３人のエンジェル

ドラッグ（ＤＲＡＧ）とは女装のことで、薬物（ＤＲＵＧ）とは違うので区別しておきたい。
要するに女装大会に出場する３人のオカマの話である。
コメディ色は強いですがストーリー自体は感動系で、面白いというよりも楽しいヒューマンドラマでした。
結構お薦めです。
ゆうてもゲテモノですから、そこらへんは注意が必要ですが。

最初始まって１５分ぐらいのところで、ちょろっとロビン・ウイリアムスが特別出演しています。

保安官役のクリス・ペンはショーン・ペンの弟ですが今年の１月に残念ながら亡くなりました。

黒人に恋するおばさん役で、ブライス・ダナーが出演していますが、彼女はグウィネス・パルトロウのお母ちゃんです。
かなりよく似ています。

ＤＩＳＣＡＳでこの映画がどのジャンルにカテゴリーされているかは分かりませんが、私の感想だと間違いなく『ヒューマンドラマ』に入ると思う。
３人のごっつい、派手でキュートなドラッグ・クイーンという設定とは裏腹に、青春。旅の途中に立ち寄った田舎町で、トラブルをドラッグ・クイーン流で解決していく姿はコメディでもあり、それと同時に３人が成長していく姿は感動的。心を閉ざしていた田舎の女性達と友情を育んでいく過程には大いに勇気づけられました。
どんな人にも（どんな格好をしてても）悩みはあるという当たり前のことを、普通では見れない視点で上手に描いているのに拍手！

パトリック・スウェイジといえば「ゴースト」が思い出され
ますが、彼の訃報を知って検索してみた時に気になったのが
「『女装が似合う男優ランキング』でトップに」ですと！？

ゴツそうなあのガタイと岩石顔でどんな大化けを？
そりゃ観なきゃいけないね。（なんでだよ）って事で挑みました。

　いやー冒頭、「ゴースト」ばりに男らしく出てきたのに、
ヘアバンドをした瞬間にオンナスイッチがＯＮする
切り替えの見事さにびっくり。キラキラ金銀のツケマツゲが
ゴージャスなウェズリー・スナイプスともども、
自らの姿態に酔いしれる様がなんとも悩ましい〜。

　ＮＹ予選からドラァグ・クイーンの全国大会（本当にそんなの
あるんだろうか？）に向けて、50ドル!のポンコツ車での珍道中。
　地図も過去もかなぐり捨てて、本能のおもむくままに
旅するたくましさは、男らしくもコミカルでちょっと哀しい。

でも、なんて優しくてかわいいオカマちゃんたち！

　歌舞伎の女形は男からみて女らしい女を目指すゆえに、
本物の女性よりも女らしいとか。
この映画に登場する３人も、性別なんて軽々と越え、
大いなる優しさをもって周りも自分もシアワセに！

　ヴィーダの直球の優しさや、時々顔を出す男前さのギャップも
好きですが、個人的に一番ぐっときたのは、殻にこもっていた
おばあちゃんが、ノグジーマのマシンガントーク
（独り言だけど）でだんだん心を開いていくシーン。
泣きそうになるノグジーマにこちらまでもらい泣きしそうです。

「プリシラ」より評価低いんですね。私あっちも観たはずが
ほとんど記憶がありません。もう一回観てみるか。
それはともかく、この映画はお気に入りの一本に追加です！

末筆ではありますが、
パトリック・スウェイジのご冥福を・・・・・

この映画は面白かったです（＾＾）
コメディーかと思いきや、偏見だったり、ドメスティック
バイオレンスだったり、色々考えさせられることも
あります。男女平等ですよ！！観終わった時にやさしい
気持ちになれました。

始めはビックリしましたが、だんだん見ていくうちに３人の女性が綺麗に見えてきました。内容もホロリとする所があり映画を見終わった後味はとても良かったです。