タイガーランド

「フォーン・ブース」の音声解説でジョエル・シューマカー監督がこの「タイガーランド」に触れ、コリン・ファレルのオーディションや起用の経緯を語っていたので興味を惹かれてレンタルしてみました。テンポがよく余計な装飾がなくわかりやすいです。全体的に淡々と撮られており、事件や山場でもコケオドシ的な演出がなく、個人的に好みです。実はそんなに期待していたわけではないのですが、思った以上でした。
この作品は28日間で撮影を終えたそうで、「フォーン・ブース」の10日といい、シューマカー監督は早撮りがお得意なのでしょうか。

特典は予告編、メイキング、監督による音声解説、コリン・ファレルのオーディション風景などです。個人的にこの監督の解説が好きです。映画への興味を広げてくれます。

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戦争映画なんだけど、戦地にはいかない。タイガーランドという訓練場所が最終
的な舞台となる映画だ。訓練をうけている兵士は徴兵されてきたもの、志願して
きたもの、更に志願兵の中にはいろんな理由で志願してきている。
その内面的なものにスポットライトをあてた本作はある意味、戦争というものの
本質をついているともいえる。特に今回はベトナム戦争が背景にあり、いろいろな
情報操作がなされたとされている中での話であることを忘れてはいけない。

軍規を熟知し、生き残ることを最優先する主人公は先に述べた背景のなかでは
非国民同然であり、上司からは目の敵に。しかし、彼は頭がキレ、銃の腕など
も抜群である。「いつかここから逃げる」が口癖だが仲間２人を助けたことにより
更に自分を困難な立場に追い込むことに。。。

タイガーランドではいろいろあるものの、最終的には戦地へいくことになった主
人公だが、志願兵であった親友をも助けている。最後に上官へわびをいれ、
バスのった主人公に対し、本を書くことを誓う親友。どこか切なく、でも満足げ
な表情がとても印象的でした。

今までみたコリンファレルの中では最高の映画でした。

「プライベ・ライアン」にしろ「ブラック・ホーク」にしろ　楽しい娯楽映画の側面は否定できないよね　これは映画の宿命だ

つい最近ＣＳでやった　サミュエル・フラーの「戦火の傷跡」はライアンの１００万分の一の予算で　一万倍は感動的な反戦映画であった　サムのような筋金入りの男のつくるものは　娯楽を軽く超えるんだな

そこでこの　シューマカー　男だねえ　こんなに地味でしかし　しっかり　メッセージは伝え　少しもえらぶったとこがない映画
いや　見直したよ

すでに　負けいくさが　誰にもわかっている中での　訓練兵の葛藤をコリン他の無名の役者が　それぞれ素晴らしい演技で支える撮影もすごいし　これを２８日で撮ったなんて信じられん

コリンのキャラが　単なる反抗者でなく　冷酷な上官から　回りの　そりの合わぬ奴までを　巧みに懐柔するなかなかの策士であるのがユニーク　これによって他の役者が生きた

けっして性格のよいわけではない上官の一言
「敵を敬え（リスペクトせよ）」！　誰か耳が痛くないか　
　　

べトコン狩り

はこの作品が一番いいような・・・。
一気に観れて、結構お気に入りの作品の
一つにはいりそうです。