人間の証明 / 岡田茉莉子
人間の証明
/佐藤純彌
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全体の平均評価点: (5点満点)
(32)
解説・ストーリー
「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾作品。日本とアメリカを舞台に、戦後30年という歳月に刻まれたさまざまな人間の生きざまを描くサスペンス・ドラマ。東京の高級ホテルのエレベーターで黒人男性が殺された。“ストーハ”という言葉と、西条八十の詩集を残して。捜査線上に見え隠れするファッションデザイナー八杉恭子とその息子。黒人男性の過去を追って渡米する棟寄刑事。八杉と黒人男性の意外な関係、そしてアメリカの刑事と棟寄刑事の関係が明らかになる……。
「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾作品。日本とアメリカを舞台に、戦後30年という歳月に刻まれたさまざまな人間の生きざまを描くサスペンス・ドラマ。東京の高級ホテルのエレベーターで黒人男性が殺された。“ストーハ”という言葉と、西条八十の詩集を残して。捜査線上に見え隠れするファッションデザイナー八杉恭子とその息子。黒人男性の過去を追って渡米する棟寄刑事。八杉と黒人男性の意外な関係、そしてアメリカの刑事と棟寄刑事の関係が明らかになる……。
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「人間の証明」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾作品。日本とアメリカを舞台に、戦後30年という歳月に刻まれたさまざまな人間の生きざまを描くサスペンス・ドラマ。東京の高級ホテルのエレベーターで黒人男性が殺された。“ストーハ”という言葉と、西条八十の詩集を残して。捜査線上に見え隠れするファッションデザイナー八杉恭子とその息子。黒人男性の過去を追って渡米する棟寄刑事。八杉と黒人男性の意外な関係、そしてアメリカの刑事と棟寄刑事の関係が明らかになる……。
「人間の証明」 の作品情報
「人間の証明」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
人間の証明の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
132分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語・英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
D*DABR0165 |
2004年09月24日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
1人
|
0人
|
【Blu-ray】人間の証明 Blu-ray(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
132分 |
|
1:リニアPCM/モノラル/日本語 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DAXR1126 |
2011年01月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
0人
|
1:リニアPCM/モノラル/日本語
2:リニアPCM/ステレオ/日本語
人間の証明の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
132分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語・英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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D*DABR0165 |
2004年09月24日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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1人
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0人
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【Blu-ray】人間の証明 Blu-ray(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
132分 |
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1:リニアPCM/モノラル/日本語 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DAXR1126 |
2011年01月07日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
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0人
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1:リニアPCM/モノラル/日本語
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ユーザーレビュー:32件
中身がない映画
「中身がない」とよく言いますが、この映画ほどその言葉がふさわしい映画はないでしょう。中身以外は何でもあるのですが、「中身」だけが何もないという奇妙な作品です。
当時の角川映画のメディアミックスは非常に斬新で、私たちの世代は完全にその戦略にやられました。雑誌「野生時代」を買い、テレビの特集番組を見て、テレビCMを見て、本編を見る前からもう、作品世界にどっぷりと浸ってしまいました。
しかし、見る前に全て消費し尽くしてしまうくらいの中身しか、実際の映画にはなかったのでした。松田優作とジョージ・ケネディが出て、ジョー山中が素晴らしい主題歌を歌っているにもかかわらず、です。その中身のなさは、唖然とするほどでした。
しかし、このように見る前にすべて消費し尽くされて何も残らない映画の存在を知ったことで、逆にいくら見ても消費し尽くせない映画があることも知ったわけなので、この映画の存在も意味がないわけではありませんでした。
この映画の中身のなさは、森村誠一の中身のなさでもあります。後年、森村誠一は奇書「悪魔の飽食」を書くことで、馬脚を現すことになります。
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母さん 僕のあの帽子どうしたでしょうね
投稿日:2004/09/25
レビュアー:オタエドン
有名な西条八十の詩です。実は、以前8月に同じレビューを書いたのですが、新盤が出ると、前の書いたものなど抹消されてしまう様です。再度書く事に・・・・原作、映画大ヒットした作品。この夏テレビでもリメイクされました。角川春樹のお手柄的ヒット。松田優作の出演作としては、今いちですが、かなり楽しませてもらいました。ジョー山中の主題歌、日本初のNYロケ、大々的なTVスポットなど角川的プロモーション戦略は目を見張る効果でした。この後も続々と作品が公開されました。思い出に残る一作でもあります。未見の方は、ぜひこの機会にどうぞ。
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物語の中身よりも 傑出したキャラクター描写を見て欲しい!
