空に住む / 多部未華子
全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
EXILEや本作でも主題歌を担当している三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEをはじめ多くのアーティストに歌詞を提供している作詞家・小竹正人が初めて手掛けた小説を「EUREKA ユリイカ」「東京公園」の青山真治監督で映画化したドラマ。両親を亡くし、タワーマンションの高層階に引っ越した独身女性の喪失と再生の物語を描く。主演は多部未華子、共演に岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典。郊外の小さな出版社に勤める直実。両親を事故で亡くした彼女は、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになり、飼い猫のハルと一緒に引っ越してくる。ある日、同じマンションに住むスター俳優の時戸森則と出会い、ひょんな成り行きから互いの部屋を行き来する関係となるのだったが…。 JAN:4988013625891
EXILEや本作でも主題歌を担当している三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEをはじめ多くのアーティストに歌詞を提供している作詞家・小竹正人が初めて手掛けた小説を「EUREKA ユリイカ」「東京公園」の青山真治監督で映画化したドラマ。両親を亡くし、タワーマンションの高層階に引っ越した独身女性の喪失と再生の物語を描く。主演は多部未華子、共演に岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典。郊外の小さな出版社に勤める直実。両親を事故で亡くした彼女は、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになり、飼い猫のハルと一緒に引っ越してくる。ある日、同じマンションに住むスター俳優の時戸森則と出会い、ひょんな成り行きから互いの部屋を行き来する関係となるのだったが…。 JAN:4988013625891
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「空に住む」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
EXILEや本作でも主題歌を担当している三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEをはじめ多くのアーティストに歌詞を提供している作詞家・小竹正人が初めて手掛けた小説を「EUREKA ユリイカ」「東京公園」の青山真治監督で映画化したドラマ。両親を亡くし、タワーマンションの高層階に引っ越した独身女性の喪失と再生の物語を描く。主演は多部未華子、共演に岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典。郊外の小さな出版社に勤める直実。両親を事故で亡くした彼女は、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになり、飼い猫のハルと一緒に引っ越してくる。ある日、同じマンションに住むスター俳優の時戸森則と出会い、ひょんな成り行きから互いの部屋を行き来する関係となるのだったが…。 JAN:4988013625891
「空に住む」 の作品情報
「空に住む」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
空に住む レンタルDVDの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
|
日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE76457 |
2021年08月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
19枚
|
1人
|
1人
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空に住む レンタルDVDの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
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日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE76457 |
2021年08月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:9件
空(タワーマンション)に住んでみたい!!
投稿日:2021/09/03
レビュアー:アーモンド
2020年。監督・脚本:青山真治。原作:小竹正人。
「空」に近いほど高いタワーマンションの46Fの一室に暮らすことになった
直美(多部未華子)の日常を描いた映画です。
編集者の直美は独り立ちしている女性です。
突然、両親が交通事故死して、叔父の所有するタワーマンションに住むことになった直美は黒猫のハルを連れて引っ越して、そこの住人となります。
なにかと訪ねてきてお節介を焼く叔父と叔母。
内心ウザいと思っている直美。
そしてある日、エレベーターで乗り合わせたスター俳優の時戸森則(岩田剛典)
時戸は直美に間髪入れずアタックしてくる。
(この辺、ありえない設定だと思う)
そしていきなり部屋を訪ねてきて「オムライスが食べたい」・・・
なんて口説きますかねー。
この映画はどことなく軽い。
原作者の小竹正人さんは作詞家で作家。
EXILEや三代目J Soul Brothers・・・の作詞をしている人。
だから岩田がキャスティングされエンディング曲も三代目・・・が歌っているのも、
いかにもEXILE御用達ってことですかね。
多部未華子と岩田剛典のラブシーンも違和感は半端じゃない。
もちろんそのラブ・アフェアに愛なんてものは介在していない。
直美は時戸のアイドル本の出版を自分の出版社から出す・・・その下心から寝るのだから。
(もちろん彼がかっこいいとも思ったと思うし・・・愛がなかった訳でもないだろう)
でも好奇心とプライドを満足させるのと同時に、ビジネスの成功・・・が心の奥にあった筈です。
そして忘れてならないのが親より大事なペットの猫(ハル)
親の死でも泣けない直美が、ハルの病気は心底嘆き悲しむ。
ハルの病気と、同僚の臨月の編集者の後輩・木下愛子(岸井ゆきの)の存在感。
岸井ゆきのの役はインパクトがあった。
臨月でもお腹の子は結婚相手の子供ではない・・・とか。
ラストの出産場面とか、凄いシーンは岸井の出る場面なのだ。
多部ちゃんはインパクトでは岸井に負けているね(笑)
才気ある原作者の小竹正人さん。
「空に住む」
タワーマンションに住む若い女性。
その設定でここまでの作品を書いてしまうのは凡人にはなかなか出来ないことだ。
だからと言って胸を打つ映画だとは、到底言えないけどね。
お洒落感はありました。
「空に住む」のタイトル通り、地面に足のつかない映画だったなぁ(笑)
直美の勤める出版社の畳の仕事部屋の佇まいが、余計に身に染みた。
それとチョコっと出演する永瀬正敏。
職人技を見せてくれました。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
タワマン高層階と畳敷き日本家屋
両親を亡くした直美(多部未華子)は、黒猫と共に叔父が用意してくれた都内の高層マンションの39階に移り住む。
電動カーテンで開閉すると大きな窓から雲が見える。
眼下には絶景が広がる。まるで「ここはドコ?私はダレ?」という心境かもしれない。
ところが直美の勤める出版社は、社長の住居をそのまま改装したような、
和室畳敷きの平屋なのだ。縁側まである。極端な対比ではないか!
