仕立て屋の恋 / ミシェル・ブラン
仕立て屋の恋
/ミシェル・ブラン
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(57)
解説・ストーリー
殺人事件の容疑者として、仕立屋のイールという男が浮かんだ。だが彼こそは、真犯人を知る唯一の人物だった。向かいのアパートに暮らす、アリスという女性をのぞき見しているときに、殺人事件を目撃してしまったのだ。アリスは彼が何処まで知っているかを確かめようと接近してきたが……。
殺人事件の容疑者として、仕立屋のイールという男が浮かんだ。だが彼こそは、真犯人を知る唯一の人物だった。向かいのアパートに暮らす、アリスという女性をのぞき見しているときに、殺人事件を目撃してしまったのだ。アリスは彼が何処まで知っているかを確かめようと接近してきたが……。
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「仕立て屋の恋」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
殺人事件の容疑者として、仕立屋のイールという男が浮かんだ。だが彼こそは、真犯人を知る唯一の人物だった。向かいのアパートに暮らす、アリスという女性をのぞき見しているときに、殺人事件を目撃してしまったのだ。アリスは彼が何処まで知っているかを確かめようと接近してきたが……。
「仕立て屋の恋」 の作品情報
「仕立て屋の恋」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
仕立て屋の恋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
76分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX2313 |
2003年07月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
0人
|
1人
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仕立て屋の恋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
76分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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ASBX2313 |
2003年07月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
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ユーザーレビュー:57件
饒舌な映画。
投稿日:2007/06/15
レビュアー:JUCE
主人公が気持ち悪いから?・・・いいえ、そんなことではありません。
確かにこの主人公ははっきり言って変態で、結末にしても自分の思い込み勘違いが招いた結末であってなんら同情する余地は無いのですが、そこはそうした登場人物の設定なので全く問題ではないのです。
この映画で感じた違和感とは、あまりに「説明しすぎる」というところです。まずこの映画は目を閉じて台詞だけ聞いていても物語が分かります。(勿論フランス語は聞き取れませんが)あまりに描写を登場人物の会話に頼りすぎているような気がします。例えば「君は喜びをくれた」と主人公がヒロインに語るシーンがありますが、それはそれまでの流れを見れば分かることで、主人公に口で語らせることでこの映画の深みを殺してしまっているように思います。その極め付けがラストシーン。衝撃のカットで余韻に浸っている観客を手紙のモノローグを入れることで余韻から引き戻してしまっています。あのラストは不必要でしょう。あるいはモノローグ無しで刑事が手紙を読んでいる遠景で終わって欲しいところです。またそれに輪をかけて映像でもこれでもかと言わんばかりに会話や描写をフォローします。どうも観客に委ねるということをルコント監督は嫌がっているのでしょうか?