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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『犬神家の一族』(1976・オリジナル版)で日本のメディアミックス戦略を成功させて 時代の寵児となった 業界の革命的異端児「角川春樹」。
勢いに乗るカドカワ映画第2弾。
映画の内容は はっきり申し上げて中身はたいしたことアリマセン。本作の持つ意義は そんなことではないのです。
原作者森村誠一氏と言えば、夏樹静子女史と並んで当時最も映像化されやすい作家でした。
特にTVドラマであれば それこそ映像化されないものの方が少ないくらいでした。
原作の「人間の証明」 文壇においては 決して高く評価されている作品ではありませんでした。
それをあえて劇場版公開映画の題材として取り上げた。
話題づくりのために脚本の一般公募した。
(結果的に プロのベテラン脚本家松山善三氏の脚本を採用)
この作品、中身はたいしたことなくとも キャラクター描写に関しては追従を許さない凄さを見せていると思います。特に、本来 原作では脇役刑事の一人にすぎないはずの棟寄刑事(松田優作)を主役に持ってきて その存在感は特筆ものだと思います。
「登場時には単なる熱血刑事にしか見えなかった彼が、やがて苦悩の表情も新たに事件にのめりこんでいく。その姿は、泥臭く野暮ったいものであったとしても、野生味溢れるものであり、松田優作と言う俳優の魅力を余すことなく映し出している。」
「松田優作」 『太陽にほえろ!』で衝撃的印象を残すも映画俳優としては未知の存在だった彼を日本映画になくてはならない存在にまでしてしまった。たいしたことない「人間の証明」を770万部を超える大ベストセラーにまで オオバケさせてしまった。
本作は 薄い中身でも映画として成功させることが出来ると証明したオタカラ創作映画もしくはスターを作り出した映画なのです。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
角川映画第2弾!
ちょいと前に角川書店から創刊されたコミックチャージというマンガ誌の創刊号の付録に「角川映画93作品予告編集」というDVDがついていました。ご存知の方も多いのでは?オレ、思わず食いついて買ってしまったのですが、第1作『犬神家の一族』から始まる合計180分にも及ぶその映像は、あたかも30年にわたる“予告編”の変遷を観ているようでもあり、なかなかのものでした。
おかげで、何となく“角川映画が観たいモード”になってしまって、つい借りてしまったのが第2弾である本作『人間の証明』(何で第2弾からなんだよ!なんて突っ込まないで下さいませ)。
“母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね・・・”と“ママぁ〜どぅゆりめんばぁ〜・・・♪”これら有名なフレーズはもちろん知っていましたが、実際本編を観るのは初めて。松田優作が準主役だったというのも恥ずかしながら予告編観ていて知った次第。
その本編。ともかく、最初のファッションショーの場面がむやみに長くて、まずそこでダレました。“キスミー”とか“ストーハ”とかのキーワードも何か安易に思えるし、登場人物の相関関係にしても、いくら何でも・・・ってくらい簡単に繋がってるし、忘れた頃にまたダルいファッションショーが始まるし・・・で、あんまり面白いとは思えませんでした。
松田優作の吸引力で、何とか最後まで観られたというのが正直なところです。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
微妙な“反米意識”
投稿日:2013/11/25
レビュアー:港のマリー
超豪華な俳優陣にニューヨークロケ、時代の寵児であった角川春樹が映画・小説・主題歌を同時展開で華々しく売り出し、当時大ヒットをしたはずなのに、どこの映画レビューサイトを見ても、「中身がない」と酷評されている映画。
先日BSプレミアムシネマで久しぶりに見直して、そのテレビの2時間サスペンスふうのチープさ、つっこみどころ満載の無理のある展開、感動ではなく失笑を誘う大げさなクライマックス、など確かに「あーあ」と嘆息しました。しかし…
今回、何かコツンと心にぶつかるものがあった。八杉恭子(岡田茉莉子)と棟寄刑事(松田優作)の記憶によみがえる進駐してきた米兵たちによる暴行シーン。
これがまことにひどい。あまりに粗暴で下劣で品性のかけらもなく、自由と民主主義の国の軍隊の兵士のふるまいとはとても思えない。そのシーンを映画は数回くり返す。
米兵たちに寄ってたかって殴られ蹴られ、小便までかけられる父をただ見ているしかなかった棟寄少年の悔しさ、怒りは原作者森村誠一の体験したものなのだろうか。
子どもはみんなギブミーチョコレートと、ジープの後を追いかけていたわけじゃない。たぎる反米感情を唇を噛みしめて耐えていた者もいたのだと、多少気骨を見せています。
そして成長した棟寄は、ニューヨークであの時の米兵ジョージ・ケネディに出会い、被害者にはとても忘れられない出来事でも、加害者はすっかり忘れているどころが「いい思い出」に塗り替えていると知って絶望します。このあたりの松田優作の孤立感の出し方はうまいと思います。
