ブレインストーム

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監督のDouglas Trumbullは、名作2001: A SPACE ODYSSEYの
特撮監督して脚光を浴び、「BLADE RUNNER」の仕事で頂点に
しかし翌年公開した本作が見事にコケて、大きく借金を負う
羽目に・・・その後は音信不通。
でも映画としては、よく出来てると思います。
これは原案を製作したBruce Joel Rubinによる所が大きく
インドでの放浪歴があるせいか、死後の世界も曼荼羅っぽい
SFとして、一本筋が通っている点に好感がもてる作品です。

しかし、Natalie Woodの事故死(ホントかなぁ、実際)は
あまりにも痛すぎ、肝心の死後の世界へのアプローチ部分が
うまく描けておらず、最後はドタバタした感は否めません。
ホントに残念。

おすすめ度★★★☆☆

これは究極のSF映画だと思う。
死の瞬間どうなるのか、死後の世界がどんなものなのか誰も観たことがない。
昔は想像もつかなかったいろんなことが科学の進歩で実現しても、
これだけはどんなに時代が進んでも辿りつくことのできない領域だろう。
死は宗教と科学とのある部分での接点だと思う。

だからという訳じゃないけど、この映画の「死後の意識」の映像はどこか宗教観を感じるところがある。

と、内容とは関係ないけど、こんな風に普段考えないようなことを意識させられる魅力がこの映画にはあり、
それはSFにとって大事な要素だと思う。

こういうお話はホラーや怪奇ものでたまに見掛ける。
人間の潜在意識で何かを操作していたらその人が途中で死んでしまって、
だんだんと様子がおかしくなって異次元みたいな世界に迷い込んでしまう・・・みたいな。
この映画のマネだったのかも。

先端技術を描いた映画だけど、なんとも不気味。
そういうところがすばらしい。

いまやレトロフューチャーだけど、こういう世界観好きだなあ。

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よくも悪くも、特撮スペシャリスト、ダグラス=トランブル色の濃厚な作品。
１９８０年代初頭の技術力で、ここまでの特撮技術と映像の迫力・説得力面でのクオリティはさすがとしかいいようがない。

だけど、正直監督としては評価できないかな（苦笑）
結局、彼の頼るところは、シナリオでもなく、役者でもなく
特撮技術なのだ・・・・したがって、キューブリックや、ルーカスの「こういうことを表現したい！」という
要望に出来る限り応えることは名人であっても、結局それは、特撮の職人・名人ということでしかない
というのが私の彼に対する評価です。

ある意味、今の時代なら、技術偏向というより、むしろ、技術が表現としての手段から
むしろ技術をひけらかす為の目的化した（汗）映像分野も多いので
彼にとってはいいかもしれない（苦笑）

（補足）と思ったら、3D映画製作プロダクションを作るらしい（爆）
　　　　　　　　　http://eiga.com/news/20110414/5/

ただ、シナリオ、それぞれの役者の力量は、結構良い線をいっていて評価出来ると思います。

当時（というか現在も）まだ説明のつかない、脳の情報=記憶をアップロードしたり、ダウンロードしたり　（記憶屋ジョニー⇒映画名JM）
といった突飛な未来理論・技術に飛躍するのでなく、その一歩手前、当時すでに実際の脳科学でも、電気信号としてとらえられていた
脳の表層思考・脳への刺激=神経伝達信号を記録し再生する技術にした点は、本作の似非科学、SFとしての「ありそう感」「疑似リアル感」を
増すのにプラスになっているかな。
（本編内の科学者の説明では、英語音声でも日本語音声でも「記憶」を記録・再生となっている部分がありますが、私の映像を見た限りの記憶では、
　記憶まではいかない⇒PCでいうスタティックなメモリ情報は記憶されない⇒ダイナミックなメモリ（人間でいう神経伝達信号や現時点の表層思考・感情）のみ
　記録されているのではないかなぁと、映像を見た限りでは思いました。）