ふわふわ浮遊感のある、そのかわり人間臭さのない無機質タワーワンションと、
地に足がついた泥臭い和風家屋。そんな環境を行き来してれば誰だっておかしくなる・・
しかし、「おかしくなる」のを見せるのがテーマではない。
(両親が死んで涙も出なかったという状態は相当病んではいるかも。)
ある日、直美はマンションのエレベーター内で人気俳優の時戸森則(岩田剛典)に出会う。
(トキトモリノリ・・ヘンな名前だ。)オムライスが食べたいという時戸に、それを作ってあげ、佐藤錦(さくらんぼ)があるからと深夜に直美を訪れる時戸は、人間らしい会話や
交際もないままベッドインする関係になる。
おそらく直美は、コミュニケーションがない方が楽だと考えるタイプなのだろう。
情感たっぷりの叔父の妻ミムラも、初めは温かき人に見えるが。
誰にしろ自分を偽って生きてゆくのは辛い。隠してるのが「ラク」だという気持ちも
わからないわけではないが、怒りや、苦しみや悲しみをきちんと感じるようにどこかで
セルフ・ターンしてみなければならない。
タワマンのエレベーターは黙っていても目的階に運んでくれるが、道路の石段などは
一段一段ヒィヒィ言いながら自分が動くしかないと、「対比」と言っちゃえば
これほどの対比はないわけで。
原作は小竹正人さんという作詞などされてる方だ。監督は青山真治。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
猫は知っていた
「空に住む」(2020、カズモ/アスミック・エース、カラー、118分)。監督は、青山真治(1964生)。原作は、小竹正人。
「小早川直実」(多部未華子)は、両親が事故で急死したあと、叔父「小早川雅裕」(鶴見辰吾)、かなり年下の妻「明日子」(美村里江)の援助で、東京シティを眼下に見下ろすタワーマンションの高層階フロアに同居することになった。「直美」がフロアで「2001年宇宙の旅」の「HAL9000」型リュックを下ろすと、太った黒猫「ハル」が出てくるのが楽しい。たぶん雄で、「明日子」に抱かれるのを嫌がり、飼い主の別の雄の匂いに敏感だろう。
彼女は、東京郊外の古い農家のような平屋にオフィスを構えたマイナーな出版社「狐林」に勤めている。編集スタッフの多くが女性で、妊婦の後輩「木下愛子」(岸井ゆきの)もいるが、のんびりした職場だった。
タワー・マンションのエレベーターの中で、有名若手俳優「時戸森則」(岩田剛典)と出会う。彼はさらに上の階の住人だった。「オムライスつくれる?」やがて誘惑されてしまう。
今まで地面に住居も生活も、「地に足のついた」生き方しかしてこなかった「直美」は、中空に浮いたような生活に耐えられるのだろうか。
この映画でも、脇役が冴えている。
●マンションのクローク「近藤」(柄本明)。相変わらず「安定/不安」のバランス。
●「狐林」の社長「野村」(岩下尚史)。TV東京「5時に夢中」で注目していたが、古典芸能の研究者、実演者だけあって面白い。
●賞を取った作家「吉田理(おさむ)」(大森南朗)と、彼を急激に売りだそうとする編集者「柏木」(高橋洋)。→元・担当の「直美」は反対する。「木下愛子」のお腹の子の父は「吉田」だった。
●ペット葬儀人(永瀬正敏)。火葬される煙を見ながら「直美」が「こうやって消えるんですね」と言うと、「消えるんですか? 距離と時間の問題じゃないかな。例えば星になるみたいな……」と諭すように言う。「僕たちがこう みんな交わらない平行線として生きているとしてですね その平行線はこの地べたじゃ決して交わらないわけじゃないですか だけど宇宙をずっとずっと行くと いつか交わるってんですね 人から聞いた話ですけど」。
