プライド 運命の瞬間(とき) / 津川雅彦
プライド 運命の瞬間(とき)
/伊藤俊也
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
1948年12月23日、東絛英機らA級戦犯7名の絞死刑が執行された。あれから50年を経て、再び“東京裁判”を再検証する大作ドラマ。戦勝国が一方的に裁く法廷のあり方に疑問を呈するインド代表パール判事の苦悩と、その法廷にたったひとりで立ち向かった“人間”東絛英機の真の姿を浮き彫りにしていく。監督は「誘拐報道」「花いちもんめ」の伊藤俊也。主演の東絛英機役に津川雅彦。
1948年12月23日、東絛英機らA級戦犯7名の絞死刑が執行された。あれから50年を経て、再び“東京裁判”を再検証する大作ドラマ。戦勝国が一方的に裁く法廷のあり方に疑問を呈するインド代表パール判事の苦悩と、その法廷にたったひとりで立ち向かった“人間”東絛英機の真の姿を浮き彫りにしていく。監督は「誘拐報道」「花いちもんめ」の伊藤俊也。主演の東絛英機役に津川雅彦。
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「プライド 運命の瞬間(とき)」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1948年12月23日、東絛英機らA級戦犯7名の絞死刑が執行された。あれから50年を経て、再び“東京裁判”を再検証する大作ドラマ。戦勝国が一方的に裁く法廷のあり方に疑問を呈するインド代表パール判事の苦悩と、その法廷にたったひとりで立ち向かった“人間”東絛英機の真の姿を浮き彫りにしていく。監督は「誘拐報道」「花いちもんめ」の伊藤俊也。主演の東絛英機役に津川雅彦。
「プライド 運命の瞬間(とき)」 の作品情報
「プライド 運命の瞬間(とき)」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
プライド 運命の瞬間の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRTD03379 |
2011年08月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
プライド 運命の瞬間の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DRTD03379 |
2011年08月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:6件
嫌戦主義者への反撃
1945年の敗戦後、映画や新聞・ラジオなどのマスメディア及び教育界に、コミンテルンの指令を受けた共産主義者が大量に入り込み、それまでの日本の指導者がいかに狂気に満ちた悪鬼同然のおぞましい存在だったかを執拗に宣伝しまくった。
その害毒は日本人の意識に徐々に染み渡り、特に戦後教育を受けた子供達の脳と心を赤く洗脳する。
結果、現政権を担う民主党幹部の中には軍事オンチがひしめき、東京裁判史観に骨の髄まで浸食されて、自らの不勉強ぶりに気づきもせず、未だに戦犯に関してトンチンカンな発言を繰り返している者が多数いる。
1983年に記録映画「東京裁判」が公開されて、裁判自体が法律を無視して勝者側の都合と復讐心だけで開廷された茶番劇であったことがある程度は明白にされたが、軍事独裁国家・中共(中華人民共和国の略称)のプロパガンダ写真を取り入れるなど、いくつかの瑕疵も散見された。
それから15年後に製作・公開された本作だが、やはり当時も反日容共勢力の勢いは強く、公開されると同時にものすごいバッシングがマスメディアに溢れた。
映画専門誌「キネマ旬報」に記載された映画評の中には、評論どころか「こんな映画を製作・公開するべきではない」と、あからさまに言論・表現の自由を弾圧するトンデモ私見を書き散らしたサヨク評論家すらいたほどだ。
