わが青春に悔なし / 原節子
わが青春に悔なし
/黒澤明
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全体の平均評価点: (5点満点)
(17)
解説・ストーリー
黒澤明監督の戦後最初の監督作品。京大・滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をモチーフに、ファシズムの吹き荒れる時代にあって自らの信念に基づいて強く生きる女性の姿を謳い上げたドラマ。国民的アイドル原節子が芯の強いヒロインを好演。昭和8年。京都帝国大学の教授・八木原の教え子たちにとって教授の一人娘、幸枝は憧れの的。野毛、糸川の二人の学生も幸枝に想いを寄せていた。秀才型で日和見的な糸川に対して実直で行動派の野毛。軍国主義が強まる中、野毛が左翼運動へと身を投じる一方、糸川はひたすらに法曹の道を目指していた。やがて、幸枝は信念を持って行動する野毛に魅力を感じ始めるのだったが……。
黒澤明監督の戦後最初の監督作品。京大・滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をモチーフに、ファシズムの吹き荒れる時代にあって自らの信念に基づいて強く生きる女性の姿を謳い上げたドラマ。国民的アイドル原節子が芯の強いヒロインを好演。昭和8年。京都帝国大学の教授・八木原の教え子たちにとって教授の一人娘、幸枝は憧れの的。野毛、糸川の二人の学生も幸枝に想いを寄せていた。秀才型で日和見的な糸川に対して実直で行動派の野毛。軍国主義が強まる中、野毛が左翼運動へと身を投じる一方、糸川はひたすらに法曹の道を目指していた。やがて、幸枝は信念を持って行動する野毛に魅力を感じ始めるのだったが……。
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「わが青春に悔なし」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
黒澤明監督の戦後最初の監督作品。京大・滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をモチーフに、ファシズムの吹き荒れる時代にあって自らの信念に基づいて強く生きる女性の姿を謳い上げたドラマ。国民的アイドル原節子が芯の強いヒロインを好演。昭和8年。京都帝国大学の教授・八木原の教え子たちにとって教授の一人娘、幸枝は憧れの的。野毛、糸川の二人の学生も幸枝に想いを寄せていた。秀才型で日和見的な糸川に対して実直で行動派の野毛。軍国主義が強まる中、野毛が左翼運動へと身を投じる一方、糸川はひたすらに法曹の道を目指していた。やがて、幸枝は信念を持って行動する野毛に魅力を感じ始めるのだったが……。
「わが青春に悔なし」 の作品情報
「わが青春に悔なし」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
わが青春に悔なしの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
110分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2801R |
2004年04月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
0人
|
0人
|
わが青春に悔なしの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
110分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2801R |
2004年04月09日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:17件
黒澤作品としては上位に位置すると思う
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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悪くない。いや積極的にいいとすら言い得る出来で、黒澤明の作品の中では良かった部類であるように感じる。前半までの滝川事件を中心とした部分は他の黒沢作品同様、顔の演技を強調するためのアップの多用やしまりのないフレーミング、落ち着きのないカメラワークなどが目立つ余り感心できる代物ではなかった。だが、ちょうど中間当たりの物語においても分岐点もしくは折り返し点に位置する地点から作品の雰囲気が一転する。原節子扮する滝川教授をモデルとする法学者の娘と、滝川の弟子で逮捕され出獄された後も表面的には国士を装いながら反戦と民主主義への熱望を捨てることはない藤田進の二人が主人公で、この中間地点において原は安定していた生活を捨て野望と熱意を秘めた藤田の元へ走ることを決意する。と説明すると黒沢らしい激情を感じさせる演出がこれでもかと出てきそうなのだが、意外なことにこのシークエンスは非常に落ち着き払ったもので、殆ど全てがフィックスであり、ロングを効果的に挟み込んだ黒沢らしくない見事なものだった。