去年の夏突然に / エリザベス・テイラー
去年の夏突然に
/ジョセフ・L.マンキーウィッツ
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(10)
解説・ストーリー
"テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化。とある病院で働く青年医師は、資本家のビネブル夫人から莫大な基金提供を条件に、彼女の姪へのロボトミー手術を依頼される。
"テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化。とある病院で働く青年医師は、資本家のビネブル夫人から莫大な基金提供を条件に、彼女の姪へのロボトミー手術を依頼される。
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「去年の夏突然に」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
"テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化。とある病院で働く青年医師は、資本家のビネブル夫人から莫大な基金提供を条件に、彼女の姪へのロボトミー手術を依頼される。
「去年の夏突然に」 の作品情報
「去年の夏突然に」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
去年の夏 突然にの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10395 |
2004年07月30日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
去年の夏 突然にの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10395 |
2004年07月30日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:10件
テネシーウイリアムズが好きなので
欲望という名の電車、熱いトタン屋根の猫、ガラスの動物園そして本作を観た。テネシーは姉がロボトミーを施術された後遺症に苦しむ姿に自身深く悔いていたと聞く。この映画の設定は都合の悪い姪の記憶を封印する目的で寄付を餌にロボトミー手術を企んでいる名家の未亡人ヘップバーン。本当に、去年の夏何があったのか?テネシーは病んだ人、ゲイの男性を好んで描いた。彼自身の死に様をきくと戯曲以上に事件的で痛ましい。エリザベス・テイラーより深く病んでいるのはキャサリン・ヘップバーンのほうで息子同様に異常な母子は完全に狂っている。それにしてもだが、異国で方角を見失い行き倒れる不安を感じるのは私だけなのか?ベルトリッチ監督作シェリタリングスカイ、ヒロインが砂漠で行き倒れるイングリッシュペイシェント 人は異国で自分自身を見失う。この映画を明るくしているのはエリザベス・テイラーの溢れる生命力のお陰なのか?あと味は悪くない。
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エリザベス・テイラー
約30年振りの再会。
「去年の夏突然に……。」
エリザベス・テイラーの美貌のアップと背景の映像が重なり、何度も何度も繰り返されるこの台詞が鮮明に私の記憶に残っています。
十代の頃憧れだったリズ。
DVDは勿論VHSも一般的で無かった当時、ご尊顔を拝せるのはTVの洋画劇場のみで、数少ない機会を逃すまいと万難繰り合わせてTVにかじりついたものです。
医師クロウィッツにモンゴメリー・クリフト、富豪ビネブル夫人にキャサリン・ヘプバーン、その姪キャサリンにリズという豪華な顔合わせ。
夫人の息子セバスチャンの死を巡る謎解きストーリーですが捜査当局が絡む訳では無く、唯一の目撃者キャサリンの真実の告白を引き出す迄の行程を辿り物語は進みます。
キャサリンはセバスチャンを愛していたのかと言うとそうは思えず、本筋はビネブル夫人の息子への偏愛。
母は息子を盲愛し、しかし息子は母の財力と美貌を利用していたに過ぎず、年老いて美貌が衰えるといとも簡単に若い従妹に鞍替えしてしまう。
息子の性癖を知りながら愛する余りそれを認めず、息子を盗んだ(母親側の視点で見れば)憎い姪を社会的に葬ろうとする夫人。
そして真実が明らかになった時……。
以前はどうしても納得出来なかったセバスチャンの死が「ヘクトクライム(憎悪犯罪)」であると理解出来たのですが、単に「偏見」だけで無く「持たざる者の憎悪」の激しさにぞっとさせられもしました。
一切顔を晒さなかったセバスチャンは驕れる特権階級の象徴でもあるのでしょうか。
テネシー・ウィリアムズの戯曲は、淀み無く繰り出される台詞が圧巻です。
全ての人物描写・心理描写・状況説明が台詞のみで容易に理解出来、それが(我が国の某長寿ドラマの様に)理屈っぽく無く耳障りにはならないのが好きです。
『欲望という名の電車』然り、『熱いトタン屋根の猫』然り。(あぁまた観たくなってきました。)
