Ｄ＆Ｄ　完全黙秘

子役の動きが凄い。
ジェットリーの動きについていってる。

ストーリーは○
潜入捜査の緊迫感があり、とても良かった。

ジェット・リーがまだ李連杰だった頃、つまりハリウッドに大攻勢をかける前の香港時代の１本。
この、わかったようなわからないような邦題は、「Ｄ＆Ｄ」が主人公の親子のことであり、「完全黙秘」は目の前で我が子が痛めつけられても身分を明かさないハードな状況を表しているんだけど、ちょっとカッコつけ過ぎてしっくりこない。前半は『パパからの手紙』という意味の原題（中国題名）の方が合ってるし、後半は英語題名の方がピッタリくる。

さすがに１３年も前の作品だけに、アクションはワイヤーとコマ落とし撮影に頼るところが多く、レトロな感じは否めない。編集も香港映画らしく雑な部分が目につき、展開のリズムがよろしくない。
とは言え、演じている役者が本物だから文句ナシ！　ここが演出と編集で役者を助ける日本のアクション映画と根本的に違うところ。「少林少女」を見て痛感したね。

前半の北京でのエピソードはベタな展開だが、結構泣かせる。
ピーピー泣くガキより、自分の置かれた状況の中で必死に生きようとする子供の方が俄然応援したくなるというものだ。子供なりに悩んで学校から帰る途中、病身の母親が待つ家の玄関で無理やり笑顔を作る場面なんか、ホントいじらしいぞ（号泣）。

しかし、この作品にはアホの王晶（バリー・ウォン）が製作に一枚かんでいる。奴がこんなしんみりした作品で満足するのか？　…と心配（？）していたら、とうとう最後に馬脚を現したね。クライマックスのカンフーバトルで”バリー・ウォン・ワールド”が炸裂する。そこに至るまでの感動的な展開なんか「俺、知ったこっちゃないもんね」と言いたげな炸裂ぶりは、ま、それはそれで香港映画の真髄なのかもしれません。

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リンチェイファンはもちろんアクション好きな人が多いと思うけど
ストーリー重視の自分にとってこの作品はかなり好きだ。
息子が可愛いわ強いわ賢いわでそれだけでもかなり良かったけどリンチェイの良きパパぶりも見所。
任務ゆえに敵の前で親子関係を「完全黙秘」する父とその仕事をちゃんと理解してる息子のやりとりでは苦悩する父の姿に思わずじーんとなった。
ラストバトルの親子コンボ技は笑えるけど、警棒に紐技など見所満載で何度観てもカッコいいので自分的にはアリだった。
冒頭の親子エピソードも何気に伏線となってたし、どさくさまぎれのキスにフリーズもお決まりながら楽しいし（笑）
でも英題「パパはヒーロー」のほうがしっくりきたのになんでこの題名なのかは謎

ジェットも子役もよかった〜。
彼のアクションは見るものを魅了します。
話もチープだけど面白かった。
アクション好きでなくてもちゃんと見れる1本でした。
タイトルの理由が分からないけど。

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ディスカスさんに確かあったはずなのに、知らないうちに「格闘飛龍」（か「電光飛龍」どっちか１本はあったはずなんだけど・・・）も「ハード・ブラッド」もレンタルしてなくて（泣）これもかなり古い作品で風前の灯かも。ジェットファンなら見ときましょー！

ジェット・リーが「新少林寺伝説」でもコンビを組んだちょっとタマミ似の（おいこら）男の子シー・ミャオくんとの絶妙なコンビネーションが見ものの今作。あちらは時代劇ですが、こちらは現代劇なのでスーツ姿です。

いきなり裕次郎バリの６０年代な雰囲気で登場するジェットは、中国政府の公安刑事ウェイ。病弱な妻と息子クーを心から愛してるいいやつなんですが、仕事が仕事だもんだから超ビンボー（公安刑事ってそうなんですか？）な上にそれを家族にも言えないまま、ユー・ロングァン演じるところのボス、ポーの組織への潜入捜査を任命される。

ポーは長身に黒めがねのクレイジーなボスで、古参の小悪党ヘイ（ブラッキー・コー）の連れて来た新入りのウェイに目をかけるように見せかけて何度もトラップを仕掛けるような知恵もある。
ウェイは本来いいヤツなので悪事の片棒を担がされるたび疲れ果て、家族が恋しくなるんだけど、そうこうするうち衰弱しきった妻は夫の仕事も知らずいい事一つもないまま、捜査でウェイの家を訪れた女刑事フォン（アニタ・ムイ）に息子と手紙を託し死亡。それを知ったウェイはあまりの傷心からついにポーに正体を知られることに・・・。

浪花節でお涙頂戴なんだけど、かなりよくできたストーリー。
正体を隠すため息子を死に至らしめる（生きてるんですけど）ウェイがもう辛そうで辛そうで（涙）。その一件で妻の死をようやく知ったウェイが雨のそぼふる中、ポーに正体を明かされるくだりは画がきれいな分ズシンときます。

アクションでは親子技も変わらず絶妙だけど警棒みたいなトンファー技が見どころ。ユー・ロングァンご一行様との絡みはコミカルなのにすごいです。

親子の助け手となる女刑事役アニタ・ユンや、ウェイの潜入を助け組織の中では何くれと世話を焼く底抜けにお人よしの小悪党ヘイ役のブラッキー・コーはすでに鬼籍に入られているとか。本当に残念です。