ラジオ・デイズ

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「続・三丁目の夕日」の1位予約者が３,０００名以上というのを見て驚き、何がこんなに心待ちにさせるのかなー・・と思っていたら、フトこの作品を思い出しました。（ウディ・アレンの出ていない私の好きなウディ・アレン作品でもありますし。）

「続・三丁目の夕日」が昭和３４年（１９５９年）の日本が背景で、「ラジオ・デイズ」は１９４０年代のアメリカという事で、時代背景の共通はないのですが、こうして日本人の心を揺らすのと同じものが流れているように感じる。（創られた年が１９８７年なので、今引っ張り出して観るアメリカ人は少ないだろうとは思いますが。）ウディ・アレン流のいつもの捻った笑い・苦味の勝った笑いよりも暖かい笑いに包まれるようで、こんなに素直なウディ・アレンも結構美味しいです。

一台のラジオから流れる番組を話題に繰り広げる大家族の日常。そこには各自が起こす事件が喜怒哀楽の波を起こし、小さな諍いや悲しみを起こすけれど、家族が揃う居間の暖かさに包まれている。

子供時代がいつか終るように、今有るものの役割がいつか終るように、でもその時は気付かなかった事を、時間が過ぎてから懐かしみ愛しむような優しい目線で撮られています。

テレビより茶の間に大きなラジオがある子供時代をすごした私は、家族一緒に耳を傾ける絵を思い浮かべるので、全く同じ世代を生きた「三丁目の夕日」シリーズよりシックリ来ました。

ただ、「ラジオ・デイズ」の背景が１９４０年代と云えば、第二次世界大戦の真っ最中で、日本では芋のツルや大根葉の雑炊を食べていた時期にアメリカはこれか！という驚きとも空しさとも複雑な思いは消えませんが。

アメリカの昔の暮らしが見れます。
日本に暮らす僕には懐かしさや、親しみは感じない。
なのでアメリカ人には指示される、アメリカ映画だと思う。
ハリウッド映画じゃなく、洋画の中の米画。
こんな感じの哀愁感じる日本映画を観てみたいと思った。
なんかお薦めないでしょうか？
あと、ラジオを家族で共有しながら聞く楽しみと言うのもいいなと思った。テレビじゃなくラジオをもっと日常に取り入れてみようかな。
ウディ・アレンの笑いはどっちかというと好みじゃないけど、やっぱり笑ってしまいます。そしてまたウディ作品を借りるだろう。

ウディ・アレンは正直好きじゃないですが、
セス・グリーンの子役時代をみてみたかったんで
借りてみました。（彼は少年時代のウディ・アレンらしい）

えーとですね、
短いエピソードをあまり脈絡なくちりばめて
少年時代の思い出を描くあたり、フェリーニの
「アマルコルド」っぽく感じられました。
作品は違いますが、フェリーニつながりなら
途中で裸踊りを披露する肉感的な女先生はサラギーナ、
ドイツの潜水艦は「甘い生活」の鯨ってところでしょうか？

でも、なんというか、そこここにはさんでくるユダヤ人
ネタがなんとなく押し付けがましい。
そこがウディ・アレンらしいといえばそうかもしれませんが。

この作品は、私の中では
ポエジーを欠く「アマルコルド」、
フェリーニ風でありつつも、だいぶ及んでない
ちょっと退屈な映画でした。

子役時代のセス・グリーンはなかなか可愛らしかったです。
(身長は大人になってもあまり伸びてなさそうですが）

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４０年代のＮＹの世界をなつかしく見せてくれました。とは言ってもラジオ番組に記憶はなくて、太平洋の向こうからでは“なつかしそうだなあ・・”という横からの感想になっちゃいますよね。

特に奇をてらった部分はなくて、ラジオが家の中でいつもつけっぱなしだったウッディ・アレンの子供の頃（ジョー）の思い出をストレートに語ってくれました。ＮＹ近郊、クィーンズのロッカウェイ・ビーチ。ユダヤ系の家系でくらすジョー・・。

ミア・ファローの“たばこ売り”も良かったです。また印象的だったのが、オートマットというセルフのダイナー。ガラスケースの中の食事をコインで買って食べます。もうマンハッタンにはないけれど、あの頃の写真集とか見るとはやっていたみたいです。コニー・アイランドの遊園地も少し再現して欲しかったですね。ブロードウェーのネオンサインが印象的。

それからオーソン・ウェルズの“火星人襲撃”のラジオ放送も出てきました。今まで見たアレン監督の作品とは一味違った興味深い作品でした。

ウッディアレンを最初に見る方にはお勧めしませんが、５作目くらいに見るには最適だと思います。おそらく気負いも野心もなく個人的な想いで創られた作品なのだと思いますが、それが独りよがりにならないところが　さすがです。
ウッディアレンファンでもこの作品がベストという人が少ないと思いますが、皆TOP１０には入れられるのではないでしょうか？
ほのぼのとして、それでいて、計算された脚本が見事だと思います。