マニアック２０００

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タイトルが表示されるまで、何か別のＤＶＤと間違えたのかと思ってしまいました。
それくらい、のどかすぎる幕開けです。
どこかの遊園地にでも迷い込んだ気分でした。

いや、明るく始まるホラーだってあるけど。
これはまた、何かが一味違うような予感がしたのは
明るくのどかな田舎風音楽にのせたままのテーマバックの最後のロープの輪と、
その直前に映されていたのネコの姿のせいかもしれません。

登場人物が多すぎて誰が誰だかよくわかりませんが、
まったく支障ありません。
ポイントはどっち側かってことだけですから。
そしてそれは、大事なときには自然にわかるので大丈夫でした。

このあと、ネタバレになってると思います。ご注意ください。





バーベキューって。
やっぱり。

以前にも別のホラーでその言葉が引っかかったことがあるような。
ホラーとバーベキューって結構密接な関係にあるのでしょうか。

“競馬”が始まる瞬間眼を輝かせる女、いいです。
でも“競馬”の獲物は“バーベキュー”の材料にはしないんですね。
それぞれの余興は独立してるらしいです。

などと考えながらも、
次の余興は何だろうと、いつのまにか楽しみになって観てました。
“樽ころがし”もなかなかでした。

そして“岩石落とし”。
主賓は６人だから余興も６つのはず。
残る２つは何だろうとまたワクワクしたんですが、
残念なことに、あと２人はがんばって逃走したので、
祭りは終わってしまいました。

逃げた二人が出会った少年の腕にぶら下げてる輪になったロープが
気になります。
タイトルバックのアレじゃないですか！

そして警察官から聴かされる今はない町の話。
全員虐殺されたなら子孫もいないはず。
じゃ、あの人たちって…

ここでロープの輪がキーアイテムとなって、
「やっぱりほんとうにいたんだ。この人たち、このイベントを楽しみに、
　準備を整えつつ一年を過ごして、
　先祖の恨みなんてとっくにどこかへ行ってしまって
　習慣化して楽しんでたんだ」と思ったのですが、
それはミスリードだったようです。

次は１００年後、
ということはあの人たちは虐殺された本人たち？だったのでしょうか。
だとしても復讐する相手はお門違いですが。
ホラーなのでそういう理屈は置いておくべきなんでしょう。

ただ、結局タイトルの意味がわからないんですが、
『２０００』って人数なんですか？

２００年祭は２０００年にやるぞ！って意味かと思ってました。

それはわりとどっちでもいいかな。
そんなことより、レベルアップした２００年祭が観たいです。

作品なので、映像の古さは仕方がないですね。
でも、本作のほうが不気味さは上です。

南部の田舎町に立ち寄って村人たちに歓迎されてる思ってたら・・・ニコニコしながら、笑いながら・・・虐殺・・・
超〜怖いですね〜「ゾンゲリア」同様にカルト臭がプンプンします。南北戦争の恨みといわれても・・・そんな理不尽なっっっっ！！
２００１人〜のレビューでも書きましたが、南北戦争で一般市民に対しても殺戮が行われていた史実を知らなかったので、とても意外でしたね。
リメイク版もなかなか面白かったので、本作と比較しながら鑑賞するといいかと思います。

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これはいけません、低予算だからと許されないです

なぜなら、血の祝祭日＆ゴアゴア・ガールを世に送り出した
そう、あなたはハーシェル・ゴードン・ルイスなのだから

ストーリーは、えじきを村に誘い入れ祭りと称して殺す、それだけです
もう何からつっこんでよいのやら、殺されると分かってても逃げない者達、自ら罠にはまる者、村人十人程度なら相手にできそうなワイルドな若者がされるがまま、そして２０００人どころか１００人も居ないじゃないかと思う村人達

当時のあなたなら、それらも含め納得させることが出来たのではないか？この作品はただの笑えないコメディーではないか！！

なぜこの作品がそこまで評価されるんだ？スプラッターのはしりというだけで、それすら納得させてくれないとは幻滅です。

「狂人」が差別用語でいけないのでタイトルが変わったのでしょうか。『気ちがいピエロ』も変なタイトル（原題そのまま）になってしまったし、『悪魔の植物人間』も植物人間が差別語なのでリリースされない。もちろん差別はいけないが変なタイトルにされるのは困ったことだと思う。しかしホラーは差別と紙一重です。この映画も南部の田舎モノに対する差別感情が根底にあると思う。それがこの低予算映画のリアルさになっている。映画は面白いです。『イージー・ライダー』『悪魔のいけにえ』『悪魔の追跡』『ファスター・プッシーキャット・キル！キル！』などにもつながる、アメリカ南部地獄旅ものです。

スプラッター映画を生み出したと言われてるハーシェル・ゴードン・ルイス監督のスプラッタームービーの名作（←なんか変？）、『マニアック2000（2000人の狂人）』をやーっと観ました♪

ホラー好きやとかB級好きやとかいいながら今までぜーんぜん観てなかったんす・・・実はスプラッターものってあんまり得意やないんよねー・・・←嫌いではないんやけどね^＿^

ルチオ・フルチとかもイマイチ好きやないし・・・

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いちおーハーシェル・ゴードン・ルイス監督の1963年の『血の祝祭日』がスプラッター映画の元祖とされてるらしくて、まぁそれは観てないんすけど、それからたかだか1年でこの映画っつーのがこの監督の凄さやろねー^＿^

2000人の村人が、むっちゃ明るい音楽のなかイェーイ！イェーイ！って騒ぎながら、笑いながら旅行者たちを惨殺する描写は圧巻っす�煤i・д・ノ）ノ

この監督こそ、生まれてくる時代がほんの少し早すぎた監督やろねー・・・『血の祝祭日』（観てないけどね）は１0年撮るのが早くて、『マニアック2000』は２0年早過ぎた感じ・・・（´・ω・`）

まぁ、ほんの少し早かったからこそ、ココまで伝説みたいになってるうやろけどね（（（（（（（ノ・д・）ノ

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今観てもぜーんぜん面白いっす！且つ、おされーな感じもあります！さらに残酷で目をそむけたくもなります！

オススメ！とはいえへんけど、ホラー好き（スプラッター好きに限らずにね）は観て損はないんちゃうやろか！？

さぁ！こんどは『シー・デビルズ・オン・ホイールズ』を観るぞー！！！

個人的満足度　72点！！！