アラクノフォビア

おすすめ度★★★☆☆

この映画は今はなきHollywood Pictures(Disney)のリリース第1弾作品。
当時わりと派手に宣伝していたし、スピルバーグ製作なので自分の中ではビッグタイトルなんですが、
こんなにレビュー少ないんですね。
もう古い映画だからなあ・・・。

Hollywood Picturesは小粒な作品が多いけど、
『ゆりかごを揺らす手』や『シックス・センス』などなど当時では斬新な映画が多くてお気に入りのレーベルでした。

この映画もプロモーションは派手だったけど内容は意外に地味で、
まあよく言えば丁寧でコンパクトに作られた佳作なんですが、やっぱり小粒な印象。。。

久々に観てみたらかなり楽しめましたが、
かわったものばかり観ていた当時はいまひとつこの良さがわからなかったな〜、と懐かしくなりました。

最近歳をとったのか、新しいタイトルより昔の映画を観返すことが多くなってしまった・・・(=_=)
いかんなあ。。。

　蜘蛛恐怖症のことをアラクノフォビアと言うのだそうです。

　この映画には公開当時から興味が有り、いつか観たいと思ってました。それが観るまでに何年もかかってしまいました。この映画は量産されている、蜘蛛が主人公のＢ級ホラーとは系統が違います。いわば、正統派蜘蛛映画とでも言うべき作品です。Ｂ級映画なら出てくるお色気シーンもほとんど有りません。出てくる蜘蛛は大きくないです。むしろ、こういう映画の中では小さい方です。５、６ｃｍでしょうか。でも、この小さな蜘蛛の一噛みで、人が死ぬということが分っているので、恐怖感は有ります。ラストの戦いも見どころがあり、星三つの実力はあるのでは無いでしょうか。

この手のモンスターパニックにありがちなストーリーだけど、意外な人が犠牲者だったり、逆に重要人物として活躍したりするんであなどれない。また、犠牲者数を抑えたり蜘蛛の露出とタイミングに工夫を凝らす事によって常に緊張感を持って見ることが出来た。ラストの大群は圧巻。見終わって思わず部屋中確認しちゃう。おすすめ度高し。

蜘蛛っていうのは、結構すごい生態系や身体能力を持って
いたりする。
それが大群で人間に襲い掛かってくるというのだから結構恐い。
ストーリーも演出も音楽も、すごく良かった。
これぞモンスターパニック系！
お勧め♪

　以前、日本で毒グモのセアカコケグモが見つかり騒ぎになったのは皆さん、記憶にあると思います。
　本作は、毒の強さセアカコケグモどころでない、噛まれたら最後、１分と経たずに死に至る猛毒を持つクモが、ヴェネズエラで（クモに噛まれて）死亡した男の棺の中に紛れ込んで、男の故郷であるアメリカのとある田舎町に放たれてしまうという一種のパニック映画です。
　出演者は、確か『スピード』にキアヌの相棒役で出ていたジェフ・ダニエルズくらいしか知った顔が見当たらないし、前半から中盤にかけて地味な展開が続くんですが、徐々に、犠牲者が増え、そのクモの恐ろしさが明らかになっていくにつれ、じわ〜っと恐怖感が高まっていきます。
　大量の毒グモが、そこらじゅうから湧いてでるクライマックスは、いくらなんでもそこからは出てこんやろ〜と突っ込みつつ、ドキドキハラハラさせられます。

　派手さはないですが、観応えのあるなかなかの良品です。

　あと、タイトルの『アラクノフォビア』は、クモの名前ではなく“クモ恐怖症”という意味を持つ言葉のようです。
　主人公のジェニングス（ジェフ・ダニエルズ）がまさにクモ恐怖症で、そんな彼が最後、毒グモと決死の戦いを演じるわけですね。