そして本作には精神障害者の姉、自身もゲイという作者のかなりヘビーなバックグラウンドも投影されていて、余計に興味深いものがありました。
精神病院の描写は心に重く、ロボトミー手術の残酷さは当時の精神障害者に対する酷い差別と偏見が感じられて暗澹となります。
夢見る娘時代を忘れ去り立派な中年になった今、あれ程憧れたリズの美貌より、キャサリン・ヘプバーンの憑かれた優雅さにより惹かれたのは面白いですね。
只、モンゴメリー・クリフトがちょっとくたびれて見えたのは残念でした。
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天性の詩人は登場せず
投稿日:2013/12/14
レビュアー:趣味は洋画
マンキーウィッツ渾身の人間ドラマだが、ジャンル的にはサスペンスの部類に入るだろう。 しかし犯人当てではなく、おきまりの刑事や探偵が出てくる訳でもない。 ニューオリンズの金持ち未亡人ビネブル夫人(キャサリン・ヘプバーン)が溺愛する息子セバスチャンの死について、真相が究明される過程を描いている。 ビネブル夫人は、姪のキャサリン(エリザベス・テイラー)が脳障害で自己嫌悪症に陥り、暴力的な振る舞いで手に負えないので、外科医のクックロウィッツ博士(モンゴメリー・クリフト)に手術を依頼する。病院経営に苦しむ博士とローレンス医師(アルバート・デッカー)は、まさに‘渡りに船’と話しに乗るのだが、キャサリンに会ったクックロウィッツ博士は、彼女の話を聞いて、手術の必要性がないと判断する。
セバスチャンをめぐるビネブル夫人の話と、キャサリンの話は矛盾しており、このあたりからサスペンス性が一気に高まる。同時にビネブル夫人の息子に対する異常な溺愛(?)ぶりは、真実を覆い隠しているであろうことが想像できる。
ラストにかけてのキャサリンの告白ぶりは、扮するE・テイラーの見事な熱演によって、作品の気高さに寄与している。ヘプバーンはいうに及ばず、M・クリフトも無難に役をこなし、このテネシー・ウィリアムズの戯曲を原作とした作品は、マンキーウィッツを監督に起用したサム・スピーゲルの手腕によって、素晴らしい名画の1本に加わった。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
懐かしい
子供の頃に見た俳優さん達が出てる古い映画を見返してみると、懐かしさと意外な発見などがあり、とても楽しめます。この映画は初見でしたが、エリザベス・テイラー 美しいですね。そしてあんなにグラマーだったんですね。
異常な親子愛を描いた怖くて哀しい作品でした。
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★4つ
投稿日:2010/06/05
レビュアー:カッチン
ニューオリンズの上流階級ビネブル夫人(キャサリン・ヘブバーン)はキャサリン(エリザベス・テーラー)が、おかしなことを言うのでロポトミー手術(脳手術)を依頼する。
なんと依頼されて登場したのは優秀な若い外科医クロウイッツ(モンゴメリー・クリフト)!
キャサリンは去年の夏、夫人の息子セパスチャンとスペイン旅行中に無残な死に方をしていた。。。
夫人によれば居合わせたキャサリンはショックで早発性痴呆性にかかったという。だが外科医はキャサリンの診察をし、脳手術をするほどのことではないという。キャサリンの記憶が呼び戻されるにつれ、意外な事実が浮かび上がっていく・・・
やがて語られる″去年の夏突然に″起ったこととは!?
セパスチャンはホモセクシュアルで、少年たちの気をひくために美貌のキャサリンを利用していた。そして・・・・。
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ユーザーレビュー
テネシーウイリアムズが好きなので
投稿日
2013/11/04
レビュアー
カマンベール
欲望という名の電車、熱いトタン屋根の猫、ガラスの動物園そして本作を観た。テネシーは姉がロボトミーを施術された後遺症に苦しむ姿に自身深く悔いていたと聞く。この映画の設定は都合の悪い姪の記憶を封印する目的で寄付を餌にロボトミー手術を企んでいる名家の未亡人ヘップバーン。本当に、去年の夏何があったのか?テネシーは病んだ人、ゲイの男性を好んで描いた。彼自身の死に様をきくと戯曲以上に事件的で痛ましい。エリザベス・テイラーより深く病んでいるのはキャサリン・ヘップバーンのほうで息子同様に異常な母子は完全に狂っている。それにしてもだが、異国で方角を見失い行き倒れる不安を感じるのは私だけなのか?ベルトリッチ監督作シェリタリングスカイ、ヒロインが砂漠で行き倒れるイングリッシュペイシェント 人は異国で自分自身を見失う。この映画を明るくしているのはエリザベス・テイラーの溢れる生命力のお陰なのか?あと味は悪くない。
エリザベス・テイラー
投稿日
2011/05/07
レビュアー
まりこ
約30年振りの再会。
「去年の夏突然に……。」
エリザベス・テイラーの美貌のアップと背景の映像が重なり、何度も何度も繰り返されるこの台詞が鮮明に私の記憶に残っています。
