フランケンシュタイン

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

正直前半は面白くなかった。

デニーロが活躍（？）してからが面白くなってきた。

フランケンシュタイン博士も自分で作ったのだから自分で責任を最後までとらなきゃ、って思ったよ。あれじゃ、上げ底デニーロが可哀そうだ。モンスターと呼ばれてたけど作ったのはあんたじゃねえか。

最後に上げ底デニーロが言ったセリフ
「名前はつけてもらえなかった」
「親父だ」
ほろっときてしまったわ。

なんとなく哀愁ただようラストシーン。

デニーロ側で共感出来ました。

ケネス・ブラナーのオレ映画です。ケネスが出る場面は演出も生き生きしています。非常にキャメラもいいですし、演技にも力が入っています。でもモンスターがデ・ニーロなんて、何かの冗談としか思えません。いくらメークしていても、顔は一緒です。デ・ニーロが「オレ、モンスターです」と言っても、だれも本気で見ていられません。ラストは原作に忠実なのですが、ボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』のラストの方がやっぱりいいと思います。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

オープニングは1794年の北極圏。北極点を目指す船長ウォルトンに救助されたヴィクター・フランケンシュタイン(ケネス・ブラナー)が身の上話を語り始める。そして回想シーンへ・・・。
1773年ジュネーブ。ヴィクターは愛する母が弟を産んですぐこの世を去ったことにショックを受け、永遠の命があったらと研究を始める。
そして雷に興味を示し、妹同然のエリザベス（ヘレナ・ボナム・カーター）や弟ウィリーに実験してみせる。エリザベスとは結婚を誓い合う仲です。
その後、南ドイツの大学で科学を学び自分の研究室を手に入れ”生命の創造”の研究に没頭する。そこで、同じ生命の創造の研究者であり成功者のウォルドマン教授と出会い弟子となる。
ある日、コレラが蔓延し治療を行っていた際、患者で片足がない男(ロバート・デ・ニーロ)と口論となりウォルドマン教授は刺殺され亡くなった。
その後、ヴィクターはウォルドマン教授の遺した日記を読んで生命の創造を実行する。ウォルドマン教授を殺した罪で絞首刑にされた片足の男を自分の研究室に運び込む。
ウォルドマン教授の脳みそを摘出し、コレラで死んだ遺体から足を切断し繋ぎ合わせた。悪い臓器も入れ替えた。そして、大量の電流を浴びせるとゆっくりと蘇ったのです。
怪物は凶暴で怪力の持ち主だった。体が大きく顔や身体に縫い目がある。その後、研究室を逃げ出し町の人々を襲った。そして村外れの家を覗き見する。
そこで、怪物は優しい心を持っていたことがわかる。逃げる時持って出た日記をめくると、怪物は死んだと書かれていた。怒りが心頭し復讐を誓いヴィクターの実家へ行く。
怪物のことなど忘れていたヴィクター。今日はエリザベスと結婚式です。ヴィクターの弟ウィリーを殺す怪物。幼なじみのジャスティンが犯人扱いされ絞首刑になる。
怪物がヴィクターの前に現われモンブラン山麓の氷原へ来いと言う。怪物は命を与えておきながら見捨てた。俺は誰なんだと問う。ひとつだけ頼みがあると言う。
それは、傍にいてくれる女性が欲しい。優しい人間が一人いればいい。人目につかないように暮らすと・・・。怪物は墓を掘り起こしジャスティンの死体をヴィクターに持っていく。
ヴィクターとエリザベスは色々あったが結婚式を挙げる。翌日、ハネムーンに出発する二人。しかし、屋敷では父が怪物に殺された。
その後、二人の宿泊先に現われた怪物はエリザベスを殺す。ヴィクターは、ジャスティンの身体にエリザベスの頭を縫いつけ・・・。
★とても丁寧に作られていました。面白かったです。リメイクは果たしてオリジナルを超えられるでしょうか・・・。楽しみです♪

何度かＴＶで観た作品だけど今一度観たくて借りて見た。
ドラキュラ（バンパイア）や狼男などは孤独感は無いと思う。
もともと蝙蝠や狼と言った動物の化身だから群れがある。
しかしフランケンは同族がいない。
生みの親でもある博士からも忌み嫌われ抹殺されるところであったからだ。

母を亡くしたことで博士は生命の蘇生に取り組む、使えるパーツを死体から取り寄せて。
出来上がったものはおぞましいもの、先達から忠告されていたにもかかわらず創り上げてしまった。
身勝手にもそれを放り投げて逃げてしまう。

怪物はわずかな手がかりを訪ね博士を追う。
最初は復讐の為だったろう。
黄昏を浴びて追う姿は物悲しい。
途中で人間との愛情が芽生える。
しかしその姿を見ると彼らは逃げてしまうのだ。
アルプスを越えて執念の追跡。
復讐の二人の犠牲者、約束。
約束破棄。
蘇生を望まぬ花嫁の壮絶な最後。
怪物はただ自分の側にいてくれる同類が欲しかっただけ。

クローンの行く末が心配だ。
もう人間を作れる技術は確立している。
どう利用するか？
まず金持ちどもが自分のクローンを欲しがる。
駄目になった自分のパーツの補修用にだ。
次に考えられるのが完全に洗脳されての殺戮兵器。

アインシュタインの発明は原爆によって人類最大の殺戮兵器として利用された。
人類は愚かと言うより身勝手、自分さえ良ければ良い。
何度も同じ過ちを繰り返す。

フランケンシュタインと友達になろうではないか。
畑とか耕し、力仕事はフランケンに任せた。
ワシは採れた作物を売って二人で幸せに暮らして行きたい。

　例えば体型を変えてまで、その役の人物になりきる・・・そんな壮絶とも言える役作りをする俳優は決して多くありません。ここ数年で印象深いのはやはり『マシニスト』のクリスチャン・ベール、『モンスター』のシャーリズ・セロンというところでしょうか。
　ロバート・デ・ニーロは皆さん周知のように、彼の役作りを称する「デ・ニーロ・アプローチ」という言葉まで生んだほど徹底した役作りをする先駆的な俳優です（もっと以前にそういう俳優がいたらスミマセン）。
　そんなデ・ニーロが、確か『ケープ・フィアー』の後くらいのインタビューで、「もう（デ・ニーロ・アプローチと呼ばれているような）役作りの仕方は必要ないかなと思っている」と、そんな風なことを言っていたのをなぜかよく憶えているんです。年齢的体力的なことに加え、ある役を演じるのに、体型までも変えるようなアプローチをしなくとも、演じることが出来るという自信がついたということを言っているのだと思うのですが、確かに、この頃以降の出演作には外見的に極端な役作りをしたものは見当たりません。唯一、この『フランケンシュタイン』を除いては。
　デ・ニーロが本作で演じたのは、ケネス・ブラナー演じるフランケンシュタインに生み出されたいわゆる人造人間。罪人の体と、フランケンシュタインが師と仰いでいた大学教授の脳で出来たその哀しくもおぞましい姿は、デ・ニーロが身を削って体現したものではなく、特殊メイクによって創り出されたもの。自分の素の部分を、両目以外ほぼ覆われた状態。その残された両目だけで、演じる。これが本作におけるデ・ニーロの挑戦だったのだろうと思います（本人も確か言っていたような）。
　かくして、ラストシーン。デ・ニーロ渾身の“泣きの目”。最後のデ・ニーロ・アプローチを、少なくともオレはしかと見届けたのでした。
　う〜む、よく分からんことを書いてしまった・・・。