シベリア超特急　１　〜悪魔が乗った殺人列車〜

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私の世代ですと月曜・水曜・土曜・そして日曜日と毎週映画が気軽に楽しめました。重要なのは解説者の語り口で、我々を映画の世界へと誘ってくれる名調子に聞き入ってたもの、その中で現役でご活躍なのがMIKE MIZNOこと水野晴郎さん、遂に映画を「作って」しまったのがコレ。今では「7」まで有る別な意味で驚異のシリーズ！ 滅多に邦画を見ない私でも目と口が開きっぱなしのこのシリーズ、もはや「カルト」と呼ぶには存在そのものが凄過ぎます。どう凄いって説明できない位酷い。だけど何か惹かれる変な映画、まるで傍から見る男と女の関係の様な作品です。作品は過去の名作の数珠繋ぎの様な脚本で「バルカン超特急」「北北西に進路を取れ」「めまい」「見知らぬ乗客」「断崖」「明日に向って撃て」「アメリカン・グラフィティ」などもう滅茶苦茶です。もう一つ忘れちゃいけないのが結末の別ヴァージョン(以下ver)の多さ。劇場公開verにアメリカver・ハンガリーver・ダブル・マーダーverってもうアホかと・・・。不幸にも全てを知ってる私としてはハンガリーがお薦めかもしれませんが、未見の方の為に解説するとver違いは「どんでん返し」の多さの違いです。まあ全て揃ってるレンタル店が有ったら、それは国宝級と断言します。私は本作のタイトルの真の意味とは、見終わった後に貴方を襲う猛烈な「寒さ」故のシベリア超特急なのだと今でも思っています。

因みに本日2006/9/20タイトルも新たに「シベリア超特急1〜悪魔が乗った殺人列車」で低価格版がリリース。お金の使い道に困っている貴方！日本映画に歴史を刻んだ世紀の大駄作を体験してみては？

これぞトンデモ映画の決定版と言える笑劇の作品です。
もう鬼籍に入られた映画解説者の水野晴郎さんが初めてメガホンを取った作品。
「ヒッチコック作品をモチーフに面白い作品を作りました」と、実に意気揚揚とTVインタビューで答えてる姿を思いだしてしまいます。

物語は１９４１年満洲国に向かうシベリア特急の中で殺人事件が起こり、乗り合わせた山下陸軍大佐が迷？推理にて見事解決する密室推理劇です・・・が、今やB級のカルトムービーの傑作と評される本作、当然フツーの謎解き映画じゃありません。

全く揺れない車両、車掌がいなくても平然と走る列車、水野監督の迷演技、他数え上げればきりがない突っ込みどころ。
これがこの映画の魅力です。
フツーなら観賞途中でDVDを放り投げてしまう内容ですが、なぜか最後まで観れてしまう神がかった魅力があります。
私はこの映画に出会えて幸せでした(;￣з￣)〜♪
貴方もその目で驚異の大どんでん返しを確かめて下さい！

怒らないでね。

いやはや、凄い映画を見てしまった。
「おいおい、誰か晴郎ちゃんに演技指導をしてあげて」
「まさかこれはないだろう。ウソ〜」まさに反則技の連続で、思わずつっこみを入れたくなる。
ちなみに第１回みうらじゅん映画大賞受賞。必見？の最低（褒めてるのよ）映画。できれば１人で見ないほうがいいよ。　

すばらしい内容でした、長編コントとしてｗ

あと、最初と最後の映画解説やサブ音声で自らを褒めまくる
マイク水野の姿勢に脱帽！

しかし、マイク水野に名前を出される
ヒッチコックやデ・パルマ、岩井志摩子はどう思うのか
気になりますが・・・。

サブ音声はホントに面白いと思いますyo

皆さん色々と言いたい事はあるでしょうが、私は面白かったです。
別に批評家ではないので「プロが製作した映画ではない」という色眼鏡全開で観たところ、なかなか面白く観ることが出来ました。
水野さんの演技は確かにアレですが、挿入されたドキュメンタリー部分から判断出来る閣下の肉声がアレなので、これはこれで却って良いのかと。
むしろその辺の破壊力も考慮されているのでしょう。

話自体は何が謎だったのかすら判断出来ない内に終わってしまいましたが、最後のオチは理解できたのでオールオッケー。
出演している俳優陣の演技のおかげで最後まで見る事が出来ました。
とにかく華やかな映画の世界を目指そうとしている事はたやすく理解できるので、その想いに同調できればおもしろく観る事が出来ます。
メッセージ性の強さも色眼鏡で観ればバッチリ同調可能。
「いや〜、映画って本当に良いもんですね！」