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市民ケーン / オーソン・ウェルズ

市民ケーン /オーソン・ウェルズ

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DVD

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、斬新な構成と演出で評判を呼んだ、ウェルズ弱冠25歳の処女作。<br>●ご注意ください●<br>「作品仕様上、主演者情報などの表示はございません」

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「市民ケーン」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、斬新な構成と演出で評判を呼んだ、ウェルズ弱冠25歳の処女作。<br>●ご注意ください●<br>「作品仕様上、主演者情報などの表示はございません」

「市民ケーン」 の作品情報

作品情報

製作年:

1941年

製作国:

アメリカ

原題:

CITIZEN KANE

受賞記録:

1941年 アカデミー賞 脚本賞
1941年 NY批評家協会賞 作品賞

「市民ケーン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

35,500
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国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全63件

歴史的な価値しか無いのでしょうか? ネタバレ

投稿日:2007/04/07 レビュアー:JUCE

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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よく話題に上るパン・フォーカスをはじめ、この映画には技法的なテクニックが満載である。その中でも印象深いのは夫婦間の愛情が冷めていく様子を描いたシーンです。同じ場面の繰り返しだが時間だけがジャンプする、その短い一連のシーン間で夫婦の愛情の変化が何の説明も無くとも一目瞭然に語られています。こうした実際のシーンで語らずに物語をかたる工夫はオープニングの深いディゾルブで表現された彼の富と成功、そして挫折の象徴である未完の城、「ザナドゥ」から始まっているのです。そして一転して転調して続くケーンの生涯のドキュメンタリー映像の試写で観客の集中力を高めていく手法は見事だと思います。確かに全体を通してテクニックに走りすぎる傾向があるというのも事実だと思います。このあたりがイングマール・ベルイマンをして彼の映画には「彼の映画は死んでいる」と言わしめた部分なのでしょう。しかしオーソン・ウェルズはこの映画を芸術的な作品にしたかったのではなかったのでしょう。おそらく一級のエンタテインメントを目指していたのではないでしょうか。それは「薔薇のつぼみ」の扱いについても感じられるのです。確かに「薔薇のつぼみ」をマクガフィンとしても良かったと思いますが、でも何故あえて結論付けたか。それはやはりエンターテイメント的な遊び心だったのではないでしょうか。「薔薇のつぼみ」の謎を取材していた記者は結局、その謎に行き着くことは無かった。しかし映画の観客は記者よりも一次元高い位置からこの物語を眺めていてその「薔薇のつぼみ」の意味するところのヒントを手にする。そしてもう一段、この映画のモデルであるウィリアム・ランドルフ・ハーストのことを知る人にはもう一つお遊びの意味がこめられいることを知るのです。この映画はその後に続くハリウッド的なエンタテインメント映画の系譜に連なっていくのです。

この映画の驚嘆すべきところはこれが1941年の作品で今から60年以上も前の作品だと言うことです。今この映画を見てもまったく古臭さを感じることがありません。(原版のフィルムに傷があるのが残念ですが)この映画を歴史的なモニュメントして付加価値を付けて見なければ、鑑賞に耐えれないかというとまったくそのようなことは無いと思います。これほど一人の人間にスポットを当て、その軸がぶれることなく濃厚に描ききる作品は近年でもなかなかお目にかかることが出来ません。しかも普遍的なテーマを扱いながらも最後までだれることの無い本作は1級のエンタテイメントだと言えるでしょう。

このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています

ウェルズは『市民ケーン』だけの作家ではない

投稿日:2006/01/17 レビュアー:parole

このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています

カメラ、脚本、演技の三位一体を堪能

投稿日:2007/01/25 レビュアー:吟遊旅人

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

この映画を理解するのにこの字幕は役不足である ネタバレ

投稿日:2008/07/23 レビュアー:bokensdorf

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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技術的な斬新さというのは、生まれたときから映画はそうだった我々には、よく分からない。だから撮影技術上のことはウィキペディアにまかせます。「市民ケーンwiki」でグーグルしてください。よく書けています。

