フライング・ハイ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

そういえば最近見ないが、昔は街角に映画館の宣伝看板があちこちにたっていた。「○日封切！」とか「ロードショー！」とかいうやつ。銭湯の脱衣所にもあった。
それらのポスターや立て看板で、このぐにゃりと曲がった飛行機の絵を見たのを今も覚えているということは、結構印象に残っていたんだなあ。

昔の作品ということが関係あるのかどうか、見始めて即座に大爆笑とはいかなかった。しかしエンジンがあったまってこちらの笑いのツボが昭和モードに入ってくると徐々に笑えるようになってくる。そこまでは、あと一歩か二歩で笑いそうになりながら、途中で引っ込むクシャミのような不完全燃焼に耐えなければならない。
全体的に、動作や台詞をともなうものはことごとくスベり、これ見よがしではない部分（雑誌の表紙など。冒頭で、機長が売店で立ち読みしているのは「MODERN SPERM」！）のほうが笑えるという傾向にあった。
あと当然、パロディの元ネタがわからなければつまんないことこの上ない。

ジュリー・ハガティの話し方が上品で目を引く。日本でいえば往年の島田陽子（現・楊子）を思い浮かべてもらえるとわかりやすい。「お父様、あたくしホニャララですのよ」とどこか裏声がかったおちょぼ口で話すアレだ。「How do you do?」とか言ってるアメリカ映画もひさびさに見た。
一方、現在なら問題になりそうなシーンも多々含んでいる。人種的なネタはちょっと苦笑い。当時のアメリカの笑いというものがしのばれる。
移植予定の心臓がぴょんぴょこ飛び跳ねているシーンは「ラットレース」を思い出す。ブラックでＺＡＺお気に入りのアイテムなのかも知れない。

コメンタリーは間違いなく本編より面白かった。
昔の笑いを懐かしみたい人、研究したい人には、今も見ごたえのある作品だと思う。

日本語吹替え音声はなし。

　最初は、借りて失敗したかな、と思ったけど、途中からテンションあがりっぱなしで、大笑いしながら見ました。特に機長が少年に訳の分からん事聞くところ（男の裸見たこと有るか、トルコの刑務所見たことあるか、など）や自動操縦士など、ほんまに笑いました。
　渋めの俳優さん達がいっぱい出てるし、懐かしいステイン・アライブも聞けたし、最高に楽しめました。
　４０代以上で子供の頃からの映画ファンなら、より楽しめるのではないでしょうか。

昔のコメディ映画っていうのはなかなか今のと違ってストレートなのが少ないんですね。ベタな小ボケ系を積み重ねていくような感じの笑いの作り方でして、面白いのかというと、今となっては面白くない。ということは、今、ドリフの番組観ても面白くないんだろうか、いや、そんなことはないはず・・・なんて思いながら、クスリともせず観てました。

結構評判のいい映画と聞いていたんですが、全くダメでしたね。裸の銃を持つ男、的な笑いの構築でしたが、あそこまでうまく出来ていないから、うーーーん、って感じ。

ただ、最後の最後で、思いっきり、なんやそれ！！ってツッコんでしまえたのが良かったです。ほんま、あそこだけですよ、それだけのための映画かも知れません。

かるーくちょっと笑いたいときおススメ！
時間も長すぎず、楽しく見れました。

無茶なストーリー展開に笑う機会を逸してZzzz