の二等航海士ライトラーを演じるのは、ケネス・モア。リチャード・アッテンボロー監督のミュージカル『素晴らしき戦争』や『空軍大戦略』が思い浮かぶ。茫洋とした雰囲気と知性を感じさせる役者さんで、お世辞にも二枚目とは言い難い。けれど、不思議と制服姿がイタについている。(笑)
主人公と言っても、あまり出番はない。おいしい役には違いないが、クライマックスで多少活躍する程度。ヒーロー、ヒロインが登場しない作品なので、仕方ないところだろう。
古い作品なので、見知った役者がいない。辛うじて、オナー・ブラックマンの名前が読める程度。彼女は007シリーズにボンドガールとして出演するが、どの場面で登場するのか分からなかった。(笑)
後ろめたそうに救命ボートに乗る資本家、
ラウンジで時計を眺めながら最後の時を待つ設計者、
最後まで演奏を続けた楽団、
気っ風のいい成金の婦人、
命を船と伴にした船長……。
キャメロン版の印象的な登場人物は、本作品でも見ることが出来る。史実に基づけば、そういうことになるのだろうが、演出がほとんど同じなのには笑ってしまった。
本作品を観ると、キャメロン版『タイタニック』が陳腐に思える。もともとエンディングには大きな不満を持っている作品だから、評価は厳しくなる。それを差し引いても、本作品の迫力の前には平伏すしかないだろう。
超オススメ!
・・・・
投稿日
2010/12/27
レビュアー
エロエロ大魔神
特典映像の内容が濃厚だったので
投稿日
2020/05/12
レビュアー
かつ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
メイキング映像や解説が濃厚で、どう考えてもこのまま返却するには惜しくなり、覚え書きとして書き写しました。
■タイタニック号の事故とこの映画について
1912年4月14日午後11時40分
北大西洋ニューファーランド沖合、北緯41度46分西経50度14分。処女航海に出ていた世界最大の豪華客船タイタニック号は氷山に衝突、船底を引き裂かれ2時間40分後に沈没、2208名の乗船者のうち1513人が帰らぬ人となった。
今世紀最大の海難事故として記録されているタイタニックの悲劇。「SOSタイタニック」は可能な限り忠実に映像化した傑作である。
■徹底したリアリズム
30年に渡り集めた多くの資料からタイタニック沈没の模様を克明に書き綴られたウォルター・ロードの原作「忘れえぬ夜」。船を題材としたドラマを得意とするロイ・ベーカー監督はフィクションを廃し、原作を元にドキュメンタリー・タッチを駆使1958年度ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞した。徹底したリアリズムで、事実の引き起こすドラマティックな興味と感動を最大限に盛り上げている。
■事故を正確に再現する試み
できうる限り忠実に事件を再現する事に細心の注意を払って製作された。当時生産中止になっていたタイタニックに備えられていた4気筒エンジンと同型のエンジンをスクラップ工場から探し出したり、タイタニックに救命ボートを納品した造船所を見つけ、装備されていたボートと同型の物を買い取りもしている。更に刻々と沈んでいく船の傾斜を正確に再現するため、ロンドンのパインウッド撮影所には30のセットが造られ船全体のオープンセットでは12000メートルもの足場が組まれた。
また、沈没場面のために老朽船を買い取って沈ませた事は言うまでもない。
こうした努力は巧妙なスクリーンプロセスと相まって1958年の製作とは思えないほどの迫力をもって描き出されている。
■巨船タイタニック号
タイタニック号はホワイト・スター・ライン社の豪華客船として姉妹船オリンピック号と共に建造され、1911年5月進水式を行い翌年4月に完成した。3つの推進プロペラ、出力5万馬力、6万6千トンの総排水量は当時の建造船としては水準をはるかに超えた巨船であった。ことに耐水構造は画期的な防水区画を初めて採用、造船技術の枠を集めて製造された「不沈船」であった。
主よ、御許に近づかん
投稿日
2016/08/28
レビュアー
趣味は洋画
今世紀最大の海難事故とされる、イギリスの豪華客船タイタニック号の遭難を、セミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた秀作。
1912年4月、二等航海士のハーバート(ケネス・モア)は、処女航海に出ようとする世界最大の客船タイタニック号に乗り込んだ。
サザンプトン港を出発したタイタニックには、2207人の乗客乗員が乗っていたが、運命の4月14日夜、目の前に突然現れた巨大な氷山を避けきれず、衝突した船は致命傷を負ってしまう。
乗客の中には、船の設計者であるトーマス・アンドルーズ(マイケル・グッドリーフ)がいたが、タイタニック号の船腹が氷山の角で30フィートも裂かれていることが判明、トーマスは船の生命があと1時間半であることを船長に告げる...
そもそもタイタニック(又はタイタニック遭難)を題材にした映画は、遭難直後の1912年から既に製作されており、英・米のみならず、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリアと多数の国が製作に関わってきた歴史がある。
遭難事故そのものを描いた作品以外のものや、テレビ版も含めると、相当数に上る。
本作は53年「タイタニックの最後」(ジーン・ネグレスコ監督)に並ぶ秀作である。
どちらもモノクロ映像で、沈没の恐怖に対するリアリズムに説得力がある。
特に本作は、イギリス映画独特の格調が感じられる。
その意味では97年「タイタニック」(ジェームズ・キャメロン監督)の娯楽性が前面に出た作風よりは、個人的にどうしても本作が贔屓目に秀作と映る。
氷山との衝突の原因となった濃霧の描写。
船のオーケストラが暗闇に奏でる、‘主よ、御許に近づかん’のメロディー。
船首から海中に没し始める客船の哀しき雄姿。
いずれも忘れ難いシーンばかりだ。
また、出演シーンは短いながら、この映画には「007」に縁のある俳優(女優)が出ている。
64年「007/ゴールドフィンガー」(ガイ・ハミルトン監督)で、ブロンドのプシー・ギャロアを演じたオナー・ブラクマン。
ノンクレジットながら、甲板手役でショーン・コネリー、船員役でデズモンド・レウェリンといった具合。
諸説ある中、本作では、2207名の乗客乗員中、生存者705名、死亡者1502名となっている。
大惨事から100余年が経過しているが、映画は歴史を振り返らせてくれる。
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- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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