必殺！　ＴＨＥ　ＨＩＳＳＡＴＳＵ

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本作はテレビシリーズ第21弾「必殺仕事人IV」放映最中の、必殺が最も人気のあった頃のもので、メンバーも主水・勇次・秀・おりく・加代・順之助とおなじみの顔ぶれです。

ストーリーは江戸で身元不明の死体があちこちで見つかり、その死体の口から三途の川の渡し賃である六文銭が発見されるところから始まります。
しかし主演の藤田まことさんや山田五十鈴さんなどが重厚な芝居で引き締め役とはなっているものの、助っ人仕事人スカウトのくだりなど、到底おふざけとしか言えない様な脚本が全体をぶち壊しにしています。

個人的には1979年〜1981年に放送されていたテレビシリーズ第15弾「必殺仕事人」の主水・左門・秀の雰囲気が好きなので、あまりにコメディを前面に出したものには苦手でした。
世間受けを気にするあまり、必殺のいい部分をなくしていってしまうのは残念だなぁと思わされた作品でした。

をかなり意識したと感ずる作品。
怨みはあるにはあるが、直接的に仕事にはかかわりがない。
そのため、本来の必殺スタイルとは趣を異にする。
従って若干の物足りなさは否めない。
が、必殺流ギャグや出演者の多彩さは作品に厚みを持たせている。
本作の名言「あの人も千両役者だねえ」

評価７３点(１００点満点)
「必殺」シリーズ第一弾。理屈ぬきに楽しめる時代劇。藤田まことが仕事人の顔とうだつのあがらない小役人の顔を演じわけており、
義母役菅井きんの「婿殿」の台詞は有名になった。
中条きよし、三田村邦彦、片岡孝雄等仕事人仲間もそれぞれの個性を演じきつているし、緊張の中にコミカルなシーンをうまくおりまぜながらの構成も好感が持てる。少し古い作品だが肩の凝らない時代劇としてはお薦めの作品。シリーズとしての続編もある。

　当時、人気絶頂のＴＶシリーズにあやかり製作された劇場版第一作。
　中村主水（藤田まこと）の仕事人シリーズとしては初の映画なだけに、力の入った一作です。
　江戸の裏仕事すべてを牛耳らんと次々に仕事人たちを始末していく通称“六文銭”率いる殺人集団と、中村主水、三味線屋の勇次（中条きよし）、飾り職の秀（三田村邦彦）、おりく（山田五十鈴）、なんでも屋の加代（鮎川いずみ）、順之助（ひかる一平）ら仕事人たちとの戦いに、西から来た仕事人、人形使いの朝之助（片岡孝夫／現十五代目中村仁左衛門）と隠し女郎のお君（浜田朱里）とのちょっと切ないエピソードを絡めたストーリーは、雰囲気もあり、なかなか観応えがあります。当然ながら、仕事人それぞれの殺し技もたっぷり堪能できます。
　ただ、それだけに残念なのが、助っ人仕事人と称して、たぶん当時話題だった著名人を出演させていること。芦屋雁之助、研ナオコ夫婦はぎりぎりセーフとして、たこ八郎に赤塚不二夫に斉藤清六なんてホンマ目も当てられん。雰囲気ぶち壊しなだけなのが、分からない筈ないと思うのに、やっぱりＴＶの発想が色濃いのかとがっかりします。コメディリリーフならば、せん（菅井きん）とりつ（白木万理）で十分なのに。
　ついでに、ラストの変な水中船。これも痛い。
　この２点さえなければ、もう１００％満足な一作になるところだったのに、ホンマに惜しいなあと思います。ま、それを差し引いても好きな映画であることも間違いないことなんですけどね。
　と、今さら必殺仕事人でもないんでしょうが、自分の記録の意味もあるということで、あしからず。

「仕事人」同士の対決がこの作品で見れます。
更に「助っ人」まで登場します。
「ババア」が「主水」を「仕事人では？」と疑うシーンもあり、「必殺」ファンにとってはたまらない作品です。
是非お勧めします。