水の中のナイフ / レオン・ニエムチック
水の中のナイフ
/ロマン・ポランスキー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(11)
解説・ストーリー
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督の長編デビュー作。限られた空間の中で繰り広げられる人間の狂気な行動を描く。自家用ヨットで休暇を過ごそうとしていた中年男・アンジェイと妻・クルィスティナは、ヒッチハイカーの青年を拾う。
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督の長編デビュー作。限られた空間の中で繰り広げられる人間の狂気な行動を描く。自家用ヨットで休暇を過ごそうとしていた中年男・アンジェイと妻・クルィスティナは、ヒッチハイカーの青年を拾う。
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「水の中のナイフ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督の長編デビュー作。限られた空間の中で繰り広げられる人間の狂気な行動を描く。自家用ヨットで休暇を過ごそうとしていた中年男・アンジェイと妻・クルィスティナは、ヒッチハイカーの青年を拾う。
「水の中のナイフ」 の作品情報
「水の中のナイフ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
水の中のナイフの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/ポーランド語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4510 |
2013年10月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
|
0人
|
0人
|
水の中のナイフの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/ポーランド語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4510 |
2013年10月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:11件
ポランスキーのデビュー作
投稿日:2013/09/23
レビュアー:よふかし
ロマン・ポランスキーのデビュー作。たった三人しか登場しない、美しいモノクロの心理サスペンスだ。秀作。
イエージー・スコリモフスキーが参加している脚本は、徹底して説明的な要素を削り、映像によって移ろいゆく三人の心理を描き出そうとしている。その語り方が若々しく、公開された当時もきっと新鮮に受け取られたことだろう。そして僕の目には、今なお瑞々しく映る。
成功して裕福な夫婦には亀裂が入っているのだが、そのことは台詞の上では説明されない。ただ、たとえば冒頭から車の運転の交代の一幕でそれはわかる。二人の関係についてのそれぞれの考え方にも温度差があり、しかし壊すまでもない――と思っていることが次第に分かってくる。
夫婦の不安定な関係が、青年をヨットに呼び寄せる。貧しい学生の彼からすれば、夫婦は裕福な有閑層で、最初から憧れと嘲りの入り混じった存在だ。しかし彼は美しい妻に惹かれており、男―女、持つ者―持たざる者の関係が複雑に重なりあう。
闖入者の青年はヨットの上での振る舞いも知らず事情がつかめぬまま、湖上に閉じ込められて右往左往する。はるか近作の『ゴーストライター』まで続く、ポランスキー的な閉塞感・不安の主題がすでに見て取れる(不安と水のイメージのつながり。ついでに言えば、言葉によるコミュニケーションを信じていないところは、スコリモフスキーの近作まで通底しているようにも思えた)。
マストにのぼっての俯瞰撮影もよいが、雨が降り出した後の狭い艇内での一連のやり取りが素晴らしい。着替えと酒とゲームとナイフ。さほど構図も変えられないのに、妻役の女優の硬質なエロティシズムとともに、どこにドラマが向かうか分からない緊張感も十分だ。若者がブイに隠れるあたりのサスペンスもよい。
今観ると、タイトルロールにもなっているナイフの使い方や、終盤の展開はやや性急にすぎるけれど、映画のもっとも若々しいところでもあると思われたい。
今にも車が動き出しそうなラストもよく、80点。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
ヨット・・・ナイフより、ヨット!!
ポランスキー監督の初期作品2作、
「水の中のナイフ」と「反撥」を、続けて観ました。
新鮮でした。面白かったです。
本作はポランスキー監督のセンスの良さが際立っていると
感じました。
タイトルロールが、走っている車のWindowに下からせり上がってきて、流れてくるJAZZの旋律が、実にハイセンスです。
1、高級感・・・高級車。自家用ヨット。高そうな(?)妻。
男のスーツの仕立ての良さ。ワイシャツの襟。妻のニットとパンツ。
ブランド品以外の何物でもない。
2、金持ちの男は、執拗に青年をヨットに誘っている。
ヨットと妻を見せびらかしたいのですね。
威張り屋だから、命令ばかりする。
青年は、ただ漂っているだけのヨットより、ジッとしてるより、
歩きたいのに引きとめられる。
3、題名のナイフ・・・出だしから不穏な空気が、張り詰めます。
殺人事件・・・誰か殺される!!
しかし、事件を左右するのは、ヨットの航海・・・だったような?
