バーニー　みんなが愛した殺人者

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ジャック・ブラックとリチャード・リンクレイター監督が『スクール・オブ・ロック』以来となるタッグを組んだブラック・コメディ。
心優しい田舎町の葬儀屋バーニー（ジャック・ブラック）が、偏屈な老女マージョリー（シャーリー・マクレーン）を殺してしまった実話をもとに、殺人の隠蔽がもたらす珍騒動を描き出してはいるのですが、前作ほどの面白さはありませんでした。
テキサス版おくりびとのような男が小さな町カーセージで起こした殺人。
高慢で自己チューなマージョリーを慰めるうちに、バーニーは彼女に気に入られます。
マージョリーの束縛はきつくなるばかりで、あまりの横暴にバーニーは衝動的な行動を取ってしまいます。

事件の真実を暴く訳ではなく、住民たちのインタビューを挿入して、主人公がいかにして殺人者となったかを描いていきます。
バーニーは根っからの善人なのか？それとも、否か？
人当たりが良く、周囲の人を明るくするような男が持っている暗部、良心と悪しき心の二面性。
ジャック・ブラックの演技が、本当に善良にも、胡散臭さそうにも見えるとこが上手いです。
検事のダニー（マシュー・マコノヒー）がバーニーの暗部を暴く訳でもなく、映画はあくまで住民が信じるバーニー像を守り続けます。
圧倒的にバーニー側に立っているところが気になりました。
人間の評価がいかに表面的なものであるかは、考えさせられました。

リチャード・リンクレーター＆ジャック・ブラックコンビの作品ということで、
「スクール・オブ・ロック」のような爽快感を期待してたんですが、かなりモヤモヤ感の残る作品でした。
何が「モヤモヤ」かというと、結局主人公が何を考えてたのかよくわからないのです。
そして犯罪を犯したはずの主人公を擁護する、町の人たちの証言も理解できないのです。

よその町からやってきて、葬儀屋を営み始めた主人公バーニー（ブラック）。
町いちばんの嫌われ者&お金持ちのおばあさん（シャーリー・マクレーン）を殺してしまいます。
彼女に近づいたのは純粋な親切心だったのか？それとも資産を狙う下心があったのか？
殺したことを告白するつもりがあったのか？
勝手に彼女の資産を使うことに罪悪感はあったのか？それとも、町の人のために使えば許されると思っていたのか？

インタビューで登場する町の人たちの証言が、もし裁判がこの町で行なわれたなら、
バーニーはさっさと無罪放免になってしまいそうな勢いだったのにもびっくり。
自分たちの町のためにお金を使ってくれたんだから、許そうと思ってる？

バーニーが車の中で大声で賛美歌らしきものを歌うシーンがあり、
彼の行動は全て信仰に基づいているということなのかもしれませんが、
ますます「レッドステイト」の人たちの思考回路はわからないという気持ちだけが残りました。

