一日だけの淑女 / メイ・ロブソン
一日だけの淑女
/フランク・キャプラ
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解説・ストーリー
娘をスペインへ留学させながら貧しい生活を送る女アニーは、伯爵と恋に落ちた娘が彼を連れて帰ってくると聞き、周りの気のいい友人の尽力で一日だけ淑女を演じる羽目となる。 JAN:4949478090136
娘をスペインへ留学させながら貧しい生活を送る女アニーは、伯爵と恋に落ちた娘が彼を連れて帰ってくると聞き、周りの気のいい友人の尽力で一日だけ淑女を演じる羽目となる。 JAN:4949478090136
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「一日だけの淑女」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
娘をスペインへ留学させながら貧しい生活を送る女アニーは、伯爵と恋に落ちた娘が彼を連れて帰ってくると聞き、周りの気のいい友人の尽力で一日だけ淑女を演じる羽目となる。 JAN:4949478090136
「一日だけの淑女」 の作品情報
「一日だけの淑女」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
<淀川長治監修 世界クラシック名画100撰集 4>一日だけの淑女の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
88分 |
字幕スーパー版 |
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
CPVD1013R |
1998年03月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
|
<淀川長治監修 世界クラシック名画100撰集 4>一日だけの淑女の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
88分 |
字幕スーパー版 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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CPVD1013R |
1998年03月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:3件
『 ポケット一杯の幸福 』 の オリジナル
ロキュの69日連続レビューU その35
いろはレビューの「ゐ」
(,ネタばれあり )
大都会ニューヨークで、羽振りよくブイブイ言わせているギャングのボス・デイブだが、街頭でりんごを売るアニ―婆さんのりんごがツキを呼ぶと信じていて、そいつがないと何も始まらない。
ある日、婆さんがりんごを売りに来ず泣いて落ち込んでいるので、ワケを聞いてみると、自分にはスペインの修道院に預けた娘がいて、ずっと仕送りしていたが、娘が伯爵の子息に見初められて婚約、伯爵ともども合わせたいのでニューヨーク行きの船に乗ったという。
娘への手紙にはずっと自分は裕福なレディとウソを書いてきたが、こんな貧しくてみすぼらしい姿が知られたら、縁談はぶち壊しとなり娘を悲しませてしまう。
悲嘆にくれるアニーを見て、デイブは娘たちがいる間だけアニーを裕福なレディに仕立てる大芝居を打つことにするのだが・・・。
と、これがフランク・キャプラ監督最後の劇映画作品で、 ベティ・デイビス、グレン・フォード、ピーター・フォーク、アン・マーグレット(デビュー作)出演の『 ポケット一杯の幸福 』(1961)のあらすじです。
ジャッキー・チェンも舞台を香港に変えたリメイク『奇蹟 /ミラクル 』を作りましたし、上京してくる家族にウソをついてしまっている奴の為にみんなが協力してカッコつけさせてやるというネタは、それこそ吉本新喜劇からテレビ、映画、コント、マンガまで、たくさん使われてきました。
その『 ポケット一杯の幸福 』も本作のフランク・キャプラ監督によるセルフ・リメイクで、これが原点なんですね。
