神は見返りを求める / ムロツヨシ
神は見返りを求める
/吉田恵輔
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(7)
解説・ストーリー
「愛しのアイリーン」「空白」の吉田恵輔監督が、再生回数に悩む底辺YouTuberの女と、彼女を親身にサポートする男を主人公に、2人が辿る予測不能の愛憎劇を、シニカルなユーモアを織り交ぜつつ、赤裸々かつポップに描き出した異色ドラマ。主演は「マイ・ダディ」のムロツヨシと「愛がなんだ」の岸井ゆきの。共演に若葉竜也、吉村界人。イベント会社に勤める田母神は、合コンで底辺YouTuberのゆりちゃんと出会い、同情心から彼女のYouTubeチャンネルを手伝うようになる。見返りを求めないその優しさに、“神”と喜ぶゆりちゃん。そんな中、田母神の同僚・梅川に人気YouTuberを紹介してもらい、コラボ動画でバズった彼女は、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たすのだったが…。 JAN:4570043173093
「愛しのアイリーン」「空白」の吉田恵輔監督が、再生回数に悩む底辺YouTuberの女と、彼女を親身にサポートする男を主人公に、2人が辿る予測不能の愛憎劇を、シニカルなユーモアを織り交ぜつつ、赤裸々かつポップに描き出した異色ドラマ。主演は「マイ・ダディ」のムロツヨシと「愛がなんだ」の岸井ゆきの。共演に若葉竜也、吉村界人。イベント会社に勤める田母神は、合コンで底辺YouTuberのゆりちゃんと出会い、同情心から彼女のYouTubeチャンネルを手伝うようになる。見返りを求めないその優しさに、“神”と喜ぶゆりちゃん。そんな中、田母神の同僚・梅川に人気YouTuberを紹介してもらい、コラボ動画でバズった彼女は、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たすのだったが…。 JAN:4570043173093
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「神は見返りを求める」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「愛しのアイリーン」「空白」の吉田恵輔監督が、再生回数に悩む底辺YouTuberの女と、彼女を親身にサポートする男を主人公に、2人が辿る予測不能の愛憎劇を、シニカルなユーモアを織り交ぜつつ、赤裸々かつポップに描き出した異色ドラマ。主演は「マイ・ダディ」のムロツヨシと「愛がなんだ」の岸井ゆきの。共演に若葉竜也、吉村界人。イベント会社に勤める田母神は、合コンで底辺YouTuberのゆりちゃんと出会い、同情心から彼女のYouTubeチャンネルを手伝うようになる。見返りを求めないその優しさに、“神”と喜ぶゆりちゃん。そんな中、田母神の同僚・梅川に人気YouTuberを紹介してもらい、コラボ動画でバズった彼女は、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たすのだったが…。 JAN:4570043173093
「神は見返りを求める」 の作品情報
「神は見返りを求める」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
神は見返りを求めるの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
105分 |
|
日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRCU17309 |
2022年11月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
17枚
|
0人
|
0人
|
神は見返りを求めるの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
105分 |
|
日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRCU17309 |
2022年11月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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17枚
|
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ユーザーレビュー:7件
人それぞれ感じ方は違うだろうけど
脚本・監督:吉田恵輔(2022年・日本・105分)
歌うまYouTuberとかピアノYouTuberとか、YouTubeでの配信をきっかけに注目され成功した人は多いと思う。本作もYouTuberを巡る物語には違いないけれど、ちょっと意味合いが違う。
イベント会社の社員・田母神(ムロツヨシ)は、ある日の合コンでYouTuber・ゆりちゃん(岸井ゆきの)と出会う。ゆりは売れないYouTuberで、頑張ってはいるけれど再生回数がまったく伸びない。同情した田母神は動画の撮影や編集に協力するようになる。
