シュリ

「シュリ」「ＪＳＡ」「二重スパイ」の三作品は分断された朝鮮半島の緊張を題材に作られたものですが，なんといっても「シュリ」が最高の出来です。
民族問題をラヴストーリーに置き換え,先の読めないサスペンスとハリウッド並みのアクションは文句なしの一級品です。
追う男ジョンウォン（ハン・ソッキュ）と追われる女イ・バンヒと恋人のイ・ミョンヒョン（キム・ユンジン）が複雑にからみながらドラマは進みます。
ハラハラ，ドキドキの展開の中で，水槽のお魚さんたちの映像がしゃれていてグッと作品を引き立てています。
この作品は韓国人の７人に一人が見たというグレイトヒット作品です。

バイトの同僚だった韓国人留学生のギャルからオススメされてテレビ放映で鑑賞しました。韓流ファンが日本で増え始めた頃で、とても喜んでましたね。現在も一時期のブームほどではないけど、熱狂的なおばちゃんも、追っかけギャルも健在ですね。

ラブサスペンスとしても、スパイ・アクションとしも楽しめる大作で、なかなかの良作でした。徴兵制度や南北問題のない日本では、こういう映画は制作しても、リアリティがなさそうですね。韓国ならではのシナリオかと。
突っ込み所は、沢山あります。でも、これはこれでいいかなと思いました。

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これで南北分断三部作（？）「JSA」「二重スパイ」とこの「シュリ」を見たわけだが、「JSA」がいちばん面白かった。
その理由は、多分悲恋ものに多少辟易しているからだと思う。
もちろん、本作のふたりの悲恋も切なかったし、お互いへの愛情も任務への忠誠もその狭間での葛藤もよく表現されていて胸を打つものではあった。
物語は設定を聞いただけで先が読めるものではあるが、「先が読めない＝優れた映画」ではないので、むしろ予定調和的終末へ向かって落ちる砂時計の音を味わう楽しみがある。二人の至近距離での対峙も絵になっている。
ただ、編集が不十分なのか「ハテ？」と首を傾げるシーンが多い。致命的に大きな問題はないが、「あれ？」と思うことが多々あり、何度も細かく巻き戻しながら見た。それでも判明しない謎がいっぱいあるが、残念ながらもう一度最初から見返す時間がない。いつか将来への宿題としておく。あと、イ・バンヒは組み立てた銃身の長いライフルをコートの中にずっと隠し持ってた？　座席にもつくし、混雑したスタジアムで人の前を通ったりするので、不自然すぎるのではないかと思った。
メイキングを見て、感心した点と心配な点をひとつずつ。まず、「俳優の銃の扱いが下手だったらこの映画は台無し」という考えのもと、俳優たちがサバイバルゲームや射撃訓練をしている点。男性陣は兵役のときに訓練を受けているだろうし、その上にこうやって入念に準備をしているため、銃の扱いはリアルで迫力があった。心配な点は、ほかの韓国映画にも通じるが、俳優が怪我をしないための方策が万全ではないように見える点である。「運良く怪我せずにすんだ」という幸運にやや依存気味に思え、この先事故が起こらないか心配である。
メイキングは１時間を越える膨大な分量。見ごたえがある。
ほかの特典は、作品解説、予告編など。

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あまり韓国映画は好んで見ないのです。

特に理由は無いです。（ホラーは観ます！）

が、なおくんのお勧めで数本の韓国映画を鑑賞しました。

自分の中では「オールドボーイ」が一番好きです。

この作品の名前は聞いた事がある。有名ですよね？

でも・・・正直あまり好きではない・・・

アクションはとても見ごたえがあったが、らしさがない様な気がした。
ラブストーリーも苦手な上に、ストレートで無い・・・
ストレートで無い理由は何気に気付いてしまったから・・・
んまさか！！！でしたが・・・

が、ラストは来ましたね。


余談ですが、このヒロインの女優さん、日本の女優さんにとっても似てる方が居る様な気がするんですが、名前が出て来ない。
しかもあまり有名で無い気がする。火サスとかに出てるイメージが強い・・・。どなたかお気づきの方いらっしゃいませんでしょうか・・・

で・・・この女優さん・・・なんとも言えんかったです。。。
留守電のメッセージ・・・
ラストは殺すか、殺されるか・・・
殺される道を選んだのね・・・

なんとも切ないラストでした。。。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou

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私が生まれて初めて見た韓国映画である。「日本でこれだけのアクション映画は作れないだろうなぁ〜？」と言うのが最初の感想であった。この時は韓国俳優も全然知らないで見ていた記憶がある。今ならハン・ソッキュ、ソン・ガンホ、チェ・ミンシク、キム・スロ、キム・ユンジン全て知っている。ここ数年の内に何本韓国映画を見た事であろうか。そのきっかけは全てこの作品にあったのである。

オープニングの北の特殊部隊工作員の厳しい特訓シーンから始まる。私は予期せぬシーンにただただ唖然としたものだった。その迫力たるや日本やハリウッドのアクション映画にはなかったものだったからである。ただ、今見ると韓国映画特有の「くどさ」を感じるが、当時はそんな特徴すらわかっていなかった。

この作品は「イ・バンヒ」という北朝鮮特殊部隊工作員を捕らえようとする主人公と「イ・バンヒ」がこともあろうにお互いに気づかずに恋に落ちるという悲劇的なストーリーを描いている。この作品の秀逸さはサスペンス、アクション、ラブロマンスの要素のバランスが非常に良くとれているところであろう。「イ・バンヒ」という女性工作員の行動をつかめないままハン・ソッキュ、ソン・ガンホ演じる二人の韓国情報機関員が彼女を調査し追いかけていく。ところが最新情報でしかも外部には漏れていないはずの極秘情報でさえも「イ・バンヒ」ら工作員一派には筒抜け状態であることがわかり、情報機関は内部調査を始める。工作員一派の妨害工作に合いながら二人の機関員は次第に彼らを追い詰めていく。そして工作員一派の目的が判明した時、悲劇は幕を開けるのである。

最初この作品を見た時、韓国俳優を知らなかったので主人公とその恋人しか見ていなかったのは致し方ない事だが、再度見てみると工作員一派のリーダーを演じたチェ・ミンシク、工作員一派のスナイパーを演じたキム・ユンジンの演技が光っている。この作品の中で好きな韓国俳優を挙げるとチェ・ミンシク、ソン・ガンホになるが、最近では、ミンシクは「オールド・ボーイ」にソン・ガンホは「殺人の追憶」などに出演している。主人公が最愛の人の秘密を知った時の驚愕と戦慄、動揺を演じたソッキュの演技は光っていた。最愛の人を我が手で葬り去らないといけなかった主人公の辛さは私の想像を遙かに超えており、想像すら出来なかった。いや、想像したくなかったと言うのが本音である。