このDVDは著作権期限切れによるパブリック・ドメイン版で、オープニングとエンディングのタイトル・クレジットもなく、画像もいささか残念ですが、物語を観ていくうちにさほど気になりませんでした。
この作品をめぐっての、アカデミー賞のエピソード。
フランク・キャプラは本作で作品賞と監督賞初ノミネート。 タキシードも新調して意気揚々と会場に乗り込みました。
司会のウィル・ロジャースが監督賞の発表で、イジワルしてキャプラのほうに向かって「 わが友、フランク・・・」と言って言葉を切ったので、キャプラは立ち上がって壇上に向かいましたが「・・・ロイド」と受賞者の名前を言いました。
キャプラはすごすごと客席に戻りましたが、テレビのない時代だったからまだましだったものの、赤っ恥をかかされたわけですね。 生涯でいちばん長く感じた道のりとのちに回想し、このときは二度とアカデミー賞授賞式に出たくないと思ったそうですが・・・
翌年の『 或る夜の出来事 』で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(クラーク・ゲイブル)主演女優賞(クローデット・コルベール)と主要部門を独占、みごと雪辱を果たしました。
『 ポケット一杯の幸福 』と両方見比べてみましたが、少しずつ違いがあって、それぞれのよさがありますね。 どちらも名作だと思います。
1930年代アメリカ・コメデイの大らかさ、素朴さがあって、素直に笑えましたし、人情味があってよかったです。
フランク・キャプラの黄金期の始まりを告げた人情喜劇の傑作でした。
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夢から醒めたら
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ニューヨークでリンゴ売りをしながら、ひとりで細々と暮らしている老女アニー。医者に止められているのに、お酒で日々の辛さを紛らわせている。彼女の唯一の楽しみは、娘の幸せだけをただひたすら願いながら、スペインの修道院に預けた娘ルイーズと文通すること。娘には、再婚をして裕福なホテル暮らしをしていると、嘘をついている。ところが、ルイーズが結婚の約束をしたカルロスとその父親ロメロ伯爵を伴ってニューヨークに来ることになり、アニーは嘘がばれてしまうとパニックに陥る。
持つべきものは信頼できる仲間たち。事情を知った仲間たちはアニーのために奔走し、アニーのリンゴをラッキーアイテムだとして贔屓にしているギャングのデーブが部下を総動員し、費用も負担して、アニーをホテル住まいの優雅な淑女に仕立てる。華やかな衣装をまとい、豪華な部屋に佇めば、もう誰もがうやうやしく帽子をとる立派な淑女に変身してしまう。デーブたちに守られて、アニーは夢にまで見た娘との再会を歓びつつ、嘘がばれて娘の結婚をダメにしないかと心配や不安にも駆られながら数日を過ごすのだが…。
幸福感溢れる楽しい大人のファンタジーになっているのだけれど、何となく釈然としないのも事実。嘘が発覚しないよう記者まで拘束して、アニーのためにデーブたちが涙ぐましい努力をするというところまでは面白かったのだが、市長や知事までが登場するに至って、彼らの本心が語られていないせいもあり、真心からというより、まるでクリスマスの施しか慈善のように感じてしまった。結局、本物の地位や身分が物を言うのだ。
一夜の夢物語にすぎなくて、身分や地位の厳然たる格差や、めまいするような貧富の差が解消されたわけでもない。アニーの心にあるのは娘の幸せのことだけで、例えば、彼女の手紙の仲介をしてホテルを解雇されたオスカーに申し訳ないという気持ちがあるようにも感じないし、仲間やデーブたちへの感謝もあまり表現されていない。アニーがすごく受け身なのも気になった。
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一世一代の大芝居
投稿日:2022/09/25
レビュアー:趣味は洋画
一日だけの淑女(1933年・アメリカ、モノクロ、88分)
いま最も観たい映画が、ベティ・デイヴィス主演の「ポケット一杯の幸福」(61年)なのですが、DISCASさんの取扱いがないため、そのオリジナルと云われている本作を鑑賞。