以降、前半までのお遊戯とも感じられる緩慢な演出から大胆な省略によるスピーディーな展開となり、藤田と原の逮捕、そして藤田の獄死で第二段階を終える。その後原は藤田の意志、つまり目標に対して振り返る(つまり、悔いる)ことなく突き進む熱意を継承するために、左翼活動家であった息子を勘当し、息子のスパイ容疑の逮捕、獄死により村八分にされている彼の両親の元に行くのだが、ここでの原の全てをかなぐり捨てたような体当たりの演技、演出が凄いのだ。お嬢さん育ちだった原は両親に受け入れられるために、また村八分状態のため田んぼ仕事もままならない両親を助けるため、泥だらけ汗まみれになって田んぼ仕事に没入する。その姿は、出演作の殆どが上品な役柄であった原からは想像できないようなもので、顔は泥で汚れ健康を害しているため土気色になり、髪は乱れ放題だ。そんな原をしばしばアップで、その多くは仰角気味のフレームで捉えているが、そこにあるのはいつもの黒沢の表情を表現するためのアップではなく、ものとしての顔を捉える冷徹で残酷で、であるが故にひどく感動的な即物的なアップなのだ。後半以降のどの程度までが黒澤明の本領なのかわからないし、もしかしたらそれは原節子が強力な媒介となっている可能性もあるが、素直に誉めて良い作品だと思う。
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愛をつらぬく、先駆的な女性像
原節子って、本当にきれいですよね
でも、あんな風には生きられないなぁ、きっと
夫のことばをそのまま受け入れて、自分の人生にしてしまうなんて
ぜったいできない、と思う
あたしが本当に人を愛したことがないから、かなぁ
あの女性は「斬新だが観念的すぎて血が通ってない」って
当時はそう批評されたとか、ちょっと聞きましたが、
え?、意外。
とても古風に見えるぞ。昔はあんな女性いっぱいいた気がするし
あたしの疑問はその点シンプルです
夫のことばを信じ続ける、そういうの、なんでできるかって。
ちょっと考えて思いあたるのは、あたしたちがアクセスできる情報量のちがい
つまり、何についてであれ、あの時代、
社会的なできごとについて、女性は、夫から情報を得る以外、方法がなかった
ネットで検索して、「楽しそ〜♪」なんて
現代みたいに、思う手段が、たぶんほとんどないのですよね。
そういう意味では、いまは、女もいろんな生き方があるって、わかるし、
迷うことができる分、いい時代になった、の?
それとも、単純、明快、純粋に夫を信じられなくなった分、女は不幸になった
のではないだろーか?
なんて真剣に思ったりもします。まじで
ほんとうに、いちど、あんなふうに心を捧げてみたい
そういえば、突然ですが、
服部正さんに質問
音楽がなんとなく「ボレロ」に似てる感じがするのは、わたしの気のせいでしょうか
あの女性は、黒沢監督自身だ、という話もあるとかないとか
女性に仮託して生き方を示すしかなかったのは、戦後だからでしょうか
それとも、男性たちの生き方が、戦争に負けて説得力を失ってしまったからでしょうか
強さを見習いたい女性像です
でもほんとうは、あの女性、なにか一つ、あたしにも腑に落ちないのです
女のかっこよさを追求してる人にお奨めします
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和風スカーレット
投稿日:2004/04/14
レビュアー:かんぬき
お嬢様が髪を振り乱して荒れた田んぼに立ち尽くすシーンは、まるっきりスカーレット。意識したのかしていないのか。
小津安二郎の柔らかなイメージとは対照的に、こちらの原節子は怖いほどしっかりした強気の女性を演じています。同じく黒澤監督の『白痴』でも、勝気でわがままな役でした。正直、あまり魅力的とは言えません。儚げに微笑んでこその原節子。小津安二郎といえば原節子、黒澤明といえば三船敏郎。この方向性が、どうしたってかみ合うわけがありません。
黒澤初心者にはオススメできません。先に見るべき作品はいくらでもあります。とりあえずは避けておくべきかと…
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原節子の迫力の演技に苛立ったり感動したり
投稿日:2007/03/23
レビュアー:ユークス
最近の若い監督たちの青春映画をたくさん見ているのだが、たまには昔の青春も、と思う事があって借りてみた。
この映画、1946年の製作と言うから私の生まれる2年前の作品である。
まず一番に小津作品とは味付けの違う原節子にイラッとし藤田進の似合わぬ学生服姿に唖然とする。(まあこれは仕方ないか)
戦前から戦後への日本の暗く不幸な時代を生きた京大の学生たちと大学教授の娘の姿を若き日の黒澤明の感性が描き切る。
当然の事ながら現代の映画のテンポや表現方法とは違うから、ところどころに不満もあるが、当時としては斬新で衝撃的なものだったに違いない。
原節子の演技はいささかオーバーに感じる事もあったが、美人女優の代名詞とされた彼女の泥にまみれた汚れ役の演技はきらきらと輝いてさえ見える。戦後民主主義の夜明けとともに物語は終わるが、モノクロの暗い画面ととても誉める事の出来ない悪い音声の中でもさわやかな気分で見終える事が出来た。
