ボーイズ・オン・ザ・サイド

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3人の悩めるオンナが突っ走るロードムービーなのですが、
その3人が、三者三様で個性的。
1人1人のストーリーが、1つになってつむがれていく感じで面白かったです。
まあ、もうちょっと感動作になったのでは…という気もしますが、私としてはじゅうぶん感動できました。
音楽もなかなかよかったですし。

女優陣も魅力的でしたよ。
ウーピー・ゴールドバーグの演技には、正直涙してしまったし、
『フライド・グリーン・トマト』でも病人の役を演じていた、メアリー＝ルイーズ・パーカーは、またもや病人の役がハマってて
（彼女はかなり病人役が板に付いてると思う）、
かつドリュー・バリモアはノー天気なおバカギャルを見事に演じてました。

しかも、この映画では、すごく心に残る言葉がありました。
「生涯で真実の伴侶は、誰も周りにいなくなったあなたのそばに最後までいてくれる人。その人があなたが望んでいない人だとしても文句は言えない」
（↑ちょっと言葉は違うかもしれませんが、ニュアンスはこんな感じだった。）
まさにその通り！　って感じで、すごく心に響きました。

とにかく、オンナの友情が感じられる一作。
よかったです！

さらに言えば、ドリューがいさぎよく、一瞬ですがおっぱいポロリンしちゃってるので、
それもよかった（笑）。

スカイツリー開業の本日、誕生日を向かえました、パンケーキレンズです（＾＾）


それは、さておき・・・
大好き映画『マグノリアの花たち』の同監督で、同じく女性が主人公って事で見てみました♪

女性三人が車に乗り込んで、東から西へ
女の人が、それまでの生活を捨てて、放浪同然の旅に出るって、かなりの覚悟なんですよｗ
なんとかして人生を変えたい・・・もう、がむしゃら一直線で新境地を求めてるわけです♪

年齢もちょっと違って、人種も違って、そんな彼女たちの青春ロードムービーかと思いきや
車を降りてからの方に、意外なドラマが待っていました
しかも、同性愛、DV、HIV、と意外とシリアス・・・
そこで見せる、ドリューと他の二人（ウーピー＆メアリー）の微妙な温度差がまたちょっと楽しくて
心配性の姉と、破天荒な妹のようなバランスがよかったです☆
ドリューのクリクリパーマが、可愛いこと可愛いこと♪

そして、『マグノリア・・・』同様、命の連鎖、人生の喜びで、キレイにキメッ！

ふとしたことで出会った二人
そこから、かけがえのない友情が生まれていく展開に
まだ知らない誰かとの出会いさえ愛しくなってくるような、そんな映画でした♪

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犯罪を犯してしまって逃げるあたりが『テルマ＆ルイーズ』と似ている印象を受けました。
旅のシーンが終わってから３人がそれぞれの事情をかかえながら１つ屋根の下で暮らし始めるのですが、そこからがよかった。
いつもテンションが高く笑わせてくれるウーピーが、今作では心に傷を負った、口は悪いけど優しい女性を演じてます。
ドリューもはちゃめちゃな自分の感情に素直に生きる女の子を好演していて楽しいです。
ウーピーが歌うカーペンターズの『スーパースター』やラストにメアリーと歌ったシーンはとてもよかったです。
『スーパースター』をウーピーが歌うと本当に切なくて良かった！歌詞にYou call meと入れるあたりが切ない！！！挿入歌が上手く使われている映画だと思います。

同性愛、ＤＶ、エイズ・・・と現代社会で取り立たされている問題がたくさん織り込まれている映画ですが、重く感じないのは文化の違いのせいかなと思いました。エイズ患者との接し方や同性愛者との接し方など、見ていてすがすがしい。
悩んで苦しんで、と延々話が続くのではなく、次のことに目を向けている。それがすがすがしく感じるのです。
女の友情というよりは、家族の愛情を感じられる映画です。
愛する人たちに看取られるというのはこんなに温かいものなのか、と静かに感動させられました。

ウーピーの吹き替えはいつもの方ですが他の２人があってないのでぜひ字幕で。
歌のシーンも吹き替えてあります。吹き替えの人が英語で歌っていてびっくりしました。上手かったですが、ウーピーの方がいいので、ぜひ字幕で。

