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アフリクション 白い刻印

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アフリクション 白い刻印 / ニック・ノルティ

アフリクション 白い刻印 /ポール・シュレイダー

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DVD

映画賞受賞作品

旧作

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解説・ストーリー

雪深い静かな田舎町に住む警官ウェイド。子供の頃はアル中の父の暴力に怯え、妻とは離婚していた。弟は町を出て大学教授になっていた。ある日、州の組合幹部が狩りの最中に事故死する。しかし、その背後に陰謀があると疑った彼は独自に調査を開始する。ウェイドにとって、この事件の解決はこれまでの人生を取り戻す契機になるはずだったが……。「タクシードライバー」「レイジング・ブル」の脚本家ポール・シュレイダー監督による人間の心の闇に迫る問題作。

作品情報

製作年:

1998年

製作国:

アメリカ

原題:

AFFLICTION

受賞記録:

1998年 アカデミー賞 助演男優賞
1998年 NY批評家協会賞 男優賞

DVD

映画賞受賞作品

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ジャンル :

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「アフリクション 白い刻印」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

雪深い静かな田舎町に住む警官ウェイド。子供の頃はアル中の父の暴力に怯え、妻とは離婚していた。弟は町を出て大学教授になっていた。ある日、州の組合幹部が狩りの最中に事故死する。しかし、その背後に陰謀があると疑った彼は独自に調査を開始する。ウェイドにとって、この事件の解決はこれまでの人生を取り戻す契機になるはずだったが……。「タクシードライバー」「レイジング・ブル」の脚本家ポール・シュレイダー監督による人間の心の闇に迫る問題作。

「アフリクション 白い刻印」 の作品情報

作品情報

製作年:

1998年

製作国:

アメリカ

原題:

AFFLICTION

受賞記録:

1998年 アカデミー賞 助演男優賞
1998年 NY批評家協会賞 男優賞

「アフリクション 白い刻印」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全10件

圧倒的な静けさと冷たさの中で、男は熱く苦しく、悲しい。 ネタバレ

投稿日:2007/11/05 レビュアー:ポッシュ(卒業)

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 アメリカの田舎町、真っ白な雪に覆われた景色は重く冷たい。そんな中、本作の主人公であるウェイド(ニック・ノルティ)という男だけが一人、なにやら熱いのだ。周囲に比してこの男の体温は高い。離婚した妻との関係は悪く、面会日に迎えに行った娘も父親を嫌っている。苛立ちが彼の体内でくすぶっているのが分かる。そして、州の組合幹部の事故死を殺人事件だと感じとった彼は、犯人に対して怒りの炎を燃やす。
 
 今は町を出て大学教授になっている弟(ウィレム・デフォー)との会話が印象的だ。「お前は正義の怒りを感じないのか?」と声を荒げる兄に対し、弟は「自分は歴史家だ。大事なのは正義じゃなくて事実だ」と淡々と語る。彼は起きてしまったことに対してジャッジはしないと言いきる訳だが、兄の推理は正しいと思う、と言い添える。これがウェイドの猜疑心を加速させ、日々のやりきれない思いをここに結集させて、犯人とその仲間と思しき人物らを個人的に追い詰めていく。
 
 この事件と並行して語られるのが、彼らの父親(ジェームズ・コバーン)とのエピソードだ。ウェイドたちは幼い頃から暴力をふるわれ、力で押さえつけられてきた。そんな父親に反発し、反発するから余計に痛い目にあわされてきたウェイドとは対称的に、弟は父親の怒りをかわないよう慎重かつ狡猾に行動し、「一番殴られない子供だった」と述懐する。

 暴力は親から子へと受け継がれる。父親もまたそうして育てられてきたらしいことが、彼の言動から分かる。どうしたらこの連鎖を食い止めることができるのだろう。弟の処世術はある意味効果的だったのかもしれない。相手の怒りをひたすらかわし、自分の感情を押し殺すこと。ただ、こうやって生きてきた彼は常に他人から一歩ひいて、決して他人の感情に寄り添おうとしない冷徹な人間になっていた。歴史の教授という職業は彼にふさわしい。過去の事実を遠くから眺めやるだけで決して当事者にはならないのだ。こんな弟の体温は周囲に比して極端に低い。暴力はこのように、怒りや不満で異常なほど体温を上昇させるか、或いは人としての感情を極端に抑制して体温を下げるか、人に対してそういう二極分化を強いるものなのかもしれない。そして、そのどちらも不幸であることに変りはない。

