袋小路 / ドナルド・プレザンス
袋小路
/ロマン・ポランスキー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーの傑作サスペンス。外界と遮断される孤島の古城に、再婚した若い妻・テレサと住んでいた初老男・ジョージ。ある日、島に強盗をしくじって負傷したふたり組の悪党・リチャードとアルバートが逃げて来て…。
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーの傑作サスペンス。外界と遮断される孤島の古城に、再婚した若い妻・テレサと住んでいた初老男・ジョージ。ある日、島に強盗をしくじって負傷したふたり組の悪党・リチャードとアルバートが逃げて来て…。
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「袋小路」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーの傑作サスペンス。外界と遮断される孤島の古城に、再婚した若い妻・テレサと住んでいた初老男・ジョージ。ある日、島に強盗をしくじって負傷したふたり組の悪党・リチャードとアルバートが逃げて来て…。
「袋小路」 の作品情報
「袋小路」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
袋小路の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4511 |
2013年10月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
袋小路の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4511 |
2013年10月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
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ユーザーレビュー:6件
ドナルド・プレザンスの文系ダメ夫
投稿日:2013/09/28
レビュアー:よふかし
みんな大好きドナルド・プレザンスの主演作!
何しろ同じ年にはあの奇怪なナチもの『将軍たちの夜』、傑作『ミクロの決死圏』に出演。翌年には『007は二度死ぬ』。すごい!
本作も『将軍たちの夜』同様、そのニワトリのような風貌で、壊れちゃう文系ダメ夫を演じて素晴らしいです。
という紹介でもよいと思うのですが、もちろんポーランドを離れたポランスキー初期のイギリスでの作品。
水に囲まれた閉塞状況、倦怠期の夫婦に闖入者……といえば『水の中のナイフ』そっくりですが、こちらはブラックかつ神経症的なな味わいのコメディになっています。
というか、満潮で外界と隔絶されてしまう古城という大がかりな舞台や、ノワール志向、終盤の(それなりに)派手な展開からすれば、バージョンアップ版のようなものと言っていいでしょう。
この映画、翌年に早世してしまうフランソワーズ・ドルレアックがヌードも見せてなかなか魅力的だったりするのです(『ロシュフォール』にはかなわないけど)が、全体的にはやや図式的でしょうか。
『タンスと二人の男』にも見られ『吸血鬼』で開花するようなポランスキーのドタバタコメディ志向がありますが、古城の邸宅をいったりきたりする演出が重い。
また、闖入者のギャングが口は悪いが根は案外と好人物であるということが次第に分かり、プレザンス&ドルレアックの夫婦の虚飾がはがれていくのも、『水の中のナイフ』の若さが許容させていたものが、ここではやや鼻についてしまう。
もちろん例によって人物を手前と奥に配置した構図や、はるか向こうから近づくヘッドライトの不穏、浜辺での六、七分の長回しのシーン(飛行機が飛んできてギャングが失望するところ)など、見どころは十分。
なかでもラストのプレザンスの疾走は、なんとも言えない奇妙な痛々しさを感じさせます(はるか『テナント』を予告するものでもあるでしょう)。
ポランスキーはこんなにも、美しい女に裏切られるダメ夫に心囚われているのですから、その恐怖がもっともっと出てきたらものすごい作品になったかもしれません。70点。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
サスペンス・コメディ
年若い妻テレサに手を焼いている初老の男ジョージ。
「臆病者!!」と、いつもテレサに罵られている。
そんな彼の弾けっぷり・・が、強烈な後味を残しました。
強盗をしくじり負傷したギャング2人組。
1人は瀕死で、もう1人は右腕が使えない。
動ける1人が逃げ込んだのは孤島の古城でした?が・・・。
軽いタッチでギャングのアルバートは拳銃は所持していますが、
あまり怖くないのです。
孤島・・・といっても陸路を車でスイスイ客が来ます。
孤島・・・といっても、モーターボートは簡単に桟橋に着きますしね。
11世紀に建てられた城を大幅に改築したのだそうです。
持ち主のジョージの自慢は、スコットランドの義賊「ロブ・ロイ」を
執筆した作家ウォルター・スコットの書斎と
立派なステンドグラス。
若妻も自慢したいのでしょうが制御不能の模様。
泳ぎの達者なヌーディストの妻。
対して、
潰瘍持ちの泳ぎの出来ない初老の夫。
鬱憤が溜まっていたのは言うまでもありません。
だからこそ初老の夫ジョージの爆発は見ものですね。
《年寄りを侮ってはいけません》
親分から見放されるギャングのアルバートが、
テレサに顎で使われる滑稽さも見ものです。
それにしても、この時期。ロマン・ポランスキー監督の白黒映画への
こだわり。
そしてフランス人女優好き。
若妻役はカトリーヌ・ドヌーブのお姉さんです。
なんか、全てのシーンが面白いのです。
燃えるような金髪の青年・・・とか、
クラーク・ゲーブルの若かりし頃みたいな紳士・・・とかが、
まったくのチョイ役なのも、無駄なような、贅沢なような⁉
やっぱりコメディですね。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
人間心理を探求した作品
投稿日:2015/11/09
レビュアー:趣味は洋画
何もない平坦な大地...かなたに伸びるハイウェイ...等間隔の脇の電柱がもの哀しい...そこへ1台の車がやってくる...
