ニア・ダーク

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キャメロン監督の元奥さん、キャスリンビグロー監督の作品との事で観てみた。しかし、どうもこの監督は昔からじ〜っくり見せる手法が好きだったようだ。私にとってはジレったくてどうしようもない。何でアカデミー賞が取れたのか未だに理解出来ないで悩んでいるハートロッカーのように、全く話が前に進まず変化が無いので超イライラ。

本作は吸血鬼の話で別に大した内容でもないのに延々と時間をかける。しつこい！通常２０〜３０分で済む話を１時間半もかけるって、能無しじゃないのか？ さっさと早送りしラストだけちょっと観て終了。内容は感動的で良いとは思うが、下げ評価にならざるを得ない。しかもラストで思い出したが、昔観た事あったわ！とことんツイてないわや・・

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　カルト・コレクションとか言って同時発売された『ザ・カー』は今でも面白かった（６０点に訂正）のに、この『ニア・ダーク』は眠くなってしまった。昔観た時はあんなに面白かったのに。
　同時期の吸血鬼映画に『フライトナイト』があって、比べるとこの映画の当時感じた斬新さがよく分かる。監督は後に婦警アクションの佳作『ブルー・スチール』やキアヌかっこいいぞ『ハートブルー』のキャスリン・ビグロー（キャメロンの奥さんだったね）、これがデビュー作。共同脚本がエリック・レッドで、『ヒッチャー』（まあまあ）の脚本や監督作『ジャッカー』（秀作！）なんかが印象的な人だ。最近は何してるんだろう？
　現代に生きるヴァンパイアをイントロダクション通り西部劇タッチのアウトロー集団として描くコンセプトや、太陽光にあたると燃えたり爆発したりしちゃうとか、この映画の表現はその後のいろいろな映画に換骨奪胎されすぎてしまったのかもしれない。そういう源流としての意味合い（かなり影響を受けたと思われるカーペンター『ヴァンパイア最期の聖戦』の十数年も前）や、充実した役者陣の演技は楽しめるのだけれど、これは演出力に問題がある。
　主人公が夜の街でヴァンパイア娘と出会って、口説こうとして咬まれてしまう、まもなく陽が昇り体に異変が起こる、９０分の映画で、そこまでで３０分かかってしまう。のんびりしているから悪いというのではなく、その間で表現できているものがあまりに少ないと感じてしまう。直後、主人公が窓を黒く塗ったトレーラーに連れ込まれヴァンパイア集団が登場してから物語が走り出して、ぐっと面白くなるのだけれど・・・。
　オリジナリティ（もちろん元ネタはあるだろうが）に溢れていても、数々の模倣作に追い越されてしまうということもあるのだと知った３５点。

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　女の子をナンパしたら、その子が吸血鬼で噛まれてヴァンパイア一族の仲間に無理やり入れさせられて、無理やり逃避行する話。

　ナイトシーンが全体的に多いですが、映像が綺麗でそれを見ているだけでも気持ちのいい映画でした。中盤から先輩ヴァンパイアたちが主人公を人を殺めるのを強制させようと酒場で殺戮とかバイオレンスシーンも激しくてよかったです。途中の警官隊との銃撃戦も太陽光をよけながらの銃撃戦というのもなかなか見たことがなくてよかったです。

　ただ主人公と主人公を好きになるヒロインヴァンパイアとの関係性とかあっさりしすぎていて、どうしてヒロインが主人公をそこまで守ろうとするのかとかよくわからなかったり。何より輸血したらヴァンパイアから人間に戻るという設定がぶっとびすぎて戸惑う設定でした。それだったら他のヴァンパイアたちもそれで戻れると説得できるんではないかとかも思っちゃったりしました。

　とはいえ、80年代な雰囲気の映画で楽しかったです。

よかったです。

昨今のヴァンパイアものと比較すると、見た目の派手さもなければ、何十世紀も昔からの因縁が云々といった壮大な背景が物語にあるわけでもない。
どちらかといえば、おとなしめ、こじんまりとしたヴァンパイア映画。

でも、太陽を避け人から逃げ回るかのように世間の片隅で生きる様は観ていて不憫であり、観終わった後、どことなく「妖怪人間ベム」と似た切なさを余韻として残す。
物語上、取り立てて人間とヴァンパイアの共存をテーマとして明確に押し出してはいないものの、「生きるためには人を殺し血を吸わなければいけない」そんな描かれ方が好感のもてる佳作でした。

「ハートブルー」でも思いましたが、キャスリン・ビグローはさすが、しっかりしたドラマを作る人です。

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借りた覚えなかったのに来ました。女性の監督さんみたいですが、何かセンチメンタルというか甘い表現多くて、もっと凄い事になってもよさそうなものを、と思います。
吸血鬼ものは何年かおきにブーム（狼男も）になりますが、吸血鬼は「感染」「エロ」「不死身」などのキーワードがそろってないと。
ゾンビは世紀末テイスト、カニバリズムがあって、狼男は変身があって成り立つとおもうのですが、この作品はどうでしょう？
ブラッド：ラストバンパイア（TVでないほうね）が一押しです。「ブレイド」もそうですが、狩る物、狩られる物の攻防がないと面白みに欠けますね。