主人公は「煽動ジャーナリスト」だったり「コミュニスト」だったり「戦うリベラル」だったり「ファシスト」だったり、フランコ将軍やヒットラーと付き合ったり、「愛国者」だったり「民主主義者」だったり、新聞には「戦争屋」や「日和見主義者」や「売国奴」や「空想家」とかかれたり、時と場合によってめまぐるしくしかも脈絡無く変化する。これは何故なのか。

それを解く鍵が「バラのつぼみ」に他ならない。

バラのつぼみは、橇のことだった。それが映るのは、雪の日の両親との別れのシーンである。
夫婦の会話から、チャールズをサッチャーに後見人として預ける決心をしたのは、他ならぬ「母親」だという事が分かる。しかし、「何故」というのがなかなか分からない。

ケーンは行くのがいやなので橇でサッチャーのお腹を殴る。
すると父親はこういう。【字幕】
父親「すみません お仕置きを(チャールズにします)」
母親「いつもそうなのね」
父親「イエス」
母親「だからこの子を手放すのよ」

これでは何が何だかさっぱり分からない。この映画の字幕は肝心なことを訳してないのでこの映画が大変分かりにくくなっているが、英語ではこう言っている。
父” Sorry, Mr. Thatcher! What the kid needs is a good thrashing!”
母”That's what you think, is it, Jim?”【それがあなたの考えることなのね、ジム】
父” Yes.”【そうだ】
母” That's why he's going to be brought up where you can't get at him.”
【だからこの子はあなたの手の届かないところに置かなくてはならないのよ】

つまり、母親はチャールズを「役立たずで子供に乱暴を振るう愚か者の父親」から遠ざけて、愛するわが子の将来のために手放したのだ、ということが分かる。五歳の子供を手放すのは、親を経験した人なら分かるが、こんなに辛いものは無い。チャールズの母親は強い愛の人だった。その事は子供のチャールズには理解できないが、25歳の時にはもう分かっていたはずだ。母親の愛情がいかに強いものだったかを。

そうして、今は亡き母親の強い愛情を求めて、ケーンの旅が始まる。権力を志向したのは、それによって「自分が愛される」からだ。クロニクル紙がニューヨーク一になると、次に狙ったのは強い女性。選んだ相手が大統領の姪というのは象徴的だ。ケーンの求めたものは「愛されること」である。強い愛で包んでくれた自分の母親の愛のように。

リーランドは言う。
「ケーンは愛に飢えていた。政治にも求めた。彼は投票者にすら愛情を求めた。」
「もちろん自分のことは一番愛していた。それと母親も。」

そしてスーザンに出逢う。
スーザンは孤独。ケーンも孤独だった。孤独同士が親しくなるのに時間はかからない。ケーンは州知事に立候補していた【ここでも権力志向が現れている】が、対立候補のジェームス・ゲティにスキャンダルを暴かれ、政治家としては終わる。

ゲティスはケーン夫妻の前で言う。「もし私も新聞社をもっていたらそれを選挙のために活用しただろう」「だが子供が傷つくような記事を載せたりはしない」この後半のセリフが大事だ。この字幕では何のことか分からないが、英語ではこう言っている。
「Only I wouldn't show him in a convict suit, with stripes - so his children could see the picture in the paper. Or his mother.」
【しかし、政敵に縞々の囚人服を着せた絵を、その子供や母親が見るのを分かっていて新聞に載せるようなことはしない】
ケーンは政敵ジェームス・ゲティスに対してこれをやったということが分かるセリフなのである。ケーンはあくどい男なのだ。

母親のような強い愛をスーザンにも求めたが、スーザンの公演は失敗。レビューを自分で書くが、画面に映るのはweakの四文字。弱い、だ。スーザンは自殺を図るがケーンは「薬を間違えた」と言って体面を繕い、自分の責任を隠す。

ケーンは母親の代わりを見つけられず、ザナドゥを作り始める。これは勿論母親の胎内のメタファだ。暗くて居心地がよく、何者からも守られている場所。最後までケーンが求めていたのは、母親の強い愛と庇護のもとに遊んでいたあの雪の日だった。

市民ケーンというのはアメリカ市民ケーンの事だろう。上昇志向で勝者になったのは正にアメリカの価値観である。その勝者のモチベーションが母親の愛情への飢餓だった事をこの映画は示している。それがアメリカ人の悲劇に通じるからこそ、この映画はいまでも支持されるのだろう。奥行きがあって面白い映画だと思う。しかしベスト1にはならないな。

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

映画史を語る上で欠かせない作品?

