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カラーパープル / ダニー・グローバー

カラーパープル /スティーブン・スピルバーグ

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DVD

Blu-ray

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:75~99%

解説・ストーリー

DVDは両面1層です。<br>スティーヴン・スピルバーグ監督が、ピュリツアー賞受賞の原作を基に撮った人間ドラマ。物語はある一組の黒人姉妹を主人公に、彼女たちに降りかかる様々な人生の障害を通し、二人の絆や愛情を40年に渡って追ってゆく。

作品情報

製作年:

1985年

製作国:

アメリカ

原題:

THE COLOR PURPLE

受賞記録:

1985年 ゴールデン・グローブ 女優賞(ドラマ)

DVD

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ジャンル :

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「カラーパープル」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

DVDは両面1層です。<br>スティーヴン・スピルバーグ監督が、ピュリツアー賞受賞の原作を基に撮った人間ドラマ。物語はある一組の黒人姉妹を主人公に、彼女たちに降りかかる様々な人生の障害を通し、二人の絆や愛情を40年に渡って追ってゆく。

「カラーパープル」 の作品情報

作品情報

製作年:

1985年

製作国:

アメリカ

原題:

THE COLOR PURPLE

受賞記録:

1985年 ゴールデン・グローブ 女優賞(ドラマ)

「カラーパープル」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全51件

何度も見たい名作です ネタバレ

投稿日:2007/03/17 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

スピルバーグの作品と言うことを知らずに借りました。クレジットでその名前を見つけ、意外な感じがしたのですが・・・。
「Jaws」から「未知との遭遇」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と娯楽大作を撮らせたら右に出る者はいないという評価の巨匠が、こういった重いドラマを作った背景は何だったのでしょう?公開当時を覚えていないと言うことは、あまりヒットしなかったのでしょうね。この作品がターニング・ポイントとなり、その後「オールウェイズ」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」へと続くわけですが、「シンドラーのリスト」の93年には並行して「ジュラシック・パーク」も作っています。どんなシチュエーションでもうまく作り上げてしまう、映画の申し子とでも言うべきでしょう。

 ウーピー・ゴールドバーグの映画デビューの作品で、原作者のアリス・ウォーカー(この作品でピューリッツァー賞を獲得)が舞台に出演していたウーピーを見て、是非主演にとスカウト下らしいですよ。
 ウーピーは初主演作のこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされましたが、獲得できませんでした。(ゴールデン・グローブ賞は受賞しています)
 また、ジャグを演じたマーガレット・エイブリー、ソフィアを演じたオプラ・ウィンフリーも助演女優賞にノミネートされましたが、逃しています。10部門(助演女優賞は2人なので、のべ11部門)にノミネートされつつ、無冠に終わったそうです。ここ数年だったら獲得していたかもしれませんね。
 最低男と、思わずののしりたくなるセリーの夫をダニー・グローヴァーが、憎々しく演じています。

 全体的に重い物語の展開を補正して、釣り合いをとるようにファンタジーなコスモス畑等の映像が綺麗です。
 人種差別・男尊女卑の社会で抑圧された黒人女性が、人の愛を知り、自立していく話なのですが悲壮感よりもそのたくましさに驚かされます。
 物語の冒頭で父親に
「おまえは笑うと、ますます醜いな」といわれ、それ以後心から笑えず、笑うときは顔を隠すようになったセリーが、最後にネティとの再会のシーンで顔を隠さずに見せる満面の笑みが、それまでの重苦しかった出来事も、40年間の苦労も吹き飛ばしてくれるようです。
 人種差別とかは、身近に感じられないのでよくわからないと言うのが本当のところですが、こういう(人間っていいなぁ)と思えるハッピーエンドの作品は、とても好きです。
 おそらく、見るたびに感じ方が変わってくる深い映画だと思います。まだご覧になってない方は、一度見てください。

このレビューは気に入りましたか? 22人の会員が気に入ったと投稿しています

どちらが裏だか表だか分からないDVDが届いて??? ネタバレ

投稿日:2007/04/06 レビュアー:kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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これがA面とB面があるDVDなんですね。
初めてなので、戸惑いました。

