黒水仙の美女

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江波杏子さんほどの大女優がお手伝いみたいな役で出てきたときから怪しいなとは思ってましたが、やはり犯人でしたね・・・。
さすがの演技力で、最後の自殺シーンはすごい迫力で、ちょっと悲しかった。
ジュデイオングさんも綺麗でした。
「感じるんです」の泉じゅんさん（オッパイ要員？）も懐かしかった。
もう随分見かけませんが、結城貢先生とは幸せに過ごしているのでしょうか？
それにしても、北公次の大根役者にはびっくり！
アイドル時代には、主演の青春連続ドラマも何本かやってたはず（しかも杉田かおると）なのに、あの下手くそぶりにはがっかりでした。

江戸川乱歩の「大暗星」が原作。暗くて見えない星が、最後に光ろうとする。悲しいお話でした。
ジュディ・オングさんも、とても綺麗。この頃の番組は、女優さんの表情が豊です。

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原作「暗黒星」の見所と云うか読み所は、
明智探偵と一郎青年との不思議な関係だと
思うのだけれど、
この天知・明智探偵シリーズでは、その線が
期待できないのは明らかでしょう。

このシリーズの作品を、とんでもものと
そうでないものとに分けた時、
「黒水仙の美女」はあきらかにとんでも、で
ございます。

犯人の早苗は、原作の、謎解きにだけ出てく
る一郎青年に悪い知恵をつけるお手伝いさん
辺りがモデルと思われる、
ドラマ・オリジナルの登場人物です。

と云うだけの話ならレビューを書くまでもない
のだけれど、この早苗さんのキャラクターが
すごいし、それを演じる江波杏子さんまでが
大熱演なものだから、嬉しくなってしまう。

早苗さんは、かつてサーカスの花形であり、
原泉さんのご隠居をたぶらかすのに幻燈なんか
使っちゃう、極めて乱歩くさいキャラクターです。

明智の解き明かしの後の、江波さんの独断場は
シリーズ屈指の名場面でありましょう。
ところどころに挿入される回想シーンで、
サーカス姿（？）になっている江波さんは必見です。

この作品は、監督だけでなく脚本も井上梅次さん。
井上さんと云えば、京マチ子さんで「黒蜥蜴」を
撮っていて、
そう云えば、江波さんの「黒蜥蜴」なんて観たいなあ、
など、エンドロールを見ながら、こもごも
もの思われてくる作品でございました。

とんでもものをなめてはいけない。

泉じゅんのヌードのヌードが最高でした。

　基本的にテレビドラマの類は犯人役は名のある役者の誰かが多いようですが、他のドラマならともかくそれをミステリーにそのまま適用するのはいかがなものかと・・・。（前にレビューを書いてある人の意見より）

　ちなみに、私は役者に詳しくはないのでその辺りは十分に楽しめます。（この辺りは知らない方が良いかも。）

　ただ、役者に詳しくなくても犯人を当てるのは容易でした。かなりアニメ的な展開で事件が展開されますし・・・。（ヌードはありますが。）

　更に、泉じゅんさんの美しいヌードもあります。泉さんのファンはお勧め。

　悪魔役のスタントマンの運動能力も楽しめる要素ではありましたが。