これほどヨットって奴が、厄介だとは、知りませでした。
帆を張る。船底の水を汲み出す。甲板の掃除。浅瀬に乗り上げる・・・ホント、願い下げです。
4、金持ちの男は、無礼者。
青年の方が、いい子です。ご飯をご馳走になったら、自分のなけなしの食料(黒大根??甘い大根かしら?)
を差し出す。
5、金持ち男は小心者。
「轢き殺してやるところだった」と威張っていたのに、
青年が行方不明になってからの慌てよう・・・ったら?
3人だけの役者。車の中とヨットと湖。
これだけで、スリルとエンターテイメントを味わえる、
ポランスキー監督30歳足らずの処女作。
素晴らしいです。
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シャープな映画
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ロマン・ポランスキー監督の初長編作品ということで、見てみました。
原題をそのまま訳したのかはわかりませんが、カッコいいタイトルですよね。
裕福な夫婦(中年の夫と若妻)とヒッチハイカーの青年がヨットに乗る、そしてタイトルに「ナイフ」…とくれば
てっきり若者がキレて血を見ることになるのかと思いきや、全然違いました。そんなに派手なことは起こりません。
いさかいはあるけれど、普通の人の範囲。気持ちはわかる…ということばかり。だからこそ考えさせられます。
大人げないこの夫。私は青年に同情しました。
やっぱり旅は楽しくなきゃね。挑戦的になって相手をねじ伏せて楽しいか?
でも人間って自慢したり、人の上に立ちたいという気持ちも確かに持っている。一方で、虐げられたら反発する生き物。
誰でも、どちらにも転ぶ可能性があるのだと思う。
人間のイヤな面を見せられたけれど、前向きに生きていこうとする、いい面も持っているのだ。
タイトルどおり、シャープな印象を残す映画でした。
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二等辺三角形のよう
投稿日:2015/11/14
レビュアー:趣味は洋画
観ている途中でも、観終わっても、何度も「素晴らしい!」という言葉を使いたくなる作品でした。
特に、ラストの分かれ道のシーン、これは実に効果的で、ここに至るまでのストーリー展開に対する結末としては素晴らしい。
警察への道路標識の手前(T字路)で、車はエンジンがかかったまま、右にも左にも行かない。
そのままで幕を閉じる...
アメリカ映画なら、‘さあ、判断は視聴者におまかせします’、となるのでしょうが、そこはポーランド映画、ましてやポランスキー作品となれば、このエンディングには納得です。
更に素晴らしいのは、シャープな映像美。
ヨットの帆の眩しさ、キラリと光るナイフ、時間(とき)の流れとともに表情を変える水...
まるで、映像そのものが台詞を放っているような錯覚に陥るほどです。
もう一つの素晴らしさは、ジャジーなスコア。
ポランスキー作品の常連、クシシュトフ・コメダによる哀切極まりないメロディーが心に染みます。
登場人物は3人。
中年男アンドジェイを演じたレオン・ニェムチックは本作出演時39歳。
ポーランドではキャリア十分の俳優のようで、出演作品も2百数十本。
2006年に82歳で世を去っています。
アンドジェイの妻、クリスティーナ(ヨットの名前にもなっている)を演じたのは、ヨランタ・ウメッカという女優。冒頭の車中での登場シーンのメガネには、チョット引きましたが...(笑)
デビューの本作を含め、数本の出演記録しかありません。年齢不詳。
そして若者(役名がありません / これもポランスキーの狙い?)を演じたのが、ジグムント・マラノウッツという俳優。本作出演時24歳。
なにか屈折した表情の中に、時折みせる正義感...好感がもてました。
ポランスキー監督に関しては、造詣が深い「ちゅく」さんに委ねることとします。
このレビューは気に入りましたか?
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ポランスキーが奇才といわれる理由
1962年、ロマン・ポランスキーが29歳で撮った長編デビュー作。
登場人物はたったの3人。
金持ち夫婦とヒッチハイクをしながら流浪する若者。
若者を車に乗せた夫婦は、湖でのヨット遊びに若者を誘う。
一見仲が良さそうな夫婦が
閉塞的なヨットという空間に、他人が入り込んできたことで
微妙な空気感が漂い、ほころびが見えてくる。
最初から危うい雰囲気があるので
いつ何時どんな風に3人の関係が変化するのかと
ドキドキしながら見た。
かつては破天荒だったらしい夫は、きっと努力して金持ちになったのだろう。
それを知っているから、中年なのにどこか子供っぽい夫に
妻は従順なフリをしていたのだろうか?