私としてはもう少し見る側の想像力を掻き立てる演出をして欲しかったかなと思います。お気楽なエンターテイメントムービーならば饒舌な映画でも良いかとは思うのですが、しっとりとした大人の雰囲気のある映画だけにその饒舌さがとても残念な気がします。
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22人の会員が気に入ったと投稿しています
しじゅう緊張感が漂い、匂いたつエロスに咽せ返る思い
投稿日:2006/03/29
レビュアー:吟遊旅人
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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触れないことが生み出すえもいわれぬ緊張感と、ついに触れたときの密やかな快感。極上の純愛物語だ。
といっても、純愛の主は孤独な変人、ハゲで小太りの中年。どう見ても美しくない彼が、向かいの美しい女の部屋をのぞき見、彼女に恋をする。他者と交わることができない男が唯一求めた他者が、アリスという若い女だった。
覗かれていたことに気づいて驚愕したアリスが、やがて「覗かれている自分」を演出し始める。そして彼女は、仕立て屋イールが自分の秘密をどこまで知っているかを確かめるため、彼の部屋を訪れる。そのときの緊張感がたまらなくいい。彼女が立ち去った後、残り香を求めて至福の表情を浮かべるイール。これが中年の純愛。
もともとイールの日常は異邦人のそれであった。彼の名はイール。しかし本名は違う。彼がロシアからの異邦人であることがその名から知ることができる。仕立て屋イールはその孤独な仕立て作業以外には人と交わらない。夜になっても電灯もつけない。
そんな彼が、ひたすらにアリスを求め、アリスを愛し、「私の人生を捧げる」と彼女に誓う。この悲しいまでに切ない思いはなんなのか、画面に流れる緊迫感と乾いた空気、これはどこへ向かっているのか。カタストロフィーへと向かう螺旋階段を上り詰めた果ての切なさは、生のエネルギーの全てを女に捧げ尽くした男の、後は死しか残らない愛の形を凝縮した緊張感だったのだ。
愛される側のアリスもまた、愛を貫きつつも踏みつけにされ捨てられていく存在。愛が愛を追いかけて、愚か者の手許には何も残らない。
仕立屋は幸せだったのか? 最後に彼が見た姿こそが、死ぬほど切ない愛だった。
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13人の会員が気に入ったと投稿しています
ムッシュ・イールの人生
私が高校生だった頃
パトリス・ルコントという監督を知った初めての作品にして
あまりにも衝撃的で
あまりにも不気味な作品
非社交的で無口
青白い顔に 酷く神経質でキレイ好き
ハツカネズミを飼育し
自宅の窓辺に毎夜たたずんでは
クラシックレコードをかけ
向かいのアパルトマンの女性を覗き見
生業は仕立て屋
その姿・性質・雰囲気ゆえに
彼は近所でも異質な存在であり
ある殺人事件の容疑者として警察からも疑われている
彼が想いを寄せる女性には
恋人がいる
彼女は彼にとって
窓辺から ただ
覗き見るだけの存在だった
それが
雷鳴とどろくある夜
彼女がふと見やった向かいのアパルトマンに
イール氏の姿を発見する
雷光に照らし出され不気味に映る彼の青白い顔を
そこから物語りは複雑に絡み合っていく
覗き見られていることを知った彼女は
大胆にもイール氏に自ら近づいていく
彼女がイール氏に近づく隠された理由を
彼自身は知りながらも
彼女を愛するがゆえに
彼は彼女に心を傾ける
一方で警察は殺人事件の容疑者として
彼を絶え間なく追い詰め
彼は静かに耐え続ける
高校生の私が見たこの主人公
ムッシュ・イールの姿・性質は
映画の世界だから許される存在そのものだった
あんなに怪しい人間が近所に住んでいて
女性の部屋を毎晩覗き見していたとしたら
勿論人を殺していたって納得できてしまう
そう思いながら観賞していた
それはもう10年以上も前の話
それから何度も何度も
この作品を観た
先日も
不思議な発見があった
イール氏に対しての抵抗感が年々減っていくのだ
それには二つの理由がある
一つ目の理由は
彼の愛情が歪んでいるのか純粋なのか
わからなくなってきたから
ラストには胸が締め付けられて
あぁ・・・と涙が出る
もう一つの理由
それは意外なことに
最初にこの映画を観たあの日あの時より
確実にイール氏の異常性が薄らいで感じられるということ
簡単に言うと
今なら彼のような人って結構いるよね
と思えてしまうということ
ストーカーという言葉もない時代
そういう人はいれど
ストーカーという言葉の意味・存在自体
認知されていなかった時代には
イール氏の特性はまさに異常だった
けれど現代において彼を見つめたとき
あきらかに当時より怖さが半減し
珍しくない気がしてならないのだ
恐ろしいことに・・・
気がつけば特異な人が
日常にたくさん紛れている
そういう意味で
イール氏が特異に見えた衝撃は明らかに薄れている
パトリス・ルコントの作品で
日本で見られる作品はほとんど観ている
その中で 仕立て屋の恋 は最も繰り返し何度も観た作品
味わい深い日本の近現代文学のように
観る年齢によっていつも違う発見があって
エンドロールが流れている
最近
人は見た目がほとんど大事
というような本が売れている
どんなに純粋にただ人を好きだったとしても
内包されたその気持ちがその人を判断する材料になりうることは少ない
そして自分もまた
今日も明日もまた
そうやって人と接し 人を愛し 人を想い
人を判断し 判断される一人なのだと
今回はその矛盾であり真実の部分を
強く心に投げかけられた気がした
*イール氏を怪演したミッシェル・ブランはコメディにも出ていて「他人のそら似」という作品では一人二役、しかもミッシェル・ブランという俳優そのものを演じていました。器用な役者さんです。
サンドリーヌ・ボネールは今やフランス女優人の中でも売れっ子ですが、「マドモアゼル」「灯台守の恋」は最近の中では印象的で素敵でした。美人すぎない、見た目のインパクトも控えめなのに深く心に残る女優さんです。ルコントとは「親密すぎるうちあけ話」で組んでますので早く観たいです!