騙される心地よさを堪能できるうえ、温かい心をもてば人を救えるという典型的な作品で、鑑賞後の居心地がとてもよく、オススメです。
ニューヨークに住む貧しい初老の女アニー(メイ・ロブソン)は、リンゴを売りながら一人娘のルイーズ(ジーン・パーカー)を遥かスペインに留学させている。アニーは娘に対しては、ホテル・マーベリーを定宿とする上流夫人で、金持ちの後妻となっている様に思わせていた。その為、ホテルの門番からホテル用の便箋をもらい、娘と文通していた。ある日、娘からの手紙には、スペインのロメロ伯爵(ウォルター・コノリー)の息子カルロス(バリー・ノートン)と恋におち、3人でニューヨークの母を訪れる旨が書かれていた。アニーは現実がバレるのを恐れたが、彼女の苦悶を見かねた乞食たちは、賭博で生計を立てている親分のデイヴ(ウォーレン・ウィリアム)に訴え、アニーを救うよう頼んだ。賭博に目がないデイヴは、ハエが自分の砂糖にとまるかどうかで1500ドルを賭けるほどの博打好きで、アニーのリンゴを縁起物として勝負事の前に必ず買うことにしている。最初は気乗りしなかったデイヴは一肌脱ぐことにし、旅行中で留守の友人の家を借受け、ナイトクラブの女将ミズーリ・マーティン(グレンダ・ファレル)に依頼してアニーを淑女の様相に仕立て上げた。そしてアニーの架空の良人には、ビリヤードの天才ブレイク(ガイ・キビー)を指名した。こうしてルイーズと伯爵父子の到着を待つのだが...。
所々にコメディの要素が散りばめられ、肩の凝らない作りになっています。
冒頭、リンゴ売りのアニーがみすぼらしい格好で登場しますが、ミズーリ・マーティン率いるスタッフによって、見違えるような淑女に大変身、取り巻きの賭博師やチンピラ連中はあっけにとられます。
更に、パーティ(歓送会)におけるアニーの高貴な身分を立証するため、親分デイヴ配下の多くの面々たちが、もてなしのお辞儀の練習をするのですが、それが極めてぎこちなく、苦笑してしまいました。
物事は計画どおりにいかないのが世の常で、期待すると裏切られるのもまた世の常。
デイヴが仕組んだ大芝居は、警察当局の監視などで失敗寸前....アニーも覚悟を決め、観ている我々観客も、ああこれまでか、と思ったその瞬間....あとは実際に観てお確かめください。
本作は第6回アカデミー賞で作品賞にノミネートされましたが、受賞は叶いませんでした。
「カヴァルケード(大帝国行進曲)」が受賞しました。
更に主演女優賞にメイ・ロブソンが75歳でノミネートされたのですが、「勝利の朝」のキャサリン・ヘプバーンが受賞しています。メイ・ロブソンは「ダンシング・レディ」(33年)や、「アンナ・カレニナ」(35年)にも出演していますが、既に役柄を忘れている始末。
ところで、
本作はコロンビア映画配給ですが、コロンビア映画のオープニング・ロゴは、女神が大きなトーチをかざしているお馴染みの絵柄です。今回、そのロゴがいつもと少々違った絵柄で、時代を感じました。
トーチをかざしているのは同じですが、女神のスタイルがちょっと古い感じ。(笑)
でも本作を観て、ますます「ポケット一杯の幸福」が観たくなりました。
同作についてはロキュータスさんがレビューで触れておられますので、ご一読をお勧めします。
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ユーザーレビュー
『 ポケット一杯の幸福 』 の オリジナル
投稿日
2012/07/13
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビューU その35
いろはレビューの「ゐ」
(,ネタばれあり )
大都会ニューヨークで、羽振りよくブイブイ言わせているギャングのボス・デイブだが、街頭でりんごを売るアニ―婆さんのりんごがツキを呼ぶと信じていて、そいつがないと何も始まらない。
ある日、婆さんがりんごを売りに来ず泣いて落ち込んでいるので、ワケを聞いてみると、自分にはスペインの修道院に預けた娘がいて、ずっと仕送りしていたが、娘が伯爵の子息に見初められて婚約、伯爵ともども合わせたいのでニューヨーク行きの船に乗ったという。