ちなみにこの評論家は、日活ロマンポルノ裁判の時には「国家権力による表現の弾圧は許さない!」とわめいていたような気がする…が、記憶が定かでない。
確かに、当時の国家指導者達、特に軍人達こそ、他民族を虐殺して世界征服を企む鬼畜同然の大悪人であった、と決めつけたい赤色イデオロギー信者にとっては、自分たちの主義・主張に真っ向から反論する内容であり、絶対に叩き潰したい作品であったろう。また、映画の中で描かれているように、日本の国策・対外政策が、東南アジアやインドの解放・独立に大いに寄与した点などは、コミンテルンの下僕としては、どんな手段を使っても国民の目から隠し通したい歴史的事実であろう(「東京裁判」は記録映画であるため、映像自体に資料的価値が高く、露骨に攻撃できない面があった)。
逆に言えば、本作が当時の風潮に抗して、本気で大東亜共栄圏を夢想した戦前・戦中の政治家や軍人の真実に近い姿、行動、思想をきちんと描き、裁判自体の欺瞞性を衝く「正論」であったことを自ら証明するような反日サヨク集団の過剰反応でもあった。
ただ、今の目で見れば少々甘いところもあり、2006年に「いわゆるA級戦犯」を上梓した小林よしのり氏によれば、睡眠を満足にとらせないよう故意に画策するなど、巣鴨プリズン内での虜囚達の扱いは、非人道的で拷問に近いものであったという。
この夏も大東亜戦争に関する特番やドラマがテレビで何本も放送されていたが、いずれも「戦争のせいでこんなひどい目に遭いました」式の思考停止型嫌戦パターンから一歩も抜け出していない。
こんな幼稚な番組を放送するくらいなら(前記の評論家のように放送するなとは絶対に言わないが)、本作や「東京裁判」、記録映画「南京」などを放送した方が、よほど国民のためになると強く思う。
VHSの販売が停止されてからDVDになるまで長いこと待たされたが、この度のようやくのリリースを、まずは素直に喜びたい。
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となりの東條英機
( ネタばれあり)
前にも書いたことの繰り返しになってしまいますが、いわゆる皇国史観への批判で言われてきたことは、それが主観に基づいて歴史事象、人物を善悪正邪を分け、たとえば楠木正成を忠臣、足利尊氏を逆賊というように、紋切り型の、教条主義的な歴史観であるということでした。
しかし考えれば、私たちが習ってきた歴史観、特に左翼的な階級闘争史観も、単純な二項対立で、紋切り型のレッテル張りや決めつけの傾向が著しいようにも思います。
本作の製作、公開時にも上映反対ありき、「戦争を美化する」作品というレッテル張り先行の、ネガティブ・キャンペーンがありました。
右であれ、左であれ、政治的議論が作品に先だってしまうことは、何とも不自由で残念なことです。
本作の監督は伊藤俊也。 ウィキペディアで紹介されているように、「東映労組で会社側と闘い『 さそり 』シリーズなど反体制的な作品を撮る印象の強い人がなぜ東條英機の映画」とされたようですが、私見を申せば、創作の動機が「思想を語ることではなく情念を描くということなだけ」なのでしょう。
本作はスポンサー側がもともと東京裁判で被告人全員無罪の判決書を書いたパール判事を主人公にした映画の企画を持ち込んだのに対し、伊藤監督が「それでは日本ではウケないので、東京裁判を描くなら、いっそ東條英機を」と逆提案したとのことです。
しかし結果は東條英機だけでなくチャンドラ・ボース、パール判事、日本人の一般庶民と視点を複数にしたことがうまく作用しておらず、散漫で一貫性が欠けた作品という印象が率直な感想。
視点を複数にするなら『 市民ケーン 』のように、複数の語り手が主人公を客体として関わりを語るべきでしたが、それぞれの語り手がおのれの情念を吐き出すのでまとまりに欠けてしまったように思います。
烏丸せつこ演じる女の、被告のA級戦犯たちへの恨みの激しさ。