たまにはこういう映画を観なおしてみるのも良いですね。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
好きです。
黒澤監督の初期作品は映画を制作することの一生懸命さが滲み出ていてとても好感が持てます。戦中の{姿三四郎」など激変する時代の中で精一杯のクリエイティブ力を発揮したと思います。この映画の完成度は黒澤作品の中ではいま一歩ですが、映画にかける意気込みが大変良く感じられます。この映画の主だった俳優達がミスキャストだの展開がどうのとか、それらを凌駕するパワーをこの作品はみせてくれます。中ばからの野毛と幸枝の愛情や機微を丁寧にドラマチックに演出して、後半にこれでもかというくらいの情熱を幸枝にかたむけます。黒澤映画は主人公達を斜に構えずに堂々と描くところが快感であり魅力です。原節子の一途なすごい演技であり、藤田進の実直で存在感のある人物像がこの映画の魅力的にしています。ただし藤田の学生服はなぜか似合わない。この映画は重いテーマですが、まじめにおもしろい映画だとおもいます。
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ユーザーレビュー
黒澤作品としては上位に位置すると思う
投稿日
2006/01/06
レビュアー
parole
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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悪くない。いや積極的にいいとすら言い得る出来で、黒澤明の作品の中では良かった部類であるように感じる。前半までの滝川事件を中心とした部分は他の黒沢作品同様、顔の演技を強調するためのアップの多用やしまりのないフレーミング、落ち着きのないカメラワークなどが目立つ余り感心できる代物ではなかった。だが、ちょうど中間当たりの物語においても分岐点もしくは折り返し点に位置する地点から作品の雰囲気が一転する。原節子扮する滝川教授をモデルとする法学者の娘と、滝川の弟子で逮捕され出獄された後も表面的には国士を装いながら反戦と民主主義への熱望を捨てることはない藤田進の二人が主人公で、この中間地点において原は安定していた生活を捨て野望と熱意を秘めた藤田の元へ走ることを決意する。と説明すると黒沢らしい激情を感じさせる演出がこれでもかと出てきそうなのだが、意外なことにこのシークエンスは非常に落ち着き払ったもので、殆ど全てがフィックスであり、ロングを効果的に挟み込んだ黒沢らしくない見事なものだった。以降、前半までのお遊戯とも感じられる緩慢な演出から大胆な省略によるスピーディーな展開となり、藤田と原の逮捕、そして藤田の獄死で第二段階を終える。その後原は藤田の意志、つまり目標に対して振り返る(つまり、悔いる)ことなく突き進む熱意を継承するために、左翼活動家であった息子を勘当し、息子のスパイ容疑の逮捕、獄死により村八分にされている彼の両親の元に行くのだが、ここでの原の全てをかなぐり捨てたような体当たりの演技、演出が凄いのだ。お嬢さん育ちだった原は両親に受け入れられるために、また村八分状態のため田んぼ仕事もままならない両親を助けるため、泥だらけ汗まみれになって田んぼ仕事に没入する。その姿は、出演作の殆どが上品な役柄であった原からは想像できないようなもので、顔は泥で汚れ健康を害しているため土気色になり、髪は乱れ放題だ。そんな原をしばしばアップで、その多くは仰角気味のフレームで捉えているが、そこにあるのはいつもの黒沢の表情を表現するためのアップではなく、ものとしての顔を捉える冷徹で残酷で、であるが故にひどく感動的な即物的なアップなのだ。後半以降のどの程度までが黒澤明の本領なのかわからないし、もしかしたらそれは原節子が強力な媒介となっている可能性もあるが、素直に誉めて良い作品だと思う。
愛をつらぬく、先駆的な女性像
投稿日
2008/05/31
レビュアー
モリカ
原節子って、本当にきれいですよね
でも、あんな風には生きられないなぁ、きっと
夫のことばをそのまま受け入れて、自分の人生にしてしまうなんて
ぜったいできない、と思う
あたしが本当に人を愛したことがないから、かなぁ
あの女性は「斬新だが観念的すぎて血が通ってない」って
当時はそう批評されたとか、ちょっと聞きましたが、
え?、意外。
とても古風に見えるぞ。昔はあんな女性いっぱいいた気がするし
あたしの疑問はその点シンプルです
夫のことばを信じ続ける、そういうの、なんでできるかって。
ちょっと考えて思いあたるのは、あたしたちがアクセスできる情報量のちがい
つまり、何についてであれ、あの時代、
社会的なできごとについて、女性は、夫から情報を得る以外、方法がなかった
ネットで検索して、「楽しそ〜♪」なんて
現代みたいに、思う手段が、たぶんほとんどないのですよね。
そういう意味では、いまは、女もいろんな生き方があるって、わかるし、
迷うことができる分、いい時代になった、の?
