イマジン　ジョン・レノン

私はジョンが好きです。
しかし、それは「尊敬」という感情ではありません。
彼の活動を世界平和への貢献と評価する向きもありますが、
彼のメッセージは「世界平和のために俺に続け！」ではなく、
「俺は世界が平和である事を個人的に切望している」だったと
思います。

ジョンの平和や愛に関するメッセージは、あくまでも主観的な
ものであり、この作品の中でも、訪れた青年への言葉として
「僕は君の事を歌っているのではない。自分の事で精一杯で
せいぜいヨーコについてまでだ。」と語っています。

「Imagine」「Happy Christmas」「All You Need Is Love」
などの作品はテロなどの悲惨な事件の報道の際に引用される
事が多いですが「今こそジョンの平和活動を思い起こそう」、
というとらえ方は、後付け的なものに感じてしまいます。
ビートルズ後期からソロ活動全般を通しての愛を歌う曲の
愛の対象はあくまでもヨーコであり、平和を望む曲の構想は
僕とヨーコ、そしてわが子の住む世界が平和である事を望む、
という一人称の独り言だと思っています。

ジョン・レノンという存在が大きくなりすぎて、本来ジョンが
望む解釈とは違うとらえ方をされてきたのだと思います。
しかし、結果論として、ジョンの平和と愛へのメッセージが
普遍的なものになり、世界中の多くの人々の共感を得た事は
素晴らしい事だと思います。

私はジョンが好きです。ジョンが残した作品が好きです。
そして彼の残した巨大な独り言を聞き続けようと思います。

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ジョンは、イマジン、ウーマン等の代表曲でラブソング系の
人だと思われがちな昨今です。。

しかし、ジョンの基本は、ロックンロールです。
ある意味、ストーンズ以上のロック魂を持っているのです。

話は変わりますが、今、イジメ等で悩んだり、絶望している
人は沢山いると思います。
学校、職場、近所、家庭内まで、色々なケースがあるでしょう。。
毎日、生きる事に疑問をもっている人もいるでしょう。。

ジョンとヨーコも昔は、大変なイジメにあっていたのです。
それも、相手は、二人以外世界中から非難、イジメ
にあっていました。
ヨーコが日本人で、ビートルズ解散の原因とされました。
もしかしたら、確かに、原因の一つであったかもしれません。
ジョンは、ビートルズに興味を失い、解散を決めました。
解散後のジョン、ヨーコの行動は皆に受け入れられませんでした。
相方のポールからも、攻撃を受けていた次第です。

しかし、彼らは負けなかった。。
当時ベトナム戦争等、世界の情勢は、反愛、反平和でした。
その中で、愛と平和を色んな形で発信したのです。

歌はもちろん、イベント、デモ、あらゆる形を使って。

二人は大変な心境だったと思います。
アメリカ政府からも、世間からも、大変な非難を
浴びせられ続けました。

結局、ジョンは射殺される形になってしまいましたが、
本当に二人は最後まで愛しあい、お互いを必要としました。。

ジョンはロッカーですが、それ以上に、この人生
その物が、ある意味ロックな生き方であると私は
思います。

今、イジメで悩んでいる人、是非そういう面からも、
一度彼らの人生を見てみて下さい。
気持ちを開ける人、一人いれば必ず変わります。

この映画を見ればきっと何かが自分の中で
変わるのではないかと思います。

この映画の良さは他の方が大変素晴らしい感想を
書かれていますので、この様な切り口の感想も
あっても良いですよね？


最後に、ジョン、本当に有難う。。
貴方の魂は、沢山の人の中で息づいていますよ！

これまでのジョンレノンやビートルズ関連のフィルムには観られなかった秘蔵フィルムが満載でした。
特に、前妻やジュリアンレノンのインタビユーは、興味をそそられました。
その他、私物のフィルムなどもあり、ヨ−コや家族との生活も垣間見ることもできました。

映像は、凶弾に倒れる直前からと生誕からビートルズ時代とを交差させながら進行します。むろん、音楽も挿入されています。
私邸でのレコーディング風景もあります。

短い生涯とはいえ、残した足跡は、オールドファンから、リアル時代を観たことのない若者達にも影響を及ぼしていることを思えば、神に匹敵するのではないでしょうか？

レノン、ビートルズファンは必見です。

映画館で本作を見て、サントラも購入しました。漠然と・・・有名人だし曲もよく知っていたくらいで、人物像はミステリアスでした。

昔のポンキッキでは、頻繁にビードルズの曲を使用していて子供の頃ながら覚えてました。日本人と結婚したのも驚きでした。本作では、二人の出会った馴れ初めを語ってます。
その後は、ラブ＆ピース活動に、のめり込んでマスコミからは好奇の的にされていたんですね。ジョンが変わってしまったのはヨーコのせいみたいな・・・

実際にビートルズの解散に影を落としたのかは分りませんが、この二人の事は、この二人にしか理解出来ないのでは？　と思いました。あの射殺事件で死亡。享年４０歳・・・いつの間にか私のほうが年上になってしまいましたね。
ちなみに・・・
前妻との子、ジュリアン・レノンも曲がヒットしてましたが、容姿も声もパパ・ジョンそっくりでしたよね。

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見終わって、何だか哀しい気持ちになりました。
愛と平和を訴えていた彼が、実は一番、愛に飢えていた人なのだと感じました。
何でヨーコなの？
ヨーコが、ビートルズをダメにした。
そんな言葉にジョンとヨーコは、傷つきながらもメッセージを発信し続けます。
ジョンにとって、ヨーコがどれほど大きな存在なのか、ヨーコ無しでは何も出来ない。
そんな彼が、あまりにも頼りなげで切なく映りました。
ビートルズが有名になった頃、一人の青年がやって来ました。
青年は、ビートルズの歌（歌詞）が、まるで自分（たち）の気持ちを代弁してくれているように感じたのでしたが、ジョンは言うのです。
あれは自分のことを歌っている。
君のことでも他の誰かの事でもない。
後に、ポールに対してのアンサーソングを作りますが、その時でさえ、ジョンは「ポールを攻撃しているつもりが、本当は自分自身を攻撃していたんだ。」
と気がつきます。
過激なメッセージの陰で、もがきながら生きているジョンの姿が、私を息苦しく重たい気分にさせました。