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
上手に騙されたい
投稿日:2007/02/12
レビュアー:ひきむすび
どこまでもアンナを守ろうとした男。
わずかな望みのために
男の愛を 踏みにじってしまう女の残酷さ。
損得抜きで人を突き動かす何か。矛盾。
柔らかな色調、感情をくすぐる音楽。。
扇情的なストーリー。
人生の黄昏どきの男性の純粋さの描写は素晴らしい。
それ以上に 普段着の女性の艶やかなこと。
私が女優なら この監督にこそ撮ってもらいたいと思う。
ただ それら全て差し出されると
あっという間にくどさに変わる。
この作品や歓楽通りを観ていると テーマパークの
なんとかクルーズに乗せられているようで気持ちが悪い。
同情、哀れみ、泣き、設定されたコース通りに
誘導し続ける感じが とても気持ちが悪い。
髪結いの亭主でも 置手紙があったけれど
この作品の置手紙も とどめの一撃。
これが鬱陶しくて仕方がありませんでした。
完全に好みの問題ですけど
同じ 誘導されるなら 上手に騙されたいんです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
どこまでも続く雪原に1人置いてきぼりにされたような気分
フランス映画が苦手な私ですが、
この映画、フランス映画独特のデカダンスな雰囲気も残しつつ、ラストですごい衝撃を与えられたのですごく印象に残っています。
悲しい話です…。
タイトルにも書いたように、その切なさ(というかつらさ)は、
1人だけ真っ白な雪深い雪原に残されて、
どうしようもなく途方に暮れる感じでした。
つまり“救いようのないストーリー”だと思いました。
女ってコワイ…。
っていうか、このヒロイン(?)の女性って、ほんまに妖怪並みのオソロシサです…。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
饒舌な映画。
投稿日
2007/06/15
レビュアー
JUCE
主人公が気持ち悪いから?・・・いいえ、そんなことではありません。
確かにこの主人公ははっきり言って変態で、結末にしても自分の思い込み勘違いが招いた結末であってなんら同情する余地は無いのですが、そこはそうした登場人物の設定なので全く問題ではないのです。
この映画で感じた違和感とは、あまりに「説明しすぎる」というところです。まずこの映画は目を閉じて台詞だけ聞いていても物語が分かります。(勿論フランス語は聞き取れませんが)あまりに描写を登場人物の会話に頼りすぎているような気がします。例えば「君は喜びをくれた」と主人公がヒロインに語るシーンがありますが、それはそれまでの流れを見れば分かることで、主人公に口で語らせることでこの映画の深みを殺してしまっているように思います。その極め付けがラストシーン。衝撃のカットで余韻に浸っている観客を手紙のモノローグを入れることで余韻から引き戻してしまっています。あのラストは不必要でしょう。あるいはモノローグ無しで刑事が手紙を読んでいる遠景で終わって欲しいところです。またそれに輪をかけて映像でもこれでもかと言わんばかりに会話や描写をフォローします。どうも観客に委ねるということをルコント監督は嫌がっているのでしょうか?