投稿日:2005/05/07 レビュアー:雲黒斎

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ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:63件

歴史的な価値しか無いのでしょうか?

投稿日

2007/04/07

レビュアー

JUCE

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よく話題に上るパン・フォーカスをはじめ、この映画には技法的なテクニックが満載である。その中でも印象深いのは夫婦間の愛情が冷めていく様子を描いたシーンです。同じ場面の繰り返しだが時間だけがジャンプする、その短い一連のシーン間で夫婦の愛情の変化が何の説明も無くとも一目瞭然に語られています。こうした実際のシーンで語らずに物語をかたる工夫はオープニングの深いディゾルブで表現された彼の富と成功、そして挫折の象徴である未完の城、「ザナドゥ」から始まっているのです。そして一転して転調して続くケーンの生涯のドキュメンタリー映像の試写で観客の集中力を高めていく手法は見事だと思います。確かに全体を通してテクニックに走りすぎる傾向があるというのも事実だと思います。このあたりがイングマール・ベルイマンをして彼の映画には「彼の映画は死んでいる」と言わしめた部分なのでしょう。しかしオーソン・ウェルズはこの映画を芸術的な作品にしたかったのではなかったのでしょう。おそらく一級のエンタテインメントを目指していたのではないでしょうか。それは「薔薇のつぼみ」の扱いについても感じられるのです。確かに「薔薇のつぼみ」をマクガフィンとしても良かったと思いますが、でも何故あえて結論付けたか。それはやはりエンターテイメント的な遊び心だったのではないでしょうか。「薔薇のつぼみ」の謎を取材していた記者は結局、その謎に行き着くことは無かった。しかし映画の観客は記者よりも一次元高い位置からこの物語を眺めていてその「薔薇のつぼみ」の意味するところのヒントを手にする。そしてもう一段、この映画のモデルであるウィリアム・ランドルフ・ハーストのことを知る人にはもう一つお遊びの意味がこめられいることを知るのです。この映画はその後に続くハリウッド的なエンタテインメント映画の系譜に連なっていくのです。

この映画の驚嘆すべきところはこれが1941年の作品で今から60年以上も前の作品だと言うことです。今この映画を見てもまったく古臭さを感じることがありません。(原版のフィルムに傷があるのが残念ですが)この映画を歴史的なモニュメントして付加価値を付けて見なければ、鑑賞に耐えれないかというとまったくそのようなことは無いと思います。これほど一人の人間にスポットを当て、その軸がぶれることなく濃厚に描ききる作品は近年でもなかなかお目にかかることが出来ません。しかも普遍的なテーマを扱いながらも最後までだれることの無い本作は1級のエンタテイメントだと言えるでしょう。

ウェルズは『市民ケーン』だけの作家ではない

投稿日

2006/01/17

レビュアー

parole

カメラ、脚本、演技の三位一体を堪能

投稿日

2007/01/25

レビュアー

吟遊旅人

この映画を理解するのにこの字幕は役不足である

投稿日

2008/07/23

レビュアー

bokensdorf

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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技術的な斬新さというのは、生まれたときから映画はそうだった我々には、よく分からない。だから撮影技術上のことはウィキペディアにまかせます。「市民ケーンwiki」でグーグルしてください。よく書けています。

主人公は「煽動ジャーナリスト」だったり「コミュニスト」だったり「戦うリベラル」だったり「ファシスト」だったり、フランコ将軍やヒットラーと付き合ったり、「愛国者」だったり「民主主義者」だったり、新聞には「戦争屋」や「日和見主義者」や「売国奴」や「空想家」とかかれたり、時と場合によってめまぐるしくしかも脈絡無く変化する。これは何故なのか。

