プライベート・ベンジャミン

もう３０年以上も前の映画になりますが、ゴールディ・ホーンのかわいらしさ
というのは、色あせないです。軍服姿が余計セックスアピールを感じます。
彼女の表情は、今どきの女性なら誰もが真似るべき愛らしさでしょう。
最近、アヒル口がかわいらしさをアピールするともてはやされていますが、
彼女の口はその見本のようです。

この映画、見る前の先入観でもっとコメディの印象だったんです。
軍隊生活もほんのお遊びに描かれていると思っていたら、なかなかどうして
コメディではありますが、ひとりの女性の自立の物語でした。

１９８０年代に入る頃から、女性の幸せは愛する人と結ばれて、家庭を持つだけではない
という新しい価値観が生まれたそうですが、この映画はその走りかもしれないですね。
８０年代には「ワーキングガール」や「赤ちゃんはトップレディがお好き」など
男性と肩を並べて、同じように社会でのし上がっていく女性を描いた作品が増えてきます。
そして、「スリーメンアンドリトルベビー」や「ベイビートーク」のように、男性が
子どもに振り回されて、子育ては女性だけの仕事ではないと、描いたものも増えてきます。

ただ、時代とは別に色あせないものも、この映画には描かれています。
ひとりの女性が、自分らしく生きるということを真摯に追求する姿を
３０年以上経た今の私たちにも、語りかけてくれた気もしました。

大好きな俳優のひとり、ハリー・ディーン・スタントンの軍服姿もなかなかでした。

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この映画、高校生のときダブルデート（古いな…）で見に行きたかった。
でも惹句に「新婚初夜に夫が急死。最後の言葉は”I'm coming”」とあったもんで、よほどエッチな映画だと思われ、それを見たいと言い出した私もよほどエッチな人間だと思われあえなく却下。そして「ダーティーファイター」を見ることになったのであった。

その後どーーーしても縁がなく、見ることができなかった。実に25年ぶりの邂逅でそれだけで嬉しい。
コメディの女王と言われた（らしい）ゴールディ・ホーンも、ほかの映画で結構お年を召してから初めて見た。（なんの映画かは忘れた。）
ヘルメットの下のギョロ目、映画館の大看板にもなっていたので印象深い。しかし、今見て驚いた。
「浜崎あゆみだ！」
似てませんか？　顔立ちが似てるかというと似てないかも知れない。目が大きいところと顔が小さいところしか似てないかも知れないが、どうしても”あゆ”に見えてしょーがなくなった。

この映画の結末は、高校生の頃見ていたら共感できなかったかもなあ。その頃の自分がどう感じたかぜひ知りたいので、ひとりででも見に行っておけばよかった。

アーマンド・アサンテ、最近見たな。どこでだったかな。…と思い出してみるに、「マスター・アンド・ウォリアー」だった。うわああ、別人！

結婚する事で夫に守ってもらうことだけしか考えていなかった女性が、夫の死によって自立していく様をコメディタッチに描いたヒューマンドラマ。自立のきっかけは軍隊入隊で、一人じゃ何も出来ない女性が、いっぱしの人間になるよう辛い訓練に耐えて頑張る。この辺で、挫折や困難や仲間の死を乗り越えて、なんて重めの事件なんかさっぱりないのがいかにもコメディ。逆に軽いセクハラを盾にちゃっかり現状改善に成功する。女性の自立というテーマの割に軽めの仕上がりだけど、裏を返せばやや盛り上がりに欠け退屈な展開かも。ま、そういうのは他の映画に任せましょう。コレは軍服着てケツをプリプリ振って歩くゴールディホーンに共感するコメディ映画ですから。

それにしても、プライベートって単語に兵（卒）って意味があることを知らないとなんのこっちゃだね。この映画では二等兵（一番下っ端）の事。どうしても「個人的な」みたいなイメージ強いからさ。プライベートライアンのヒットで大分浸透したかな？

と、いうことで借りた本作。コメディドラマですね。
個人的にはブリタニーかブリトニー（あ、ごめんなさい）のマスカラが落ちたらこんなカンジになるんじゃ、、とか思ったり。（笑）
向こうの人って、目の周りのメイクが凄い。
最近（あ、よくしらない）じゃ日本の女の子もメイクが濃い濃い。
メイクしなくたって、君は可愛いって、とか思う友達普通にいるんだけど、メイクしなくては外に出られないってのが常らしい。あぁ、ワタシにはコレがわからないのですね。化粧しないから。
そんなこんなで、軍隊では化粧しちゃいけないんです。ていうこの映画。
冒頭は、この世間知らず、というか明らかに体育系じゃない主人公の行動にはイラツキつつみてたり、こんなうまくいくわきゃないよ、とか思ったり。後半は、前半の勢いというかハチャメチャさが少しなくなって、ちょっとダレたりもするんだけど、ラストシーンは結構好きなワタシだったりする。（笑）ラストは思いっきり歩いていこう。そんなカンジが清々しい。

特典、劇場予告、キャスト＆スタッフ

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ゴールディーホーン自身が制作総指揮を執ったこの作品は、
アメリカンコメディーの魅力が満載されている。
話はお嬢様育ちのゴールディーホーン演ずるところの「ベンジャミン」が世間知らずのお嬢様から、自立した女に成長するまでの話。普通の女優が演じていたなら、ただそれだけの話で終わっていたかもしれない。
しかし、ゴールディーホーンが演じると可愛くて、愛おしくて、
多少、エロティックな場面も露骨な表現にはならず、家族で楽しめる作品となった。「ベンジャミン」は最初の結婚を失敗し、２度目の結婚を迎えるところから話は始まる。なんとその結婚も新婚初夜に夫に死なれてしまうんだ！悩んで居るところへ陸軍兵の養成学校へ誘われる。甘い言葉に乗ったベンジャミンだがそこはもちろん普通の陸軍だ。厳しい演習がまって居る。ベンジャミンを目の敵にする女上官や同僚。セクハラをする大佐。すべてを乗り越え、ヨーロッパ勤務を勝ち取り、運命の男と思われる男と出会う。その３度目の結婚式の最中に、ベンジャミンは自立に目覚めるのだ。アメリカ国民から愛されるゴールディーホーンのファンのみならず、「ゴールディーホーンって誰？」と思っている方にお勧め。必見。