燃ゆるとき

ケチケチさんの評価が１なのはわかりますし　その通り　kurikaraさんが　夫に感謝したいとの評価が出るのもうなずけるとこです　しかしこの作品あの傑作「シャブ極道」の細野辰興ですからね　ちょっと謎が残ります　なんでこんな内容の落としどころになってしまったのだろうか　シャブはアホデミー賞に無視されてしまったが　これはもしかすると今年の垢デミー賞のどこかにくらいつくかもしれない　そんな穏当な作品　細野カラーは出ていません　しかしこの我らおっさん達にエールを送るべく細野は本気で作ってるのかもしれない　しかしここには労働者はいない

中間管理職の苦闘　エコノミックアニマルと称された企業戦士礼賛　なんとも保守反動的なのだ　それは実際の企業がモデルとか　ロケはまるまる工場を借りてるのだろうから企業批判はできないにしても　一時間経って組合問題が出てくるんだけど　その和の精神論で組合も不満のくすぶる労働者も丸め込まれてしまうし　日本が大好きだなんてやつも出て来る始末　いくらなんでもこんな場合映画作家は　ペテンゲリラ戦でぺロッと舌を出してスポンサーの裏をかくもんなのだが　あの細野がそうしないのは　けっこう本気なのだろうか　実は細野はウヨとか

そりゃあここまで日本を発展させたのは　俺は別としても団塊の世代なんで　今更こんな日本にしたのはあんたたちだなんて　なんで言われにゃならんのよってのを代弁してるかもね　これで「三丁目の夕日」みたいにじじいを映画館に動員みたいな思惑も　しかしこれではやっぱし現代の映画足り得ないよ細野さん　次回は奮起して欲しい　現代の労働者映画足りうる吉田喜重の佐田啓二主演「血は乾いている」を果たして中井喜一は観ているだろうか






　

見事な予定調和のストーリー、そしてベタベタの演出。見ていて赤面します。
日本企業の力強さよりも、邦画のレベルの低さをさらけ出す映画です。

題材は面白いと思いますが、シリアスに作るならもっと徹底しないと。。。
シリアスドラマのクライマックスで、恥ずかしくて悪寒が走る映画も珍しいです。
今は亡き伊丹十三監督あたりなら、「スーパーの女」のようにコミカルに仕立て上げた題材ではないかな。

正面からぶつかっては非常に作りにくい題材ですし、何らかの工夫が欲しかったです。
シリアスに作るなら、予算的にも演出的にも、もっと覚悟が必要だったと思います。
5段階評価は1。

　私は原作者である高杉良氏の作品が好きで、今まで殆ど読んでいるのですが、今回の「燃ゆるとき」「ザ・エクセレント・カンパニー」は、どちらかといえばモデルをひたすら褒めちぎった、氏の作品の中でも「読んでいて赤面するような」作品です。

　映画になって、その印象がかなり強くなりました。映画としての面白さ、ストーリー性を追求する上で、原作を多少はしょったり変えたりすることは必要ですが、この作品は「半分成功、半分失敗」かなと思います。

　先ず、ストーリー上舞台はオレンジ・カウンティの工場となっていますが、小説の舞台はバージニア工場でのお話。更に、セクハラされたアメリカ人女性社員については、主人公の秘書という役どころではありませんでした。ただし、映画にする上で主人公の秘書にするという設定はありだと思います。

　展開としては、アメリカに進出した食品会社が、苦労の末赤字から乗り切るというお話。ただし、どの時点でどの程度の赤字が解消されたのか、結局最後にどういうことになったのか、イマイチ分からない終わり方でした。半分の失敗とは、つまりその点です。

　小説の場合は、最後は「こうなった」というのがわかります。最初は赤字で、撤退もやむなしの状況だったのが、最終的には全米トップシェアを獲得するのですが、映画版でそれは説明されませんでした。それが残念でなりません。

　この映画は、実在する会社「東洋水産」の本物の米国進出の時の物語で、鹿賀丈史演じる「深井社長」のモデルとなった人物は、その後東洋水産の会長になります。また、中井貴一演じる「川森」については、実在するモデルはいなかったようですが、それぞれのエピソードについては、深井氏自身のエピソードであったり、それ以外の社員のエピソードであったり、東洋水産の社員像をあわせたキャラクターなんだそうです。

　多少、お涙頂戴的なところはありますが、アメリカに進出した日本企業の大変さや、アメリカが現在抱える問題、家族愛の大切さ、その他数多くの教訓がこめられた映画でした。エンターティメントとしてはあまり評価できる映画ではないかもしれませんが、企業映画としてはなかなかいい映画ではないかなと思いました。

　呼塚的評価：７５点

評価：★★★☆☆（３つ）

高杉良の小説は面白いと聞いて見ました。

中々、面白い映画でした。

ストーリーは、赤字倒産寸前のラーメン会社（アメリカ工場）を立て直す映画です。

英語も得意ではない会社人間が赤字のアメリカ工場に資材課（調達責任者）として転勤させられ、この会社人間の行動によって、開発（新製品）、営業、人事、工場長などが団結して会社の危機を乗り越える内容です。

「リストラ」、「セクハラ」、「原料不足」、「辞表」、「のっとり」などのハプニングが内容に入っており、次々とテンポ良くストーリーが展開していきますので、日本映画独特のゆっくりとした流れではないので、中だるみも無く最後まで楽しく見れる映画でした。

是非、お勧めの映画です。

原作は　ご存知、経済小説の大家・高杉良氏のベストセラー小説「燃ゆるとき」
（小説は大いに感動して　それこそ熱き血潮が滾りましたが・・・）

同氏原作の『不撓不屈』がなかなか見応えがあって　面白かったのでレンタルしてみましたが　これはちょっと消化不良！

カップ麺に命を削る男たちの戦いを　プロジェクトX風にノンフィクションタッチでドラマ化しているのですが　人間模様の葛藤やエゴがオブラートに包まれている感じで　かつ単純化して誰にでも分かる教育映画的なシナリオ構成なので　人間ドラマとしては堀込みが浅い。

とは言え、本作は“マルちゃん”でお馴染みの東洋水産の実話ベースで　現実のシェア争いもかくありなんと思いを馳せました。　創業社長役の津川雅彦氏が実に味のあるいい役を演じています。