私としてはもう少し見る側の想像力を掻き立てる演出をして欲しかったかなと思います。お気楽なエンターテイメントムービーならば饒舌な映画でも良いかとは思うのですが、しっとりとした大人の雰囲気のある映画だけにその饒舌さがとても残念な気がします。
しじゅう緊張感が漂い、匂いたつエロスに咽せ返る思い
投稿日
2006/03/29
レビュアー
吟遊旅人
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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触れないことが生み出すえもいわれぬ緊張感と、ついに触れたときの密やかな快感。極上の純愛物語だ。
といっても、純愛の主は孤独な変人、ハゲで小太りの中年。どう見ても美しくない彼が、向かいの美しい女の部屋をのぞき見、彼女に恋をする。他者と交わることができない男が唯一求めた他者が、アリスという若い女だった。
覗かれていたことに気づいて驚愕したアリスが、やがて「覗かれている自分」を演出し始める。そして彼女は、仕立て屋イールが自分の秘密をどこまで知っているかを確かめるため、彼の部屋を訪れる。そのときの緊張感がたまらなくいい。彼女が立ち去った後、残り香を求めて至福の表情を浮かべるイール。これが中年の純愛。
もともとイールの日常は異邦人のそれであった。彼の名はイール。しかし本名は違う。彼がロシアからの異邦人であることがその名から知ることができる。仕立て屋イールはその孤独な仕立て作業以外には人と交わらない。夜になっても電灯もつけない。
そんな彼が、ひたすらにアリスを求め、アリスを愛し、「私の人生を捧げる」と彼女に誓う。この悲しいまでに切ない思いはなんなのか、画面に流れる緊迫感と乾いた空気、これはどこへ向かっているのか。カタストロフィーへと向かう螺旋階段を上り詰めた果ての切なさは、生のエネルギーの全てを女に捧げ尽くした男の、後は死しか残らない愛の形を凝縮した緊張感だったのだ。
愛される側のアリスもまた、愛を貫きつつも踏みつけにされ捨てられていく存在。愛が愛を追いかけて、愚か者の手許には何も残らない。
仕立屋は幸せだったのか? 最後に彼が見た姿こそが、死ぬほど切ない愛だった。
ムッシュ・イールの人生
投稿日
2007/07/10
レビュアー
sautet
私が高校生だった頃
パトリス・ルコントという監督を知った初めての作品にして
あまりにも衝撃的で
あまりにも不気味な作品
非社交的で無口
青白い顔に 酷く神経質でキレイ好き
ハツカネズミを飼育し
自宅の窓辺に毎夜たたずんでは
クラシックレコードをかけ
向かいのアパルトマンの女性を覗き見
生業は仕立て屋
その姿・性質・雰囲気ゆえに
彼は近所でも異質な存在であり
ある殺人事件の容疑者として警察からも疑われている
彼が想いを寄せる女性には
恋人がいる
彼女は彼にとって
窓辺から ただ
覗き見るだけの存在だった
それが
雷鳴とどろくある夜
彼女がふと見やった向かいのアパルトマンに
イール氏の姿を発見する
雷光に照らし出され不気味に映る彼の青白い顔を
そこから物語りは複雑に絡み合っていく
覗き見られていることを知った彼女は
大胆にもイール氏に自ら近づいていく
彼女がイール氏に近づく隠された理由を
彼自身は知りながらも
彼女を愛するがゆえに
彼は彼女に心を傾ける
一方で警察は殺人事件の容疑者として
彼を絶え間なく追い詰め
彼は静かに耐え続ける
高校生の私が見たこの主人公
ムッシュ・イールの姿・性質は
映画の世界だから許される存在そのものだった
あんなに怪しい人間が近所に住んでいて
女性の部屋を毎晩覗き見していたとしたら
勿論人を殺していたって納得できてしまう
そう思いながら観賞していた
それはもう10年以上も前の話
それから何度も何度も
この作品を観た
先日も
不思議な発見があった
イール氏に対しての抵抗感が年々減っていくのだ
それには二つの理由がある
一つ目の理由は
彼の愛情が歪んでいるのか純粋なのか
わからなくなってきたから
ラストには胸が締め付けられて
あぁ・・・と涙が出る