 後半、怒りの熱に浮かされたウェイドは暴走していく。恋人と過ごすひとときだけが暖かい空気に包まれていたのに、やがてこの小さな温もりも失ってしまう。小さな苛立ちが積み重なっていくエピソードはとても静かに語られ、厳かと言いたいほどの雪景色がシーンと物語全体の温度を下げている中、ウェイドの体温は少しずつ少しずつ高まり、やがて臨界点を越えて悲劇が起こる。

 雪に覆われた真っ白な庭で、納屋が赤々と燃えているこのシーンは、ウェイド自身を表わしているようだった。彼は世の中の常識を超えて熱かった。まるで炎のように。暴力は悲劇しか生まないという重たい話だが、美しい映像(真っ青な夜景・・・素晴らしい!)と物語全体の丁寧な手触りが、不思議と自分には心地良かった。原作は「スウィート・ヒアアフター」のラッセル・バンクス。なるほど雰囲気似てますね。

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殺人ミステリーと人生への苦悩が語られる米国の問題作。 ネタバレ

投稿日:2011/03/20 レビュアー:mikitty.

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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舞台はニューハンプシャー州、雪に閉ざされた小さな田舎町です。「こんな冷たく凍える場所には普通の人間は住まない」と、警察官のウエイド(ニック・ノルティ)は呟く。彼は子供の頃からの家庭環境に寄り人格が歪んでいた。それはアル中である父親ドレン(ジェームズ・コバーン)の暴力が日常的に行われていて母や弟ロルフ(ウィレム・デフォー)と共に怯えて育ったのだ。ウエイドには別居状態の妻と娘がいる。時々、娘に会うのだが「帰りたい」と言われてしまう。しかし、ウエイドは裁判を起こしてでも娘を取り返したいと思っている。幸せな家庭生活を望んでいるのだ。別居の原因は、代々受け継がれる血筋で、父譲りの暴力的でキレる性格が原因らしい。
鹿狩りの季節がやって来た。ウエイドの同僚ジャックが知り合いのトワングレーと鹿狩りに山へ入ったところ、トワングレーが何者かに猟銃で撃たれ死んだ。ジャックは少し離れたところにいたので犯人の顔は見ていない。もちろんジャックは疑われるが、次第に建設会社の疑惑事件も持ち上がり、第3者が撃った可能性もあるとウエイドは推理する。
ある日、恋人マージと父親を訪ねると母はベッドで亡くなっていた。母の死の知らせで、子供の頃から冷静で賢い性格のロルフが現われた。そして、家族親戚が集まり葬儀が執り行われた。1人きりになった年老いた父親と恋人マージと娘と3人で暮らそうと考え行動をとるウエイドだが・・・。
殺人ミステリーの犯人探しとウエイド自身の人生に対する苦悩などが語られていく。ウエイドのすぐキレる性格や暴力そして酒量が増えることで、次第に破滅へと向かって行くのが観ていて辛い・・・。この凍りつくような真っ白い町で、静かに語りかけるようにストーリーは進んで行きますが、それと同時に根底にある人間の深層心理が曝け出されて行きます。ウエイドの苦悩の果てに行き着くところは・・・。
この映画は、米マスコミ各誌でスリラーの楽しみと心理の研究と米国の暴力の避難を含んだと評された原作を基に制作されたそうです。米国らしい映画だと思いました。。。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

星:3点 ネタバレ

投稿日:2007/10/30 レビュアー:Miching Mallecho

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ちょいオススメです。
すごく重くて暗い映画です。救いが見えない悲劇というか。
犯罪心理学の具体例みたいな作品です。
子どものころ父親から虐待を受けていた主人公が、
父のようには決してなるまいと生きてきたのに、
ある事件がきっかけになって自分を失い始め
(その前からだいぶ問題あったみたいですが)、
最終的に一線をこえ、狂気の領域にいってしまう、
つまり憎んでいた父親と同類になってしまう、ってお話。
前半けっこう淡々としてて、
物語の焦点がどこにあるのかわかりにくいんですが
(冒頭のナレーションで何の話か
はっきり紹介してくれるんですけど)、
後半の主人公が心理的におかしくなっていくところ、
特に一線をこえる瞬間はよく描けてると思います。
ただ、冒頭と最後に弟役のウィレム・デフォーの
ナレーションが入るんですが、かなり邪魔くさいです。
ウィレム・デフォーのキャラ自体、不必要な気がしました。