それとも、単純、明快、純粋に夫を信じられなくなった分、女は不幸になった
のではないだろーか?
なんて真剣に思ったりもします。まじで
ほんとうに、いちど、あんなふうに心を捧げてみたい
そういえば、突然ですが、
服部正さんに質問
音楽がなんとなく「ボレロ」に似てる感じがするのは、わたしの気のせいでしょうか
あの女性は、黒沢監督自身だ、という話もあるとかないとか
女性に仮託して生き方を示すしかなかったのは、戦後だからでしょうか
それとも、男性たちの生き方が、戦争に負けて説得力を失ってしまったからでしょうか
強さを見習いたい女性像です
でもほんとうは、あの女性、なにか一つ、あたしにも腑に落ちないのです
女のかっこよさを追求してる人にお奨めします
和風スカーレット
投稿日
2004/04/14
レビュアー
かんぬき
お嬢様が髪を振り乱して荒れた田んぼに立ち尽くすシーンは、まるっきりスカーレット。意識したのかしていないのか。
小津安二郎の柔らかなイメージとは対照的に、こちらの原節子は怖いほどしっかりした強気の女性を演じています。同じく黒澤監督の『白痴』でも、勝気でわがままな役でした。正直、あまり魅力的とは言えません。儚げに微笑んでこその原節子。小津安二郎といえば原節子、黒澤明といえば三船敏郎。この方向性が、どうしたってかみ合うわけがありません。
黒澤初心者にはオススメできません。先に見るべき作品はいくらでもあります。とりあえずは避けておくべきかと…
原節子の迫力の演技に苛立ったり感動したり
投稿日
2007/03/23
レビュアー
ユークス
最近の若い監督たちの青春映画をたくさん見ているのだが、たまには昔の青春も、と思う事があって借りてみた。
この映画、1946年の製作と言うから私の生まれる2年前の作品である。
まず一番に小津作品とは味付けの違う原節子にイラッとし藤田進の似合わぬ学生服姿に唖然とする。(まあこれは仕方ないか)
戦前から戦後への日本の暗く不幸な時代を生きた京大の学生たちと大学教授の娘の姿を若き日の黒澤明の感性が描き切る。
当然の事ながら現代の映画のテンポや表現方法とは違うから、ところどころに不満もあるが、当時としては斬新で衝撃的なものだったに違いない。
原節子の演技はいささかオーバーに感じる事もあったが、美人女優の代名詞とされた彼女の泥にまみれた汚れ役の演技はきらきらと輝いてさえ見える。戦後民主主義の夜明けとともに物語は終わるが、モノクロの暗い画面ととても誉める事の出来ない悪い音声の中でもさわやかな気分で見終える事が出来た。
たまにはこういう映画を観なおしてみるのも良いですね。
好きです。
投稿日
2006/12/18
レビュアー
三四郎
黒澤監督の初期作品は映画を制作することの一生懸命さが滲み出ていてとても好感が持てます。戦中の{姿三四郎」など激変する時代の中で精一杯のクリエイティブ力を発揮したと思います。この映画の完成度は黒澤作品の中ではいま一歩ですが、映画にかける意気込みが大変良く感じられます。この映画の主だった俳優達がミスキャストだの展開がどうのとか、それらを凌駕するパワーをこの作品はみせてくれます。中ばからの野毛と幸枝の愛情や機微を丁寧にドラマチックに演出して、後半にこれでもかというくらいの情熱を幸枝にかたむけます。黒澤映画は主人公達を斜に構えずに堂々と描くところが快感であり魅力です。原節子の一途なすごい演技であり、藤田進の実直で存在感のある人物像がこの映画の魅力的にしています。ただし藤田の学生服はなぜか似合わない。この映画は重いテーマですが、まじめにおもしろい映画だとおもいます。
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