「トモダチ作戦」で助けてくれた軍隊が、過去、敗戦国の民衆に何をしたか、通俗映画がここまでシリアスに描いていたのかと、認識を改めねばと思ったしだいです。
もうひとつ、もっと微妙な問題に気付きました。同じ進駐軍の兵士ではあっても、黒人は日本人にとっても差別の対象であったらしいことです。
登場人物たちはここでは書けない差別語で呼んでいました。
岡田茉莉子はジョー山中が黒人とのあいだの子どもではなかったら、手にかけることもなかったのではないかと、想像しました。
汚いスラムからなんとしても抜け出して、日本の美しい母に会いにいこうとする貧しい黒人青年という構図のなかに、日本の側の差別意識、優越感が見て取れるような気がしました。しかもヘイワードの心のなかは母を恋う一心でなんの邪念もない。お金を強請るどころか恨みごと一つ言わない。
相手を純真無垢な弱者、だからこそやっかい、と見なすことも、一種の差別意識であると思うのです。
探してみれば、中身がないわけではない映画なのではないでしょうか。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
中身がない映画
投稿日
2007/05/20
レビュアー
勝王
「中身がない」とよく言いますが、この映画ほどその言葉がふさわしい映画はないでしょう。中身以外は何でもあるのですが、「中身」だけが何もないという奇妙な作品です。
当時の角川映画のメディアミックスは非常に斬新で、私たちの世代は完全にその戦略にやられました。雑誌「野生時代」を買い、テレビの特集番組を見て、テレビCMを見て、本編を見る前からもう、作品世界にどっぷりと浸ってしまいました。
しかし、見る前に全て消費し尽くしてしまうくらいの中身しか、実際の映画にはなかったのでした。松田優作とジョージ・ケネディが出て、ジョー山中が素晴らしい主題歌を歌っているにもかかわらず、です。その中身のなさは、唖然とするほどでした。
しかし、このように見る前にすべて消費し尽くされて何も残らない映画の存在を知ったことで、逆にいくら見ても消費し尽くせない映画があることも知ったわけなので、この映画の存在も意味がないわけではありませんでした。
この映画の中身のなさは、森村誠一の中身のなさでもあります。後年、森村誠一は奇書「悪魔の飽食」を書くことで、馬脚を現すことになります。
母さん 僕のあの帽子どうしたでしょうね
投稿日
2004/09/25
レビュアー
オタエドン
有名な西条八十の詩です。実は、以前8月に同じレビューを書いたのですが、新盤が出ると、前の書いたものなど抹消されてしまう様です。再度書く事に・・・・原作、映画大ヒットした作品。この夏テレビでもリメイクされました。角川春樹のお手柄的ヒット。松田優作の出演作としては、今いちですが、かなり楽しませてもらいました。ジョー山中の主題歌、日本初のNYロケ、大々的なTVスポットなど角川的プロモーション戦略は目を見張る効果でした。この後も続々と作品が公開されました。思い出に残る一作でもあります。未見の方は、ぜひこの機会にどうぞ。
物語の中身よりも 傑出したキャラクター描写を見て欲しい!
投稿日
2007/05/27
レビュアー
徒然蜜柑白書
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
『犬神家の一族』(1976・オリジナル版)で日本のメディアミックス戦略を成功させて 時代の寵児となった 業界の革命的異端児「角川春樹」。
勢いに乗るカドカワ映画第2弾。
映画の内容は はっきり申し上げて中身はたいしたことアリマセン。本作の持つ意義は そんなことではないのです。
原作者森村誠一氏と言えば、夏樹静子女史と並んで当時最も映像化されやすい作家でした。
特にTVドラマであれば それこそ映像化されないものの方が少ないくらいでした。
原作の「人間の証明」 文壇においては 決して高く評価されている作品ではありませんでした。
それをあえて劇場版公開映画の題材として取り上げた。
話題づくりのために脚本の一般公募した。
(結果的に プロのベテラン脚本家松山善三氏の脚本を採用)
この作品、中身はたいしたことなくとも キャラクター描写に関しては追従を許さない凄さを見せていると思います。特に、本来 原作では脇役刑事の一人にすぎないはずの棟寄刑事(松田優作)を主役に持ってきて その存在感は特筆ものだと思います。
「登場時には単なる熱血刑事にしか見えなかった彼が、やがて苦悩の表情も新たに事件にのめりこんでいく。その姿は、泥臭く野暮ったいものであったとしても、野生味溢れるものであり、松田優作と言う俳優の魅力を余すことなく映し出している。」
「松田優作」 『太陽にほえろ!』で衝撃的印象を残すも映画俳優としては未知の存在だった彼を日本映画になくてはならない存在にまでしてしまった。たいしたことない「人間の証明」を770万部を超える大ベストセラーにまで オオバケさせてしまった。
本作は 薄い中身でも映画として成功させることが出来ると証明したオタカラ創作映画もしくはスターを作り出した映画なのです。
角川映画第2弾!