同時に、軽快な音楽にあわせて、クレジットが次から次へと写しだされていく...このオープニングが実に小気味よくていい。
「袋小路」という、この奇妙なタイトルの映画を撮ったのは、孤高のロマン・ポランスキー監督。
1933年にパリで生まれ、7歳のときにポーランドに帰ったユダヤ系ポーランド人である。
彼が生まれた33年は、ドイツでナチス政権が成立し、ポーランド・ドイツ条約も成立している。 帰国したポランスキー一家、彼の両親はユダヤ人強制収容所に送られ、自身はゲットーに入れられている。(その後、脱出)
この幼少期から少年時代の経験は、ポランスキーの人間形成に少なからず影響を与えていることは言うに及ばず、彼なりの映画哲学の礎となっている。
この映画は62年「水の中のナイフ」で監督デビュー以来、65年「反撥」を経て撮られたポランスキー初期の作品である。
この3本を観れば、後の作品のいずれにも、‘映画はストーリー・テリングで描くものではない’ことを感じさせられる。
68年「ローズマリーの赤ちゃん」、88年「フランティック」、92年「赤い航路」然りである。(74年「チャイナタウン」といった趣の異なった作品もあるにはあるが...)
主要登場人物3人の絡み合いが、実にユニークで面白い。
ドナルド・プレゼンス。一癖ある人物をやらせたらまさに天下一品である。
禿げ上がった頭と、独特の眼差し。小心者や狂人役など、独特な存在感をもった俳優だ。
フランソワーズ・ドルレアク。いうまでもなくカトリーヌ・ドヌーブの実姉で、10本の映画に出演した後、1967年6月、自動車事故で25歳という若さで亡くなっている。
本作では自由奔放な若妻を演じ、プレゼンスを翻弄しているが、何を考えているのかまったく分からない役柄...(ポランスキーのねらいも影響している)
そしてライオネル・スタンダー。ニューヨーク出身で、私見では、昔から豪放闊達な役柄を得意としている。体もでかいが声もでかい。荒々しく暴力的だが、根っからのワルではない...そんなイメージの役が多い。68年「ウエスタン」や76年「カサンドラ・クロス」、77年「ニューヨーク・ニューヨーク」など印象深い。
この3人の立ち位置、掛け合い台詞のバランに微妙な間があって面白い。
そしてジャクリーン・ビセット。ずっとサングラスをかけての演技なので、最初は彼女とわからないかもしれない。冒頭のクレジット紹介では、たしかジャッキー・ビセット名だったと思う。
65年のデビュー作「ナック」に続く出演だ。
電線に引っかかる凧のショットや、やたらと数多い鶏(の鳴き声)、満ち潮のときは閉ざされる城の設定など、なかなか興味深いが、やはりこの映画は、「人間心理を探求」した作品ではないだろうか。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
7/10点
ある種の理想郷を追い求めていた男の夢がもろくも崩れ去っていくさまを、
秀逸な舞台設定のなか、いつもながらの緊張感と不安感、閉塞感、
ブラックユーモアたっぷりに描き出した怪作で、
分不相応な相手に恋をした中年男の哀れさがたまりません。
フランソワーズ・ドルレアックの男を惑わす小悪魔的妖艶さも必見です。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
余韻を残すシュールな不条理系
閉ざされた状況下で人間の心理を描いたサイコスリラーで、ポランスキーの初期作品。
映像やセリフですべてを説明することなく、観た者に想像の余地を残して考えさせる作品です。
ハリウッド映画みたいに解りやすい映画が好きな人には不向きです。
素性の知れない負傷した犯罪者2人組、1人は撃たれて動けない。
海辺で車も動かない。助けを呼ぼうにも周りに何もない。。
と思ったら電柱から電話線。。
辿って行くと古城に住む中年男(Dプレザンス)と若い女(フランソワーズ・ドルレアック)の夫婦。
ちなみにフランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーブの実姉。
作中、とっても小悪魔的で魅力的で美しく大胆な若妻の役を演じている。
逃げればいいのに、なんだかんだこの犯罪者に押し入られ、素直に従ってるうちに
変な雲行きになっていくというシュールな設定で、
終始、淡々とドライな感じがポランスキーっぽいです。
「袋小路」って、誰が「袋小路」だったのかという余韻を残す。
犯罪者が外界と遮断された古城に行き着くことだったのか。
話が進むにつれ、全財産を投げ打って古城を買った夫だったのか。
そんな生活に退屈そうな若い妻だったのか。
観た人の感性によって変わるのかなぁ、と。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
ドナルド・プレザンスの文系ダメ夫
投稿日
2013/09/28
レビュアー
よふかし
みんな大好きドナルド・プレザンスの主演作!