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地味で暗いですよ ネタバレ

投稿日:2011/01/31 レビュアー:マリコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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男優が渋いです。嫌われ者の父と嫌われてしまう息子との葛藤というよくあるパターンですが、そこへ「殺し」というサスペンス味を入れてあります。
ジェームズ・コバーンのオスカーは、理解できませんが、怖い父親を演じていました。彼が悲劇の元なのだという存在感はありました。
しかしながら、結局親がだらしないと子供もそうなると決めつけているような映画で好きになれません。これでは良くある話です。

別の視点で映画を観るとするならば、圧政された人による悪の連鎖という事も考えなければ。
映画のストーリーが「たとえ話」であるという視点です。世界の歴史の上で苛められた人たちの行く末を暗示・予知したものと思えば、名画となります。

どちらの視点で観るにせよ、後味の苦い、面白くはない、映画でした。

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とりあえず、

投稿日:2014/02/21 レビュアー:スパイクロッド

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1〜 5件 / 全10件

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圧倒的な静けさと冷たさの中で、男は熱く苦しく、悲しい。

投稿日

2007/11/05

レビュアー

ポッシュ(卒業)

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 アメリカの田舎町、真っ白な雪に覆われた景色は重く冷たい。そんな中、本作の主人公であるウェイド(ニック・ノルティ)という男だけが一人、なにやら熱いのだ。周囲に比してこの男の体温は高い。離婚した妻との関係は悪く、面会日に迎えに行った娘も父親を嫌っている。苛立ちが彼の体内でくすぶっているのが分かる。そして、州の組合幹部の事故死を殺人事件だと感じとった彼は、犯人に対して怒りの炎を燃やす。
 
 今は町を出て大学教授になっている弟(ウィレム・デフォー)との会話が印象的だ。「お前は正義の怒りを感じないのか?」と声を荒げる兄に対し、弟は「自分は歴史家だ。大事なのは正義じゃなくて事実だ」と淡々と語る。彼は起きてしまったことに対してジャッジはしないと言いきる訳だが、兄の推理は正しいと思う、と言い添える。これがウェイドの猜疑心を加速させ、日々のやりきれない思いをここに結集させて、犯人とその仲間と思しき人物らを個人的に追い詰めていく。
 
 この事件と並行して語られるのが、彼らの父親(ジェームズ・コバーン)とのエピソードだ。ウェイドたちは幼い頃から暴力をふるわれ、力で押さえつけられてきた。そんな父親に反発し、反発するから余計に痛い目にあわされてきたウェイドとは対称的に、弟は父親の怒りをかわないよう慎重かつ狡猾に行動し、「一番殴られない子供だった」と述懐する。

 暴力は親から子へと受け継がれる。父親もまたそうして育てられてきたらしいことが、彼の言動から分かる。どうしたらこの連鎖を食い止めることができるのだろう。弟の処世術はある意味効果的だったのかもしれない。相手の怒りをひたすらかわし、自分の感情を押し殺すこと。ただ、こうやって生きてきた彼は常に他人から一歩ひいて、決して他人の感情に寄り添おうとしない冷徹な人間になっていた。歴史の教授という職業は彼にふさわしい。過去の事実を遠くから眺めやるだけで決して当事者にはならないのだ。こんな弟の体温は周囲に比して極端に低い。暴力はこのように、怒りや不満で異常なほど体温を上昇させるか、或いは人としての感情を極端に抑制して体温を下げるか、人に対してそういう二極分化を強いるものなのかもしれない。そして、そのどちらも不幸であることに変りはない。

 後半、怒りの熱に浮かされたウェイドは暴走していく。恋人と過ごすひとときだけが暖かい空気に包まれていたのに、やがてこの小さな温もりも失ってしまう。小さな苛立ちが積み重なっていくエピソードはとても静かに語られ、厳かと言いたいほどの雪景色がシーンと物語全体の温度を下げている中、ウェイドの体温は少しずつ少しずつ高まり、やがて臨界点を越えて悲劇が起こる。

 雪に覆われた真っ白な庭で、納屋が赤々と燃えているこのシーンは、ウェイド自身を表わしているようだった。彼は世の中の常識を超えて熱かった。まるで炎のように。暴力は悲劇しか生まないという重たい話だが、美しい映像(真っ青な夜景・・・素晴らしい!)と物語全体の丁寧な手触りが、不思議と自分には心地良かった。原作は「スウィート・ヒアアフター」のラッセル・バンクス。なるほど雰囲気似てますね。

殺人ミステリーと人生への苦悩が語られる米国の問題作。

投稿日

2011/03/20

レビュアー

mikitty.

