大冒険

４０年も前の作品なのですねー。
若いはずだわ。クレイジーキャッツの面々も、越路吹雪も。
内容は、「ひさくん」さんのレビューをご参考ください。
偽札偽造団と、それに拉致された悦子を植木等が大追跡。さらに植木等は警察の（誤解の）手からの逃亡者。
色々な場面で、色々な場所で、彼らの繰り広げるドタバタは、爆笑物です。
走る列車の屋根に飛び乗っての、植木等のアクションは、スティーブン・セガールも真っ青！？

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アクションコメディの名に相応しく、自動車の屋根にしがみつく、ビルの屋上から落下して電線に引っかかって着地する、馬から走っている列車に乗り移る、バイクで空中をすっ飛んで着地で大転倒…その他諸々、今の映画でもやらないようなスタント満載で、その殆どを植木等が生身で演じている（植木氏の家族から映画会社にクレームが付いたほど危険度満載だった）のだから恐れ入る。
監督がイケイケ突っ込め精神の持ち主で、多少辻褄が合わなくてもかまわん、とにかく突撃ー!!の古沢憲吾だから、話作りはかなりいい加減でも、それが却って作品全体にバイタリティと勢いを与えており、高度成長期の世相にぴったり合って大ヒット。今見ても充分おもしろい。（ただし、ヒトラーが登場するくだりの奇天烈さは今の若者たちには理解できないだろうが）
４０年近く前の日本の喜劇映画をルーカスやスピルバーグが見ているとは思えない。が、終盤で主人公たちがナチスの潜水艦に乗って孤島の秘密基地に入っていくくだりは、どう見ても「レイダース」にそっくりだし、「スターウォーズ」の１６年以上も前に宇宙空間での本格的ドッグファイトを描いた「宇宙大戦争」という例もあるくらい、当時の日本映画の想像力は先進的だったのです。

ご都合主義満載のとんでも追跡劇が満載！
もう風呂敷を広げるだけ広げまくるすっとこどっこい（誉め言葉）なコメディ映画。
40年前の作品だというのにめちゃくちゃ面白い！　
ワイヤーアクション（笑）があったり、町を走っている車がクラッシックで格好良かったり、とにかく物語の展開が素っ頓狂でナイス！
ノリ重視です。

何だか見てて圧倒されました。
こんな昔にこんなすごい作品が作られてたんですか。
しかもクレイジー・キャッツで。
クレイジー・キャッツの活躍なんてほとんど見た事なかったですが、こりゃ確かに大人気でしょう!
画面とか、日本映画もすごかったんだ!と、本気で思えました。
(細かいつじつまを気にする人とか、重箱の隅つつきたい人にはオススメできませんが。)
若い人にも見て欲しいです。昔の日本人の勢いを。
未来に夢と希望を持って猛進していた世代の力を。

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特技監督（特撮）円谷英二！
ザ・ピーナッツやっぱり歌うま！
越路吹雪カッコイイ悪女！

服装、町並、車、どれもが６０年代、昭和してて楽しい。
おかしな発明、追いかけっこ、秘密粗識、ヒトラーまで出てきて、あーミサイルが〜・・・と、もうオモチャ箱状態。

オースティンパワーズにも負けてない！ですよ。

個人的にはやたらカワイイ谷敬の『ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘』という歌が良かった。なんか、聞いた事の無いようなリズム感で新鮮でした。

昭和は哀愁のセピア色じゃない、元気印総天然色カラーだ！という人にオススめ。