ブルースチール

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　新人制服警官と主人公にストーキングする連続殺人犯のサイコパスとの戦いの話。

　こんなに拳銃って重たい銃声するのかと驚く銃声の重低音が迫力満点で主人公と犯人の銃撃戦はアクション映画として盛り上がるものでよかったです。

　ただ制作年が1990年だから仕方ないとはいえ、いくらなんでも警官たちが無能すぎて突っ込みどころが多すぎて笑ってしまう展開が多かったです。いくらなんでも周りの警官たちみんながみんな主人公の言うことを信じないのが無茶苦茶でした。90年当時は女性警官が差別が酷かったのかもしれないですが、主人公の言うことは信じずにカタキ役が証券マンだから地位の高い人間だからというだけで捕まえても簡単に釈放されちゃったり、主人公のことを監視している警官といきなりベッドシーンになったりして何でだという展開が多かったです。

　とはいえ、カタキ役が幻聴が聞こえてパニックになると筋トレをしたりサイコパス感が十分気持ち悪くて最高の映画でもありました。

　『ハートロッカー』や『ハートブルー』の女流アクション監督キャスリーン・ビグローの出世作であるところの、婦警アクションの佳作。
　ぶっちゃけお話は今見ると大したことはないです。新米婦警ジェイミー・リー・カーティスが強盗犯を射殺する様に見入られてしまったフェチ男が、ストーカー＆無差別殺人鬼に変身、彼女を追いこんでいくという話。
随所に強引過ぎる展開で、指紋や硝煙反応くらいきちんとしようよ的な突っ込みどころは多々あります。明らかな犯人を眼の前に無力すぎる警察にイライラする人もいるかもしれません。それにしても犯人がニューヨーク証券取引所で立会人をやっている高給取りというのは、バブリーな時代背景が懐かしく思えます。
　そんなお話はさておき、ビグローの作品の魅力はそれとは別のところにあります。前掲二作はよりくっきりしていますが、女性監督らしからぬ銃器や肉体への過剰な賛美というか思い入れ、監督自身のフェチが映画の見どころだと思います。スローモーションの多用は本来減点ですが、これは「萌え」だから良いのです。
　前掲二作は明らかにＢＬな意識を感じますが、デビュー間もない本作は、一見まっとうなヒロイン・アクション。しかし、カーティスは冒頭やクライマックスでは、襟元が窮屈そうなニューヨーク市警の青い制服にその女性性を抑え込んでしまいます。バストもふくよかなカーティスですが、女性的な色気というものはこの映画でほとんど感じさせません（ベッドシーンもあるのに）。その抑圧ぶりが、たぶん監督の関心のあるところなんですね。抑圧されたものを抱えている人物に、ビグローはいつも萌えているわけです、たぶん。
　そういう意識がなければ、最後の一対一の決闘めいた長いクライマックス（ここはパンチが効いていてお見事）に先立って、犯人をおびき出すために制服に身を包むカーティスを嬉しげに、リズミカルにカメラに納めるはずはないと思います。
　この監督の他の作品同様、彼女の「萌え」にここはのっかって楽しみたいところです。65点。

　キャスリン・ビグローの監督第２作。
　この人の監督作で一番好きなのは『ハートブルー』、続いて『ストレンジ・デイズ』。で、その次が本作『ブルー・スチール』・・・ってか、よく考えたらこの３作しか観てないや（汗）『ハート・ロッカー』もこれからやし・・・。
　ま、それはともかく、本作は女性ながら（って表現が適切なのかはわかりませんが）なかなか骨太なアクションを撮るビグロー監督の面目躍如、元祖？スクリーミング・クィーン、ジェイミー・リー・カーチスを主演に据え、勝気な女性警官と連続殺人犯とのいじいじする攻防を描き出しています。
　また、一見背も高くきりっとしていていかにも勝気な印象をおぼえるカーチスが、意外に男にほだされやすい面があるところが面白く、さらにこのことが殺人犯との攻防のスパイスとなっているのも見逃せません。
　それから本作に登場する連続殺人犯は、最初からそうではないという点も面白いなと思いました。

　タイトルの『ブルースチール』は、たぶん「銃」のことを指しているのでしょう。そのとおり、銃が一つのキーになるまずまず観応えのある一本です。

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これは、魅入られたというか、付き合ったけっかでしょ。

キスしてたし。
このえいが、すぐに犯人がわかって、おもしろくないです。

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出だし、強盗現場で犯人の銃が紛失したら徹底的に捜索するでしょう？
店員、客のばあさんが銃を目撃してるから婦警の勘違いなんてあり得ない、そして周辺の聞き込みをすれば銃を持ち逃げした犯人はすぐに挙げられ、以降の殺人事件も起きない。
次に、犯人像が割れ、犯人は婦警に偏執していることが割れた後に婦警は平気で親友に会いに行ってムザムザ殺させている。あり得ない、自分の立ち回り先は偏執犯人に狙われると考えるのは常識、自宅、両親の家、親友の家になんて絶対に行かない警官なら。
最後、犯人は婦警の自宅を知っているから帰宅は待ち伏せを警戒して最も用心するはず警官なら、部屋の中を点検もせず、刑事＋婦警二人がいきなりエッチなんてあり得ないっす。