青春残酷物語 / 桑野みゆき
青春残酷物語
/大島渚
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全体の平均評価点: (5点満点)
(12)
解説・ストーリー
大島渚が脚本・監督を担当し、大ヒットを記録した青春映画。この作品により「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉が生まれた。<BR> 真琴が中年の男にホテルに連れ込まれそうになったとき、彼女を助けたのは清という大学生だった。二人は男から奪った金で遊び、真琴は清に抱かれるが、それ以来連絡が来なくなった。清は人妻と不倫をしていたが、まっすぐな真琴に惹かれ同棲を始める。二人は美人局で金を稼ぐようになるが、真琴が妊娠していることが判明。清に子供を堕ろせと言われた真琴はアパートを出て行った。清は子供を堕ろした真琴と再会しアパートに戻るが、そこにはすでに警官が待ち構えていた。
大島渚が脚本・監督を担当し、大ヒットを記録した青春映画。この作品により「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉が生まれた。<BR> 真琴が中年の男にホテルに連れ込まれそうになったとき、彼女を助けたのは清という大学生だった。二人は男から奪った金で遊び、真琴は清に抱かれるが、それ以来連絡が来なくなった。清は人妻と不倫をしていたが、まっすぐな真琴に惹かれ同棲を始める。二人は美人局で金を稼ぐようになるが、真琴が妊娠していることが判明。清に子供を堕ろせと言われた真琴はアパートを出て行った。清は子供を堕ろした真琴と再会しアパートに戻るが、そこにはすでに警官が待ち構えていた。
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「青春残酷物語」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
大島渚が脚本・監督を担当し、大ヒットを記録した青春映画。この作品により「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉が生まれた。<BR> 真琴が中年の男にホテルに連れ込まれそうになったとき、彼女を助けたのは清という大学生だった。二人は男から奪った金で遊び、真琴は清に抱かれるが、それ以来連絡が来なくなった。清は人妻と不倫をしていたが、まっすぐな真琴に惹かれ同棲を始める。二人は美人局で金を稼ぐようになるが、真琴が妊娠していることが判明。清に子供を堕ろせと言われた真琴はアパートを出て行った。清は子供を堕ろした真琴と再会しアパートに戻るが、そこにはすでに警官が待ち構えていた。
「青春残酷物語」 の作品情報
「青春残酷物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
青春残酷物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
96分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9922 |
2006年03月30日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
青春残酷物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
96分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9922 |
2006年03月30日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
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ユーザーレビュー:12件
山茶花究と森川信
投稿日:2007/12/27
レビュアー:ミッチー
この映画の主人公たちは、今で言う援助交際をして、ひっかかったカモをオヤジ狩りして金を稼ぐというあこぎなことをしている。
ひっかかるオヤジが、山茶花究と森川信である。
山茶花究は、川島雄三の映画で粋な遊び人を演じていた。男はこうありたいと思わせるような。
森川信は、言うまでもなく「男はつらいよ」のオイちゃんである。
この名優たちにこんな役をさせるのは気の毒な気がした。
ちょい役で出てくる佐藤慶が、若くてかっこいい。
今まで桑野みゆきのことを、小津安二郎の映画に出てくるお嬢さん女優と思っていたので、この映画の不良少女ぶりは、大変驚いた。
良家のお嬢さんから不良少女までこなす役柄の広さは大したものだ。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
カラー映像だったのね
投稿日:2006/10/03
レビュアー:横浜のタマ
