パラサイト・イヴ

　　「感染」の監督って・・・と調べたら、あらそうだった、これと同じ人だったのねぇ。
　　それにしてもこの映画、予算の関係かスタッフのセンスのなさ故か、頓珍漢な絵が多くて閉口する。脚本があらすじをなぞっているだけなのも手伝って、「ウルトラQ」の出来の悪いパロディのような印象を持った。
　　原作も結構トンデモなところがあるが、それでも恐怖の盛り上げ方は面白かった。ケイアイさんもおっしゃるように「原作のいいものはそれを忠実に映像化するように心がければいい」、それだけでも面白い作品になるのに。
　　本作に限らないが実験室、研究室の描き方にはいつもいらいらさせられる。まれな例として、とてもさりげなくあらわれるのだが、大林版「時をかける少女」の高校の実験室、そして大学の研究室は結構まとも。ライティングの勝利か。

　　本作に比べれば「感染」はまだ映像スタイルの筋が通っている分ましか。

ミトコンドリアのイメージなのか、キミドリいろの印象が強く残っている。がんばっているんだろうけど、ああ、という、邦画のちんまり感がいなめない。役者さんがうまい訳でもなく、映像がすばらしいわけでもなく、ストーリーがぐっとくるものでもなく。葉月さんて、もっと女優さんらしくなるかと思っていたけど、この映画でもいまいちだったし、結局その後もすばらいい！って作品を思い起こせない。ゾルゲでも貧弱だったしなあ。三上さんも、線メリの兵隊さん役がピークかと・・。ちょい辛口すぎたか。

公開当時に映画館で見たのですが、非常に印象が薄いです。ホラーではなかったなあ。恋愛映画っぽいというか。つまらない、とひと言で言ってしまうのも失礼ではあるが、ＳＦＸが凄いわけでもなく、ストーリーがスリリングなわけでもなく、ホラーの雰囲気もないとなると、どうにも言いようがないのでした。

映画化してほしい作品なんです。やっぱり金かけて映画つくらないとせっかくのおもしろい題材がだめになってしまう。一度だめな作品を作ってしまうと二度とその原作が日の目をみなくなる可能性が高いでしょ。ミトコンドリアが反乱を起こすなんてすごい話じゃないですか。後半のクライマックスにかけてのシーンは、もっとモンスターのようなものを登場させてアクション映画ばりの場面にしないと原作の激しさがだいなしなんです。葉月りおなはかわいいですけど、原作どおりに作ってほしいですね。お金がないからできないなら作らないほうがましでした。
　梅図かずおの「漂流教室」とか何回か映画化されてますが、ああいうすごい題材が日本にはいっぱい転がっているのに、なぜうまく映画にできないのか非常に残念。テレビのあれもあまり怖くなかったし。原作のいいものはそれを忠実に映像化するように心がければいいのであって、いい加減に変えてしまうからよくないのです。

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原作は読んでません。ただ映画をみて、ゲーム面白そうと思って、ゲームしたらそっちの方が面白くて、内容忘れちゃいました。
なぜかゲームは外人の金髪美女が主人公で「バイオハザード」みたいでした。でもこのゲームって、PS版とDS版があって、PS版が面白くてDSの方が駄作だったような気が？（DS版は「リング」だった？映画が題材でそこからゲームという逆の流れが当時ありました。）
「サイレン」みてまたゲームしたくなりました。「パラサイトイブ」はまたゲームになんないかなあ。人気あったと思うけど。