何しろ同じ年にはあの奇怪なナチもの『将軍たちの夜』、傑作『ミクロの決死圏』に出演。翌年には『007は二度死ぬ』。すごい!
本作も『将軍たちの夜』同様、そのニワトリのような風貌で、壊れちゃう文系ダメ夫を演じて素晴らしいです。
という紹介でもよいと思うのですが、もちろんポーランドを離れたポランスキー初期のイギリスでの作品。
水に囲まれた閉塞状況、倦怠期の夫婦に闖入者……といえば『水の中のナイフ』そっくりですが、こちらはブラックかつ神経症的なな味わいのコメディになっています。
というか、満潮で外界と隔絶されてしまう古城という大がかりな舞台や、ノワール志向、終盤の(それなりに)派手な展開からすれば、バージョンアップ版のようなものと言っていいでしょう。
この映画、翌年に早世してしまうフランソワーズ・ドルレアックがヌードも見せてなかなか魅力的だったりするのです(『ロシュフォール』にはかなわないけど)が、全体的にはやや図式的でしょうか。
『タンスと二人の男』にも見られ『吸血鬼』で開花するようなポランスキーのドタバタコメディ志向がありますが、古城の邸宅をいったりきたりする演出が重い。
また、闖入者のギャングが口は悪いが根は案外と好人物であるということが次第に分かり、プレザンス&ドルレアックの夫婦の虚飾がはがれていくのも、『水の中のナイフ』の若さが許容させていたものが、ここではやや鼻についてしまう。
もちろん例によって人物を手前と奥に配置した構図や、はるか向こうから近づくヘッドライトの不穏、浜辺での六、七分の長回しのシーン(飛行機が飛んできてギャングが失望するところ)など、見どころは十分。
なかでもラストのプレザンスの疾走は、なんとも言えない奇妙な痛々しさを感じさせます(はるか『テナント』を予告するものでもあるでしょう)。
ポランスキーはこんなにも、美しい女に裏切られるダメ夫に心囚われているのですから、その恐怖がもっともっと出てきたらものすごい作品になったかもしれません。70点。
サスペンス・コメディ
投稿日
2015/11/29
レビュアー
カマンベール
年若い妻テレサに手を焼いている初老の男ジョージ。
「臆病者!!」と、いつもテレサに罵られている。
そんな彼の弾けっぷり・・が、強烈な後味を残しました。
強盗をしくじり負傷したギャング2人組。
1人は瀕死で、もう1人は右腕が使えない。
動ける1人が逃げ込んだのは孤島の古城でした?が・・・。
軽いタッチでギャングのアルバートは拳銃は所持していますが、
あまり怖くないのです。
孤島・・・といっても陸路を車でスイスイ客が来ます。
孤島・・・といっても、モーターボートは簡単に桟橋に着きますしね。
11世紀に建てられた城を大幅に改築したのだそうです。
持ち主のジョージの自慢は、スコットランドの義賊「ロブ・ロイ」を
執筆した作家ウォルター・スコットの書斎と
立派なステンドグラス。
若妻も自慢したいのでしょうが制御不能の模様。
泳ぎの達者なヌーディストの妻。
対して、
潰瘍持ちの泳ぎの出来ない初老の夫。
鬱憤が溜まっていたのは言うまでもありません。
だからこそ初老の夫ジョージの爆発は見ものですね。
《年寄りを侮ってはいけません》
親分から見放されるギャングのアルバートが、
テレサに顎で使われる滑稽さも見ものです。
それにしても、この時期。ロマン・ポランスキー監督の白黒映画への
こだわり。
そしてフランス人女優好き。
若妻役はカトリーヌ・ドヌーブのお姉さんです。
なんか、全てのシーンが面白いのです。
燃えるような金髪の青年・・・とか、
クラーク・ゲーブルの若かりし頃みたいな紳士・・・とかが、
まったくのチョイ役なのも、無駄なような、贅沢なような⁉
やっぱりコメディですね。
人間心理を探求した作品
投稿日
2015/11/09
レビュアー
趣味は洋画
何もない平坦な大地...かなたに伸びるハイウェイ...等間隔の脇の電柱がもの哀しい...そこへ1台の車がやってくる...
