ルーム２０５

いろんな映画の気に入ったネタを寄せ集めて作ったような感じだけど
（クライマックスなんて、日本の超有名ホラーを連想しない人はいないはず）
なかなか怖い見せ場もあり、普通に楽しめました。

大学の寮に入るヒロインは精神的に不安定ということで、これから起こることは
妄想なのか現実なのか？という、よくある展開かと思ったら、少しひねってありました。
「そうだったんだ」「実は」「いや実は！！」と話が一転二転し、驚かせようとしているのはわかるけど
ちょっとやり過ぎかなあ。

この映画ならではの個性がなく、記憶に残らない映画だけど、悪くはなかったです。
本作はデンマーク映画をドイツでリメイクしたもので、さらにサム・ライミがリメイク権を買っているとか。
そんなに何回もリメイクするほどではないと思うけどね。

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レビュアーの皆様がおっしゃるとおり、振り返ってみると、ほとんど見たシチュエーションなんですよ。
Ｊホラーのみならず、洗濯室でのシーンなどもどっかの洋画ホラーで見たような。

でも、それなりにおもしろい。・・・途中までは。

小柄で地味な主人公カトリンは、やや過干渉気味な父親に荷物を持たせ、大学寮に入寮する。
彼女はメンヘル系の病らしく、父親の過干渉もそんな娘を心配してのことなんだけど、その窮屈な状況から解放された彼女は、目いっぱい背伸びをして初めての一人暮らしを満喫し始める。
つまり、クラブに行ったり、ナンパされた男の子と寝たりといわゆる”フツーの女子大生”生活をエンジョイし始めるんだな。

けど、初めての”軽いお遊び”だったはずの男クリスティアンには、性質の悪い彼女サンネがいて、仲間たちとグルになって、カトリンに嫌がらせをし始める。
しかもそのいじめネタというのが彼女の入った２０５号室の前の住人が行方不明になったって言う都市伝説じみた話だからたまったもんじゃない。

楽しいはずの女子大生ライフはいきなり暗転、なぜか突然山のように送り付けられるようになったメールをつい開けてしまったところ、どうやらそれは彼女が入った２０５号室の前の住人アニカのビデオ日記だった。

アニカはブロンドの美人だが、同じく初めての一人暮らしを素直に喜ぶところから始まり、寮生からハブられ傷ついてくのを見て、ある日サンネに待ち伏せされ、暴力を振るわれた際に思わず「あんたら、前にここに住んでたアニカにも同じことして追い出したんじゃないの？！」とぶち切れてしまう。

やつらが一瞬たじろいだのを見て確信を得たものの、アニカが行方不明になったことに関してもどうにもすっきりしない。
しかも外観はけっこう新しそうな寮なのに、中身は古く、方々から変な音はするし、棚は落ちるし変な汁が出るし、声は聞こえるしでそのたび”行方不明”という言葉がよぎるわけで。

そうこうするうち、ついにクリスティアンが、洗濯室でいろいろあって死亡。
また、カトリンも赤いセーターを着た女の幻影を見るようになる。

でも、サンネのグループではあっても、実はサンネにゲンナリしてる聖女的美人の看護学生カルメンは、持病のある彼女を事あるごとに救助してくれるし、学校で知り合ったハッカーのダークは、アニカの動画を解明する手助けをしてくれたりもするんだな。
けど、頑固なカトリンはそれをあまり素直に受け取らないし、頼るわけでもない。
でもまー、これがあーた、書けないけど次から次へと裏返ったりもするんだな。

いや、ありがちなホラーと言ったらお仕舞いだけど、ドイツ？っぽいのも目新しいし、展開が二転三転するあたりもおもしろいし、この監督自体かなりのホラー・サスペンス好きって感じで高感度高いんだよね。
こりゃ拾いもんかもなーと思いましたよ。・・・途中までは。

問題はラストの大捕物。
赤いセーターの女はしつこく彼女に付きまとい、ついには父親までもが犠牲となり、満身創痍で疲れ果てたカトリンがついに刑事まで疑うようになるあたりで、え？これはかつてない展開か？！と前のめりになった途端、なぜか唐突に見たことのある光景がｗアングルとかも容赦なしでｗ