それを解く鍵が「バラのつぼみ」に他ならない。

バラのつぼみは、橇のことだった。それが映るのは、雪の日の両親との別れのシーンである。
夫婦の会話から、チャールズをサッチャーに後見人として預ける決心をしたのは、他ならぬ「母親」だという事が分かる。しかし、「何故」というのがなかなか分からない。

ケーンは行くのがいやなので橇でサッチャーのお腹を殴る。
すると父親はこういう。【字幕】
父親「すみません お仕置きを(チャールズにします)」
母親「いつもそうなのね」
父親「イエス」
母親「だからこの子を手放すのよ」

これでは何が何だかさっぱり分からない。この映画の字幕は肝心なことを訳してないのでこの映画が大変分かりにくくなっているが、英語ではこう言っている。
父” Sorry, Mr. Thatcher! What the kid needs is a good thrashing!”
母”That's what you think, is it, Jim?”【それがあなたの考えることなのね、ジム】
父” Yes.”【そうだ】
母” That's why he's going to be brought up where you can't get at him.”
【だからこの子はあなたの手の届かないところに置かなくてはならないのよ】

つまり、母親はチャールズを「役立たずで子供に乱暴を振るう愚か者の父親」から遠ざけて、愛するわが子の将来のために手放したのだ、ということが分かる。五歳の子供を手放すのは、親を経験した人なら分かるが、こんなに辛いものは無い。チャールズの母親は強い愛の人だった。その事は子供のチャールズには理解できないが、25歳の時にはもう分かっていたはずだ。母親の愛情がいかに強いものだったかを。

そうして、今は亡き母親の強い愛情を求めて、ケーンの旅が始まる。権力を志向したのは、それによって「自分が愛される」からだ。クロニクル紙がニューヨーク一になると、次に狙ったのは強い女性。選んだ相手が大統領の姪というのは象徴的だ。ケーンの求めたものは「愛されること」である。強い愛で包んでくれた自分の母親の愛のように。

リーランドは言う。
「ケーンは愛に飢えていた。政治にも求めた。彼は投票者にすら愛情を求めた。」
「もちろん自分のことは一番愛していた。それと母親も。」

そしてスーザンに出逢う。
スーザンは孤独。ケーンも孤独だった。孤独同士が親しくなるのに時間はかからない。ケーンは州知事に立候補していた【ここでも権力志向が現れている】が、対立候補のジェームス・ゲティにスキャンダルを暴かれ、政治家としては終わる。

ゲティスはケーン夫妻の前で言う。「もし私も新聞社をもっていたらそれを選挙のために活用しただろう」「だが子供が傷つくような記事を載せたりはしない」この後半のセリフが大事だ。この字幕では何のことか分からないが、英語ではこう言っている。
「Only I wouldn't show him in a convict suit, with stripes - so his children could see the picture in the paper. Or his mother.」
【しかし、政敵に縞々の囚人服を着せた絵を、その子供や母親が見るのを分かっていて新聞に載せるようなことはしない】
ケーンは政敵ジェームス・ゲティスに対してこれをやったということが分かるセリフなのである。ケーンはあくどい男なのだ。

母親のような強い愛をスーザンにも求めたが、スーザンの公演は失敗。レビューを自分で書くが、画面に映るのはweakの四文字。弱い、だ。スーザンは自殺を図るがケーンは「薬を間違えた」と言って体面を繕い、自分の責任を隠す。

ケーンは母親の代わりを見つけられず、ザナドゥを作り始める。これは勿論母親の胎内のメタファだ。暗くて居心地がよく、何者からも守られている場所。最後までケーンが求めていたのは、母親の強い愛と庇護のもとに遊んでいたあの雪の日だった。

市民ケーンというのはアメリカ市民ケーンの事だろう。上昇志向で勝者になったのは正にアメリカの価値観である。その勝者のモチベーションが母親の愛情への飢餓だった事をこの映画は示している。それがアメリカ人の悲劇に通じるからこそ、この映画はいまでも支持されるのだろう。奥行きがあって面白い映画だと思う。しかしベスト1にはならないな。

映画史を語る上で欠かせない作品?

投稿日

2005/05/07

レビュアー

雲黒斎

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