エンドロールで、ジャック・ブラックが受刑中のご本人に面会しているシーンが出てきましたが、
ジャックには彼の行動の理由が理解できたんでしょうか？

あら・・・？これはＤＶＤでないんですかね？（レンタル版がないだけ？）
配信だけってのもちょっとさびしいですね。

夏のマシューマコノヒー祭（←個人的に）としてみてきました。

本作、実話がベースになっているそうですが、
とにかく、不思議というか、理解に苦しむというか
なんともリアクションしがたいお話です。
どこまで本当なんでしょうか。

町の葬儀屋として、
実直で、マジメで丁寧な仕事っぷりと、
その親切さ、物腰の柔らかさから
住人に好かれていたバーニー。

町の嫌われ者のおばさんの相手も難なくこなし、
そのおばちゃんに気に入られる。

この辺は、どんな人にも満遍なく優しく対応する、
なんといい奴なんだろう、と思うことでしょう。

しかし、だんだん物語りは不穏な雰囲気が漂い始める。

タイトルでおわかりのとおり、
バーニーは罪を犯すのです。

苦しくなって。

犯罪を犯した人物って
だいたいが、
その瞬間から
違う目で見られることが多いと（勝手に）思っていましたが、
この町の人は違う。

バーニーがあまりにいい人で
好かれていたから。

みんながバーニーの肩を持つ。

これが、ちょっと意外すぎて、
リアクションに困るんですよね、見ていて。

だって、あんな罪を犯しているわけですよ。
事故でもなく、あきらかに動機あり。

それもわかったうえで、町の人はバーニーの肩を持つ。


ほんとうに許そうと思う、その気持ちは
一体どんなものなのか、
私には理解不能だったな。

本当にバーニーを擁護しようと思ってるのか、
はたまた、小さなコミュニティの中で
多数の意見に流されたのか、
いや、どっちにしろ理解できる感覚じゃないんですけどね・・・・

ホント、不思議でした。

リチャード・リンクレーター監督、ジャック・ブラック主演といえば
「スクール・オブ・ロック」を思い出すけど、
それとはまったく違う、楽しさ皆無のなんともモヤモヤする映画でした。

『スクール・オブ・ロック』の！！！って言われると、ツライですね、これ（＾＾；）

実話ベースの犯罪コメディ♪
ジャック・ブラックが、一風変わった奇妙な葬儀屋さんを快演ですが
新聞や、週刊誌で見たら、たぶん面白そうなネタなんですけど
なぜか、どうもノレなかったのは
終始徹底される、インタビュー方式の展開なんですよね
結局、その珍事件に入り込むことができず
傍観者でしかいられない・・・
「いや、犯罪は犯罪でしょうよっ！！」
って、フツーの常識人感覚のまま観終るという、味気ない結末・・・

どうせなら、この町の住人に乗っかりたいですよね

「バーニーがなんで有罪なんだっ！！」って、立ち上がりたいですよね

ジャック・ブラックの賛美歌熱唱は、「そう来るか！」と
ちょっと面白かったんですが
実在の人物に、ちょっと色付けして・・・
くらいの、“ものまね”のような範疇を越えれなかった
その不発感は否めません

「あえて、抑える」ってのが、裏目に出たかな〜・・・

よく見ると、このジャケ
シャーリー・マクレーンと手をつないで
マシュー・マコノヒーとは手錠で繋がってるんですねｗｗｗ

最近何かと活躍してる、マシューのアニキ
アクの強さは、ここでも健在♪
しゃべり方が、なんかキモチワルイｗｗｗ

もっと、バーニーを愛したかったな〜、く〜・・・

　あれ？　これ配信だけですか？　すると配信終了とともにそのうちレビューも消えちゃうのかな……『いちご白書』見当たらなくなっちゃったし。
　リチャード・リンクレイター＆ジャック・ブラックの『スクール・オブ・ロック』コンビですから、けっこう需要はあると思うんですけど。
　といって、ああいう楽しい映画ではなくて、ちょっとヘンテコな犯罪実話。
　インタビューシーンは実際の関係者が登場しているそうですが、ジャック・ブラックの芝居もあって、仕上がりはややヒネった感じのブラック・コメディでしょうか。
　ジャック・ブラックは裏がありそうでない、人気者の葬儀屋さん。事実を基にしていてモデルがいるせいか大きくははみ出せなかったのをどう感じるかで評価がわかれそうです。
　相手役というか殺される因業な老婦人にシャーリー・マクレーン。ブラックとの組み合わせが実に楽しみでしたが、こちらも事実が基になっているせいか、やや肩透かし。
　奇妙でやや気持ち悪い事件の顛末を、コメディ的な演出で描き出した不可思議な作品になりましたが、ひとり漫画的なマシュー・マコニヒーのやや過剰な芝居も含めて、
　映画的カタルシスに乏しい作品です。
　なので、ちょっと記憶の隙間に堕ちてしまいそうな作品（実はちょっと忘れかけていた）。
　じゃあ、レビューも消えてもいいのかもしれないですね。45点。