三月のライオン

てのは　主人公の兄が行ったパブかなんかで言われるの　現代の傾向映画の主題を矢崎監督　もう皮肉ってるのかな
さてこの映画はもう十数年前の映画　すでにこの兄貴を演じた人は癌でこの世を去っている　もう他のレヴュアーがばらっしちゃてるから言うけど　出産で終わるラストにほっとした

この映画を取り上げるのはようやく観れた　同監督の「ストロベリー・ショートケークス」の出来栄えが素晴らしく　満を持して発表しただけのことはあり　すでに山根貞夫は朝日新聞紙上にて今年の三本に選んでもいて　ＤＶＤが出たらお見逃しなきよう予告推薦ですと・・・

「三月のライオン」はそんなに　予算もかけられずスター俳優もいない地味な映画（ゲストはけっこ豪華　かつスタッフも井口奈巳とか鈴木昭彦とかなかなか）　インセスト（近親相姦）の内容は暗いけど　実に丁寧に演出がなされていて　すぐに見直してみたとのレヴュアーが多いのに納得　塚本晋也とは別のアプローチでやはり都市の中の人間を描いているのであり　変わり行く東京が二人の兄妹を見詰め続ける　そこには何かが打ち捨てられるイメージが頻出するのだけど　矢崎さんの人柄なのかそれをどこかで何か別の事柄として　優しく拾い上げてもいる感じがする　繊細で非情な中に温もりのある作品でありました　「苺ケーキ」の前の予習にもどうぞ　

この作品は全体的にかなり静かな作品です。
ＢＧＭもほとんどないし、
セリフもほとんどありません。

静かなんだけどすごく動きがあるというか
静かだからおとなしいというわけではなく
静かな中に凄く情熱的な激しさを
秘めている作品です。

最初はあまりに音がないので
正直退屈だと思っていましたが
見終わってみてもう一度
プレイボタンを押してる自分がいました。

見終わってから凄く余韻が残る作品です。

これはちゃんと公開時に映画館で見た。何かほかの映画を見に行った時に、この映画のフライヤーがあって、なんかおもしろそうと思って見に行った。

わたしには、はずれな映画だった。題名も主役の女の子の雰囲気もすきなのに、
なあんか、全体インディーズの悪いところのあつまりみたいで（監督さんごめんなさい）、たぶん、製作サイドのひとたちはいいもの作れた！と思ってる感が伝わってくるんだけれど、わたしは、どこもすきな部分がなかった。ぼそぼそしたかんじだとか、おはなしのかんじとか。

今、石井監督が出演していたのに気づき驚いた。映画監督になりたいひとって、ちゃんと監督業ができる前は、その周辺でいろんなお仕事をしているみたいだけれど、
カサベテスみたいに、ほんとは監督業がしたいんだけど、まだ、金銭的にできないんだよ、みたいな時代だったのだろうか。そっちのほうが、気になる。

ただ重いだけの話ではなくてちゃんした結末が用意されていた。それは単にポジティブやネガティブといった分かりやすいものではなくて、ごった煮的な複雑な感覚である。失ったものと蘇るかもしれないものとの間で苦しみそれに伴う痛みを繊細に表現。近親相姦を超えた新たな関係性の成立？優しそうでどこか悲しそうな兄の笑顔は後を引く。個人的に氷アイスのシャキシャキ、ギュッギュッの音はさぶいぼでるわっ。とてもよかったです。

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「三月はライオンのようにやってきて、子羊のように去っていく」。イギリスでは三月は寒風が吹き荒れる季節。花の季節の前には嵐があるというイギリスのこの諺が映画のタイトルの由来。

当初、「ハルオ、いのち」というタイトルで企画されたこの映画はラストで兄妹が心中する脚本だった。出産の後、心中。それが希望あるラストに変更になったのは、監督本人に子供ができて意識が「生」に向かうようになったからだという。まさに花の季節に向かうような晴れやかなラスト。少し嵐が名残惜しいような、少し涙が出てきそうな、そんな感じ。