とても考えさせられる内容でした。
黒人が人種差別を受けているだけではなく、黒人同士の中にあっても、階級の差別があるのでした。
主人公のセリーを中心に、およそ40年間が描かれていましたが、近親相姦。人身売買。父親、あるいは夫からの虐待。人種差別と向き合って、逞しく生きた女性の姿が感動的でした。
主人公のセリーは、自らの運命を受け入れて、その運命の中で必死に生きたのです。
自分で自分の道を切り開いて行くのは、確かに勇気のある生き方だけれど、運命を受け入れて、誰かのために自分を犠牲にするのも、勇敢な生き方だと思います。
セリーは自分の妹を守り、夫の娘たちを守り育てたのです。
また、現代でもいえる事ですが、子供は親に育てられたようにしか、子供を育てられないのだなあと思いました。
セリーの夫のミスターは、彼の父親から殴る事によって服従させられ、自分もまた息子を殴ることにより、自分の思うままにしていたのです。
殴る事で、誰が優位にいるのか、誰が主人であるのかをわからせるのです。
こうして、愛されて育てられなかった者は、子供に愛情を注ぐ術も知らず、服従させるために力を使う(虐待する)という連鎖を繰り返していくのでしょう。
セリーも、人生で出会った逞しく生きる女性たちに学び、少しずつ自立していきます。
ラストの妹や子供たちとの再会のシーンは胸を打ちます。
このセリーを演じているのは、「天使にラブソングを」の彼女ですね。

劇中の「セリーのテーマ」とかいう「シスター♪」と歌われた曲は、音程や声に幅があり、とても素敵でした。
未見の方には、是非、是非お勧めしたい、一押しの作品です!
 

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

醜くも美しい、相反するひとつの姿が、ここにあります。 ネタバレ

投稿日:2007/03/25 レビュアー:干し草

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 『九月は旅立ちのとき』。欧米の夏は進入学の季節です。少々重いこの作品、観る季節を選ぶなら、日本では春、過去のわだかまりを忘れ、白い気持ちで再出発する今の時期がお勧めです。
 難しいところがある作品です。
 牧師の事実婚が常態化しながら婚姻手続きが認められない時代を知らなければ、いくら弱者救済であろうと、若い牧師夫妻が赤子を買うことに、無理を感じるかもしれません。アフリカ戦士の末裔という意識が“黒人”のアイデンティティである事を知らなければ、アフリカの場面に唐突感を抱き、想いをうつすことができないかもしれません。
 ですから、わからなかったら拒否するのも良いと思うのです。もちろん、時間をおいてみたり、興味が持てたなら、背景をいろいろ調べながら鑑賞するのも良いでしょう。理解や興味は、個人の主観に拠るものですから。
 私はそう思って、映画にまっさらな気持ちで入るように心がけています。謎解きは、あとですればいい。レビューが助けてくれるときもあります。

 題名の「カラーパープル」は、文法的に変わった使い方です。劇中では終盤、コスモス畑のシーンで、たった一箇所使われています。ケチケチさんも触れておられる通り、紫は美しさや高貴さを、同時に意味します。『その色、(美しい)紫』とでもいうような、詩的な言葉選びです。
 しかし私はこの題名は、音から連想させる別の言葉に、本意をおいているのでは、と思うのです。
 『Coler People(カラーピープル)』。侮蔑的な意味合いが定着した“カラーズ(色着き)”でも“ニグロ(怠惰なクロンボ)”でもない、有色の人びとを表す言葉。しかし、この言葉でも十分でないと言うかのように、劇中で触れられることはありません。
 私は、市長夫人のパニックのシーンでこの想いを深めました。黒人男性たちを間近に見て恐怖にかられた夫人は、繰り返します。『I've always been good to you, People!(私はいつだってあなたたちによかれと思うことをしてきたのよ、みなさん!)』。“People!”という政治家特有の語りかけが、夫人の親密アピールなのです。しかし手を差しのべる人々を見て、恐怖を頂点に達せた夫人は、ついに金切り声で叫んでしまいます。『I've always gone out of my way, for COLOREDS ! (私はずっと“色着き”に我慢してやってたのに!)』

