ボーダー

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノという二大スターが、『ヒート』以来12年ぶりに本格共演を果たしたクライム・サスペンスです。
とはいえ、本格的な共演は本作が初めてらしいです。脚本に惚れ込んだデ・ニーロが出演を即決しただけでなく、パートナーにパチーノを直々に指名したらしいです。
０８年に全米で公開されながら、大幅に日本での公開が遅れてしまったらしいです。アメリカでの興業成績は、良くなかったようで、日本でも上映した劇場は少なかったようです。でもDVDスルーにならなくて良かったです。

ターク（デ・ニーロ）とルースター（アル・パチーノ）はコンビを組んで２０年以上のNY市警のベテラン刑事。ある日、逮捕されたにもかかわらず、証拠不十分で無罪判決を勝ち取った凶悪犯が射殺される事件が連続して起き、犯行の手口からタークが犯人と疑われます。

二代スターが共演というのに、どうして興業成績が良くなかったのでしょうね？
感じたのは、デ・ニーロもパチーノも現場をはいずりまわる現役の捜査員を演じるには歳を取りすぎていたように思います。どこか華がないのです。デ・ニーロは、渋さは感じられたものの、アル・パチーノは老化が激しく、敏腕刑事とは見えないのが辛かったです。

ラストどんでん返しが用意されているものの、それもほとんど見えてしまっていたようで、ちょっと残念でした。

【ロバート・デ・ニーロ】と【アル・パチーノ】が熟練刑事コンビで活躍。

物語はデ・ニーロ扮する（ターク）の供述に基づき進行して行きます。法律では裁けない悪人を闇に葬る謎の犯人。現場には必ず詩の書いたカードが残される。
タークとルースター（アル・パチーノ）の熟練コンビも犯人を突き止めようとするが、次第に警察内部でタークが怪しいと疑いが掛けられる。
しかし、ルースターだけは「相棒は絶対してない」と擁護するが、果たして真相は・・・・・・。

タークの言動、行動、ましてや供述と最初から犯人と決め付けて観ていくと、とんねるずのタカさん曰く「まさに、大ドンデン返し」を堪能できますよ。（笑）

だけど【ロバート・デ・ニーロ】、なんで若い女性刑事といい仲になれるのかな・・・。羨ましい〜、いや恨めしい！！

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久々に観ました論外の作品。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの豪華競演で話題となった刑事サスペンス
ってことだけど、公開当時、デ・ニーロが６５歳、アル・パチーノが６８歳。
こんな刑事がいるわけないよね。
これが全てじゃないでしょうか。

いくらデ・ニーロとアル・パチーノといえど、これは頂けない。
せめて警察を引退した元警察官とかって設定にしてくれないと。
デ・ニーロとアル・パチーノにも失礼だと思うし、よく受けたなと。

脚本がどうとか、演出がどうとか、以前の問題。

ストーリーは普通におもしろかったです
毎度のことながら犯人にだまされましたしね

連続殺人の理由が義憤に駆られて小悪党を殺すってのがおもしろくともなんともありません
連続殺人鬼というのはもっと暗い心理を抱えているものですから、拳銃であっけなく殺すだけという殺害方法にしても、殺害方法以上に暗い心理が興味をそそるものですけど、それもありません

やっぱりキャスティング
デニーロとパチーノでは役柄に違和感がありすぎます
二人とも役柄より１０〜２０は歳をとりすぎているように見えます

じゃぁデニーロとパチーノが共演じゃなかったらこの映画どうなるか？
なんの話題にもならなかったんじゃないでしょうか？

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名優二人の豪華キャスト、期待しないわけがない。
しかし、若手の教育係というならまだしも、いくらなんでも現役の刑事コンビとしては年を取りすぎた。二人してあの年でヒラ刑事、現場にいるのでは無能に見えてしまい、緊迫感も華もない。
そして、あまりにぬるい脚本。
終盤に意外な展開を用意するために主人公二人のそれぞれのキャラクターを浅く表面的にしか描けず、内面性を掘り下げることができない。
それでは名優の味わい深い演技を活かすことができないと気がつかなかったのか。
しかも、多くを犠牲にして構成に技巧を凝らした割には、映画のストーリーがあまりに単調なのでこのまま終わるはずないと感じ、クライムサスペンスを見慣れた観客には真犯人の予想が付いてしまう。
互いをターク、ルースターと呼び合っていたのに、タネ証しになったとたんにトムって誰よ？
ええとこなし。
悪人に鉄槌を下しているのが誰であるかを謎めかしたりしなければ、ジョディ・フォスターの「ブレイブ ワン」のように、犯人の屈折した心を描き出すことができた。
デ・ニーロとアル・パチーノならば、正義感と罪悪感のせめぎ合う苦悩、相棒への信頼と失望、心模様を切なく悲哀をこめて演じてくれたに違いない。
一昔前ならこの構成でも観客を欺けたかもしれないが、今となっては、いぶし銀の演技を生かした別な切り口を観たかった。残念である。