60年安保闘争時の全学連デモがいきなり冒頭に映ったときには少し興奮しました。繰り返しテレビニュースで観てきたものとは違い、映画作家の撮ったそれは汗臭く埃臭く学生達の息遣いさえ迫ってきたから。
60年安保の時小学校高学年でしたが当時の騒然とした世情は生々しく記憶にあります。安保反対のシュプレヒコール、国民の心情的後押しがあった全学連のジグザクデモ、国会議事堂前の機動隊と全学連の衝突、毎日テレビのニュースで流れていました。
全学連と機動隊との攻防で樺(かんば)美智子という女子大生が死亡した時思想背景が違えても日本中がその死を悼んだのです。
と長々前置きしましたが、この時代のこの熱気を肌で感じていないとこの作品は辛いかもしれません。
若者の焦燥感、具体的に何にむけてのかが分からない怒りがスクリーンから突き出てくるようで、暴力描写と相まってカタルシスさえ覚えました。
時代とのコラボレイトが見事に成立したについては稀有で幸福な映画といえるとおもいます。
10年ほど前の映像ですが大島渚の解説有ります。
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大島渚没後10年 これも時代を変えた輝き
( ネタばれあり )
この1月15日で没後10年となった大島渚。
今観ても新鮮な第2作の本作が「 日本のヌーヴェル・ヴァーグ 」と呼ばれ一躍世に躍り出たし、ゴダールも『 勝手にしやがれ 』に先行することから「 大島はヌーヴェル・ヴァーグの魁 」と言ったようです。
でもあえて言えば、フランスでは『 死刑台のエレベーター 』『 大人は判ってくれない 』が、日本では『 狂った果実 』が先に作られていて、それらこそが魁ということができる。
しかし当時日活の先鋭的な作品群は「 太陽族映画 」のレッテルを貼られ、風俗を乱すものとしてマスコミからは叩かれ、学校では鑑賞禁止とされたりしていたようです。
だが大島渚はこれまで大船調と呼ばれる作風の松竹で、叩かれていた日活の作品に通じる感性の映画をあえて作った。
なので本作をマスコミが悪意を持って「 太陽族映画の焼き直し、後追い 」と呼ぶことは十分可能だったはず。
だが当時読売新聞の記者で、のちに作家となった長部日出雄らは本作を「 日本のヌーヴェル・ヴァーグの登場 」と呼び、若い観客たちが本作を支持して時代の空気を変えたとされています。 松竹もスター監督の登場とあって大島への評価を変え次々に作品を撮らせます。
あらためて、ジャーナリズムの役割って大切ですね。
ただこの「 日本のヌーヴェル・ヴァーグ 」という呼称も功罪あって、階級闘争、世代抗争の旗手という本人が望まないイメージが独り歩きしてつきまとい、大島渚を苦しめることにもなったのも否めない。
ところdw僕は本作とアメリカン・ニューシネマの魁となった『 俺たちに明日はない 』に共通するものを感じます。
『 俺たち 』という邦題から男性主導の映画とイメージをリードされがちですが、原題は『 Bonnie and Clyde 』で女のほうが先。
どちらの作品も「 ガール・ミーツ・ボーイ 」女が男に出会うことから始まり、彼女たちがこれまでの鬱屈した人生を変えようとする話。
どちらの作品も、男と知り合って女は犯罪に手を染める。『 俺たち 』は銀行強盗、本作はスケベな中年男への美人局( つつもたせ )。
そしてどちらの作品も衝撃的な結末を迎えます。
有名な木場のシーンで真琴(桑野みゆき)は清(川津祐介)に暴力的に扱われ、強引にカラダを求められ、犯罪を行い、中絶もする。
当時の価値観からすれば、「 嫁入り前の女子学生 」が同棲するなど退学になりかねないし、父親に逆らうなどとんでもないこと。
しかし彼女は男の言いなりの従犯者になっているのではなく、また社会のモラルからは外れて見えても、自分の意思で行動し共犯者となって、家庭に社会に反逆する。
それは不良少女のフェミニズム。
清は女をおもちゃ、食い物にしているように見えて、政枝( 氏家慎子 )に逆に束縛されているし、父親( 浜村純 )や元恋人の医師・秋山( 渡辺文雄 )に比べると姉の由紀( 久我美子 )の意思の強さ、主体性が際立つ。
ワルの佐藤慶にしても、またきびしく諫める刑事佐野浅夫もしっかりと自負があり、無軌道な若者に対峙する存在感がある。 登場する人間が生きてると感じる。
それにしても。
60年安保でデモをする参加者も安保が成立してしまうまでは、樺美智子が死ぬまでは自分自身や社会に対して、信頼と希望を捨ててなかったように思える。
この後の高度成長、70年安保、80年代さらに現代へと続く時代の日本映画には、正体を失った虚無を感じることがあります。( 『 県警対組織暴力 』で佐野浅夫が演じる刑事はまったく違う )
あらためて、本作は名画ですね。
オ―プニングのタイトルから美しい。
都会的なセンスの衣裳は「 太陽族映画 」と同じく森英恵ではないか。
川又昂のシャープなキャメラワーク、
本作に別のタイトルをつけるとしたら『 真琴と清 』と言えそうな、二人の強い渇望、疾走する青春を捉えた本作には、時代を変えた生命の輝きを感じます。