自分に戦争責任のすべてが科せられるよう裁判進行が操作されるのを、忠臣として昭和天皇に.累が及ばぬよう受け入れる東条の無念さ。
このように単純な政治メッセージの映画ではなくて、ルサンチマンの映画という感じですね。
別の見方をすれば、敗戦とは、賊軍として裁かれるということは、割り切れない思い、言い分の通らぬ無念さ、行き場のない恨み節のこもったもので、それがそのまま作品に出ていると言えるかもしれません。
津川雅彦は思い入れを持って力演し迫力はありますが、それでも東條英機のイメージにカリスマ性はないですね。
同時代を生きた作家・山田風太郎が、「怪物的独裁者ではなく、ただの陸軍大将」「敵国側から怪物的悪漢と誹謗され、日本の新聞も否が応でもそれに合わせて書き立てるであろう。」と言うように、作られたイメージ。
日中戦争で軍人として実績はありますが、私見を述べると、石原莞爾や山本五十六のような軍人というより融通の利かない役人という印象。 悪く言えば、エリートな秀才ではあっても、陳腐なありきたりの人物。
有名な神宮球場での学徒動員壮行会の映像を見ても、悪魔的、悪漢のイメージはなくて、頑なな人物で、会場の生まじめな悲壮さには怒りよりも、やりきれなさを感じてしまう。
戦後70年の一つの区切りの日ではありますが、妄言を申せば、清く正しくつまらない「 政治的正しさ 」にはただだだ心萎えます。
ソ連というのを、プロレタリア革命の総本山か、独裁政治の覇権国家か、あるいは、アメリカは自由と民主主義の国か、帝国主義の覇権国家か、どちらかではなく、どちらでもあるのでしょう。
では、大日本帝国は覇権国家か東アジアで先駆けて近代化した国か。
日本がアジアを解放したという言い方には鼻白んでしまいますが、かと言って、対立する覇権国家が日本を抑圧側、自らを解放側と位置づけることにも何だかなと思います。
日本に協力しパートナーとなったアジア各国の勢力は、まず「敵の敵」だから組んだと考えられるのに、よく知らないうちに、ただ傀儡とか反逆者のレッテルを張ってるのはいかがなものか。
歴史を直視しろ、などという人が、質問を返すと、驚くほど歴史を知らなくて、がっかりすることもあります。
などなど、愚痴と自虐を言い出せば止まりませんが、紋切り型の戦後史観の「歴史見直し」が、ただの紋切り型な皇国史観の焼き直しに流されている傾向が強いのは残念なことです。
それでも70年前日本は間違いを犯し、失敗して敗戦した国であることは、残念ながら否定できない事実です。
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ちょっと右に走りすぎたかな?
投稿日:2011/08/31
レビュアー:あきづき
劇場公開版を観たが、率直な感想。
左翼監督製作の映画程ではないが、東京裁判史観打倒!大東亜(右翼が使いたがる呼称)肯定という意図が見え見えで、せっかく東京裁判の是非という、歴史評価のタブーに挑戦した冒険作品でありながら、結局は左翼と同じ手法で、歴史を自分の主張する意見に都合良く解釈した、陳腐なB級映画になりさがってしまった印象はぬぐえない(たとえば、パール判事は、日本は戦争犯罪に付いては有罪としているが、連合国側もこれに匹敵する戦争犯罪を起こしているのであるから、裁判の意義が無いとして『日本無罪論』を提唱したが、その事には触れられず、ただ日本の戦争が、インド独立に影響を与えた側面ばかり強調している)。この作品を観るのであれば、ドキュメンタリー映画『東京裁判』を観る方が良いと思う。
と、否定的な評価から書いたが、私はこの作品には一定の評価をしている。それは日本の戦後史観において、絶対悪とされていた東條英機の人間性を描写することで、東京裁判の正当性を真っ向から問うた作品であること。これにつきると思う。少なくともこの映画以降、東條英機の人間性に光があたり、ビートたけしが東條英機の『開戦を決断するまでの苦悩』を描いたドラマが、中共御用TV局で放送出来うるまでになったきっかけを作ったと言えるのではないだろうか?