ここまでは、ゆりを応援する田母神と、田母神の協力に感謝するゆり。という感じがほのぼのと出ていた。
しかし、ゆりが他の有名YouTuberのサポートを受け、再生回数が伸び始めると、田母神とゆりの関係が壊れ始めることになる。
人間て清濁併せ持っているものだけど、「清」も「濁」も表裏一体なんだなあと思った。ゆりちゃんが「神」と崇めた田母神がいまや「見返りを求める男」と化し、純粋に感謝していた彼女が「恩を仇で返す女」と変わっていく。
「表現の自由」とか「言論の自由」とか、それは確かに守られるべきものなんだけど、それは「何でも有り」を保証するものではない筈。他人の自殺現場や葬儀会場、病室にまで侵入して配信を続けるのは、人としてどうなのよ?と思う。自分は仮面を付けて素顔を隠しているくせに。
冒頭で袋叩きに遭っていた男のシーン。これが終盤に来て真相というか、あのシーンの意味が分った。私は、あれは動画を撮るための“やらせ”だろうと思っていたのでホントに驚いた。
田母神の会社の後輩に梅川(若葉竜也)っていうのがいたけど、あっちにはこう言い、こっちにはこう言い、まるでコウモリのような男。案外、こういう人物は身近にいて、その二面性に気づかなければ、自分の味方だと勘違いしてしまうし、自分もそんな八方美人にならないよう気を付けねばと思った。
「ネクラ」とか「陰キャ」とか「負け組」とか、そう言われるのは嫌だけど、「人の弱点」を突いたり「秘密(プライバシー)」を暴いたり、「人の嫌がること」をしたり、「他人の褌で相撲をとる」人よりはずっとずっと好いと思う。
本作の観方としては違うのかも知れないし幼稚かも知れない。感じ方も色々あるだろうけれど、私は怖かった。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
「神」が強烈なアンチに変貌…
イベント会社勤務の田母神は、再生回数が伸び悩むYouTuberユリと出逢い、彼女を手助けする。
彼は運転手や編集だけでなく炎上の火消しまで行い、感謝したユリから「神」と呼ばれる。
しかし、人気YouTuberの企画に参加したことで知名度が上がったユリは、田母神と距離を置き始め…
監督、脚本は「ヒメアノール」「空白」などの吉田恵輔。
田母神(ムロツヨシ)は、元同僚の借金400万円の保証人になるほど人が良い。
彼は、ユリ(岸井ゆきの)のサポートを「見返りが欲しくてやっているわけじゃない」と言う。
それならば、彼はユリを励まし、再生回数アップを共に喜べば良いはずだ。
人気YouTuberの企画で上半身裸になりボディペイントに挑戦したユリは注目され、再生回数が伸びたのだから。
しかし、彼はユリに苦言を呈する。「品がない」「安く見られる」と言うのだ。うへー…
それから間もなく、ユリは「次回からは違う人と配信しようと思います」と田母神に告げる。
事ここに至っても彼は撮影に同行し、ユリやスタッフから冷遇され、嘲笑される。鋼のメンタル…
やがて、田母神が動画の分配金を要求(!)するなどし、彼はユリから完全に切られた。
田母神はユリのバースデーにも招かれず、映像デザイナー村上がユリの「神」となった。
激怒した田母神は「GOD・T(ゴッティー)」として彼女を糾弾する動画配信を始め、壊れていく。
神から激烈なアンチへと変貌した田母神。彼が本当にユリに求めていたものは…
ユリの田母神に対する冷淡な態度は憎々しい。
一方で、再生回数稼ぎに精を出すユリが痛々しくも見えた。
田母神は「しょうもない動画垂れ流して、調子のってるただのガキ」とユリを罵倒する。
彼女は「内心ではYouTuberを見下しているんでしょ」と静かに田母神に語りかけ、彼を狼狽させる。
「今だけチヤホヤされるコンテンツとか思ってんでしょ」と涙を浮かべるユリが、何だか切ない。
村上からは「勘違いしないほうがいいよ。自分の力で人気出た人じゃないんだから」と高圧的に諭される。
ユリはボディペイントが売りになっているらしく、手足を大きく広げた状態の作品も公開されていた…
他人の心身に大きな傷を負わせた人間が、明るく元気に動画配信し続けていることに大きな違和感を覚えた。
不謹慎な行為を撮った動画を公開した者が激しい批判に晒されることを思うと、本作の展開は映画だとしても受け入れがたい。
本作に登場するYouTuberは人としてどうかと思う人ばかり。YouTuberに怨みでもあるのだろうかw
ユリのファンがYouTuberに対して肯定的な発言をするシーンは、少し気を遣ったのかもしれぬ。
冒頭、マスクを被ったYouTuberが、男性に暴力を振るうカップルを撮影している。
このYouTuberは、投身自殺の現場、重傷を負った患者の病室、ゴッティーの自宅等も撮っていた。
マスクを剥ぎ取られ露わになったヤツの顔を見た時、妙に得心がいった。
しかし、なんだかなー、許可無く他人を撮影投稿しておいて、自分は身バレを恐れるあたりが小狡いなー。
こいつも捕まったら、色々と暴かれてしまうのだろう…
このYouTuberの存在は、安全な着地点で終わりそうだった本作に揺さぶりをかけてきた。
嫌い。でも、忘れられない作品になりそう…
「俺、人の心、動かしたりするの得意じゃん?」と胸を張る会社員・梅川(若葉竜也)も印象深いが割愛!