やはり新しい波と呼ぶにふさわしい。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
題がかっこよい
全編通して
いったい何が残酷なのかわからんかったが
最後の最後で「…ほぉ、残酷」と思った
昭和は良かったとか
人情があったとか
懐古主義になったりしている世の中だけど、
いつの時代も若者は
こころにぽっかり穴が空いてるものなのよ
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
理念なき時代に、還流する欲望
気高い理念を掲げ、世直しのために若者たちが旗を振って跋扈した時代は終わり、理念なき無方向な欲望だけが渦巻く時代。しかし、若者たちは、その混沌とした欲望を徹底することで、社会に対する漠然とした不満を突き抜けようとしていたとも言える。
とはいえ、結局のところ、彼らがそこから滑り出ようと必死にもがいていた〈社会〉という敵は、彼ら自身の奥の奥にまで食い込んでおり、彼らの戦いは、自分自身との組み打ちに過ぎなかった。彼らの必死の逃走は、社会という狭い折の中での滑稽な足踏みに過ぎなかった。
ヤクザな生活を送っている男子学生フジイは、いつものプレイボーイぶりを発揮し、女子学生マコトを口説き落とすと、彼女を堕落させる。美人局にまで手を貸したマコトは妊娠するが、子をおろすようフジイに強制される。
恐喝罪で逮捕されたフジイとマコトは、温情もあって、監獄入りを免れるものの、それを契機に、自分たちが社会という監獄の中で無謀にあがいている幼児に他ならない現実を突きつけられる。
〈社会〉や〈大人〉という仮構された敵に対して向けられた憤怒を、やがて仲間内で互いに向け合う青年たち。そして最後には、互いに傷つけあったあげく、怒りはすべて自分へと向けられる。
1960年においてすでにこの映画が作られたということが、奇跡的。社会の現状をここまで透徹したまなざしで見通した大島渚は、天才と言わざるを得ない。
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ユーザーレビュー
山茶花究と森川信
投稿日
2007/12/27
レビュアー
ミッチー
この映画の主人公たちは、今で言う援助交際をして、ひっかかったカモをオヤジ狩りして金を稼ぐというあこぎなことをしている。
ひっかかるオヤジが、山茶花究と森川信である。
山茶花究は、川島雄三の映画で粋な遊び人を演じていた。男はこうありたいと思わせるような。
森川信は、言うまでもなく「男はつらいよ」のオイちゃんである。
この名優たちにこんな役をさせるのは気の毒な気がした。
ちょい役で出てくる佐藤慶が、若くてかっこいい。
今まで桑野みゆきのことを、小津安二郎の映画に出てくるお嬢さん女優と思っていたので、この映画の不良少女ぶりは、大変驚いた。
良家のお嬢さんから不良少女までこなす役柄の広さは大したものだ。
カラー映像だったのね
投稿日
2006/10/03
レビュアー
横浜のタマ
60年安保闘争時の全学連デモがいきなり冒頭に映ったときには少し興奮しました。繰り返しテレビニュースで観てきたものとは違い、映画作家の撮ったそれは汗臭く埃臭く学生達の息遣いさえ迫ってきたから。
60年安保の時小学校高学年でしたが当時の騒然とした世情は生々しく記憶にあります。安保反対のシュプレヒコール、国民の心情的後押しがあった全学連のジグザクデモ、国会議事堂前の機動隊と全学連の衝突、毎日テレビのニュースで流れていました。
全学連と機動隊との攻防で樺(かんば)美智子という女子大生が死亡した時思想背景が違えても日本中がその死を悼んだのです。
と長々前置きしましたが、この時代のこの熱気を肌で感じていないとこの作品は辛いかもしれません。
若者の焦燥感、具体的に何にむけてのかが分からない怒りがスクリーンから突き出てくるようで、暴力描写と相まってカタルシスさえ覚えました。
時代とのコラボレイトが見事に成立したについては稀有で幸福な映画といえるとおもいます。
10年ほど前の映像ですが大島渚の解説有ります。
大島渚没後10年 これも時代を変えた輝き
投稿日
2023/01/16
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
この1月15日で没後10年となった大島渚。
今観ても新鮮な第2作の本作が「 日本のヌーヴェル・ヴァーグ 」と呼ばれ一躍世に躍り出たし、ゴダールも『 勝手にしやがれ 』に先行することから「 大島はヌーヴェル・ヴァーグの魁 」と言ったようです。
でもあえて言えば、フランスでは『 死刑台のエレベーター 』『 大人は判ってくれない 』が、日本では『 狂った果実 』が先に作られていて、それらこそが魁ということができる。
しかし当時日活の先鋭的な作品群は「 太陽族映画 」のレッテルを貼られ、風俗を乱すものとしてマスコミからは叩かれ、学校では鑑賞禁止とされたりしていたようです。
だが大島渚はこれまで大船調と呼ばれる作風の松竹で、叩かれていた日活の作品に通じる感性の映画をあえて作った。
