キング・オブ・エジプト

古代エジプトが舞台のファンタジー。
神と人間が共存する世界で人知を超えた戦いが繰り広げられます。
砂漠の神セト（ジェラルド・バトラー）が悪政を敷くエジプト。セトが天空の神ホルス（ニコライ・コスター・ワルドー）から奪った秘宝「神の眼」を求めて神殿に潜入した盗賊稼業のベック（ブレンドン・スウェイツ）。
辛くも手に入れた眼をホルスに返した彼は、セトに捕らわれた恋人ザヤを救うため、ホルスと共にセト討伐に向かいます。

派手なCGと、全体が色鮮やかで金色に輝いていて、何となく目まぐるしく感じました。でも、スケールの大きいスペクタルは見応え十分です。
神と人間はほとんど同じ姿で、人よりちょっと大きい神々の物語。嫉妬したり愛し合ったりと、神様たちは人間以上に人間臭いのが面白いです。
小さな人間が、可能性と奇跡を信じて、神の運命をも動かすのがいいです。
唯一、死を司るアヌビスだけが孤高で、いつの時代にも俗事には無関心な実力者はいるものだなぁと思いました。

あきずに最後まで観た。
ところどろこに奇想天外な異次元空間的要素が出てきて面白い。ＣＧがしっかりつくられているから楽しめる。主役のドロボー少年とその奥さんは可愛い。が、ホルス役のニコライ・コスター＝ワルドーも仇役のジェラルド・バトラーもなんとなく浮いていた。
尚、ストーリーは本来のエジプト神話とはまったく違う。セトとホルスは確かに戦うし、ホルスが目を失うというエピソードは本物の神話にもあるが、その目の争奪戦というようなエピソードはない。それに、戦い方はもっとドロくさい。セトが豚に変身してホルスを襲うとか、セトとホルスがカバに変身して川に潜水し先に陸にあがった方が勝ちとか、ちょっとよくわからないゲームで戦っている。あと、太陽神のラーがセトとオシリスの父となっているが、両者の親は大地の神ゲブと天空の女神ヌトである。

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　神様が支配するエジプトで欲望が激しい神様たちと盗人が戦う話。

　ハリウッド大作なのかと疑問に思うほどの合成感が凄くて金ぴかな世界に頭がクラクラする映像でした。最初は気持ち悪さだけが印象に残りましたが、120分ずっとゲームみたいな映像でどっぷりと浸っていく映画でした。

　ただ主人公たちがそんなに感情移入しにくいキャラクターで、人間の主人公は冒頭で盗みを働いてそれをヒロインに渡すという盗みに対して何の罪悪感を持っていなくて、物語が本編に入ってからも盗みが得意だからとその能力を駆使して物語に絡んできます。人の物を盗むのが正しいという考えを映画の中で改心するってわけでもないので何とも微妙な気持ちになりました。

　悪役の神様を倒そうする神様も主人公と一緒に行動しますが、主人公に対して終始酷い扱いをしていって、いつの間にか友情が深めていきます。悪役も悪役で最初から一体何をしたいのか行動の動機がわからないままでした。知の神として登場する神様もスフィンクスに対してなぞなぞの答えを結構適当に答えていて、何の時間なんだろうと遠い目をしてしまいました。

　とはいえ、ストーリーやキャラクターを突っ込むよりただただ目の前で起こっている映像をアトラクションとして楽しむ映画だと思いました。

画面がきれいで楽しめました。
ストーリィも良かったと思います。

ただ、冒頭、少年は盗みを働きますよね。
その品を少女は嬉々として身につけますよね。
それはどうなの？とは思いました。

あと「美の女神」。もうちょっと目の覚めるような美女は
いなかったのですかね、もうちょっとですけど。

単純明快。
素晴らしいＣＧ。
アトラクション感満載。

悪い点としては、
●西洋の神様って、なんか違和感がある。
人間と同じで生きていて生活しているという違和感。
●冒頭、服を盗む主人公と、その服を着て喜ぶ恋人。
主人公カップルが犯罪を犯して平気なことに嫌悪感。
●彼女との別れも、「死後の世界」があるので悲壮感はない。
●スフィンクスの喋り方が子供のよう。
（謎かけの最後に「○○なものは、な〜んだ？」とか。

アトラクション的映像は迫力があって良かったですが、主人公にやはり感情移入出来ない。
単純にアクションを楽しみましょう。

６５点