放映中止運動を行った左翼腐れ映画人(津川雅彦は、山田洋次をTVで批判してましたな)がぼろくそに批判した映画の内容が、本当にそれほど悪い内容だったのかというのを、改めて自分の考えで評価するために、レンタルして一度観賞することはお勧めする。ただソフトを購入して保存版!とするほどの内容ではないと思う。
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東京裁判とは何かが良く分かる映画
投稿日:2021/01/17
レビュアー:松村 訓明
この映画は主人公は東條英機ですが、東京裁判とは何かが良く分かる映画です。東京裁判について興味のある方にはお薦めします。
なお、東條英機は太平洋戦争の罪を一身に背負うつもりであったように思われます。東京裁判で亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
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プライド 運命の瞬間
投稿日:2014/11/18
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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東京裁判を再現しているというだけでも見る価値はあると思いました。どのようなやり取りがしていたのかが、少しは知れて勉強になりました。
ただ、リアルな裁判シーンの出来がよかっただけに。大鶴義丹さん演じるホテルマンのエピソードはほとんどいらないような気がしました。だったら、パール判事のドラマをもっと増やして欲しかったです。
それに、東京裁判の再現に力を入れすぎたせいか。東條英樹のキャラクターなんかはあまり深いところまで描かれていない感じを受けました。
それに、淡々と裁判シーンと裁判以外での日常を描くので161分はチト長く感じました。ただ、迫力はあってよかったです。
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ユーザーレビュー
嫌戦主義者への反撃
投稿日
2011/08/24
レビュアー
ロートルマニア
1945年の敗戦後、映画や新聞・ラジオなどのマスメディア及び教育界に、コミンテルンの指令を受けた共産主義者が大量に入り込み、それまでの日本の指導者がいかに狂気に満ちた悪鬼同然のおぞましい存在だったかを執拗に宣伝しまくった。
その害毒は日本人の意識に徐々に染み渡り、特に戦後教育を受けた子供達の脳と心を赤く洗脳する。
結果、現政権を担う民主党幹部の中には軍事オンチがひしめき、東京裁判史観に骨の髄まで浸食されて、自らの不勉強ぶりに気づきもせず、未だに戦犯に関してトンチンカンな発言を繰り返している者が多数いる。
1983年に記録映画「東京裁判」が公開されて、裁判自体が法律を無視して勝者側の都合と復讐心だけで開廷された茶番劇であったことがある程度は明白にされたが、軍事独裁国家・中共(中華人民共和国の略称)のプロパガンダ写真を取り入れるなど、いくつかの瑕疵も散見された。
それから15年後に製作・公開された本作だが、やはり当時も反日容共勢力の勢いは強く、公開されると同時にものすごいバッシングがマスメディアに溢れた。
映画専門誌「キネマ旬報」に記載された映画評の中には、評論どころか「こんな映画を製作・公開するべきではない」と、あからさまに言論・表現の自由を弾圧するトンデモ私見を書き散らしたサヨク評論家すらいたほどだ。
ちなみにこの評論家は、日活ロマンポルノ裁判の時には「国家権力による表現の弾圧は許さない!」とわめいていたような気がする…が、記憶が定かでない。
確かに、当時の国家指導者達、特に軍人達こそ、他民族を虐殺して世界征服を企む鬼畜同然の大悪人であった、と決めつけたい赤色イデオロギー信者にとっては、自分たちの主義・主張に真っ向から反論する内容であり、絶対に叩き潰したい作品であったろう。また、映画の中で描かれているように、日本の国策・対外政策が、東南アジアやインドの解放・独立に大いに寄与した点などは、コミンテルンの下僕としては、どんな手段を使っても国民の目から隠し通したい歴史的事実であろう(「東京裁判」は記録映画であるため、映像自体に資料的価値が高く、露骨に攻撃できない面があった)。
逆に言えば、本作が当時の風潮に抗して、本気で大東亜共栄圏を夢想した戦前・戦中の政治家や軍人の真実に近い姿、行動、思想をきちんと描き、裁判自体の欺瞞性を衝く「正論」であったことを自ら証明するような反日サヨク集団の過剰反応でもあった。
ただ、今の目で見れば少々甘いところもあり、2006年に「いわゆるA級戦犯」を上梓した小林よしのり氏によれば、睡眠を満足にとらせないよう故意に画策するなど、巣鴨プリズン内での虜囚達の扱いは、非人道的で拷問に近いものであったという。