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
神は当然見返りを求めるのだ!
うーん、微妙。
自由きままに、自分勝手に生きている人たちの話って感じ。
Youtuberを否定はしないけど、
それだけで生きていくには相当な覚悟がいると思う。
決して見返りを求めず、全身にいい人感を纏っていた田母神(ムロツヨシ)が
一瞬にして豹変するところが怖い。
田舎娘丸出しで、何もわかってないバカ女ぶりをさらけ出していた
ゆりちゃん(岸井ゆきの)が、チャンネルが売れ始めると
急に上から目線の嫌な女に変身するところも怖い。
恩を仇で返すとは、全くもってこのことだわよ!
ぺらぺらと人の悪口を平気で伝達する風見鶏みたな梅川(若葉達也)も
超キモイ!
人気ユーチューバーのチョレイとカビゴンはもう最悪。
視聴数が上がれば何をやってもいいという昨今の若者そのもの。
誰一人共感できない人ばかり。
それなのに、見終わった後には清涼感が残るのは何故だろう?(笑)
ざまあみろ感?(笑)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
かけた情けを石に刻み、受けた恩を水に流す人々
「空白」(2021)の吉田恵輔監督というので観てみた。
んん〜、あっちもキツかったけどコッチもなかなかどーして。
よくここまで人の神経を逆なでするイヤドラ(イヤなドラマ)を描けるなーと。(褒めてます)
合コンで出会ったゆりちゃん(岸井ゆきの)と田母神(ムロツヨシ)。
ゆりちゃんは無名のユーチューバーで、そのコンテンツはいかにも素人臭くてパッとしない。
イベント会社社員の田母神は親切心で、彼女の冴えない動画の編集仕上げや、撮影を手伝ってあげるようになる。
ボーイ・ミーツ・ガールに見えた序盤はほのぼのしていて、ゆりちゃんも可愛らしかったし、
田母神は底抜けのお人好しでめっちゃイイ人だったんだけど。
ゆりちゃんが田母神ではなく他の有名ユーチューバーの手を借りて、体を張ったえげつないコンテンツで
急激に売れ始めてから、2人の関係がおかしくなる。
分かりやすく態度がデカくなって田母神を軽くあしらうようになる、ゆりちゃん。
対する田母神も、辛い出来事が重なった心労もあってか、かつてゆりちゃんから「神」とあがめられた
寛容さ、懐の深さは消え失せ、「恩を返せ」「誠意をみせろ」とわめき散らす男に成り下がってしまう。
そして彼らの間に入って、それぞれに相手の悪口を吹き込むフレネミー野郎がもう、憎ったらしいこと。
誰かと思えば、この子、「愛がなんだ」(2019)のナカハラじゃありませんか。いやぁ、巧いです。
金稼ぎの道具としてゆりちゃんを担ぎ上げて、いいように利用する男たちも阿漕(あこぎ)だし、
もう、ホントみんな何なん?