ここで、「空に住む」という意味が分かったような気が私にもしました。
仕事も私生活も混乱して、自分を見失ってしまった「直子」は、それから前向きの決断をする。
多部未華子は17歳の頃の「夜のピクニック」(2006)が素晴らしかったですが、それから15年、結婚して、大人の女優として見逃せない魅力を放っていくことでしょう。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
アンチ・ロマンティック、アンチ・ドラマティック
なのかと思っていると、愛猫ハルの病気あたりから、徐々にドラマティックになって、家族について考え自分自身と向き合う、と平凡に決着して、何だか拍子抜け。室内でも靴を履くという非日常的な高級タワーマンションを舞台にした意味はどこにあったのだろう。
この映画、最近観た「甘いお酒でうがい」とコンセプトがよく似ている。この作品も淡々と日常を描写していて、さらさらと日々が過ぎていく。主人公は独り暮らしの40代の独身会社員で、松雪泰子が演じている(多部未華子が演じる今作の主人公の直美は28歳)。今作とは逆に郊外の自宅から都心のビルにある会社に通勤している。彼女にも仲の良い後輩がいて、同じ会社の年下の青年と付き合うようになる(今作では、付き合う相手は人気若手俳優という設定)。彼女が飲むのは日本酒だが、直美の場合は赤ワイン。
「甘いお酒でうがい」は、ドラマ性を排して、最後まで淡々とした調子を貫いて、ある意味潔いけれど、この映画は、途中まではどこか無機質に進行しながら、結局出産に意味を持たせ、家族の形を考えさせて終っている。所々意味深な台詞を挿み、映画のストーリーを利用して小説のエッセンスを入れてみました、みたいな映画になっている。両親の死や仕事、人との付き合い等が台詞だけでとっても軽く、違和感を感じてしまった。(私自身、愛猫を荼毘に付したことがあり、あんな風にはとても受け止められません。)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
浮遊する雲のように生きる若者たち
突然交通事故で両親を亡くした主人公直美。
叔父の所有する高級タワーマンションの39階に住むことになった彼女は
愛猫ハルと二人で暮らし始める。
都心の街を見渡せる最高の眺めはまるで空に住んでいるかの如く空が広い。
同じマンションに住む叔父夫婦は何かと面倒を見てくれるけど
その干渉が少しづつ鬱陶しくなる。
職場は郊外にある小さな出版社。
これがまた一風変わった出版社。
両親を失った悲しみを実感できないでいる直美の心は雲のように浮遊する。
妊娠中の後輩愛子や
同じマンションに住む人気俳優・時戸森則との関係を通じて
今を見つめなおすことになる。
会話がいちいち高度過ぎて(私だけ?)、哲学的。
直美と時戸の会話もかみ合っているようでかみ合ってなくて
体の関係を結んでも、心は繋がらない。
彼もまた浮遊している雲の如く、どこかみどころのない男。
二人は似た者同士なのかもしれないが、時戸はズルい男と言える。
全体的に何が言いたかったのかが伝わりづらい作品。
若者よ、それでも前を向いて生きろ、ってことかな?
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
空(タワーマンション)に住んでみたい!!
