ＳＦ　ＳＡＭＵＲＡＩ　ＦＩＣＴＩＯＮ

時代劇が好きな私ですがこのような時代劇は初めてです(^○^)。モノクロなのでどうかなぁ？と思いましたがなかなか良かったです。カラーにしなくて正解だったかもしれません(^^ゞ。ムードはコメディ内容は青春グラフィティというような感じの作品です。・・・・こうとらえているのは私だけかも(^^ゞ。

吹越満さんが好きなので見たのですが、緒川たまきさん演じる小春が出てきてからはもうずぅ〜っと小春に釘付けでした(^^ゞ。とってもかわいいんです。もともと綺麗な方なんですがとってもかわいくいい味出しているのには驚きました。あっという間にファンになってしまいました(^^ゞ。

こういう時代劇は若い人にも受け入れられるのではないか？と率直に思いました。大変楽しめました(^○^)。

　中野監督は（「赤影」と違って）こっちは良かったんですけどね。モノクロで、布袋寅泰はサムライにはあり得ない歩き方。時代劇なのにロックンローラーであることを主張しております。こりゃなるほどＳＦです。でも楽しいからアリではないでしょうか。
　夏木マリはエロいし、風間杜夫は平和主義者が似合います。よくある話なんですけど、テンポがいいし役者のキャラクターが生きていて、快調でした。今の時代、どうせ時代劇を作ろうと思っても難しいので一種のファンタジーにしてみました、みたいな感じで、それはそれで成功していると思います。
　斬新な、というほどでもなく新しいっぽい映像のわりに、説教くさい平和主義が底に流れていて、それを風間杜夫がイヤらしくならないようにうまく処理していた印象です。「赤影」ではその説教くささが嫌みになってしまいましたね。
　

時代劇っていうと、血がどばっ！みたいなのが多い。
現代モノであってもそういうのが多いんだけど、
これはそんなことはない。
コメディ要素や、微笑ましい要素もあいまってなんだか
これはこれで面白い。

映像も白黒で、逆にそれが面白いというか。
布袋サンの恐面さえもなんだか面白く見えてきます。

普通の時代劇が駄目、というかたも一度見てみてはいかがでしょうか。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中野監督の第１回監督作品。
映像ファンの間ではＭＴＶ界の黒澤と呼ばれ、早くからその斬新な映像巧みなカメラワークで注目されていた。そうだ。

　主演が吹越満さん。
主演と言ってしまおう！一応大御所なので風間杜夫主演とされてるんだけど、吹越さん演ずる家老の息子、平四郎を中心に話しは展開していく。
　吹越満と言う人はＴＶドラマ「明日があるさ」で有名になるまでは注目される人ではなかったようだ。
和久井映見主演のTVドラマ「殴る女」（’９８）にて同主演のロートルボクサー役で息の合ったコミカルな演技がすばらしかった。
それ以前はと言うとマイナーな作品に恵まれていたようで（笑）、えっ！こんな所に！と言うようなこともしばしば。
特撮おたくの方にはＴＶドラマ「有限実行三姉妹シュシュトリアン」がオススメ！フライドチキン男って役で出てます。
（吹越満なんて男優は知らんがフライドチキン男は知ってる。とか言われてるなきっと・・・）

　本作の音楽も担当している布袋寅泰が剣の達人・風祭役でバケモノぶりを発揮、これを倒さんとするバカ息子・平四郎ら三馬鹿トリオに
剣術指南も努めたほどの武芸者なのに争いごとが大嫌いで只の浪人やってる・溝口（風間杜夫）、その娘（緒川たまき）が加わり、
ハイテンションでほのぼのとした・ハイテンポでゆったりとした・エキセントリックで和み系の・白黒でカラーな
２１世紀のサムライムービーだ〜！！

・・・って、これじゃレビューじゃなくて紹介文だね。
とにかく、楽しい作品です。

あんまり感情移入出来る作品ではないですね。何にも考えないでボーッと見てると楽しめます。
義理人情とか勧善懲悪が王道の時代劇にあって湿度を感じさせないという意味では存在意義があるのかもしれません。
でも私はゾンビ監督が作った西部劇の方が好きですけど。