この夏も大東亜戦争に関する特番やドラマがテレビで何本も放送されていたが、いずれも「戦争のせいでこんなひどい目に遭いました」式の思考停止型嫌戦パターンから一歩も抜け出していない。
こんな幼稚な番組を放送するくらいなら(前記の評論家のように放送するなとは絶対に言わないが)、本作や「東京裁判」、記録映画「南京」などを放送した方が、よほど国民のためになると強く思う。
VHSの販売が停止されてからDVDになるまで長いこと待たされたが、この度のようやくのリリースを、まずは素直に喜びたい。
となりの東條英機
投稿日
2015/08/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり)
前にも書いたことの繰り返しになってしまいますが、いわゆる皇国史観への批判で言われてきたことは、それが主観に基づいて歴史事象、人物を善悪正邪を分け、たとえば楠木正成を忠臣、足利尊氏を逆賊というように、紋切り型の、教条主義的な歴史観であるということでした。
しかし考えれば、私たちが習ってきた歴史観、特に左翼的な階級闘争史観も、単純な二項対立で、紋切り型のレッテル張りや決めつけの傾向が著しいようにも思います。
本作の製作、公開時にも上映反対ありき、「戦争を美化する」作品というレッテル張り先行の、ネガティブ・キャンペーンがありました。
右であれ、左であれ、政治的議論が作品に先だってしまうことは、何とも不自由で残念なことです。
本作の監督は伊藤俊也。 ウィキペディアで紹介されているように、「東映労組で会社側と闘い『 さそり 』シリーズなど反体制的な作品を撮る印象の強い人がなぜ東條英機の映画」とされたようですが、私見を申せば、創作の動機が「思想を語ることではなく情念を描くということなだけ」なのでしょう。
本作はスポンサー側がもともと東京裁判で被告人全員無罪の判決書を書いたパール判事を主人公にした映画の企画を持ち込んだのに対し、伊藤監督が「それでは日本ではウケないので、東京裁判を描くなら、いっそ東條英機を」と逆提案したとのことです。
しかし結果は東條英機だけでなくチャンドラ・ボース、パール判事、日本人の一般庶民と視点を複数にしたことがうまく作用しておらず、散漫で一貫性が欠けた作品という印象が率直な感想。
視点を複数にするなら『 市民ケーン 』のように、複数の語り手が主人公を客体として関わりを語るべきでしたが、それぞれの語り手がおのれの情念を吐き出すのでまとまりに欠けてしまったように思います。
烏丸せつこ演じる女の、被告のA級戦犯たちへの恨みの激しさ。
自分に戦争責任のすべてが科せられるよう裁判進行が操作されるのを、忠臣として昭和天皇に.累が及ばぬよう受け入れる東条の無念さ。
このように単純な政治メッセージの映画ではなくて、ルサンチマンの映画という感じですね。
別の見方をすれば、敗戦とは、賊軍として裁かれるということは、割り切れない思い、言い分の通らぬ無念さ、行き場のない恨み節のこもったもので、それがそのまま作品に出ていると言えるかもしれません。
津川雅彦は思い入れを持って力演し迫力はありますが、それでも東條英機のイメージにカリスマ性はないですね。
同時代を生きた作家・山田風太郎が、「怪物的独裁者ではなく、ただの陸軍大将」「敵国側から怪物的悪漢と誹謗され、日本の新聞も否が応でもそれに合わせて書き立てるであろう。」と言うように、作られたイメージ。
日中戦争で軍人として実績はありますが、私見を述べると、石原莞爾や山本五十六のような軍人というより融通の利かない役人という印象。 悪く言えば、エリートな秀才ではあっても、陳腐なありきたりの人物。
有名な神宮球場での学徒動員壮行会の映像を見ても、悪魔的、悪漢のイメージはなくて、頑なな人物で、会場の生まじめな悲壮さには怒りよりも、やりきれなさを感じてしまう。
戦後70年の一つの区切りの日ではありますが、妄言を申せば、清く正しくつまらない「 政治的正しさ 」にはただだだ心萎えます。
ソ連というのを、プロレタリア革命の総本山か、独裁政治の覇権国家か、あるいは、アメリカは自由と民主主義の国か、帝国主義の覇権国家か、どちらかではなく、どちらでもあるのでしょう。
では、大日本帝国は覇権国家か東アジアで先駆けて近代化した国か。
日本がアジアを解放したという言い方には鼻白んでしまいますが、かと言って、対立する覇権国家が日本を抑圧側、自らを解放側と位置づけることにも何だかなと思います。
日本に協力しパートナーとなったアジア各国の勢力は、まず「敵の敵」だから組んだと考えられるのに、よく知らないうちに、ただ傀儡とか反逆者のレッテルを張ってるのはいかがなものか。
歴史を直視しろ、などという人が、質問を返すと、驚くほど歴史を知らなくて、がっかりすることもあります。
などなど、愚痴と自虐を言い出せば止まりませんが、紋切り型の戦後史観の「歴史見直し」が、ただの紋切り型な皇国史観の焼き直しに流されている傾向が強いのは残念なことです。
それでも70年前日本は間違いを犯し、失敗して敗戦した国であることは、残念ながら否定できない事実です。
ちょっと右に走りすぎたかな?