黒板を爪でひっかくような生理的に受けつけない不快音をず〜っと聞かされるがごとき
人間模様を見せられ続けるのだけど。それをYouTube界隈の話としているのは実際のところ
どこまで合ってるんでしょうかね。
なんとなく、ここで批判されている世界はひと昔前のTVのお笑い系バラエティ番組みたいに思えたんだけど。
先鋭化して悪ふざけが過ぎて人権もモラルも吹っ飛んだ、内輪ウケのバカ騒ぎというやつ。
どうなんじゃろか、そのへん若い人たちの感想を聞いてみたい気がします。
TikTokも観ない昭和のおばちゃんがテキトー言っててなんなんですが、
今の若い世代って、もっと優しい気がするんだけどな。人にも依るんだろうけど。
そしてそして。
娯楽とはなんぞや、みたいなことも考えちゃいますね。
「くらだない」って揶揄もあったけど、個人的にはくだらない事はそれほど悪いことではないと思ってます。
あんま四角四面に有意義なことだけ賢くチョイスしていきたいとは思わんのだよなー。
長い人生、ハンドルの遊びというか、どこか緩んでたり抜けてたりってあってええんちゃう?って。
(自分の場合はユルユルすぎるかもしれんがのう・・・)
人を傷つけること、人を踏みつけにすること、人の痛みを面白がること・・・なんかより
ただ単にくだらない方がいい。
その意味でラストの展開のエグさは、ダメ押しの不快さでした。
(ネタバレなので、これについてはコメント欄で)
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
神だって欲望はあるんだよ
YouTuberの醜い部分を抽出して凝縮して濃縮した作品。
これだからYouTuberはってなるし、当然こんなものだよなって認識になるし、ざまぁってなる。
見事なまでのクズっぷり。それを全力で描いているのが素晴らしい。
全員クズだもん。YouTuberの悪い部分だけを具現化したらこうなるよって感じ。それが素晴らしい。
さらには爽快すぎるラスト。ここまでくると本当に清々しささえある。なんでしょうね、この感情。
とにかくこれはすごい作品を作ってくれましたね。
全力で演じきった役者陣もそうですが、制作陣が素晴らしいです。
拍手喝采の名作。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
人それぞれ感じ方は違うだろうけど
投稿日
2024/02/10
レビュアー
kazupon
脚本・監督:吉田恵輔(2022年・日本・105分)
歌うまYouTuberとかピアノYouTuberとか、YouTubeでの配信をきっかけに注目され成功した人は多いと思う。本作もYouTuberを巡る物語には違いないけれど、ちょっと意味合いが違う。
イベント会社の社員・田母神(ムロツヨシ)は、ある日の合コンでYouTuber・ゆりちゃん(岸井ゆきの)と出会う。ゆりは売れないYouTuberで、頑張ってはいるけれど再生回数がまったく伸びない。同情した田母神は動画の撮影や編集に協力するようになる。
ここまでは、ゆりを応援する田母神と、田母神の協力に感謝するゆり。という感じがほのぼのと出ていた。
しかし、ゆりが他の有名YouTuberのサポートを受け、再生回数が伸び始めると、田母神とゆりの関係が壊れ始めることになる。
人間て清濁併せ持っているものだけど、「清」も「濁」も表裏一体なんだなあと思った。ゆりちゃんが「神」と崇めた田母神がいまや「見返りを求める男」と化し、純粋に感謝していた彼女が「恩を仇で返す女」と変わっていく。
「表現の自由」とか「言論の自由」とか、それは確かに守られるべきものなんだけど、それは「何でも有り」を保証するものではない筈。他人の自殺現場や葬儀会場、病室にまで侵入して配信を続けるのは、人としてどうなのよ?と思う。自分は仮面を付けて素顔を隠しているくせに。
冒頭で袋叩きに遭っていた男のシーン。これが終盤に来て真相というか、あのシーンの意味が分った。私は、あれは動画を撮るための“やらせ”だろうと思っていたのでホントに驚いた。
田母神の会社の後輩に梅川(若葉竜也)っていうのがいたけど、あっちにはこう言い、こっちにはこう言い、まるでコウモリのような男。案外、こういう人物は身近にいて、その二面性に気づかなければ、自分の味方だと勘違いしてしまうし、自分もそんな八方美人にならないよう気を付けねばと思った。
「ネクラ」とか「陰キャ」とか「負け組」とか、そう言われるのは嫌だけど、「人の弱点」を突いたり「秘密(プライバシー)」を暴いたり、「人の嫌がること」をしたり、「他人の褌で相撲をとる」人よりはずっとずっと好いと思う。
本作の観方としては違うのかも知れないし幼稚かも知れない。感じ方も色々あるだろうけれど、私は怖かった。
「神」が強烈なアンチに変貌…
投稿日
2023/06/29
レビュアー
コタロウ(!)
