瀬戸内海賊物語

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たまたま新作コーナーで見付けてレンタル。アタリでした。制作年的に、これは葵わかなさんのスクリーンデビュー作になりますね。なかなか邦画では見られない冒険映画、島の子どもたちがイキイキと描かれている。後半の冒険を活かすための前半戦ドラマ構成もしっかりしていて素敵に心洗われる作品でした。今後この監督はマーク。個人的には、オチのオチまで良く計算されていて難しい王道劇を見事にまとめ上げた脚本も評価に値する。ただそれだけに、これは劇場で観たかった。どこかで宣伝されていたのだろうか、、劇場公開されていた当時に知りえなかったのは残念。

村上水軍の村上武吉の子孫（楓・子供）が仲間たちと村上水軍の財宝を見つけるまでの冒険スペクタクル？

この行動が大人たちの心を動かす。

全編子供たちの演技で構成されているため決してうまいとは言えないが、脇を固める大人たち（小泉孝太郎さんや内藤剛志さんや中村玉緒さん）の温かい演技も光る。

仲が悪かったすねた娘や悪ガキとも助け合って一つの目的を成し遂げるという面白い映画だった。

先日観た刑事もののTVシリーズの激情版より数段面白かった。

昨年映画館で公開されていたとは全く知らず、新作コーナーで初見レンタル。
グーニーズやインディ〜好きなワタクシには大好物なジャンルであるとはいえ、子どもたちが主役だしなんぼのもんじゃいとの思いで観つつ・・・が、これが相当しっかりじっくりしている作品。
そのへんのヘボい大型映画観るくらいなら、これはおすすめです。と思ったらやはり・・公開当時のぴあ出口調査とかではしっかり上位に入ってたようだ。何故、こうゆう家族でも見られるような良作が公開時に宣伝されていなかったのか？すら不可解。本当に勿体ない、、というような思いで息子と２回みてしまいました。
主役たちには、今はときめく葵わかなさんや柴田さんなども起用されており、先見の明も光る。
またこれがオリジナルであるというのも輪を掛けて評価でき、脚本から実力のある監督というのが伺える、このひとは今後チェックでしょう。

『陽だまりの彼女』にも出ていた葵わかなさんが出ていて(おそらく本作が初映画出演)、上手なツンデレぶりを見せてくれている。そして彼女だけではなく、主役をはじめ全ての子役が本当に素晴らしく演出されている。ここまでストレートな冒険映画でありながらストーリーや伏線がしっかりした出来というのは、このジャンルでの邦画にしては珍しいのではないかと思う。個人的には、かつての「七日間戦争」くらいしか思いつかない。それだけに、誰かも書いているように劇場で観たかったと思わせてくれた一作。こういう平和な秀作を、何故宣伝しないのだろう・・・。これは本当に推薦したい映画である、是非観て頂きたい。

村上水軍の財宝を見つけ出して、
本土と島を結ぶフェリー路線を守ろうとする子供たちの大冒険。
大人には物足りない作品ですが、子供は大喜びしそうです。