二人の間に入り込んできた若者がそのタガを外させる。
モノクロなのに、太陽の眩しさを感じさせ
太陽が無くなるととたんに寒さを感じさせる。
雨の中ヨットの船底に潜る3人のシーンが印象的。
妻は歌い、若者は詩を口ずさむ。
夫はラジオから流れるボクシングの試合の実況が気になって仕方がない。
妻の告白を信じない夫は、果たして車をどちらに進めたのか?
水の中に落ちて行ったナイフのように
夫婦の愛は、湖水に深く沈んでしまったのか?
結論は描かれることなく映画は暗転する。
最後までひきこまれた。
29歳でこの作品を作り上げたポランスキーは
監督としてはやはり流石だと思った。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ポランスキーのデビュー作
投稿日
2013/09/23
レビュアー
よふかし
ロマン・ポランスキーのデビュー作。たった三人しか登場しない、美しいモノクロの心理サスペンスだ。秀作。
イエージー・スコリモフスキーが参加している脚本は、徹底して説明的な要素を削り、映像によって移ろいゆく三人の心理を描き出そうとしている。その語り方が若々しく、公開された当時もきっと新鮮に受け取られたことだろう。そして僕の目には、今なお瑞々しく映る。
成功して裕福な夫婦には亀裂が入っているのだが、そのことは台詞の上では説明されない。ただ、たとえば冒頭から車の運転の交代の一幕でそれはわかる。二人の関係についてのそれぞれの考え方にも温度差があり、しかし壊すまでもない――と思っていることが次第に分かってくる。
夫婦の不安定な関係が、青年をヨットに呼び寄せる。貧しい学生の彼からすれば、夫婦は裕福な有閑層で、最初から憧れと嘲りの入り混じった存在だ。しかし彼は美しい妻に惹かれており、男―女、持つ者―持たざる者の関係が複雑に重なりあう。
闖入者の青年はヨットの上での振る舞いも知らず事情がつかめぬまま、湖上に閉じ込められて右往左往する。はるか近作の『ゴーストライター』まで続く、ポランスキー的な閉塞感・不安の主題がすでに見て取れる(不安と水のイメージのつながり。ついでに言えば、言葉によるコミュニケーションを信じていないところは、スコリモフスキーの近作まで通底しているようにも思えた)。
マストにのぼっての俯瞰撮影もよいが、雨が降り出した後の狭い艇内での一連のやり取りが素晴らしい。着替えと酒とゲームとナイフ。さほど構図も変えられないのに、妻役の女優の硬質なエロティシズムとともに、どこにドラマが向かうか分からない緊張感も十分だ。若者がブイに隠れるあたりのサスペンスもよい。
今観ると、タイトルロールにもなっているナイフの使い方や、終盤の展開はやや性急にすぎるけれど、映画のもっとも若々しいところでもあると思われたい。
今にも車が動き出しそうなラストもよく、80点。
ヨット・・・ナイフより、ヨット!!
投稿日
2015/11/24
レビュアー
カマンベール
ポランスキー監督の初期作品2作、
「水の中のナイフ」と「反撥」を、続けて観ました。
新鮮でした。面白かったです。
本作はポランスキー監督のセンスの良さが際立っていると
感じました。
タイトルロールが、走っている車のWindowに下からせり上がってきて、流れてくるJAZZの旋律が、実にハイセンスです。
1、高級感・・・高級車。自家用ヨット。高そうな(?)妻。
男のスーツの仕立ての良さ。ワイシャツの襟。妻のニットとパンツ。
ブランド品以外の何物でもない。
2、金持ちの男は、執拗に青年をヨットに誘っている。
ヨットと妻を見せびらかしたいのですね。
威張り屋だから、命令ばかりする。
青年は、ただ漂っているだけのヨットより、ジッとしてるより、
歩きたいのに引きとめられる。
3、題名のナイフ・・・出だしから不穏な空気が、張り詰めます。
殺人事件・・・誰か殺される!!
しかし、事件を左右するのは、ヨットの航海・・・だったような?
これほどヨットって奴が、厄介だとは、知りませでした。
帆を張る。船底の水を汲み出す。甲板の掃除。浅瀬に乗り上げる・・・ホント、願い下げです。
4、金持ちの男は、無礼者。
青年の方が、いい子です。ご飯をご馳走になったら、自分のなけなしの食料(黒大根??甘い大根かしら?)
を差し出す。
5、金持ち男は小心者。
「轢き殺してやるところだった」と威張っていたのに、
青年が行方不明になってからの慌てよう・・・ったら?