十代の頃憧れだったリズ。
DVDは勿論VHSも一般的で無かった当時、ご尊顔を拝せるのはTVの洋画劇場のみで、数少ない機会を逃すまいと万難繰り合わせてTVにかじりついたものです。
医師クロウィッツにモンゴメリー・クリフト、富豪ビネブル夫人にキャサリン・ヘプバーン、その姪キャサリンにリズという豪華な顔合わせ。
夫人の息子セバスチャンの死を巡る謎解きストーリーですが捜査当局が絡む訳では無く、唯一の目撃者キャサリンの真実の告白を引き出す迄の行程を辿り物語は進みます。
キャサリンはセバスチャンを愛していたのかと言うとそうは思えず、本筋はビネブル夫人の息子への偏愛。
母は息子を盲愛し、しかし息子は母の財力と美貌を利用していたに過ぎず、年老いて美貌が衰えるといとも簡単に若い従妹に鞍替えしてしまう。
息子の性癖を知りながら愛する余りそれを認めず、息子を盗んだ(母親側の視点で見れば)憎い姪を社会的に葬ろうとする夫人。
そして真実が明らかになった時……。
以前はどうしても納得出来なかったセバスチャンの死が「ヘクトクライム(憎悪犯罪)」であると理解出来たのですが、単に「偏見」だけで無く「持たざる者の憎悪」の激しさにぞっとさせられもしました。
一切顔を晒さなかったセバスチャンは驕れる特権階級の象徴でもあるのでしょうか。
テネシー・ウィリアムズの戯曲は、淀み無く繰り出される台詞が圧巻です。
全ての人物描写・心理描写・状況説明が台詞のみで容易に理解出来、それが(我が国の某長寿ドラマの様に)理屈っぽく無く耳障りにはならないのが好きです。
『欲望という名の電車』然り、『熱いトタン屋根の猫』然り。(あぁまた観たくなってきました。)
そして本作には精神障害者の姉、自身もゲイという作者のかなりヘビーなバックグラウンドも投影されていて、余計に興味深いものがありました。
精神病院の描写は心に重く、ロボトミー手術の残酷さは当時の精神障害者に対する酷い差別と偏見が感じられて暗澹となります。
夢見る娘時代を忘れ去り立派な中年になった今、あれ程憧れたリズの美貌より、キャサリン・ヘプバーンの憑かれた優雅さにより惹かれたのは面白いですね。
只、モンゴメリー・クリフトがちょっとくたびれて見えたのは残念でした。
天性の詩人は登場せず
投稿日
2013/12/14
レビュアー
趣味は洋画
マンキーウィッツ渾身の人間ドラマだが、ジャンル的にはサスペンスの部類に入るだろう。 しかし犯人当てではなく、おきまりの刑事や探偵が出てくる訳でもない。 ニューオリンズの金持ち未亡人ビネブル夫人(キャサリン・ヘプバーン)が溺愛する息子セバスチャンの死について、真相が究明される過程を描いている。 ビネブル夫人は、姪のキャサリン(エリザベス・テイラー)が脳障害で自己嫌悪症に陥り、暴力的な振る舞いで手に負えないので、外科医のクックロウィッツ博士(モンゴメリー・クリフト)に手術を依頼する。病院経営に苦しむ博士とローレンス医師(アルバート・デッカー)は、まさに‘渡りに船’と話しに乗るのだが、キャサリンに会ったクックロウィッツ博士は、彼女の話を聞いて、手術の必要性がないと判断する。
セバスチャンをめぐるビネブル夫人の話と、キャサリンの話は矛盾しており、このあたりからサスペンス性が一気に高まる。同時にビネブル夫人の息子に対する異常な溺愛(?)ぶりは、真実を覆い隠しているであろうことが想像できる。
ラストにかけてのキャサリンの告白ぶりは、扮するE・テイラーの見事な熱演によって、作品の気高さに寄与している。ヘプバーンはいうに及ばず、M・クリフトも無難に役をこなし、このテネシー・ウィリアムズの戯曲を原作とした作品は、マンキーウィッツを監督に起用したサム・スピーゲルの手腕によって、素晴らしい名画の1本に加わった。
懐かしい
投稿日
2019/03/25
レビュアー
ファンファン
子供の頃に見た俳優さん達が出てる古い映画を見返してみると、懐かしさと意外な発見などがあり、とても楽しめます。この映画は初見でしたが、エリザベス・テイラー 美しいですね。そしてあんなにグラマーだったんですね。
異常な親子愛を描いた怖くて哀しい作品でした。
★4つ
投稿日
2010/06/05
レビュアー
カッチン
ニューオリンズの上流階級ビネブル夫人(キャサリン・ヘブバーン)はキャサリン(エリザベス・テーラー)が、おかしなことを言うのでロポトミー手術(脳手術)を依頼する。
なんと依頼されて登場したのは優秀な若い外科医クロウイッツ(モンゴメリー・クリフト)!
キャサリンは去年の夏、夫人の息子セパスチャンとスペイン旅行中に無残な死に方をしていた。。。
夫人によれば居合わせたキャサリンはショックで早発性痴呆性にかかったという。だが外科医はキャサリンの診察をし、脳手術をするほどのことではないという。キャサリンの記憶が呼び戻されるにつれ、意外な事実が浮かび上がっていく・・・
やがて語られる″去年の夏突然に″起ったこととは!?
セパスチャンはホモセクシュアルで、少年たちの気をひくために美貌のキャサリンを利用していた。そして・・・・。
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