グリース

　今，更年期や成人病，前立腺のことで悩んでいる中年の皆さん，これを見て体調を回復しましょう。トラボルタと同様に，輝かしい青春時代があったんですよ。
さらに年金もらえて喜んでいる世代も，戦後の日本を回復させるために張り切って活躍してたあの時代を，思い出しましょう。
トラボルタと一緒に、クシなんぞ持ってヒーヒーフーフーホーホーと黄色い声を上げて，家の中を駆けずり回って踊ってみるのも楽しいかもしれませんよ。

御理解のある若い方がたも御一緒にどうぞ！

「スプレー」が期待はずれだったので、昔観たダンスミュージカルはどうだったかなと思い
久しぶりに観てみることにした。

スプレーはストーリーが起伏が無くクライマックスも盛り上がらないという映画だったが、このグリースもストーリーはあまりたいしたことが無い。しかしそんなもの無くても良いぐらいグリースを抜群の面白さにしているのはまず主役。ジョン・トラボルタは24歳で既にカリスマがある。オリヴィア・ニュートン・ジョン、この頃はまだカントリー系の歌を歌っていて清純派路線だった。この映画でも最初はその路線で出てくる。この二人のスターが魅力的。トラボルタがラグビー場の階段席をSummer Nights を歌いながら降りていくところは、どうやったらああいう足になるのか、今でも不思議。脇役も個性的でとってもいい。ストッカード・チャニング、後にアカデミー候補になる。可愛らしいマーティ役のDinah Manoff、不安定な乙女心のフレンチーを演じたDidi Conn。学園長のEve Arden、もう亡くなりましたが。

もうひとつのこの映画の魅力といったらもちろん音楽である。「これはいい曲だなぁ」などと思っているとしばらくしてまた別の素晴らしい曲がかかる。どれもこれも綺羅星のような名曲のかずかず。この中から何曲ヒットチャートに行っただろう。オリヴィアの歌う Hopelessly Devoted To Youはアカデミー賞候補になった。バラードあり、ダンサブルあり、ロックンロールあり、劇場で観たら(観たから言えるんだけど)体が動いて本当に楽しい。私はトラボルタがオリヴィアに振られて歌う「Sandy」が曲も歌詞も素晴らしくてとっても好き。このシーンの逆光を使ったカメラワークも素晴らしい。

みっつめの魅力は演出の面白さ。高校を出てこれから社会に出る直前という不安定な時期を描いているシナリオも良いのだけれど、それぞれの情景を表現する映像が素晴らしい。例えばフレンチーが美容学校でうまく行かなくて、ウエイトレスになろうかしら、それとも電話交換手になろうかしらと悩んでいるときにフランキー・アバロンが光の中から現れて、ビューティー・スクール・ドロップアウトを歌うシーン。素晴らしい。今でも全然古くない。
これを観たころの私たちも、まだ学生で将来のことが分からない時期で、一緒に観にいったガールフレンドとのことも将来が描けなくて、この映画にはとても共感したのを覚えている。

四つ目の魅力はオリヴィアが可愛い清純派からイメチェンしてセクシーな黒いタイツとソバージュ(髪型)で登場すること！これは当時オリヴィアの本物のイメチェンだった。オリヴィアはこの映画がきっかけで大スターになり、カントリーソングシンガーからAORやバラードやロックを歌う歌手に変わっていった。このころのオリヴィアの人気といったら、「メリーに首ったけ」のキャメロン・ディアスどころではなかったね。
でも、不思議なんだけど、いくらファンでもオリヴィアと結婚したい、と言った日本人はいなかった。アメリカ人の中には、結婚したいという奴もいたのに。

忘れられないのは、この映画から25年たってオリヴィアが来日してHopelessly Devoted To Youを歌ったこと。55歳。声の艶はさすがに衰えていたけれど、あの声だった、グリースで聞いたあの声。
こんなに長く好きな曲として記憶に残った曲を私に授けてくれてありがとう、と心の中でつぶやきました。
ということで、リアルタイムで観た人とは埋められない差があるだろうけれど、音楽はいいし、主役二人はカッコいいし、遠い昔のアメリカの高校生の元気をもらうことのできる素晴らしい作品です。

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私が演劇でニューヨーク留学していた頃、ブロードウエイでやってました。帰国して、映画が作られるとのこと。
当時劇団に通っていた私はすっ飛んで見に行ったものです。
オリビアニュートンジョンもトラボルタも若いですね。
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を題材にした「ウエストサイドストーリー」後、パッとしたミュージカルがなかったのですが、ブロードウエイの「グリース」は凄かったです。
で、映画も、はち切れんばかりの音楽とダンス。
トラボルタもディスコダンスの他に、ちゃんとジャズもやっていたんですね。オリビアは日本のことが嫌いで、（なんでも、鯨を食べる民族は大嫌いとか）コンサートにも来ていないはず。
映画の中のキュートなイメージとは違い、怖い人なのかもしれませんね。ミュージカルナンバーはどれを聴いても素晴らしいものばかり。ミュージカルを目指す人なら必見です。
今見ると、カメラワークに難点があります。ちょっと緩いかな。
サイズが違ったりしてます。しかし、「これぞミュージカル」といった完成度の高さに拍手。ミュージカル映画では「雨に唄えば」→「コーラスライン」(これもブロードウエイのミュージカルの方が好きでしたが）→「ウエストサイドストーリー」の次かな？75点。(今や、これをテレビで流すとは思えないので、見ておいた方が・・・）

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「グリース」は不朽の名作で、これに代わる映画は存在しないのだそうです。映像特典のインタビューでトラボルタが言ってました。彼がそう言うのならそうなのでしょう。でもやっぱり一抹のかったるさが全編を覆っていたのでした。

ダンスコンテストのシーンはこの映画の白眉だろうし、若者の青春群像劇としてもところどころ楽しめるのだが、元がミュージカルだからだろうか、エピソードのつながりが間延びしていてもどかしい。真剣にストーリーを追うっていう作品ではないのかも知れないが、エピソードのいくつかがビミョーに惹き付ける。それでついのめり込んだと思ったら今度は肘鉄をくわされるつれない感じ。その分あっさりした味わいでいいかも。

トラボルタの本質的なものは「サタデー・ナイト・フィーバー」のほうに強く出ているのかも知れないが、「グリース」の彼のほうがキュートに見えた。

とてもティーンには見えない二人による学園青春ミュージカル。

ファッションやダンスパーティ、カーレースなど、
能天気やなと思うほどに、そこにある５０’ｓアメリカの世界が楽しい♪
ジョンとオリヴィアだけじゃなく、先生や仲間もいいヤツらでさぁ〜(￣∇￣〃)
めちゃハッピーな気分になれるから、ハナ金、あるいは休日鑑賞がオススメよん♪

音楽も最高やで〜(￣▽￣)b
気分がいいときに聴くと、さらに高揚してくるんだよね。
オープンで千里浜を走るときに、カーステレオから流したことがあったっけ。
主人公たちに負けじとおとらず、結構あたしも “青春” してたわ（笑）