娘への手紙にはずっと自分は裕福なレディとウソを書いてきたが、こんな貧しくてみすぼらしい姿が知られたら、縁談はぶち壊しとなり娘を悲しませてしまう。
悲嘆にくれるアニーを見て、デイブは娘たちがいる間だけアニーを裕福なレディに仕立てる大芝居を打つことにするのだが・・・。
と、これがフランク・キャプラ監督最後の劇映画作品で、 ベティ・デイビス、グレン・フォード、ピーター・フォーク、アン・マーグレット(デビュー作)出演の『 ポケット一杯の幸福 』(1961)のあらすじです。
ジャッキー・チェンも舞台を香港に変えたリメイク『奇蹟 /ミラクル 』を作りましたし、上京してくる家族にウソをついてしまっている奴の為にみんなが協力してカッコつけさせてやるというネタは、それこそ吉本新喜劇からテレビ、映画、コント、マンガまで、たくさん使われてきました。
その『 ポケット一杯の幸福 』も本作のフランク・キャプラ監督によるセルフ・リメイクで、これが原点なんですね。
このDVDは著作権期限切れによるパブリック・ドメイン版で、オープニングとエンディングのタイトル・クレジットもなく、画像もいささか残念ですが、物語を観ていくうちにさほど気になりませんでした。
この作品をめぐっての、アカデミー賞のエピソード。
フランク・キャプラは本作で作品賞と監督賞初ノミネート。 タキシードも新調して意気揚々と会場に乗り込みました。
司会のウィル・ロジャースが監督賞の発表で、イジワルしてキャプラのほうに向かって「 わが友、フランク・・・」と言って言葉を切ったので、キャプラは立ち上がって壇上に向かいましたが「・・・ロイド」と受賞者の名前を言いました。
キャプラはすごすごと客席に戻りましたが、テレビのない時代だったからまだましだったものの、赤っ恥をかかされたわけですね。 生涯でいちばん長く感じた道のりとのちに回想し、このときは二度とアカデミー賞授賞式に出たくないと思ったそうですが・・・
翌年の『 或る夜の出来事 』で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(クラーク・ゲイブル)主演女優賞(クローデット・コルベール)と主要部門を独占、みごと雪辱を果たしました。
『 ポケット一杯の幸福 』と両方見比べてみましたが、少しずつ違いがあって、それぞれのよさがありますね。 どちらも名作だと思います。
1930年代アメリカ・コメデイの大らかさ、素朴さがあって、素直に笑えましたし、人情味があってよかったです。
フランク・キャプラの黄金期の始まりを告げた人情喜劇の傑作でした。
夢から醒めたら
投稿日
2022/12/18
レビュアー
hinakksk
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ニューヨークでリンゴ売りをしながら、ひとりで細々と暮らしている老女アニー。医者に止められているのに、お酒で日々の辛さを紛らわせている。彼女の唯一の楽しみは、娘の幸せだけをただひたすら願いながら、スペインの修道院に預けた娘ルイーズと文通すること。娘には、再婚をして裕福なホテル暮らしをしていると、嘘をついている。ところが、ルイーズが結婚の約束をしたカルロスとその父親ロメロ伯爵を伴ってニューヨークに来ることになり、アニーは嘘がばれてしまうとパニックに陥る。
持つべきものは信頼できる仲間たち。事情を知った仲間たちはアニーのために奔走し、アニーのリンゴをラッキーアイテムだとして贔屓にしているギャングのデーブが部下を総動員し、費用も負担して、アニーをホテル住まいの優雅な淑女に仕立てる。華やかな衣装をまとい、豪華な部屋に佇めば、もう誰もがうやうやしく帽子をとる立派な淑女に変身してしまう。デーブたちに守られて、アニーは夢にまで見た娘との再会を歓びつつ、嘘がばれて娘の結婚をダメにしないかと心配や不安にも駆られながら数日を過ごすのだが…。
幸福感溢れる楽しい大人のファンタジーになっているのだけれど、何となく釈然としないのも事実。嘘が発覚しないよう記者まで拘束して、アニーのためにデーブたちが涙ぐましい努力をするというところまでは面白かったのだが、市長や知事までが登場するに至って、彼らの本心が語られていないせいもあり、真心からというより、まるでクリスマスの施しか慈善のように感じてしまった。結局、本物の地位や身分が物を言うのだ。