投稿日
2021/09/03
レビュアー
アーモンド
2020年。監督・脚本:青山真治。原作:小竹正人。
「空」に近いほど高いタワーマンションの46Fの一室に暮らすことになった
直美(多部未華子)の日常を描いた映画です。
編集者の直美は独り立ちしている女性です。
突然、両親が交通事故死して、叔父の所有するタワーマンションに住むことになった直美は黒猫のハルを連れて引っ越して、そこの住人となります。
なにかと訪ねてきてお節介を焼く叔父と叔母。
内心ウザいと思っている直美。
そしてある日、エレベーターで乗り合わせたスター俳優の時戸森則(岩田剛典)
時戸は直美に間髪入れずアタックしてくる。
(この辺、ありえない設定だと思う)
そしていきなり部屋を訪ねてきて「オムライスが食べたい」・・・
なんて口説きますかねー。
この映画はどことなく軽い。
原作者の小竹正人さんは作詞家で作家。
EXILEや三代目J Soul Brothers・・・の作詞をしている人。
だから岩田がキャスティングされエンディング曲も三代目・・・が歌っているのも、
いかにもEXILE御用達ってことですかね。
多部未華子と岩田剛典のラブシーンも違和感は半端じゃない。
もちろんそのラブ・アフェアに愛なんてものは介在していない。
直美は時戸のアイドル本の出版を自分の出版社から出す・・・その下心から寝るのだから。
(もちろん彼がかっこいいとも思ったと思うし・・・愛がなかった訳でもないだろう)
でも好奇心とプライドを満足させるのと同時に、ビジネスの成功・・・が心の奥にあった筈です。
そして忘れてならないのが親より大事なペットの猫(ハル)
親の死でも泣けない直美が、ハルの病気は心底嘆き悲しむ。
ハルの病気と、同僚の臨月の編集者の後輩・木下愛子(岸井ゆきの)の存在感。
岸井ゆきのの役はインパクトがあった。
臨月でもお腹の子は結婚相手の子供ではない・・・とか。
ラストの出産場面とか、凄いシーンは岸井の出る場面なのだ。
多部ちゃんはインパクトでは岸井に負けているね(笑)
才気ある原作者の小竹正人さん。
「空に住む」
タワーマンションに住む若い女性。
その設定でここまでの作品を書いてしまうのは凡人にはなかなか出来ないことだ。
だからと言って胸を打つ映画だとは、到底言えないけどね。
お洒落感はありました。
「空に住む」のタイトル通り、地面に足のつかない映画だったなぁ(笑)
直美の勤める出版社の畳の仕事部屋の佇まいが、余計に身に染みた。
それとチョコっと出演する永瀬正敏。
職人技を見せてくれました。
タワマン高層階と畳敷き日本家屋
投稿日
2021/08/03
レビュアー
くまげらの森
両親を亡くした直美(多部未華子)は、黒猫と共に叔父が用意してくれた都内の高層マンションの39階に移り住む。
電動カーテンで開閉すると大きな窓から雲が見える。
眼下には絶景が広がる。まるで「ここはドコ?私はダレ?」という心境かもしれない。
ところが直美の勤める出版社は、社長の住居をそのまま改装したような、
和室畳敷きの平屋なのだ。縁側まである。極端な対比ではないか!
ふわふわ浮遊感のある、そのかわり人間臭さのない無機質タワーワンションと、
地に足がついた泥臭い和風家屋。そんな環境を行き来してれば誰だっておかしくなる・・
しかし、「おかしくなる」のを見せるのがテーマではない。
(両親が死んで涙も出なかったという状態は相当病んではいるかも。)
ある日、直美はマンションのエレベーター内で人気俳優の時戸森則(岩田剛典)に出会う。
(トキトモリノリ・・ヘンな名前だ。)オムライスが食べたいという時戸に、それを作ってあげ、佐藤錦(さくらんぼ)があるからと深夜に直美を訪れる時戸は、人間らしい会話や
交際もないままベッドインする関係になる。
おそらく直美は、コミュニケーションがない方が楽だと考えるタイプなのだろう。
情感たっぷりの叔父の妻ミムラも、初めは温かき人に見えるが。
誰にしろ自分を偽って生きてゆくのは辛い。隠してるのが「ラク」だという気持ちも
わからないわけではないが、怒りや、苦しみや悲しみをきちんと感じるようにどこかで
セルフ・ターンしてみなければならない。
タワマンのエレベーターは黙っていても目的階に運んでくれるが、道路の石段などは
一段一段ヒィヒィ言いながら自分が動くしかないと、「対比」と言っちゃえば
これほどの対比はないわけで。
原作は小竹正人さんという作詞などされてる方だ。監督は青山真治。
猫は知っていた
投稿日
2021/10/23
レビュアー
ちゅく
「空に住む」(2020、カズモ/アスミック・エース、カラー、118分)。監督は、青山真治(1964生)。原作は、小竹正人。
「小早川直実」(多部未華子)は、両親が事故で急死したあと、叔父「小早川雅裕」(鶴見辰吾)、かなり年下の妻「明日子」(美村里江)の援助で、東京シティを眼下に見下ろすタワーマンションの高層階フロアに同居することになった。「直美」がフロアで「2001年宇宙の旅」の「HAL9000」型リュックを下ろすと、太った黒猫「ハル」が出てくるのが楽しい。たぶん雄で、「明日子」に抱かれるのを嫌がり、飼い主の別の雄の匂いに敏感だろう。