3人だけの役者。車の中とヨットと湖。
これだけで、スリルとエンターテイメントを味わえる、
ポランスキー監督30歳足らずの処女作。
素晴らしいです。
シャープな映画
投稿日
2013/09/30
レビュアー
みなみ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ロマン・ポランスキー監督の初長編作品ということで、見てみました。
原題をそのまま訳したのかはわかりませんが、カッコいいタイトルですよね。
裕福な夫婦(中年の夫と若妻)とヒッチハイカーの青年がヨットに乗る、そしてタイトルに「ナイフ」…とくれば
てっきり若者がキレて血を見ることになるのかと思いきや、全然違いました。そんなに派手なことは起こりません。
いさかいはあるけれど、普通の人の範囲。気持ちはわかる…ということばかり。だからこそ考えさせられます。
大人げないこの夫。私は青年に同情しました。
やっぱり旅は楽しくなきゃね。挑戦的になって相手をねじ伏せて楽しいか?
でも人間って自慢したり、人の上に立ちたいという気持ちも確かに持っている。一方で、虐げられたら反発する生き物。
誰でも、どちらにも転ぶ可能性があるのだと思う。
人間のイヤな面を見せられたけれど、前向きに生きていこうとする、いい面も持っているのだ。
タイトルどおり、シャープな印象を残す映画でした。
二等辺三角形のよう
投稿日
2015/11/14
レビュアー
趣味は洋画
観ている途中でも、観終わっても、何度も「素晴らしい!」という言葉を使いたくなる作品でした。
特に、ラストの分かれ道のシーン、これは実に効果的で、ここに至るまでのストーリー展開に対する結末としては素晴らしい。
警察への道路標識の手前(T字路)で、車はエンジンがかかったまま、右にも左にも行かない。
そのままで幕を閉じる...
アメリカ映画なら、‘さあ、判断は視聴者におまかせします’、となるのでしょうが、そこはポーランド映画、ましてやポランスキー作品となれば、このエンディングには納得です。
更に素晴らしいのは、シャープな映像美。
ヨットの帆の眩しさ、キラリと光るナイフ、時間(とき)の流れとともに表情を変える水...
まるで、映像そのものが台詞を放っているような錯覚に陥るほどです。
もう一つの素晴らしさは、ジャジーなスコア。
ポランスキー作品の常連、クシシュトフ・コメダによる哀切極まりないメロディーが心に染みます。
登場人物は3人。
中年男アンドジェイを演じたレオン・ニェムチックは本作出演時39歳。
ポーランドではキャリア十分の俳優のようで、出演作品も2百数十本。
2006年に82歳で世を去っています。
アンドジェイの妻、クリスティーナ(ヨットの名前にもなっている)を演じたのは、ヨランタ・ウメッカという女優。冒頭の車中での登場シーンのメガネには、チョット引きましたが...(笑)
デビューの本作を含め、数本の出演記録しかありません。年齢不詳。
そして若者(役名がありません / これもポランスキーの狙い?)を演じたのが、ジグムント・マラノウッツという俳優。本作出演時24歳。
なにか屈折した表情の中に、時折みせる正義感...好感がもてました。
ポランスキー監督に関しては、造詣が深い「ちゅく」さんに委ねることとします。
ポランスキーが奇才といわれる理由
投稿日
2022/02/23
レビュアー
飛べない魔女
1962年、ロマン・ポランスキーが29歳で撮った長編デビュー作。
登場人物はたったの3人。
金持ち夫婦とヒッチハイクをしながら流浪する若者。
若者を車に乗せた夫婦は、湖でのヨット遊びに若者を誘う。
一見仲が良さそうな夫婦が
閉塞的なヨットという空間に、他人が入り込んできたことで
微妙な空気感が漂い、ほころびが見えてくる。
最初から危うい雰囲気があるので
いつ何時どんな風に3人の関係が変化するのかと
ドキドキしながら見た。
かつては破天荒だったらしい夫は、きっと努力して金持ちになったのだろう。
それを知っているから、中年なのにどこか子供っぽい夫に
妻は従順なフリをしていたのだろうか?
二人の間に入り込んできた若者がそのタガを外させる。
モノクロなのに、太陽の眩しさを感じさせ
太陽が無くなるととたんに寒さを感じさせる。
雨の中ヨットの船底に潜る3人のシーンが印象的。
妻は歌い、若者は詩を口ずさむ。
夫はラジオから流れるボクシングの試合の実況が気になって仕方がない。
妻の告白を信じない夫は、果たして車をどちらに進めたのか?
水の中に落ちて行ったナイフのように
夫婦の愛は、湖水に深く沈んでしまったのか?
結論は描かれることなく映画は暗転する。
最後までひきこまれた。
29歳でこの作品を作り上げたポランスキーは
監督としてはやはり流石だと思った。
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