一夜の夢物語にすぎなくて、身分や地位の厳然たる格差や、めまいするような貧富の差が解消されたわけでもない。アニーの心にあるのは娘の幸せのことだけで、例えば、彼女の手紙の仲介をしてホテルを解雇されたオスカーに申し訳ないという気持ちがあるようにも感じないし、仲間やデーブたちへの感謝もあまり表現されていない。アニーがすごく受け身なのも気になった。
一世一代の大芝居
投稿日
2022/09/25
レビュアー
趣味は洋画
一日だけの淑女(1933年・アメリカ、モノクロ、88分)
いま最も観たい映画が、ベティ・デイヴィス主演の「ポケット一杯の幸福」(61年)なのですが、DISCASさんの取扱いがないため、そのオリジナルと云われている本作を鑑賞。
騙される心地よさを堪能できるうえ、温かい心をもてば人を救えるという典型的な作品で、鑑賞後の居心地がとてもよく、オススメです。
ニューヨークに住む貧しい初老の女アニー(メイ・ロブソン)は、リンゴを売りながら一人娘のルイーズ(ジーン・パーカー)を遥かスペインに留学させている。アニーは娘に対しては、ホテル・マーベリーを定宿とする上流夫人で、金持ちの後妻となっている様に思わせていた。その為、ホテルの門番からホテル用の便箋をもらい、娘と文通していた。ある日、娘からの手紙には、スペインのロメロ伯爵(ウォルター・コノリー)の息子カルロス(バリー・ノートン)と恋におち、3人でニューヨークの母を訪れる旨が書かれていた。アニーは現実がバレるのを恐れたが、彼女の苦悶を見かねた乞食たちは、賭博で生計を立てている親分のデイヴ(ウォーレン・ウィリアム)に訴え、アニーを救うよう頼んだ。賭博に目がないデイヴは、ハエが自分の砂糖にとまるかどうかで1500ドルを賭けるほどの博打好きで、アニーのリンゴを縁起物として勝負事の前に必ず買うことにしている。最初は気乗りしなかったデイヴは一肌脱ぐことにし、旅行中で留守の友人の家を借受け、ナイトクラブの女将ミズーリ・マーティン(グレンダ・ファレル)に依頼してアニーを淑女の様相に仕立て上げた。そしてアニーの架空の良人には、ビリヤードの天才ブレイク(ガイ・キビー)を指名した。こうしてルイーズと伯爵父子の到着を待つのだが...。
所々にコメディの要素が散りばめられ、肩の凝らない作りになっています。
冒頭、リンゴ売りのアニーがみすぼらしい格好で登場しますが、ミズーリ・マーティン率いるスタッフによって、見違えるような淑女に大変身、取り巻きの賭博師やチンピラ連中はあっけにとられます。
更に、パーティ(歓送会)におけるアニーの高貴な身分を立証するため、親分デイヴ配下の多くの面々たちが、もてなしのお辞儀の練習をするのですが、それが極めてぎこちなく、苦笑してしまいました。
物事は計画どおりにいかないのが世の常で、期待すると裏切られるのもまた世の常。
デイヴが仕組んだ大芝居は、警察当局の監視などで失敗寸前....アニーも覚悟を決め、観ている我々観客も、ああこれまでか、と思ったその瞬間....あとは実際に観てお確かめください。
本作は第6回アカデミー賞で作品賞にノミネートされましたが、受賞は叶いませんでした。
「カヴァルケード(大帝国行進曲)」が受賞しました。
更に主演女優賞にメイ・ロブソンが75歳でノミネートされたのですが、「勝利の朝」のキャサリン・ヘプバーンが受賞しています。メイ・ロブソンは「ダンシング・レディ」(33年)や、「アンナ・カレニナ」(35年)にも出演していますが、既に役柄を忘れている始末。
ところで、
本作はコロンビア映画配給ですが、コロンビア映画のオープニング・ロゴは、女神が大きなトーチをかざしているお馴染みの絵柄です。今回、そのロゴがいつもと少々違った絵柄で、時代を感じました。
トーチをかざしているのは同じですが、女神のスタイルがちょっと古い感じ。(笑)
でも本作を観て、ますます「ポケット一杯の幸福」が観たくなりました。
同作についてはロキュータスさんがレビューで触れておられますので、ご一読をお勧めします。
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