ディスクロージャー

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　もう１３年前の映画ですが、今見るとかえって面白いのかも知れませんね。

　へなちょこで脇の甘い役をやらせると妙に似合うマイケル・ダグラス。昇進を間近に控えていたのに、
「何てこったい？」
いきなり、リストラの危機を感じます。で、新しく赴任してきた上司が元カノのデミ・ムーアです。デミ・ムーアといえば、この後「素顔のままで」や「チャーリーズエンジェル」などなど、お金にモノをいわせたサイボーグのような体になっていきますが、悩殺ボディはすでにこの頃から健在のご様子。しかし、デミ・ムーアって体張った役柄が似合うんだかなんだか・・・・。「ゴースト」の頃の可憐さはどこにいっちゃったんでしょう？

　女性が大好物の私ですから、誘われれば簡単に陥れられてしまうような気がするのですが、元カノはねぇ・・・。すでに終わったことですから。

「戻って私を抱きなさい」（公開当時、このセリフがキャッチコピーだったと思います）
って言われてもねぇ・・・。
　お〜〜怖！

物語自体としてはセクハラ裁判は単なるカモフラージュだったりします。
　企業買収の裏に渦巻く陰謀の方が本筋なんですが（だから「ディスクロージャー」）その本筋の方の詰めが甘いんですよね。
　作品後半ようやくそのトリックが明かされますが、その内容がかなりショボイ！ちょっと説得力ないなぁという感じなのですよ。これは脚本が悪いんでしょうか？
　リメイクしてみれば、かなり面白い作品が出来そうですね。

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Mダグラスつながりで見ました。

他のレビューではストーリーについてはあまり書かれてなかったんで、
どうかな？と思ってたんですが、
思いのほか、面白かったです。（期待しすぎは禁物ですが）

仕事はできるが女好きのトム（マイケルダグラス）の上に
突然副社長として着任した元彼女（デミムーア）。

オフィスで副社長に迫られたトムは
翌日逆にセクハラしたのはトムだと言われ
窮地に追いやられてしまう・・・・。

逆セクハラ＆パワハラの行く末を描いていて、
「そこできっちり断ればよかったのに」
と思いつつも、
命令に反すると部下を平気で飛ばす女社長ですから、
思い切った態度が取れないのもわからなくはない。

第３者も逆セクハラはないだろうという思い込みから
トムを擁護せず。

身から出た錆とはいえ、ちょっとかわいそうかなーとか、
男がセクハラの被害者として訴えるのは
女性が訴えるのよりも難しいのかなー
なんて思いました。

女社長がトムを嵌めたウラには
どーせ、男女の恋愛感情のもつれだろう・・・
と思ってましたが、
それは、違いました。

後半は女社長陣営とトム陣営の腹の探りあい＆ハメあい！

どっちが最後笑顔で決着をつけるのか？？？

そんな感じで、見入ってしまいました。

ハッピーな結末ですが、
トムの行く末は予想と「ちょっとだけ」違いました。

ハードルあげなければ楽しめると思います♪

デミムーアのイヤな女っぷりがなかなかです。

デミー・ムーアがどんな演技をしているのかなとストーリー的には全く期待しないで見ました。ところがどっこい、話の展開が非常に面白く、気が付くと完全にストーリーに引きづり込まれていました。要所要所でストーリーの謎をつなぐポイントが隠されているのがＧＯＯＤですね！！

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マイケルクレイトンの作品にはいつも驚かされる。「ＥＲ」しかり、「ジュラシックパーク」(一番最初の奴だけだけど）しかりだ。女性が男性にセクハラをするだけではなく、企業における昇進というものに恐ろしさを感じる作品だ。マイケルダグラスの男の魅力は言うまでもなく、デミームーアー（この人はキングコング２で好きなった）の悪女ぶりもワクワクさせられる。私の見方が悪いのか、いつも応援メールをくれた人は誰だったのかが分からなかったのが残念だ。しかし、ＣＧを使わないでも、脚本がよければ、爽快感が残る。特に男性は溜飲を下げる作品となった。

　だから、本当の意味でセクハラ問題を描いた映画ではありません。大体、過去に恋愛関係があったとしても、赴任した初日に、いきなりこんな大胆なセクハラなんてあり得ないでしょう。メレディスの赴任前から、トムを陥れることは上層部で決まっていたのだと思われます。（発信元不明の善意のメールは、その日の朝届いています。）また、観客へのサービスでもあり（そういう意味では女性を性的に描いている）、頭脳明晰で魅力的な女性上司がいかに悪女であるかの、分かり易い印象操作です。当然のこと、結局最後には彼女だけが排除される。

　緊迫感を高めるために、１週間に時間が設定されているので、サスペンスとしては展開が速くスリリングなのですが、ストーリーには無理が生じています。月曜日にセクハラがあり、翌日トムが弁護士に相談し、判事による調停が水曜日に開かれ、木曜日にはトム側の勝訴で調停が成立します。メレディスの身辺調査やワインの購入先等、こんな短期間でどのように調べたのでしょう。金曜日には、マレーシア工場への彼女の不正工作の証拠として、現地のニュース映像まで流されます。

　たった１週間の出来事なので、会社の人間関係も浅くしか描かれていません。長く一緒に商品開発をしているトムの部下たちは、保身のために、いとも簡単にメレディス側になってしまう。今後彼らを信頼できるものでしょうか。トムに対する上層部の策略を知る立場にあったステファニーが、トムを密かに助けようとする意図もよく分かりません。純粋に善意からだったのか、自分の昇進のために利用しただけなのか。メレディスの意図も、自分を捨てたトムへの復讐なのか、トムの失脚の陰謀に加担しただけなのか。

　金曜日に会社の合併は無事終了し、不都合な人間のトカゲのしっぽ切りをして、組織は安泰。社長にとっては合併さえ成功するのなら、失脚するのがトムであろうとメレディスであろうと、どちらだってかまわない。悪夢のような苦境を鮮やかに逆転する内容なのに、なんだかすっきりしない。何か不具合があるときは、生産ラインに至るまで原因を徹底追及すべし、また、密室でのセクハラの立証には、録音テープのような確実な証拠が必須、というのが教訓でしょうか。