 社会のゆがみや欺瞞は、社会をめぐって濃縮され、もっとも弱い者に信じられないような圧迫としてのしかかります。それは80年前のアメリカだろうと現代の日本だろうと変わりなく、目をおおいたくなる事だけれども、現実です。映画の時代、有色の(=Coler)人びと(=People)に、貧困と、差別と、みさかいのない敵意がぶつけられました。「フライド・グリーン・トマト」のような救い(?)が見つかることは、ほとんどありませんでした。
 しかし、同じようにつらい現実に向きあう者の中にも、より弱いものにじっとりとした目を向ける者もいれば、耐える戦いを続ける者、自ら学ぶことで変化を迎える者もいるのです。
 セリィの忍耐の日々にも、ときおり笑いや喜びがおとずれます。彼女はいやおうなく耐える道を進み、ネティは学ぶ道を選びました。二人とも、より弱いものに与えこそすれ、あたることはありませんでした。年月を経て強靭になったふたりの姿は、下賎な道をたどるものに比べ、はるかに大きく、凛々しく映ります。
 特にセリィです。その変化が周りの者に勇気をもたらす終盤は見ごたえがあります。あばずれ歌手のシャグは、父(=神=実父)の家への帰還を果たします。アルバートは、ネティの帰国を助けるため、人知れず移民局の証言台に向かいます。

 アルバートの沈黙の行動には、この映画をはじめてみた頃とは異なり、共感を覚えるようになりました。アルバートにとって、なんの得にもならない行動。黒錆びた銀のような鈍い色の勇気は、誰の目にも止まらなくとも彼の心のうちで輝き、残りの彼の人生に色彩を与えるでしょう。

 “coler”という単語そのものにも、黒人の意が含まれます。そう考えるとですよ。心の土地、アフリカを学んだ紫のケープの美しい妹と、受難の日々を乗り越えた醜い姉。どちらがより「The Coler Purple(高貴な黒人)」だったのでしょう。

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

「誰だって愛されたい」と共感させてくれる大人のファンタジー

投稿日:2004/12/28 レビュアー:ケチケチ

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人の価値を決めるもの。 ネタバレ

投稿日:2007/11/29 レビュアー:カゼキリ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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1909年、南部ジョージアに住む黒人一家の長女セリー。
父親や旦那から暴力、女性蔑視を受けながらも純粋な心は持ち続けている。ただ醜いと言われた笑顔を手で隠す癖が染み付いてしまった意外は。
最初は暴力は半ば諦めている(納得しているようにも映る)が、一人の人間、一人の女性として変貌を遂げる様を本作が映画初出演のウーピー・ゴールドバーグが熱演している。(めちゃくちゃスリムだし・笑)

差別や虐待は口では「ひどい」だの「かわいそう」だのいくらでも言えるが、実際自分が体感しないと本質なんて分からないものだと思う。
そして差別が差別を、虐待が虐待を生むという連鎖は少なからずあるだろう。
しかしセリーはその連鎖を食い止めた。それは彼女が自身でも気付いていなかった強さだったかもしれないし、たまたま運が良かっただけなのかもしれない……そう感じた。

最後、周りの人にも助けられながらも、大きな笑顔取り戻し自分の道を見つけたセリー。私は号泣してまでではなかったが、じんわりと感動できた。



★余談ですが。
両面再生のディスクというのに最初気付かなくて。
送られてくるDVDケースに「両面再生ディスク」等の大きい表示があるとより親切ではないかと思いました。ご検討お願い致します。

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1〜 5件 / 全51件

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

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ユーザーレビュー:51件

何度も見たい名作です

投稿日

2007/03/17

レビュアー

こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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スピルバーグの作品と言うことを知らずに借りました。クレジットでその名前を見つけ、意外な感じがしたのですが・・・。
「Jaws」から「未知との遭遇」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と娯楽大作を撮らせたら右に出る者はいないという評価の巨匠が、こういった重いドラマを作った背景は何だったのでしょう?公開当時を覚えていないと言うことは、あまりヒットしなかったのでしょうね。この作品がターニング・ポイントとなり、その後「オールウェイズ」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」へと続くわけですが、「シンドラーのリスト」の93年には並行して「ジュラシック・パーク」も作っています。どんなシチュエーションでもうまく作り上げてしまう、映画の申し子とでも言うべきでしょう。

 ウーピー・ゴールドバーグの映画デビューの作品で、原作者のアリス・ウォーカー(この作品でピューリッツァー賞を獲得)が舞台に出演していたウーピーを見て、是非主演にとスカウト下らしいですよ。
 ウーピーは初主演作のこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされましたが、獲得できませんでした。(ゴールデン・グローブ賞は受賞しています)
 また、ジャグを演じたマーガレット・エイブリー、ソフィアを演じたオプラ・ウィンフリーも助演女優賞にノミネートされましたが、逃しています。10部門(助演女優賞は2人なので、のべ11部門)にノミネートされつつ、無冠に終わったそうです。ここ数年だったら獲得していたかもしれませんね。
 最低男と、思わずののしりたくなるセリーの夫をダニー・グローヴァーが、憎々しく演じています。