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毎日３３度以上普通っていう酷暑をどうエンジョイしていますか。。。っていう本筋からずれたおしゃべりはそこそこにして。
始まりから２０分ほどまでのお気楽な雰囲気から意外や意外ちょっとずつ暗くて深刻な本筋に移り変わっていく。エイズ、殺人、ドラッグ、黒人、レズ。。。これでもかというほど問題は深刻に進んでいくのに暗く重くなりすぎないのはドリューとマシューのコメディ風支離滅裂キャラのおかげかな？？？妊娠していながらのセックスしまくりドラッグ吸いなどなど唖然呆然。。。刑務所に入っても尚キスしまくりの自己陶酔キャラが最高！！！「モラルはずしの空気読めないキャラ」を理解できないお堅いミホサンは観ないほうがいいかもね。。。うん×２。ひとりひとりが独創的で異端的。でも全然ハナにつかない。魅せられる。うん×３。普段は鬼のようにグチばかりキャラのウーピーがピアノを弾きながら歌う（スーパースターをパクッて歌っていたり）シーンは情緒的で気持ち良いし、芝を刈るように簡単になくなる虫垂炎系と違うエイズの苦痛を背負いながら押し付けの思いやりや偽善を嫌いプライドを持ち続ける頑固キャラのメアリーと群像劇風プラスロードムービー系のこの作品は、自分好みで全然ハナにつかない。ウーパーとドリューとマシューなどなど様々な濃い〜豪華メンバーはそつなくダブルで満喫できますし、長いけれど早送りしないで観られる秀作あるよ。うんうん。まあ、自分改革の旅に出た女性たちの出会いと別れから元気をもらえる秀作と思えれば幸いですね。はい。ラストも当然「死」という現実を描きながら「生」をも爽やかに描いて幕を閉じる甘たるくないおすすめ品です。予約チェックするかどうかは個人の「自由」ですが、奇怪がありましたらぜひ×３観ろ（命令）。今回もどうぞお願いいたせます。はい。

ドリュー・バリモアが面白くて全部観て、これが最後に残った。芸達者な女優を三人集めてアメリカを横断させれば一丁上がりな映画だと思って敬遠していたが、そんな映画ではなかった。感動した。

冒頭、ウーピーとマリー・ルイスが出会うところはいかにも価値観の合わない人間同士として描かれる。
昨夜BS2で来日中のリチャード・カーペンター生出演の二時間番組でカーペンターズオールリクエスト！というのを観たばかりだが、ミュージシャンをやっててカーペンターズが好きじゃない（ウーピー）、バーブラ・ストライザンドの「追憶(1973)」に感動しない(ウーピー)、という人がいるというのが信じられないが、いるのだろう。（マリー・ルイスは涙を流す）結婚するなら絶対にマリー・ルイスだ。

この二人の会話がまったく噛み合わない。見た目も違うし（マリー・ルイスの帽子がキュート）、共通点ゼロ。
マリー・ルイスの人物描写がとても良い。とっても美人なのにどこか話がずれていて、大人の女なのにセックスアピールが無い。いるいる、こういう女性。そしてどこから来るのか分からないがデスパレート。
これが後で理由が分かって涙を誘うことになるのだが、その意外な展開にとっても引き込まれていく。

途中でDVから逃れるドリューが加わってくるが、これもまた他の二人と何にも共通点の無さそうな強烈な個性。有名な俳優を共演させると演技の競い合いのようになったり緊張感が走ったりして楽しめない結果になることがよくあるが、この映画はそれがなく、三人とも本物のそういう女性であるかのように演技が光っていてキャスティングは大成功している。

こういう個性的な人物たちが、家族になっていくプロットは涙が出る。マリー・ルイスは劇ヤセしている。10Kgは落としたのではないだろうか。いとおしくて仕方が無い。男だったらみんなこの人を何とかしてやりたい、と思うだろう。

ハーバート・ロス監督、68歳のときの作品にして遺作。脚本を書いているのは息子だろう。いい映画だった。
ドリュー・バリモアの映画の中で結局これが一番好きになった。