イベント会社勤務の田母神は、再生回数が伸び悩むYouTuberユリと出逢い、彼女を手助けする。
彼は運転手や編集だけでなく炎上の火消しまで行い、感謝したユリから「神」と呼ばれる。
しかし、人気YouTuberの企画に参加したことで知名度が上がったユリは、田母神と距離を置き始め…
監督、脚本は「ヒメアノール」「空白」などの吉田恵輔。
田母神(ムロツヨシ)は、元同僚の借金400万円の保証人になるほど人が良い。
彼は、ユリ(岸井ゆきの)のサポートを「見返りが欲しくてやっているわけじゃない」と言う。
それならば、彼はユリを励まし、再生回数アップを共に喜べば良いはずだ。
人気YouTuberの企画で上半身裸になりボディペイントに挑戦したユリは注目され、再生回数が伸びたのだから。
しかし、彼はユリに苦言を呈する。「品がない」「安く見られる」と言うのだ。うへー…
それから間もなく、ユリは「次回からは違う人と配信しようと思います」と田母神に告げる。
事ここに至っても彼は撮影に同行し、ユリやスタッフから冷遇され、嘲笑される。鋼のメンタル…
やがて、田母神が動画の分配金を要求(!)するなどし、彼はユリから完全に切られた。
田母神はユリのバースデーにも招かれず、映像デザイナー村上がユリの「神」となった。
激怒した田母神は「GOD・T(ゴッティー)」として彼女を糾弾する動画配信を始め、壊れていく。
神から激烈なアンチへと変貌した田母神。彼が本当にユリに求めていたものは…
ユリの田母神に対する冷淡な態度は憎々しい。
一方で、再生回数稼ぎに精を出すユリが痛々しくも見えた。
田母神は「しょうもない動画垂れ流して、調子のってるただのガキ」とユリを罵倒する。
彼女は「内心ではYouTuberを見下しているんでしょ」と静かに田母神に語りかけ、彼を狼狽させる。
「今だけチヤホヤされるコンテンツとか思ってんでしょ」と涙を浮かべるユリが、何だか切ない。
村上からは「勘違いしないほうがいいよ。自分の力で人気出た人じゃないんだから」と高圧的に諭される。
ユリはボディペイントが売りになっているらしく、手足を大きく広げた状態の作品も公開されていた…
他人の心身に大きな傷を負わせた人間が、明るく元気に動画配信し続けていることに大きな違和感を覚えた。
不謹慎な行為を撮った動画を公開した者が激しい批判に晒されることを思うと、本作の展開は映画だとしても受け入れがたい。
本作に登場するYouTuberは人としてどうかと思う人ばかり。YouTuberに怨みでもあるのだろうかw
ユリのファンがYouTuberに対して肯定的な発言をするシーンは、少し気を遣ったのかもしれぬ。
冒頭、マスクを被ったYouTuberが、男性に暴力を振るうカップルを撮影している。
このYouTuberは、投身自殺の現場、重傷を負った患者の病室、ゴッティーの自宅等も撮っていた。
マスクを剥ぎ取られ露わになったヤツの顔を見た時、妙に得心がいった。
しかし、なんだかなー、許可無く他人を撮影投稿しておいて、自分は身バレを恐れるあたりが小狡いなー。
こいつも捕まったら、色々と暴かれてしまうのだろう…
このYouTuberの存在は、安全な着地点で終わりそうだった本作に揺さぶりをかけてきた。
嫌い。でも、忘れられない作品になりそう…
「俺、人の心、動かしたりするの得意じゃん?」と胸を張る会社員・梅川(若葉竜也)も印象深いが割愛!
神は当然見返りを求めるのだ!
投稿日
2023/03/02
レビュアー
飛べない魔女
うーん、微妙。
自由きままに、自分勝手に生きている人たちの話って感じ。
Youtuberを否定はしないけど、
それだけで生きていくには相当な覚悟がいると思う。
決して見返りを求めず、全身にいい人感を纏っていた田母神(ムロツヨシ)が
一瞬にして豹変するところが怖い。
田舎娘丸出しで、何もわかってないバカ女ぶりをさらけ出していた
ゆりちゃん(岸井ゆきの)が、チャンネルが売れ始めると
急に上から目線の嫌な女に変身するところも怖い。
恩を仇で返すとは、全くもってこのことだわよ!
ぺらぺらと人の悪口を平気で伝達する風見鶏みたな梅川(若葉達也)も
超キモイ!
