ＬＯＧＡＮ／ローガン

近未来。ミュータントはほぼ絶滅して、優れた治癒能力を持っていた
ローガン(ヒュー・ジャックマン)も老化と衰えが、甚だしい。
アルツハイマーを患い介護の必要なチャールズ(パトリック・スチュワート)は、ミュータントの救世主となる少女の存在を、予言するのだ。
唯一の希望である少女ローラ(ダフネ・キーン)を、カナダ国境越えで、逃がすための壮絶な闘い。
ローガンたちのロードムービーとも言える。
血清を打ちながら、壮絶な死闘は、ローガンに取っては、
命を削ること。
敵の強大な力や武装能力は、ローガンの衰えた能力を大きく上回る。

ヒュー・ジャックマンが演じた「Xメンシリーズ」のウルヴァリン/ローガンは、なんと17年間、9作品に及ぶ。
アメコミ・ヒーロー史上最長ではないか？
受け継ぐ少女ローラは不敵にな面構え、限りない力を感じさせる。
ミュータントに「エデン」は、残されているのか？
ローガン最後の闘いを、どうか見届けて下さい。

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　ミュータントが絶滅危惧種になった世界で老老介護しながら人工ミュータントを守る主人公の話。

　今までのシリーズにないバイオレンスシーンがツカミであって、この映画の方向性を示してくれるスタートでした。

ただ物語は鈍重で、女の子との逃避行が始まるまで長いです。本筋の逃避行が始まってからも動きが少なく、主人公が意識を失うか眠るかで次の展開へと転がっていくだけなので物語としての面白さもあまり感じられず。主人公を含め3人だけいるらしいミュータントですが、なぜ彼らだけ残っているのか?　とかの説明はあまりなく。今までのシリーズを見ている身からすると見ていてめちゃ悲しかったです。いい意味での悲しみでなく、シリーズの愛が感じられない設定に悲しみを感じながら見てました。

そして不老不死の主人公は普通の人間にも勝てないくらい弱まっていて、戦うたびに瀕死になる繰り返しなのでアクション映画としての面白みもあまり感じられず。仲間がピンチになると助けに入る、というのの繰り返しが多いのも気になっちゃいました。逃避行のはずが、なぜがプロフェッサーが知り合った家族のもとに身を寄せて、案の定危険なことになったりと、トラブルを自ら引き寄せている風にしか見えなかったです。そしてお世話になった人が大変なことになるのは【ウルヴァリン】で同じ展開があった気がして、なんで同じことやっているのだろうとゲンナリしてしまいました。

エデンという楽園を目指していますが、そこにいたのは普通にいっぱいいる子どもミュータントでエデンでもなんでもなかったり、脱走ミュータントがいっぱいいるってことは、何でカタキ役たちが女の子だけを執拗に狙うのもよくわからなかったです。

カタキ役も強いんだか弱いんだかわからず、ミュータントを捕まえたいのか殺したいのか。捕まえるんだったら、どうやって捕獲するのとかわからず。銃を持っているのに撃たずにそのまま近づいたり、発砲しても全然当たらなかったり。ミュータントたちも本気で戦えば勝てちゃうんじゃないのかと思ってしまうアクションの連続でした。そもそも何で国境を目指しているのか。国境を越えれば安全という理由も見ていてわからなかったです。

　ちょっと130分という長さだけを感じてしまう作品でした。

ヒュー・ジャックマンがウルヴァリン（ローガン）を演じるのはこれが最後です。
物語中のローガンは衰えが激しく、足を引きづり、咳をし、
ヒーリングファクター（治癒能力）も衰え、傷が癒えにくくなっています。
アルツハイマーとなってしまったチャールズ（プロフェッサーＸ）の面倒を見ながら
リムジンタクシーの運転手でなんとか静かに目立たず暮らしている有様。
その老いぼれぶりが哀れで痛々しく目を背けたくなりますが
世の中からミュータントのほとんどが死んでしまって
かなりのマイノリティーとなっているようですので、致し方ないのでしょう。
そんな老いぼれローガンが、人工的に作られた新種ミュータントである
少女ローラを守るために死闘を繰り広げます。

それは愛のため。

自分でも信じられないローガンですが
ウルヴァリンとして結局最後は愛のために戦うことになるのです。

ローラ役の子役ちゃんのアクションがキレキレで目を見張るものがありました。
表情の作り方とか上手です。
思いがけないことに、ホロリと涙することになるストーリーでした。

例によって 画質はいまいち 荒っぽい アクションのマンゴールド
しかし 人間ドラマに見事に引き摺り込む演出

「ターミネーター2」を思わせる女の子がとても良くて ヴェンダース
「都会のアリス」なロードムービーに想いを馳せる事になる
サングラスの彼女が またグッド こうゆ演出が何気に優秀ね

それに反し 死する運命のトラウマヒーローは いささか食傷気味
ナルシスムが 鼻につくんだけど

西部劇に戻る つかほとんど西部劇のプロトタイプで突っ走る

この殺しの烙印なる 贖罪意識とは何か つまり前作のファムケ姐さん
をアメリカの理想主義と摸し アメリカの正義のため Xメンとして
戦うが 2029には挫折しているわけだ これは停滞する今の時間を
トランプが戦争で打開した後で Xメンも自滅した設定なのだろう
そこから次世代への継承のテーマが出て来るわけだ 意外に今作が
初めてトランプ後を問題にした映画になるかもしれない

子供が大人の首を狩る 戦争を無くすために戦争をする殺伐の世界
この世界からの この肉体からの脱出願望とゆうマンゴールド映画の
主題は トランプ終焉後の荒廃した世界を背景にする 不死の肉体への
嫌悪 或いはそれからの脱出で人間でいたいは しかしそれの意味付け
が心理的に必要となるので 継承が持って来られるのだが と言って
先はまったく見えない世界が広がるばかりだ

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切れ味抜群のアクションが痛いです。
心の痛みを表現してるのかもしれませんね。

かなり残酷な設定で、人が死に過ぎるし、暗い映画でした。
今までのウルヴァリンのスピンオフに比べてシリアスすぎて、私はもう少しお気楽に見たかったかも(^^;
ミュータントという、人と違う存在としての辛さや痛みを描いているものの、ぐっとくるほどではなかったです。（泣かなかったし…）