投稿日
2007/05/16
レビュアー
ぶわつ
ちょいと前に角川書店から創刊されたコミックチャージというマンガ誌の創刊号の付録に「角川映画93作品予告編集」というDVDがついていました。ご存知の方も多いのでは?オレ、思わず食いついて買ってしまったのですが、第1作『犬神家の一族』から始まる合計180分にも及ぶその映像は、あたかも30年にわたる“予告編”の変遷を観ているようでもあり、なかなかのものでした。
おかげで、何となく“角川映画が観たいモード”になってしまって、つい借りてしまったのが第2弾である本作『人間の証明』(何で第2弾からなんだよ!なんて突っ込まないで下さいませ)。
“母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね・・・”と“ママぁ〜どぅゆりめんばぁ〜・・・♪”これら有名なフレーズはもちろん知っていましたが、実際本編を観るのは初めて。松田優作が準主役だったというのも恥ずかしながら予告編観ていて知った次第。
その本編。ともかく、最初のファッションショーの場面がむやみに長くて、まずそこでダレました。“キスミー”とか“ストーハ”とかのキーワードも何か安易に思えるし、登場人物の相関関係にしても、いくら何でも・・・ってくらい簡単に繋がってるし、忘れた頃にまたダルいファッションショーが始まるし・・・で、あんまり面白いとは思えませんでした。
松田優作の吸引力で、何とか最後まで観られたというのが正直なところです。
微妙な“反米意識”
投稿日
2013/11/25
レビュアー
港のマリー
超豪華な俳優陣にニューヨークロケ、時代の寵児であった角川春樹が映画・小説・主題歌を同時展開で華々しく売り出し、当時大ヒットをしたはずなのに、どこの映画レビューサイトを見ても、「中身がない」と酷評されている映画。
先日BSプレミアムシネマで久しぶりに見直して、そのテレビの2時間サスペンスふうのチープさ、つっこみどころ満載の無理のある展開、感動ではなく失笑を誘う大げさなクライマックス、など確かに「あーあ」と嘆息しました。しかし…
今回、何かコツンと心にぶつかるものがあった。八杉恭子(岡田茉莉子)と棟寄刑事(松田優作)の記憶によみがえる進駐してきた米兵たちによる暴行シーン。
これがまことにひどい。あまりに粗暴で下劣で品性のかけらもなく、自由と民主主義の国の軍隊の兵士のふるまいとはとても思えない。そのシーンを映画は数回くり返す。
米兵たちに寄ってたかって殴られ蹴られ、小便までかけられる父をただ見ているしかなかった棟寄少年の悔しさ、怒りは原作者森村誠一の体験したものなのだろうか。
子どもはみんなギブミーチョコレートと、ジープの後を追いかけていたわけじゃない。たぎる反米感情を唇を噛みしめて耐えていた者もいたのだと、多少気骨を見せています。
そして成長した棟寄は、ニューヨークであの時の米兵ジョージ・ケネディに出会い、被害者にはとても忘れられない出来事でも、加害者はすっかり忘れているどころが「いい思い出」に塗り替えていると知って絶望します。このあたりの松田優作の孤立感の出し方はうまいと思います。
「トモダチ作戦」で助けてくれた軍隊が、過去、敗戦国の民衆に何をしたか、通俗映画がここまでシリアスに描いていたのかと、認識を改めねばと思ったしだいです。
もうひとつ、もっと微妙な問題に気付きました。同じ進駐軍の兵士ではあっても、黒人は日本人にとっても差別の対象であったらしいことです。
登場人物たちはここでは書けない差別語で呼んでいました。
岡田茉莉子はジョー山中が黒人とのあいだの子どもではなかったら、手にかけることもなかったのではないかと、想像しました。
汚いスラムからなんとしても抜け出して、日本の美しい母に会いにいこうとする貧しい黒人青年という構図のなかに、日本の側の差別意識、優越感が見て取れるような気がしました。しかもヘイワードの心のなかは母を恋う一心でなんの邪念もない。お金を強請るどころか恨みごと一つ言わない。
相手を純真無垢な弱者、だからこそやっかい、と見なすことも、一種の差別意識であると思うのです。
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