彼女は、東京郊外の古い農家のような平屋にオフィスを構えたマイナーな出版社「狐林」に勤めている。編集スタッフの多くが女性で、妊婦の後輩「木下愛子」(岸井ゆきの)もいるが、のんびりした職場だった。
タワー・マンションのエレベーターの中で、有名若手俳優「時戸森則」(岩田剛典)と出会う。彼はさらに上の階の住人だった。「オムライスつくれる?」やがて誘惑されてしまう。
今まで地面に住居も生活も、「地に足のついた」生き方しかしてこなかった「直美」は、中空に浮いたような生活に耐えられるのだろうか。
この映画でも、脇役が冴えている。
●マンションのクローク「近藤」(柄本明)。相変わらず「安定/不安」のバランス。
●「狐林」の社長「野村」(岩下尚史)。TV東京「5時に夢中」で注目していたが、古典芸能の研究者、実演者だけあって面白い。
●賞を取った作家「吉田理(おさむ)」(大森南朗)と、彼を急激に売りだそうとする編集者「柏木」(高橋洋)。→元・担当の「直美」は反対する。「木下愛子」のお腹の子の父は「吉田」だった。
●ペット葬儀人(永瀬正敏)。火葬される煙を見ながら「直美」が「こうやって消えるんですね」と言うと、「消えるんですか? 距離と時間の問題じゃないかな。例えば星になるみたいな……」と諭すように言う。「僕たちがこう みんな交わらない平行線として生きているとしてですね その平行線はこの地べたじゃ決して交わらないわけじゃないですか だけど宇宙をずっとずっと行くと いつか交わるってんですね 人から聞いた話ですけど」。
ここで、「空に住む」という意味が分かったような気が私にもしました。
仕事も私生活も混乱して、自分を見失ってしまった「直子」は、それから前向きの決断をする。
多部未華子は17歳の頃の「夜のピクニック」(2006)が素晴らしかったですが、それから15年、結婚して、大人の女優として見逃せない魅力を放っていくことでしょう。
アンチ・ロマンティック、アンチ・ドラマティック
投稿日
2021/09/02
レビュアー
hinakksk
なのかと思っていると、愛猫ハルの病気あたりから、徐々にドラマティックになって、家族について考え自分自身と向き合う、と平凡に決着して、何だか拍子抜け。室内でも靴を履くという非日常的な高級タワーマンションを舞台にした意味はどこにあったのだろう。
この映画、最近観た「甘いお酒でうがい」とコンセプトがよく似ている。この作品も淡々と日常を描写していて、さらさらと日々が過ぎていく。主人公は独り暮らしの40代の独身会社員で、松雪泰子が演じている(多部未華子が演じる今作の主人公の直美は28歳)。今作とは逆に郊外の自宅から都心のビルにある会社に通勤している。彼女にも仲の良い後輩がいて、同じ会社の年下の青年と付き合うようになる(今作では、付き合う相手は人気若手俳優という設定)。彼女が飲むのは日本酒だが、直美の場合は赤ワイン。
「甘いお酒でうがい」は、ドラマ性を排して、最後まで淡々とした調子を貫いて、ある意味潔いけれど、この映画は、途中まではどこか無機質に進行しながら、結局出産に意味を持たせ、家族の形を考えさせて終っている。所々意味深な台詞を挿み、映画のストーリーを利用して小説のエッセンスを入れてみました、みたいな映画になっている。両親の死や仕事、人との付き合い等が台詞だけでとっても軽く、違和感を感じてしまった。(私自身、愛猫を荼毘に付したことがあり、あんな風にはとても受け止められません。)
浮遊する雲のように生きる若者たち
投稿日
2021/08/01
レビュアー
飛べない魔女
突然交通事故で両親を亡くした主人公直美。
叔父の所有する高級タワーマンションの39階に住むことになった彼女は
愛猫ハルと二人で暮らし始める。
都心の街を見渡せる最高の眺めはまるで空に住んでいるかの如く空が広い。
同じマンションに住む叔父夫婦は何かと面倒を見てくれるけど
その干渉が少しづつ鬱陶しくなる。
職場は郊外にある小さな出版社。
これがまた一風変わった出版社。
両親を失った悲しみを実感できないでいる直美の心は雲のように浮遊する。
妊娠中の後輩愛子や
同じマンションに住む人気俳優・時戸森則との関係を通じて
今を見つめなおすことになる。
会話がいちいち高度過ぎて(私だけ?)、哲学的。
直美と時戸の会話もかみ合っているようでかみ合ってなくて
体の関係を結んでも、心は繋がらない。
彼もまた浮遊している雲の如く、どこかみどころのない男。
二人は似た者同士なのかもしれないが、時戸はズルい男と言える。
全体的に何が言いたかったのかが伝わりづらい作品。
若者よ、それでも前を向いて生きろ、ってことかな?
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