百地三太夫

私が物心付いた頃には、真田広之さんはアクションスターでした。
私の大好きな『里見八犬伝』は薬師丸ひろ子さんが主演したこともあり、アイドル映画に位置付けられるのかもしれませんが、
俗に言う”アイドル映画”とは一線を画すものであったように感じていました。
深作欣二監督による演出もさることながら、真田広之さんの活躍に目を奪われたもので、
彼は”アイドル”ではなく”スター”なのだと感じ取っていたのでした。

で、本作なのですが。。。

真田広之さんはアイドルだった時期があることを認識したわけです。
もちろん、期待のアイドルだったわけです。
（レビュータイトルですが、圭修がアイドルだったことを思い出したわけです！はい。。。(・・。)ゞ）

”ナウシカ”でも”ザナドゥ”でもない『風の伝説』という主題歌（作詞は野際陽子さん）をひっさげて、
ファイヤーダンス、空中二刀流、人間扇風機、驚異のスパイダー作戦、天主閣ダイビングに挑みます。

相変わらずの史実無視のシナリオではあるものの、石川五右衛門が登場したり、
夏（八）木勲さんが服部半蔵を演じていたり興味深い面もあります。

個人的には志穂美悦子さんのアイドルカンフーがツボ！
思わす、一時停止ボタンを押してしまいました。。。(*^.^*)

当時私は、ジャニーズに熱を上げており真田さんは「アクションの出来る格好の良いお兄さん」位にしか見てなかった。ＪＡＣで好きだったのは、黒崎輝だったし。。今、改めて見てみると凄い！！の一言に尽きる。。この映画の時の真田さんの顔は、女の子みたいにカワイイのに！脱ぐとサイボーグの如く素晴らしい筋肉！！ギャップ有り過ぎです。アクション完璧、ビジュアルも完璧。身体能力高過ぎです！今、イケメン俳優は多いですが、真田さんの様にアクション完璧（殺陣も美しい）な俳優は、一人も居ませんね！

この映画の90％は真田広之で出来ています。
広之が走り、跳び、殴り、蹴り、時には半裸で縛られキンタマをつかまれる拷問にあったりと、広之ファンのための映画と言っても過言ではありません。
登場人物全員が男も女も敵も味方も広之を追いかけます。みんな、広之のために命を賭けます。
ヒロインの蜷川有紀なんてオマケです（悦ちゃんなんてオマケのオマケ）。
若くてたくましい広之の汁を存分に浴びたい人にはお薦めの一本です。

この当時の日本のアクション映画はガッツがあったよね〜
千葉真一の「ケンカ空手極真拳」あたりから、黒崎？の出ていた「伊賀のカバ丸」位まではよかったね〜
TVシリーズの「カンフーチェン」も好きだったな。
「龍の忍者」DVDにならんかな〜
４０代のアクション好きな方には、お薦めの作品です。


千葉真一の手（特に拳タコ）に本物の空手家の醍醐味を感じます。

あの頃、高校生だった私は、えっちゃんが大好きで大好きで・・・。えっちゃん見たさに映画館行きました。
３０年近くたって見ると、えっちゃんの出番がとっても少なくってちょっと残念でした。
色っぽいシーンもほとんどなかったし、真田広之の青春映画に仕上がっています。
ＪＡＣの全盛の時代ですね。