人気ユーチューバーのチョレイとカビゴンはもう最悪。
視聴数が上がれば何をやってもいいという昨今の若者そのもの。
誰一人共感できない人ばかり。
それなのに、見終わった後には清涼感が残るのは何故だろう?(笑)
ざまあみろ感?(笑)
かけた情けを石に刻み、受けた恩を水に流す人々
投稿日
2023/04/08
レビュアー
ポッシュ(卒業)
「空白」(2021)の吉田恵輔監督というので観てみた。
んん〜、あっちもキツかったけどコッチもなかなかどーして。
よくここまで人の神経を逆なでするイヤドラ(イヤなドラマ)を描けるなーと。(褒めてます)
合コンで出会ったゆりちゃん(岸井ゆきの)と田母神(ムロツヨシ)。
ゆりちゃんは無名のユーチューバーで、そのコンテンツはいかにも素人臭くてパッとしない。
イベント会社社員の田母神は親切心で、彼女の冴えない動画の編集仕上げや、撮影を手伝ってあげるようになる。
ボーイ・ミーツ・ガールに見えた序盤はほのぼのしていて、ゆりちゃんも可愛らしかったし、
田母神は底抜けのお人好しでめっちゃイイ人だったんだけど。
ゆりちゃんが田母神ではなく他の有名ユーチューバーの手を借りて、体を張ったえげつないコンテンツで
急激に売れ始めてから、2人の関係がおかしくなる。
分かりやすく態度がデカくなって田母神を軽くあしらうようになる、ゆりちゃん。
対する田母神も、辛い出来事が重なった心労もあってか、かつてゆりちゃんから「神」とあがめられた
寛容さ、懐の深さは消え失せ、「恩を返せ」「誠意をみせろ」とわめき散らす男に成り下がってしまう。
そして彼らの間に入って、それぞれに相手の悪口を吹き込むフレネミー野郎がもう、憎ったらしいこと。
誰かと思えば、この子、「愛がなんだ」(2019)のナカハラじゃありませんか。いやぁ、巧いです。
金稼ぎの道具としてゆりちゃんを担ぎ上げて、いいように利用する男たちも阿漕(あこぎ)だし、
もう、ホントみんな何なん?
黒板を爪でひっかくような生理的に受けつけない不快音をず〜っと聞かされるがごとき
人間模様を見せられ続けるのだけど。それをYouTube界隈の話としているのは実際のところ
どこまで合ってるんでしょうかね。
なんとなく、ここで批判されている世界はひと昔前のTVのお笑い系バラエティ番組みたいに思えたんだけど。
先鋭化して悪ふざけが過ぎて人権もモラルも吹っ飛んだ、内輪ウケのバカ騒ぎというやつ。
どうなんじゃろか、そのへん若い人たちの感想を聞いてみたい気がします。
TikTokも観ない昭和のおばちゃんがテキトー言っててなんなんですが、
今の若い世代って、もっと優しい気がするんだけどな。人にも依るんだろうけど。
そしてそして。
娯楽とはなんぞや、みたいなことも考えちゃいますね。
「くらだない」って揶揄もあったけど、個人的にはくだらない事はそれほど悪いことではないと思ってます。
あんま四角四面に有意義なことだけ賢くチョイスしていきたいとは思わんのだよなー。
長い人生、ハンドルの遊びというか、どこか緩んでたり抜けてたりってあってええんちゃう?って。
(自分の場合はユルユルすぎるかもしれんがのう・・・)
人を傷つけること、人を踏みつけにすること、人の痛みを面白がること・・・なんかより
ただ単にくだらない方がいい。
その意味でラストの展開のエグさは、ダメ押しの不快さでした。
(ネタバレなので、これについてはコメント欄で)
神だって欲望はあるんだよ
投稿日
2023/07/15
レビュアー
なゆ(21)デンゲリ
YouTuberの醜い部分を抽出して凝縮して濃縮した作品。
これだからYouTuberはってなるし、当然こんなものだよなって認識になるし、ざまぁってなる。
見事なまでのクズっぷり。それを全力で描いているのが素晴らしい。
全員クズだもん。YouTuberの悪い部分だけを具現化したらこうなるよって感じ。それが素晴らしい。
さらには爽快すぎるラスト。ここまでくると本当に清々しささえある。なんでしょうね、この感情。
とにかくこれはすごい作品を作ってくれましたね。
全力で演じきった役者陣もそうですが、制作陣が素晴らしいです。
拍手喝采の名作。
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