もう一つの理由
それは意外なことに
最初にこの映画を観たあの日あの時より
確実にイール氏の異常性が薄らいで感じられるということ
簡単に言うと
今なら彼のような人って結構いるよね
と思えてしまうということ
ストーカーという言葉もない時代
そういう人はいれど
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イール氏の特性はまさに異常だった
けれど現代において彼を見つめたとき
あきらかに当時より怖さが半減し
珍しくない気がしてならないのだ
恐ろしいことに・・・
気がつけば特異な人が
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パトリス・ルコントの作品で
日本で見られる作品はほとんど観ている
その中で 仕立て屋の恋 は最も繰り返し何度も観た作品
味わい深い日本の近現代文学のように
観る年齢によっていつも違う発見があって
エンドロールが流れている
最近
人は見た目がほとんど大事
というような本が売れている
どんなに純粋にただ人を好きだったとしても
内包されたその気持ちがその人を判断する材料になりうることは少ない
そして自分もまた
今日も明日もまた
そうやって人と接し 人を愛し 人を想い
人を判断し 判断される一人なのだと
今回はその矛盾であり真実の部分を
強く心に投げかけられた気がした
*イール氏を怪演したミッシェル・ブランはコメディにも出ていて「他人のそら似」という作品では一人二役、しかもミッシェル・ブランという俳優そのものを演じていました。器用な役者さんです。
サンドリーヌ・ボネールは今やフランス女優人の中でも売れっ子ですが、「マドモアゼル」「灯台守の恋」は最近の中では印象的で素敵でした。美人すぎない、見た目のインパクトも控えめなのに深く心に残る女優さんです。ルコントとは「親密すぎるうちあけ話」で組んでますので早く観たいです!
上手に騙されたい
投稿日
2007/02/12
レビュアー
ひきむすび
どこまでもアンナを守ろうとした男。
わずかな望みのために
男の愛を 踏みにじってしまう女の残酷さ。
損得抜きで人を突き動かす何か。矛盾。
柔らかな色調、感情をくすぐる音楽。。
扇情的なストーリー。
人生の黄昏どきの男性の純粋さの描写は素晴らしい。
それ以上に 普段着の女性の艶やかなこと。
私が女優なら この監督にこそ撮ってもらいたいと思う。
ただ それら全て差し出されると
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同情、哀れみ、泣き、設定されたコース通りに
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髪結いの亭主でも 置手紙があったけれど
この作品の置手紙も とどめの一撃。
これが鬱陶しくて仕方がありませんでした。
完全に好みの問題ですけど
同じ 誘導されるなら 上手に騙されたいんです。
どこまでも続く雪原に1人置いてきぼりにされたような気分
投稿日
2003/09/30
レビュアー
しゃれこうべ
フランス映画が苦手な私ですが、
この映画、フランス映画独特のデカダンスな雰囲気も残しつつ、ラストですごい衝撃を与えられたのですごく印象に残っています。
悲しい話です…。
タイトルにも書いたように、その切なさ(というかつらさ)は、
1人だけ真っ白な雪深い雪原に残されて、
どうしようもなく途方に暮れる感じでした。
つまり“救いようのないストーリー”だと思いました。
女ってコワイ…。
っていうか、このヒロイン(?)の女性って、ほんまに妖怪並みのオソロシサです…。
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仕立て屋の恋
(C)1989 - CINE A - France 3 FILMS PRODUCTIONS - HACHETTE PREMIERE & Cie ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。