 全体的に重い物語の展開を補正して、釣り合いをとるようにファンタジーなコスモス畑等の映像が綺麗です。
 人種差別・男尊女卑の社会で抑圧された黒人女性が、人の愛を知り、自立していく話なのですが悲壮感よりもそのたくましさに驚かされます。
 物語の冒頭で父親に
「おまえは笑うと、ますます醜いな」といわれ、それ以後心から笑えず、笑うときは顔を隠すようになったセリーが、最後にネティとの再会のシーンで顔を隠さずに見せる満面の笑みが、それまでの重苦しかった出来事も、40年間の苦労も吹き飛ばしてくれるようです。
 人種差別とかは、身近に感じられないのでよくわからないと言うのが本当のところですが、こういう(人間っていいなぁ)と思えるハッピーエンドの作品は、とても好きです。
 おそらく、見るたびに感じ方が変わってくる深い映画だと思います。まだご覧になってない方は、一度見てください。

どちらが裏だか表だか分からないDVDが届いて???

投稿日

2007/04/06

レビュアー

kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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これがA面とB面があるDVDなんですね。
初めてなので、戸惑いました。

とても考えさせられる内容でした。
黒人が人種差別を受けているだけではなく、黒人同士の中にあっても、階級の差別があるのでした。
主人公のセリーを中心に、およそ40年間が描かれていましたが、近親相姦。人身売買。父親、あるいは夫からの虐待。人種差別と向き合って、逞しく生きた女性の姿が感動的でした。
主人公のセリーは、自らの運命を受け入れて、その運命の中で必死に生きたのです。
自分で自分の道を切り開いて行くのは、確かに勇気のある生き方だけれど、運命を受け入れて、誰かのために自分を犠牲にするのも、勇敢な生き方だと思います。
セリーは自分の妹を守り、夫の娘たちを守り育てたのです。
また、現代でもいえる事ですが、子供は親に育てられたようにしか、子供を育てられないのだなあと思いました。
セリーの夫のミスターは、彼の父親から殴る事によって服従させられ、自分もまた息子を殴ることにより、自分の思うままにしていたのです。
殴る事で、誰が優位にいるのか、誰が主人であるのかをわからせるのです。
こうして、愛されて育てられなかった者は、子供に愛情を注ぐ術も知らず、服従させるために力を使う(虐待する)という連鎖を繰り返していくのでしょう。
セリーも、人生で出会った逞しく生きる女性たちに学び、少しずつ自立していきます。
ラストの妹や子供たちとの再会のシーンは胸を打ちます。
このセリーを演じているのは、「天使にラブソングを」の彼女ですね。

劇中の「セリーのテーマ」とかいう「シスター♪」と歌われた曲は、音程や声に幅があり、とても素敵でした。
未見の方には、是非、是非お勧めしたい、一押しの作品です!
 

醜くも美しい、相反するひとつの姿が、ここにあります。

投稿日

2007/03/25

レビュアー

干し草

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 『九月は旅立ちのとき』。欧米の夏は進入学の季節です。少々重いこの作品、観る季節を選ぶなら、日本では春、過去のわだかまりを忘れ、白い気持ちで再出発する今の時期がお勧めです。
 難しいところがある作品です。
 牧師の事実婚が常態化しながら婚姻手続きが認められない時代を知らなければ、いくら弱者救済であろうと、若い牧師夫妻が赤子を買うことに、無理を感じるかもしれません。アフリカ戦士の末裔という意識が“黒人”のアイデンティティである事を知らなければ、アフリカの場面に唐突感を抱き、想いをうつすことができないかもしれません。
 ですから、わからなかったら拒否するのも良いと思うのです。もちろん、時間をおいてみたり、興味が持てたなら、背景をいろいろ調べながら鑑賞するのも良いでしょう。理解や興味は、個人の主観に拠るものですから。
 私はそう思って、映画にまっさらな気持ちで入るように心がけています。謎解きは、あとですればいい。レビューが助けてくれるときもあります。

