カリフォルニア

ひとつ前のレビュー、bokensdorfさんに賛同。

役者はそれぞれの性格がよく表現されて良かった。
しかし、連続殺人の研究をしているという作家が主人公だというのに、殺人を怖がるだけのストーリーになっているのが物足りない。
セリフでひとこと殺人者と常人との違いを定義付けして終わりじゃなくて、
せっかくブラビが熱演してるんだから
いかにしてそんな殺人鬼になってしまったのか、
今でも愛や良心が心の奥底に隠れているのかどうか、
もっと殺人者の心理を掘り下げて欲しかった。

ジュリエット・ルイス狙いで観た。それが目的ならこの映画は当たりだ。映画の中でも「”poor white trash (白人の下層階級)” を辞書で引いたら彼女の写真が出てきそう」と言われているが、そういう役も彼女はぴったりはまる。

そして13歳のときに心が傷ついて、現実を見る目が飛んでしまって、そのまま思考することもやめましたっていう女性。もう、演技じゃなくて本物じゃないかって言うジュリエット・ルイスである。

この映画は「有名な連続殺人事件のロケーションと犯罪の動機を探る」という面白いテーマなんだが、ストーリーとしては残念な内容だ。主役四人はそれぞれ非常に上手いのに、テーマには一切切り込むことは無く、ただブラッド・ピットが殺人を繰り返すだけの血だらけの作品になってしまっている。人を殺す心理というものを描けていたら傑作になっていただろうに惜しい。

ジュリエット・ルイスは特典のインタビューで彼女の役について解説している。
なるほど、とうなづけるものがあった。観てみて欲しい。

評価７６点(１００点満点)
地獄のロードムービーとでも言うのだろうか、緊張感が持続してなかなか面白い作品。主人公が連続殺人を研究している作家という設定にしてはあまり内面的な掘り下げはなかったが、一緒にカリフォルニアまで車で旅をする同乗者アーリー（ブラッド・ピット)がだんだんと狂気に染まった殺人鬼に変身してゆく様が見ている者の緊張感を持続させるのだろう。

アメリカでは自宅を他人に貸したり、こうした長距離旅行の相棒を掲示板やネツトで募集したりするが、あの広大なアメリカで、自由に銃を持てる環境でほとんど初対面の他人と一緒に旅をすればこんな状況が起こってもなんら不思議はない。だから妙に現実的なストーリーに感じられるところが恐ろしい。

登場人物は作家のブライアン(ＸファイルのＤ．ドゥカヴニー)と恋人で写真家のキャリー(ミッシェル・フォース)のカップルとアーリーとその恋人アデール（ジュリエット・ルイス)なのだが最初はうちとけてなかなか楽しそう。アーリーを盲目的に愛するアデールの天真爛漫な笑顔が暗い感じの作品に明るさを添えてくれているところがなかなかよい。

ちなみに原題のＫ（Ｃ）ａｌｆｏｒｎｉａはＫｉｌｌｅｒの「Ｋ」をもじっているとのこと。

ブラピのファンでなくても充分に楽しめる作品。

この当時のブラピは自分が美しいのがいやなのか、
汚い役ばっかやってたよなー。。。

この時のブラピが一番ワイルドで好き。
ジュリエット・ルイスと付き合ってる頃のブラピはファンキーだったし、ジュリエット・ルイスもクレイジーな雰囲気がすごいよかった。


ジャンクなブラピならトゥルーロマンスだね☆

CSでかかったので、懐かしくて観ました。
1993年。
ブラッド・ピット30歳。美男俳優とて人気絶頂期でした。
なにもわざわざという「汚な作り」体重も増やしたと当時聞きましたが、今見ると痩せてますね。
仮保釈中のブラッド・ピットと同棲中のジュリエット・ルイスは、
カリフォルニアに憧れて、ドライブ旅行の同行者を募るメモに、
応募します。
募集カップルは、カリフォルニアの道中、殺人現場を訪ねながら、
男(デヴィッド・ダコヴニー)はルポルタージュを、
恋人の女は写真を撮る計画です。
そこに乗せてしまったブライアン(ブラッド・ピット)は正真正銘の殺人鬼だったから、カップルは地獄の道行きをたどることになります。

評価の高い作品では有りませんが、ブラッド・ピットを信じきってる頭の弱い恋人役のジュリエット・ルイスが実に無垢な演技を見せます。
そんなジュリエットを最後には殺してしまう良心の欠片も持たない
鬼畜の殺人者・・・・美男俳優として勇敢なブラッド・ピットです。
ラストシーンでお気楽な作家とその恋人カメラマンのカップル。
PTSDとか、もっとダメージ受けてくれよ(怒り)
とか、思いました。