そこからはなぜか、ぐだぐだのずるずるにｗ

最終の編集会議とかでもめちゃったのかなー；；だめだあんたホラーはやっぱじゃペーんだよ！とか言われちゃって、おーけーおーけー！じゃペーんにすりゃ売れるんだろ？せっかくカセクシスとかリスペドリンとか出してアカデミックにしてやったのに、じゃああんたのそのパンプキン頭でももっとわかるようにやってやんよ！みたいなｗなんでそこでもめるかなー（勝手に）

いやマジでよかったよ？・・・途中までは。
ほんとに前半のペースで突っ走ってくれればよかったのに。
心の底から残念だ。

サム・ライミ絶賛ねぇ・・・。
彼が絶賛したらこの系ってもうそろそろ思っちゃっていいのかな？＾＾；

カトリンは、念願だった大学の学生寮に引っ越してきた。
部屋は205号室ですが、噂では前に住んでいた女子学生アニカが失踪し空き部屋になっていたと言う。
夜、ひとりでにパソコンが動き出しアニカのビデオ日記が流れた。その後、赤いフードの女性が現われる。
そして、カトリンと知り合いになる学生が次々と無残にも殺されていくのです。赤いフードの女性はアニカの霊なのか・・・。
カトリンは精神を病んでいるので薬が手放せない。なので、彼女が見たのは実際の出来事なのか、それとも幻影なのか・・・。
一転二転するものの、何処にでもあるような普通の学園物ホラーと言う感じでした。
”サム・ライミ絶賛”とか”ハリウッドリメイク決定”と言うのは本当なのでしょうか・・・。

デンマーク映画のドイツリメイクなの？

そしてそれをさらに、ハリウッドリメイクしようとしてる映画！！？？？

ハリウッドリメイクされる元のヨーロッパ映画って
けっこういいのが多いから
しかも、これデンマーク→ドイツとなれば
ちょっと期待しちゃうよねえ。

サムライミ絶賛とも書いてあるし（それはあまりアレなんだけども・・・）

で、観てみたら、「いうほどじゃないじゃん（笑）」って感じ。

女子大生が新生活を大学寮ではじめるんですが
主人公が越してきた２０５号室は
いわくつき物件だったという話。

突然PCが勝手に動き出し
アニカと呼ばれる前住人のビデオが流れ出す。
そこに映ってたものは・・・？

なんですが、特段怖くない・・・・

そして、その後主人公カトリンの周囲の人が次々と謎の死を遂げてく。

アニカの霊、カトリンの妄想、カトリンの別人格、
観ているとだいたいそのあたりだろうというのは容易に想像ついちゃって
なんか、あんまし「どーなるの！？これ！！？」っていうドキドキがない。

アニカについても、カトリンについても
過去にあったことがかなり精神的ダメージを与えてるにもかかわらず、
そのあたりの説明も描写もちょっと薄すぎて伝わらないんですよね〜。

そして、終盤のとあるシーンは「リング」にそっくりですね（笑

既視感たっぷりの怖くないホラーでしたが、
これ、ホントにハリウッドリメイクするの？
デンマーク版はどうだったんだろう？？？？


少なくとも本作を観る限り、
リメイクしたくなるほど面白かったとは言い難いような気がするわ・・・・

う〜ん、ドＢ級ですね。
単に真似たのか、それともリスペクトなのか、日本のホラー映画『リング』を思わせるところが多く、脚本も練れていないし、役者も皆しょぼい。

次々と起こる殺害が、ほんとうに殺されたアニカの幽霊（悪霊）によるものなのか、あるいは心を病んでいるカトリン（主人公）の別人格によるものなのか、その辺判然としないところがあってすっきりしない。また、アニカが少女時代に自分の妹を殺したという過去が明かされ、彼女の魔性ぶりが示されるのだが、その行動の理由がわからず唐突で極端すぎるエピソードの挿入なんですね。
さらに言えば、カトリンの心の病の原因は、やはり精神疾患を抱えていた彼女の母が凄惨な自殺を遂げたことに起因してるようなんだけど、その様子は父子の会話の中で説明されるだけで肝心の衝撃的な描写が省かれている。また、学生が複数不可解な死に方をしてるのに、警察によるその事件捜査の様子がきちんと映されず、適当で不自然極まりない。すべてにおいてつくりに丁寧さが欠けてますね。

ハリウッドでのリメイクが決定しているらしいけど、改良版を期待したいところです。