 題名の「カラーパープル」は、文法的に変わった使い方です。劇中では終盤、コスモス畑のシーンで、たった一箇所使われています。ケチケチさんも触れておられる通り、紫は美しさや高貴さを、同時に意味します。『その色、(美しい)紫』とでもいうような、詩的な言葉選びです。
 しかし私はこの題名は、音から連想させる別の言葉に、本意をおいているのでは、と思うのです。
 『Coler People(カラーピープル)』。侮蔑的な意味合いが定着した“カラーズ(色着き)”でも“ニグロ(怠惰なクロンボ)”でもない、有色の人びとを表す言葉。しかし、この言葉でも十分でないと言うかのように、劇中で触れられることはありません。
 私は、市長夫人のパニックのシーンでこの想いを深めました。黒人男性たちを間近に見て恐怖にかられた夫人は、繰り返します。『I've always been good to you, People!(私はいつだってあなたたちによかれと思うことをしてきたのよ、みなさん!)』。“People!”という政治家特有の語りかけが、夫人の親密アピールなのです。しかし手を差しのべる人々を見て、恐怖を頂点に達せた夫人は、ついに金切り声で叫んでしまいます。『I've always gone out of my way, for COLOREDS ! (私はずっと“色着き”に我慢してやってたのに!)』

 社会のゆがみや欺瞞は、社会をめぐって濃縮され、もっとも弱い者に信じられないような圧迫としてのしかかります。それは80年前のアメリカだろうと現代の日本だろうと変わりなく、目をおおいたくなる事だけれども、現実です。映画の時代、有色の(=Coler)人びと(=People)に、貧困と、差別と、みさかいのない敵意がぶつけられました。「フライド・グリーン・トマト」のような救い(?)が見つかることは、ほとんどありませんでした。
 しかし、同じようにつらい現実に向きあう者の中にも、より弱いものにじっとりとした目を向ける者もいれば、耐える戦いを続ける者、自ら学ぶことで変化を迎える者もいるのです。
 セリィの忍耐の日々にも、ときおり笑いや喜びがおとずれます。彼女はいやおうなく耐える道を進み、ネティは学ぶ道を選びました。二人とも、より弱いものに与えこそすれ、あたることはありませんでした。年月を経て強靭になったふたりの姿は、下賎な道をたどるものに比べ、はるかに大きく、凛々しく映ります。
 特にセリィです。その変化が周りの者に勇気をもたらす終盤は見ごたえがあります。あばずれ歌手のシャグは、父(=神=実父)の家への帰還を果たします。アルバートは、ネティの帰国を助けるため、人知れず移民局の証言台に向かいます。

 アルバートの沈黙の行動には、この映画をはじめてみた頃とは異なり、共感を覚えるようになりました。アルバートにとって、なんの得にもならない行動。黒錆びた銀のような鈍い色の勇気は、誰の目にも止まらなくとも彼の心のうちで輝き、残りの彼の人生に色彩を与えるでしょう。

 “coler”という単語そのものにも、黒人の意が含まれます。そう考えるとですよ。心の土地、アフリカを学んだ紫のケープの美しい妹と、受難の日々を乗り越えた醜い姉。どちらがより「The Coler Purple(高貴な黒人)」だったのでしょう。

「誰だって愛されたい」と共感させてくれる大人のファンタジー

投稿日

2004/12/28

レビュアー

ケチケチ

人の価値を決めるもの。

投稿日

2007/11/29

レビュアー

カゼキリ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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1909年、南部ジョージアに住む黒人一家の長女セリー。
父親や旦那から暴力、女性蔑視を受けながらも純粋な心は持ち続けている。ただ醜いと言われた笑顔を手で隠す癖が染み付いてしまった意外は。
最初は暴力は半ば諦めている(納得しているようにも映る)が、一人の人間、一人の女性として変貌を遂げる様を本作が映画初出演のウーピー・ゴールドバーグが熱演している。(めちゃくちゃスリムだし・笑)

差別や虐待は口では「ひどい」だの「かわいそう」だのいくらでも言えるが、実際自分が体感しないと本質なんて分からないものだと思う。
そして差別が差別を、虐待が虐待を生むという連鎖は少なからずあるだろう。
しかしセリーはその連鎖を食い止めた。それは彼女が自身でも気付いていなかった強さだったかもしれないし、たまたま運が良かっただけなのかもしれない……そう感じた。

最後、周りの人にも助けられながらも、大きな笑顔取り戻し自分の道を見つけたセリー。私は号泣してまでではなかったが、じんわりと感動できた。



★余談ですが。
両面再生のディスクというのに最初気付かなくて。
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