なので本作をマスコミが悪意を持って「 太陽族映画の焼き直し、後追い 」と呼ぶことは十分可能だったはず。
だが当時読売新聞の記者で、のちに作家となった長部日出雄らは本作を「 日本のヌーヴェル・ヴァーグの登場 」と呼び、若い観客たちが本作を支持して時代の空気を変えたとされています。 松竹もスター監督の登場とあって大島への評価を変え次々に作品を撮らせます。
あらためて、ジャーナリズムの役割って大切ですね。
ただこの「 日本のヌーヴェル・ヴァーグ 」という呼称も功罪あって、階級闘争、世代抗争の旗手という本人が望まないイメージが独り歩きしてつきまとい、大島渚を苦しめることにもなったのも否めない。
ところdw僕は本作とアメリカン・ニューシネマの魁となった『 俺たちに明日はない 』に共通するものを感じます。
『 俺たち 』という邦題から男性主導の映画とイメージをリードされがちですが、原題は『 Bonnie and Clyde 』で女のほうが先。
どちらの作品も「 ガール・ミーツ・ボーイ 」女が男に出会うことから始まり、彼女たちがこれまでの鬱屈した人生を変えようとする話。
どちらの作品も、男と知り合って女は犯罪に手を染める。『 俺たち 』は銀行強盗、本作はスケベな中年男への美人局( つつもたせ )。
そしてどちらの作品も衝撃的な結末を迎えます。
有名な木場のシーンで真琴(桑野みゆき)は清(川津祐介)に暴力的に扱われ、強引にカラダを求められ、犯罪を行い、中絶もする。
当時の価値観からすれば、「 嫁入り前の女子学生 」が同棲するなど退学になりかねないし、父親に逆らうなどとんでもないこと。
しかし彼女は男の言いなりの従犯者になっているのではなく、また社会のモラルからは外れて見えても、自分の意思で行動し共犯者となって、家庭に社会に反逆する。
それは不良少女のフェミニズム。
清は女をおもちゃ、食い物にしているように見えて、政枝( 氏家慎子 )に逆に束縛されているし、父親( 浜村純 )や元恋人の医師・秋山( 渡辺文雄 )に比べると姉の由紀( 久我美子 )の意思の強さ、主体性が際立つ。
ワルの佐藤慶にしても、またきびしく諫める刑事佐野浅夫もしっかりと自負があり、無軌道な若者に対峙する存在感がある。 登場する人間が生きてると感じる。
それにしても。
60年安保でデモをする参加者も安保が成立してしまうまでは、樺美智子が死ぬまでは自分自身や社会に対して、信頼と希望を捨ててなかったように思える。
この後の高度成長、70年安保、80年代さらに現代へと続く時代の日本映画には、正体を失った虚無を感じることがあります。( 『 県警対組織暴力 』で佐野浅夫が演じる刑事はまったく違う )
あらためて、本作は名画ですね。
オ―プニングのタイトルから美しい。
都会的なセンスの衣裳は「 太陽族映画 」と同じく森英恵ではないか。
川又昂のシャープなキャメラワーク、
本作に別のタイトルをつけるとしたら『 真琴と清 』と言えそうな、二人の強い渇望、疾走する青春を捉えた本作には、時代を変えた生命の輝きを感じます。
やはり新しい波と呼ぶにふさわしい。
題がかっこよい
投稿日
2010/03/15
レビュアー
あざみ
全編通して
いったい何が残酷なのかわからんかったが
最後の最後で「…ほぉ、残酷」と思った
昭和は良かったとか
人情があったとか
懐古主義になったりしている世の中だけど、
いつの時代も若者は
こころにぽっかり穴が空いてるものなのよ
理念なき時代に、還流する欲望
投稿日
2008/11/25
レビュアー
ところてんちゃんごん
気高い理念を掲げ、世直しのために若者たちが旗を振って跋扈した時代は終わり、理念なき無方向な欲望だけが渦巻く時代。しかし、若者たちは、その混沌とした欲望を徹底することで、社会に対する漠然とした不満を突き抜けようとしていたとも言える。
とはいえ、結局のところ、彼らがそこから滑り出ようと必死にもがいていた〈社会〉という敵は、彼ら自身の奥の奥にまで食い込んでおり、彼らの戦いは、自分自身との組み打ちに過ぎなかった。彼らの必死の逃走は、社会という狭い折の中での滑稽な足踏みに過ぎなかった。
ヤクザな生活を送っている男子学生フジイは、いつものプレイボーイぶりを発揮し、女子学生マコトを口説き落とすと、彼女を堕落させる。美人局にまで手を貸したマコトは妊娠するが、子をおろすようフジイに強制される。
恐喝罪で逮捕されたフジイとマコトは、温情もあって、監獄入りを免れるものの、それを契機に、自分たちが社会という監獄の中で無謀にあがいている幼児に他ならない現実を突きつけられる。
〈社会〉や〈大人〉という仮構された敵に対して向けられた憤怒を、やがて仲間内で互いに向け合う青年たち。そして最後には、互いに傷つけあったあげく、怒りはすべて自分へと向けられる。
1960年においてすでにこの映画が作られたということが、奇跡的。社会の現状をここまで透徹したまなざしで見通した大島渚は、天才と言わざるを得ない。
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