かといって、ありそう度の高いSFにありがちな
説明偏向な難解な作りでもなく・・・（苦笑）

科学者ともあろうものが（笑）
誘惑に負けて・・・若い科学者（の助手）たちのセックス行為の記録テープをかけちゃって、
あやうく心臓麻痺になりかけたり（爆）

はたまた、死を覚悟した科学者が、臨死や死の過程を科学的に説明するために
自分の死を記録したり。

そしてクライマックスは、
うーん・・・・ハッピーエンドといっていいのかな。
この作品に関して言えば、これはこれでスッキリしてよかったかも（笑）

シナリオ的にSF作品ではあるのですが、
SFレベル的には、軽いSF作品ですね。
ひねくったり、難解にしたりすることなく
ありそう度とエンタテイメント度を高めた作品かな。

ナタリー=ウッドが撮影中に事故死したことと関係して
シナリオが変更されたそうなので、
本来のシナリオでのリメイクも見てみたいところです。

【以下レヴューと関係ない話】
・評価は５星以外つけません
・私のレヴューの「気に入った」票数には、私の別IDやネット友などによる投票が複数含まれる場合が多くあります
・DISCASブラックリスト導入提案委員会（笑）　DISCASで借りた作品とそのIDでしかコメントとレヴューと投票出来ないシステム導入提案委員会（笑）
　いっそランキングもレヴューも廃止してしまえ（作品点数評価のみ）委員会　　各委員長（委員長しかいないけど（笑））

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「あなたへのオススメ」から借りてみた。
収穫は２点。若いクリストファー・ウォーケンが見られたこと。ＭＧＭのロゴが古いタイプで興味深かったこと。
あとは…当時最先端の科学技術はこれだ！というものを具現化した映像が非常に興味深いというあたりだろうか。
記録媒体が幅10cmほどのパンチカード風（作中は「テープ」と読んでいる）で、バースデーケーキ並に巨大なリールに巻き取るタイプ。そういうのは見ていて面白い。
しかし、肝心の物語がスカスカだ。
２時間足らずの映画なのに、１時間経過するまではほとんど何も起こらない。後半に突入しても、結局何が問題でどう解決しなければどういう悲劇が起こるのか、まったくわからない。「観客へのわからせ方」がヘタクソと言うしかない。
ウォーケン演じる科学者にも感情移入できそうなポイントがなく、単に私的好奇心で個人的研究を続けようとし、それを止められたらエキセントリックに怒っているようにしか見えない。
よって非常に退屈だった。
ナタリー・ウッドがこの作品の撮影中に事故で亡くなるというショッキングな事件がなければだれの記憶にも残らない作品となっていたかも知れない。

特典は、予告編。日本語吹替え音声はなし。

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　正直、あんまり面白い映画ではないです。
　クリストファー・ウォーケンが妙に若いのと、若い頃から独特な顔立ちで、
「こいつ、何かウラが有るに違いない」
と思って観ていたのですが、まったくそんなことも起こりません（笑）

　監督のダグラス・トランブルは「ブレードランナー」「スター・トレック」「未知との遭遇」「２００１年宇宙の旅」のＳＦＸを担当した人ですけど、この作品でのＳＦＸは大したモノでもないし・・・。

　前々日に観た（しかも間違って借りた）「スター・トゥルーパーズ」の方が馬鹿馬鹿しいながらも面白かったような・・・（笑）
　２５年前の映画ですけど、ブレイン・スキャンとか発想、プロットは面白いのでリメイクしたら、けっこう魅力的な作品ができるんじゃないかと思いますね。発表が早すぎたというか、時代が追いついていなかったのかも・・・。
　他人の臨死体験をも追体験できるのですが、その描写が類型的であまりハッとするようなモノでも無いんですよね。

　ちょうど、この作品を観る前に、劇場で「少年メリケンサック」を観たので、
「１９８３年か。２５年前の映画だな・・・」
と呟いた私に、かみさんが即座に、
「２５年目と言えば、少年メリケンサックが解散ギグをやった年よ」
ですと・・・（関係ないっちゅうねん！・・・笑）

　この映画の撮影中にナタリー・ウッドが船で事故死して話題になったんですよね。
　その船に乗っていたのが、元亭主のロバート・ワグナーと当時恋愛関係になったウォーケン。どんな事情があって、どんな事故があったのか、そっちの方が気になるし、映画のネタになりそうなんですけどねえ・・・。