投稿日
2011/08/31
レビュアー
あきづき
劇場公開版を観たが、率直な感想。
左翼監督製作の映画程ではないが、東京裁判史観打倒!大東亜(右翼が使いたがる呼称)肯定という意図が見え見えで、せっかく東京裁判の是非という、歴史評価のタブーに挑戦した冒険作品でありながら、結局は左翼と同じ手法で、歴史を自分の主張する意見に都合良く解釈した、陳腐なB級映画になりさがってしまった印象はぬぐえない(たとえば、パール判事は、日本は戦争犯罪に付いては有罪としているが、連合国側もこれに匹敵する戦争犯罪を起こしているのであるから、裁判の意義が無いとして『日本無罪論』を提唱したが、その事には触れられず、ただ日本の戦争が、インド独立に影響を与えた側面ばかり強調している)。この作品を観るのであれば、ドキュメンタリー映画『東京裁判』を観る方が良いと思う。
と、否定的な評価から書いたが、私はこの作品には一定の評価をしている。それは日本の戦後史観において、絶対悪とされていた東條英機の人間性を描写することで、東京裁判の正当性を真っ向から問うた作品であること。これにつきると思う。少なくともこの映画以降、東條英機の人間性に光があたり、ビートたけしが東條英機の『開戦を決断するまでの苦悩』を描いたドラマが、中共御用TV局で放送出来うるまでになったきっかけを作ったと言えるのではないだろうか?
放映中止運動を行った左翼腐れ映画人(津川雅彦は、山田洋次をTVで批判してましたな)がぼろくそに批判した映画の内容が、本当にそれほど悪い内容だったのかというのを、改めて自分の考えで評価するために、レンタルして一度観賞することはお勧めする。ただソフトを購入して保存版!とするほどの内容ではないと思う。
東京裁判とは何かが良く分かる映画
投稿日
2021/01/17
レビュアー
松村 訓明
この映画は主人公は東條英機ですが、東京裁判とは何かが良く分かる映画です。東京裁判について興味のある方にはお薦めします。
なお、東條英機は太平洋戦争の罪を一身に背負うつもりであったように思われます。東京裁判で亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
プライド 運命の瞬間
投稿日
2014/11/18
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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東京裁判を再現しているというだけでも見る価値はあると思いました。どのようなやり取りがしていたのかが、少しは知れて勉強になりました。
ただ、リアルな裁判シーンの出来がよかっただけに。大鶴義丹さん演じるホテルマンのエピソードはほとんどいらないような気がしました。だったら、パール判事のドラマをもっと増やして欲しかったです。
それに、東京裁判の再現に力を入れすぎたせいか。東條英樹のキャラクターなんかはあまり深いところまで描かれていない感じを受けました。
それに、淡々と裁判シーンと裁判以外での日常を描くので161分はチト長く感じました。ただ、迫力はあってよかったです。
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