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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舞台はニューハンプシャー州、雪に閉ざされた小さな田舎町です。「こんな冷たく凍える場所には普通の人間は住まない」と、警察官のウエイド(ニック・ノルティ)は呟く。彼は子供の頃からの家庭環境に寄り人格が歪んでいた。それはアル中である父親ドレン(ジェームズ・コバーン)の暴力が日常的に行われていて母や弟ロルフ(ウィレム・デフォー)と共に怯えて育ったのだ。ウエイドには別居状態の妻と娘がいる。時々、娘に会うのだが「帰りたい」と言われてしまう。しかし、ウエイドは裁判を起こしてでも娘を取り返したいと思っている。幸せな家庭生活を望んでいるのだ。別居の原因は、代々受け継がれる血筋で、父譲りの暴力的でキレる性格が原因らしい。
鹿狩りの季節がやって来た。ウエイドの同僚ジャックが知り合いのトワングレーと鹿狩りに山へ入ったところ、トワングレーが何者かに猟銃で撃たれ死んだ。ジャックは少し離れたところにいたので犯人の顔は見ていない。もちろんジャックは疑われるが、次第に建設会社の疑惑事件も持ち上がり、第3者が撃った可能性もあるとウエイドは推理する。
ある日、恋人マージと父親を訪ねると母はベッドで亡くなっていた。母の死の知らせで、子供の頃から冷静で賢い性格のロルフが現われた。そして、家族親戚が集まり葬儀が執り行われた。1人きりになった年老いた父親と恋人マージと娘と3人で暮らそうと考え行動をとるウエイドだが・・・。
殺人ミステリーの犯人探しとウエイド自身の人生に対する苦悩などが語られていく。ウエイドのすぐキレる性格や暴力そして酒量が増えることで、次第に破滅へと向かって行くのが観ていて辛い・・・。この凍りつくような真っ白い町で、静かに語りかけるようにストーリーは進んで行きますが、それと同時に根底にある人間の深層心理が曝け出されて行きます。ウエイドの苦悩の果てに行き着くところは・・・。
この映画は、米マスコミ各誌でスリラーの楽しみと心理の研究と米国の暴力の避難を含んだと評された原作を基に制作されたそうです。米国らしい映画だと思いました。。。

星:3点

投稿日

2007/10/30

レビュアー

Miching Mallecho

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ちょいオススメです。
すごく重くて暗い映画です。救いが見えない悲劇というか。
犯罪心理学の具体例みたいな作品です。
子どものころ父親から虐待を受けていた主人公が、
父のようには決してなるまいと生きてきたのに、
ある事件がきっかけになって自分を失い始め
(その前からだいぶ問題あったみたいですが)、
最終的に一線をこえ、狂気の領域にいってしまう、
つまり憎んでいた父親と同類になってしまう、ってお話。
前半けっこう淡々としてて、
物語の焦点がどこにあるのかわかりにくいんですが
(冒頭のナレーションで何の話か
はっきり紹介してくれるんですけど)、
後半の主人公が心理的におかしくなっていくところ、
特に一線をこえる瞬間はよく描けてると思います。
ただ、冒頭と最後に弟役のウィレム・デフォーの
ナレーションが入るんですが、かなり邪魔くさいです。
ウィレム・デフォーのキャラ自体、不必要な気がしました。

地味で暗いですよ

投稿日

2011/01/31

レビュアー

マリコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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男優が渋いです。嫌われ者の父と嫌われてしまう息子との葛藤というよくあるパターンですが、そこへ「殺し」というサスペンス味を入れてあります。
ジェームズ・コバーンのオスカーは、理解できませんが、怖い父親を演じていました。彼が悲劇の元なのだという存在感はありました。
しかしながら、結局親がだらしないと子供もそうなると決めつけているような映画で好きになれません。これでは良くある話です。

別の視点で映画を観るとするならば、圧政された人による悪の連鎖という事も考えなければ。
映画のストーリーが「たとえ話」であるという視点です。世界の歴史の上で苛められた人たちの行く末を暗示・予知したものと思えば、名画となります。

どちらの視点で観るにせよ、後味の苦い、面白くはない、映画でした。

とりあえず、

投稿日

2014/02/21

レビュアー

スパイクロッド

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