フェノミナン

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　これ、大感動作と言うほどの盛り上がりもないんですけど、けっこう好きな映画です。ジョン・トラボルタは「サタディーナイト・フィーバー」での田舎兄ちゃんぶりでスターになりました（当時、ディスコで「ジョン・虎蛍だ！」なんて言って、ケツに懐中電灯つけて踊ってたおバカさんもいましたけど・・・。え？私じゃないですってば・・・）けど、その後も似たような雰囲気の「あかぬけない青春スター」でしたよね。　それが、この作品で少し変わってきたのかな。

　３７才の誕生日に、夜空に輝く不思議な白い閃光を目撃し、突然天才に変身してしまった自動車整備工のジョージ。という始まりで、ＳＦものという見方も出来るんでしょうが、私としては、ヒューマン・ファンタジーと思いたいですね。
　公開当時、トラボルタが「サイエントロジー」という宗教団体の熱心な信者だったので（私も昔、渋谷で勧誘されました。ひまだったので、質問に答えたりしたら、その後数ヶ月間、執拗な勧誘がありましたね・・・）「カルト宗教映画」というような評価をされて、いろいろな国で上映反対運動がおこったんですね。別に、そんなに宗教色が強いわけでもないのに何でだろう？と思いました。
　「世の中には、人間の意志の力だけではどうしようもないことがある」
みたいなキャッチコピーだったと思うのですが、実際そうだと思うし、宗教というものは多かれ少なかれ、みんなそういう部分を認めているからこそ成り立つんですよね。

　そんなきな臭い話は別にして、この作品では人間の情というものを非常にうまく顕わしていると思います。そして、本作で良いなと思うのは、ジョージがスーパーヒーローになれるような能力を手に入れたのに、世界の平和のためだとか、世界を救おうだとか大それたことを考えずに、友人達と、楽しく暮らしたい。愛する女性と家庭を築きたいと思ってことなのです。
　あり得ない設定でありながら、そこら辺が微妙なリアリティを持たせてくれて、突飛な話だと思えなくさせるのです。
　突如、すごい能力を発現させてしまったがために、周囲から恐れられ疎まれる。でも、その周囲の人たちのためにと考え、実践するジョージとのギャップが、「デッドゾーン」を彷彿させますけど、そこまでのステレオタイプのスーパーヒーローにはなりません。
　これを邦画で作ったりすると、きっと、泣かせようとあざとい演出になりかねないんでしょうが、本作はどちらかというと心に刺さるような感覚でしょうか。
　まあ、感動するし泣く人もいるでしょうが（はい、私は泣きましたよ。ええ、泣きましたともさ。何回観ても泣きますってばさ）あざとくはないのです。

　トラボルタは、この当時はまだまだ演技がおぼつかないのですが、木訥な感じがマッチしてますし、フォレスト・ウィテカー、ロバート・デュバルといった芸達者が周りを固めているので安心して見れます。

　 バックに流れるエリック・クラプトンの名曲「Change the World」が心に沁みます（他にも良い曲が沢山使われてます）ちなみに私のカラオケのレパートリーなのですが、いつもかみさんに
「クラプトンじゃなくて、ベイビーフェイスヴァージョンで唄え」
と文句を言われます・・・・グスッ

主役：ジョン・トラボルタ、メインテーマ：エリック・クラプトン、ただそれだけで日本で有名になってしまった映画。超能力という誰もが興味を持つモチーフがあるのでなんとか見所があるが、ストーリーはメチャクチャ、主役のミスキャスト、演出も全く意味のわからないシーンが続出する。
しかしがっかりしてはいけない、この映画には普通の作品では見ることができないアメリカのリアルな日常が映っている。素朴でユーモアにあふれ、つねに三枚目のきどらない住民達。大がかりなラブストーリーでは感じることのできない、ささやかながら永遠に続く愛を体験することができる。

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Monちゃんのお勧めで観ました。
トラボルタは好きな役者の一人。

が、今までの印象と違うトラボルタを見た。

これまでは、クールでモテ男が多かった彼が、田舎暮らし、一人身、
片思い、若干ダサ気な格好・・・

正直初めは「へ・・・？」と思いました。

久しぶりにイントロが作品の内容と一致してるなとも思い、関心。


不思議な力が彼に与えた物と失わせたもの。

誕生日に贈られた彼へのプレゼントか・・・
そして次の誕生日には彼はもう居ない・・・

その一年が見事に2時間ちょっとで描き出されています。

心で繋がる、心が離れる。

トラボルタの心が痛いほど伝わり、涙がこぼれます。

若干ダサ気なトラボルタですが、本作内でのトラボルタの笑顔が
とても好きです。

人の心の動きが目に見える映画です。

それが、辛かったり、嬉しかったり・・・

とても素敵な映画です。

Monちゃん、ありがとう。


皆さんもお暇があれば、是非。

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　pokorou

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ちょっと感動しちゃいました。いや、かなり感動しました。
トラボルタにしてはおとなしめの役ではあるけど、これもまたトラボルタらしい作品とい
えば作品。起承転結が見事なまでに構成されていてここまで見事だとわざとらしくな
りそうなもんだけど実にうまくまとまっている。彼の突然の才能開花の理由も納得し
やすかったし、何より彼の精神に好感を持たずにはいられない。

「あなたはどんな死を望むの？」恋人の台詞だけど、こんなこと考えたこともないし、
問われても答えようがない。だけど、妙に響いた言葉だった。何故、死と向かいあっ
てからあれだけ心優しく過ごせたのか。私もこうありたいものだと羨ましささえ感じた
ほど。非常に良い作品でした、是非観て欲しい。

エンディング、彼が望んだように皆の思い出に残ったということなのでしょう。

クラプトンが染みました。。。。

　アルジャーノンとの酷似に目を瞑れば、結構素敵なヒューマンドラマになってる。
　先ず役者が良い。トラボルタは極悪も似合うが善人もぴたりと嵌る。あの独裁者アミンが印象的だったフォレスト・ウィテカーと、名優ロバート・デュバルの共演、味があって実に良いね。ラスト近辺ではキーラ・セジウィックの愛しさと子役二人が心に響いた。
　国家情報部関係のやり口には腹が立つが、流れを作る上では必要な仕掛け。天才になったあの原因があり得ることなのか怪しいがまあ良いか……でもまんまと乗せられた気がしないでもなく、これ以上の評価はしたくない。
　
　
※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。