同時に、軽快な音楽にあわせて、クレジットが次から次へと写しだされていく...このオープニングが実に小気味よくていい。
「袋小路」という、この奇妙なタイトルの映画を撮ったのは、孤高のロマン・ポランスキー監督。
1933年にパリで生まれ、7歳のときにポーランドに帰ったユダヤ系ポーランド人である。
彼が生まれた33年は、ドイツでナチス政権が成立し、ポーランド・ドイツ条約も成立している。 帰国したポランスキー一家、彼の両親はユダヤ人強制収容所に送られ、自身はゲットーに入れられている。(その後、脱出)
この幼少期から少年時代の経験は、ポランスキーの人間形成に少なからず影響を与えていることは言うに及ばず、彼なりの映画哲学の礎となっている。
この映画は62年「水の中のナイフ」で監督デビュー以来、65年「反撥」を経て撮られたポランスキー初期の作品である。
この3本を観れば、後の作品のいずれにも、‘映画はストーリー・テリングで描くものではない’ことを感じさせられる。
68年「ローズマリーの赤ちゃん」、88年「フランティック」、92年「赤い航路」然りである。(74年「チャイナタウン」といった趣の異なった作品もあるにはあるが...)
主要登場人物3人の絡み合いが、実にユニークで面白い。
ドナルド・プレゼンス。一癖ある人物をやらせたらまさに天下一品である。
禿げ上がった頭と、独特の眼差し。小心者や狂人役など、独特な存在感をもった俳優だ。
フランソワーズ・ドルレアク。いうまでもなくカトリーヌ・ドヌーブの実姉で、10本の映画に出演した後、1967年6月、自動車事故で25歳という若さで亡くなっている。
本作では自由奔放な若妻を演じ、プレゼンスを翻弄しているが、何を考えているのかまったく分からない役柄...(ポランスキーのねらいも影響している)
そしてライオネル・スタンダー。ニューヨーク出身で、私見では、昔から豪放闊達な役柄を得意としている。体もでかいが声もでかい。荒々しく暴力的だが、根っからのワルではない...そんなイメージの役が多い。68年「ウエスタン」や76年「カサンドラ・クロス」、77年「ニューヨーク・ニューヨーク」など印象深い。
この3人の立ち位置、掛け合い台詞のバランに微妙な間があって面白い。
そしてジャクリーン・ビセット。ずっとサングラスをかけての演技なので、最初は彼女とわからないかもしれない。冒頭のクレジット紹介では、たしかジャッキー・ビセット名だったと思う。
65年のデビュー作「ナック」に続く出演だ。
電線に引っかかる凧のショットや、やたらと数多い鶏(の鳴き声)、満ち潮のときは閉ざされる城の設定など、なかなか興味深いが、やはりこの映画は、「人間心理を探求」した作品ではないだろうか。
7/10点
投稿日
2014/03/02
レビュアー
スパイクロッド
ある種の理想郷を追い求めていた男の夢がもろくも崩れ去っていくさまを、
秀逸な舞台設定のなか、いつもながらの緊張感と不安感、閉塞感、
ブラックユーモアたっぷりに描き出した怪作で、
分不相応な相手に恋をした中年男の哀れさがたまりません。
フランソワーズ・ドルレアックの男を惑わす小悪魔的妖艶さも必見です。
余韻を残すシュールな不条理系
投稿日
2013/11/05
レビュアー
さるこ
閉ざされた状況下で人間の心理を描いたサイコスリラーで、ポランスキーの初期作品。
映像やセリフですべてを説明することなく、観た者に想像の余地を残して考えさせる作品です。
ハリウッド映画みたいに解りやすい映画が好きな人には不向きです。
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海辺で車も動かない。助けを呼ぼうにも周りに何もない。。
と思ったら電柱から電話線。。
辿って行くと古城に住む中年男(Dプレザンス)と若い女(フランソワーズ・ドルレアック)の夫婦。
ちなみにフランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーブの実姉。
作中、とっても小悪魔的で魅力的で美しく大胆な若妻の役を演じている。
逃げればいいのに、なんだかんだこの犯罪者に押し入られ、素直に従ってるうちに
変な雲行きになっていくというシュールな設定で、
終始、淡々とドライな感じがポランスキーっぽいです。
「袋小路」って、誰が「袋小路」だったのかという余韻を残す。
犯罪者が外界と遮断された古城に行き着くことだったのか。
話が進むにつれ、全財産を投げ打って古城を買った夫だったのか。
そんな生活に退屈そうな若い妻だったのか。
観た人の感性によって変わるのかなぁ、と。
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