Ｓ．Ｗ．Ａ．Ｔ．　闇の標的

最後まで飽きずに観られたし、「Ｘ-ファイル」の最後の方で主役級になっていたオッサンがまたもや悪役で登場し、それなりの緊張感もあって、まあ、よかったと思う。ただ、１８００円とかの料金を支払って映画館で観るほどの映画ではない。面白くない映画を観るよりはマシだけど・・。

パート１から大幅な俳優陣の変更！なっとくいかない！単に２をやろうと思えば予算がなく俳優陣も低予算バージョン？

IMDBやallcinema によると、オリジナルビデオらしい。どういう経緯でそうなったのか不明だが、この規模の作品としては、勿体ない話しだ。劇場公開するコストも回収できないと踏んだのか……。日本の基準からすると、十分に大作なんですけどね。(笑)

確かに、“S.W.A.T.（SPECIAL WEAPON AND TACTICS）”のわりには、戦略戦術的な面白味に欠ける。
物語は、デトロイトのチームの訓練と、主人公が逆恨みでストーカーに狙われる展開になっている。そこにスワットとしての作戦行動がキッチリと描かれていれば文句はないのだが、チンピラのスーパーマーケット強盗程度では、見せ場はない。警察では対処できない重大犯罪に出動するのが、彼らだ。大使館が軍事訓練を受けた武装集団に襲われ、彼らが特殊な装備と作戦行動で人質を救出するってんなら、見応えがあるんですけどね。(苦笑)

それに、主人公のピート・カトラーを演じたガブリエル・マクトが、地味すぎた。ロサンゼルスからデトロイトのチームに訓練教官として赴任して来るわけだが、カリフォルニアの兄ちゃんにしか見えない。Ｔシャツに派手な開襟シャツの方が似合いそうだ。(苦笑)

その一方で、彼を付け狙うウォルター・ハッチを演じたロバート・パトリックが、さすがの存在感だった。
もっとも、『ターミネーター２』に出演していた頃とはだいぶ面変わりしていて、その様子は筆舌に尽くしがたいものがある。人生って残酷だが、それに負けずに輝きを放っているのは、彼が役者でありスターだからだろう。

そのウォルターが執着するローズに、『ターミネーター３』のクリスタナ・ローケンが、配役されている。正直、「どこに出ていたの？」と思うくらい出番は少なかったのは、残念。（これで、リンダ・ハミルトンがチョイ役でも顔を出してくれていたら“揃い踏み”だったのだが……）

残念だった点は、映像面にもある。
まず、ハードな雰囲気を出すために彩度を落としたことだろう。デトロイトという車産業の街らしいと言えば言えるが、より一層地味な感じになってしまった。
それに、ウェラブルカメラの映像を用いたことも失敗だと思う。臨場感を演出したかったのだろうが、酔ってしまった。(汗)　ウェラブルカメラっぽい映像を使うのと、実際の映像を使うのとは大きく異なる。娯楽作品としては、前者を使うべきだった。

オリジナルは、70年代のＴＶシリーズ『特別狙撃隊S.W.A.T.』らしい。
その映画版がクラーク・ジョンソン監督の『S.W.A.T.』。（『藁の盾』がよく似た感じだった）
その続編が本作品という位置付けらしい。どうやらテーマ音楽が、３つを結びつけているだけで、キャラにもストーリーにも共通するものは見られないようだ。

良い点は、スタッフにスワットの元隊員が携わったので、装備や銃器の扱い方は、リアルだった。訓練風景には、役立ったに違いない。けれど、ストーリーが、これじゃあね……。
それに、音は良かった。銃や火器、爆発音や装備の重そうな音など、なかなかリアルだ。ただ、もう少しブラッシュアップする必要がある。そうしてくれたら、5.1ch のシステムで迫力を堪能できるかも知れない。

まぁマニアックな方には満足感が高いかも知れないので、ちょっとだけオススメにしておきましょう！（甘いな）

前作が面白かったのでなんとなく追いかけたレンタルでしたが、
リーダー、脇甘くないですか？
大丈夫ですか？

面白くない事はないけど、何だかパッとしない。
そんな内容に仕上がっております。

特殊な仕事なので美しい友情愛とか正義に燃える的なね、
絵空事でもいいので心に響く勧善懲悪を求めておりました。

なんだかガックリでした（涙）

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スワットシリーズ第二作目という事ですが、題材以外は全くの別物です。
１と同じくスワットのプロフェッショナルぶりを愉しめる作品ですが、
今回はスペシャリティが発揮されるシーンが少なく、不完全燃焼な気がします。
デトロイトのスワットチームの訓練を引き受けた主人公が、
新式訓練をする序盤はそれなりに面白いですが、本編に入ると失速。
わけのわからん敵にいいように振り回されます。
半分自暴自棄の犯人が半ば自死するような形でエンディング。
不完全燃焼ここにきわまれりですね。おすすめできません。